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第二部
猫の日ss②
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(東弥side)
“他の”と言って静留が持ってきた箱の中には、明らかにアダルトグッズだとわかるストッキング生地の黒いワンピースと尻尾型のプラグが入っていた。
そのうえワンピースの後ろにはおあつらえ向きに穴が空いている。
東弥はしばらく心の中で頭を抱え、長く息を吐いた後で静留に言い聞かせた。
「…今のは静留が悪いよ。」
どうして、と猫耳を纏った静留が首を傾げる。
どうしたもこうしたも、こんなに可愛い手袋とカチューシャをつけているところにこのワンピースと尻尾を渡されたら着せる以外の選択肢はない。
静留にこれらを纏わせることはかなりいけない気がしていても、今日ばかりはここまで誘惑した静留が悪いと言えよう。
「付け方を教えて欲しいんだよね?」
最後の警告としてもう一度だけ尋ねたが、静留は不思議そうな表情のままこくりと頷いた。
これ以上はもう、耐えられない。
「じゃあ、まずは洋服を全部脱いで。」
「えっ…。」
静留の口から素っ頓狂な声が漏れる。
何もわかっていないようなその表情に強くDom性をくすぐられ、東弥は静留の顎を優しく掬い、上を向かせた。
そのまま目を合わせglareを注ぐ。
「Strip.脱がないと着られないから。」
静留は大きく目を見開き、そして着ていた東弥のニットに躊躇いがちに手をかけた。
ニットを脱ぎ、下着姿になると彼の頬が染まっていく。
羞恥に震えながら下着を下ろす姿は猫耳のせいか普段よりさらに危ない色気を放っていて、東弥を煽るのに十分すぎるほどだった。
意味がわからないほど可愛らしい。
やがて東弥の命令通り裸になった静留は、床に体育座りをしてくるんと丸まった。
潤んだオニキスの瞳が何か尋ねたそうに東弥を見上げる。
「どうしたの?」
東弥が返答を促せば、静留は残念そうに眉を下げ、唇を開いた。
「…ねこさんの手も、はずさなきゃだめ、かな…?」
質問内容のあまりの可愛さに、東弥は“外さなくて良いよ”、と言いながら思わず彼の身体を持ち上げ、すぐそばのソファーに寝かせた。
静留が恥ずかしそうに視線を泳がせどうにか恥部を隠そうと再び丸まる。
寝転んだまま丸まったことでかえって突き出される形になった後孔にローションを纏わせた指先を押し当てれば、静留は慌てたようにそこを手で隠そうとして。
だからその手を押さえ、再び彼にglareを放った。
わずかな沈黙の後で、静留が白い頬を紅潮させながらゆっくりと足を開いていく。
大きく開かれたドールの様に美しい足は、恥ずかしさのせいか小刻みに震えていた。
「もう少し頑張れたらいい子ってしようね。頑張れる?」
静留が頷いたことを確認し、小さな蕾に優しく指を埋め込んでいく。
「ぁっ…んっ…、とうやさっ…。」
「うん。ここ静留の好きなところだね。たくさん気持ちよくなろうか。」
感じる部分を執拗に擦られた静留は身を捩らながらあえかな声で喘いで。
やがて東弥にしがみつきながら華奢な身体を痙攣させた。
“他の”と言って静留が持ってきた箱の中には、明らかにアダルトグッズだとわかるストッキング生地の黒いワンピースと尻尾型のプラグが入っていた。
そのうえワンピースの後ろにはおあつらえ向きに穴が空いている。
東弥はしばらく心の中で頭を抱え、長く息を吐いた後で静留に言い聞かせた。
「…今のは静留が悪いよ。」
どうして、と猫耳を纏った静留が首を傾げる。
どうしたもこうしたも、こんなに可愛い手袋とカチューシャをつけているところにこのワンピースと尻尾を渡されたら着せる以外の選択肢はない。
静留にこれらを纏わせることはかなりいけない気がしていても、今日ばかりはここまで誘惑した静留が悪いと言えよう。
「付け方を教えて欲しいんだよね?」
最後の警告としてもう一度だけ尋ねたが、静留は不思議そうな表情のままこくりと頷いた。
これ以上はもう、耐えられない。
「じゃあ、まずは洋服を全部脱いで。」
「えっ…。」
静留の口から素っ頓狂な声が漏れる。
何もわかっていないようなその表情に強くDom性をくすぐられ、東弥は静留の顎を優しく掬い、上を向かせた。
そのまま目を合わせglareを注ぐ。
「Strip.脱がないと着られないから。」
静留は大きく目を見開き、そして着ていた東弥のニットに躊躇いがちに手をかけた。
ニットを脱ぎ、下着姿になると彼の頬が染まっていく。
羞恥に震えながら下着を下ろす姿は猫耳のせいか普段よりさらに危ない色気を放っていて、東弥を煽るのに十分すぎるほどだった。
意味がわからないほど可愛らしい。
やがて東弥の命令通り裸になった静留は、床に体育座りをしてくるんと丸まった。
潤んだオニキスの瞳が何か尋ねたそうに東弥を見上げる。
「どうしたの?」
東弥が返答を促せば、静留は残念そうに眉を下げ、唇を開いた。
「…ねこさんの手も、はずさなきゃだめ、かな…?」
質問内容のあまりの可愛さに、東弥は“外さなくて良いよ”、と言いながら思わず彼の身体を持ち上げ、すぐそばのソファーに寝かせた。
静留が恥ずかしそうに視線を泳がせどうにか恥部を隠そうと再び丸まる。
寝転んだまま丸まったことでかえって突き出される形になった後孔にローションを纏わせた指先を押し当てれば、静留は慌てたようにそこを手で隠そうとして。
だからその手を押さえ、再び彼にglareを放った。
わずかな沈黙の後で、静留が白い頬を紅潮させながらゆっくりと足を開いていく。
大きく開かれたドールの様に美しい足は、恥ずかしさのせいか小刻みに震えていた。
「もう少し頑張れたらいい子ってしようね。頑張れる?」
静留が頷いたことを確認し、小さな蕾に優しく指を埋め込んでいく。
「ぁっ…んっ…、とうやさっ…。」
「うん。ここ静留の好きなところだね。たくさん気持ちよくなろうか。」
感じる部分を執拗に擦られた静留は身を捩らながらあえかな声で喘いで。
やがて東弥にしがみつきながら華奢な身体を痙攣させた。
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