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第二部
夏休みのある一日①(東弥side)
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7月後半の日曜日。恋人らしくデートでもするには暑すぎるし、なにより静留が迷子にならないか心配でできない。
しかしせっかくの休みにこうして静留のピアノを聴きながらただ本を読んでいるのももったいない、と東弥はふと思った。
「静留。」
本を置き、近寄って呼ぶと静留は手を止めて東弥の方を振り返る。
真剣にピアノへと向かっていた表情が、ぱっと花開くように柔らかに笑むのが愛らしい。
そして彼はそのまま立ち上がり、東弥に手を伸ばしていつものようにぎゅっと抱きついてきた。
東弥はその身体を抱え上げてソファーまで運び、膝の上に乗せ、微笑み返す。
「何かしたいことない?せっかく休みだから。」
聞くと静留は少し考えるように首を傾げて、それからはっと顔を上げた。
「はなび、したい。」
「花火?」
する、ということは手持ち花火だろうか。
やろうと思えばこの家の無駄に広い駐車場でできそうだが、問題は静留に花火を持たせるのが怖いということである。
「あのね、西くんはお外であそぶのはつかれちゃうからできなくて、でも僕、してみたかったから…。」
だめかな?とつぶらな瞳に見つめられれば、首を横に振れるわけがない。
「じゃあ、今から一緒に買いに行こうか。」
よほど嬉しかったのか静留はひまわりが咲くようにぱっと明るく笑んで、東弥はほっと胸を撫で下ろす。
__それにしても、静留から目を離せないからもうすこし人手がいるな…。
「幹斗と谷津も呼んでいい?」
「うん!」
「まずはこれに着替えようね。」
「はい。」
服を渡し、glareを放ちながら命令すれば、静留は楽しげに着替え始める。
幹斗と谷津にLINEで呼びかけると、2人ともすぐに来てくれると返事をくれた。
「東弥さん、これ、へんになった…。」
向こうから泣きそうな静留の声が聞こえる。
上を着ようとしてねじれてしまって脱げなくなったらしい。
「ん?…ああ、ねじれちゃってるね。一回万歳して…そうそう。これで大丈夫。」
「ありがとう、東弥さん。」
「じゃあ行こうか。」
静留の洋服は東弥の見立てで買った水色のポロシャツと7部丈のパンツにした。
家では基本的に東弥のシャツをワンピースのように着ているので、少し新鮮に映る。
日焼け止めと虫除けを塗ってから、手を繋いで家を出た。
外はかんかん照りで蒸し暑く、けれど静留はご機嫌で鼻歌を歌って楽しそうにしている。
「やっほー!静留くん、久しぶりー!」
「谷津さん、ひさしぶり。」
ショッピングモールで花火を買うのでそこで幹斗と谷津と待ち合わせた。
はじめて会った時は谷津を怖がっていた静留だが、事件で助けてもらったからか谷津にも打ち解けている。
幹斗とは元から問題なさそうだ。
…しかし。
「はじめまして。来栖真希と言います。明楽(谷津の下の名前)がいつもお世話になっているようで。」
「東弥君、ひさしぶり。」
なぜか幹斗と谷津それぞれにパートナーがついてきていることに気が付き、東弥は唖然とする。
「ごめんマキちゃんが来たいって聞かなくて… 」
そっと東弥だけに聞こえるように谷津が耳打ちしてきて、
「俺だけパートナーがいないのも寂しいと思って…。それに大勢の方が楽しい気がするし…。」
続いて幹斗も気まずそうに言ってくる。
幹斗の言う通り花火は大人数の方が楽しい。由良も真希も友達のパートナーなら会うことについても歓迎で。だから別に彼らが来たこと自体が問題な訳ではないのだ。
「車4人乗りなんだけど…。」
そう。もう2人乗せる余裕がないのだ。かと言ってバスは無駄に本数が少ないしタクシーで行ける距離でもない。
「あ、それは大丈夫!マキちゃんが4人とも車で送ってくれるから。東弥たちは2人で車でいちゃいちゃして…ひえっ!!なんでそんな怖い顔するんだよっ!!」
谷津の言葉にほっとしたものの今度は静留の前で変なことを言い出したので無意識に睨んでしまった。
「…今のは谷津が悪いよ。」
幹斗も呆れ顔である。
「幹斗まで俺の扱い酷くない!?」
しばらく小声で言い争っていると、突然袖をぎゅっと引っぱられた。
振り返った先で静留がわずかにほっぺたを膨らませている。
「ごめん静留。花火選ぼうね。」
「うんっ!!」
手を繋いで頭を撫でてやればすぐに機嫌を治してくれたので、東弥はそのままおもちゃ売り場に向かった。
「どれがいいんだろ… 」
「どうせなら大きいのがいいね。…そうだ、家庭用の打ち上げ花火も買おうか。」
「…打ち上げるやつは、ちょっと怖い… 」
「火は僕がつけるから。綺麗な方がいいでしょう?」
「由良さん流石です。」
幹斗と由良は楽しそうに顔を見合わせて話し合いながら花火を選んでいる。由良さん格好いい、と言う眼差しでパートナーを見つめる、幹斗の顔は少し赤い。
「ねーねー真希ちゃん、これ今夜プレイに…っ痛たたた!!…ごめんなさい…。」
「ほら明楽、これ持って。あとこれも。夏だし後でスイカも買いたいねー!」
一方谷津と真希はわちゃわちゃと脱線しながらはしゃいでいて。
そんな4人を横目に、東弥は静留をいかに危ない目に合わせないかについて考えていた。
大切な手が火傷をしたら大問題だし、もしかしたら勢いよく吹き出す花火を怖がってしまうかもしれない。
ふと、小さな袋が目に止まる。こんな袋では3本も入らないのではないかと不思議に思ってよく見てみると、それは少し値の張る線香花火だった。
__これなら、あまり危なくない。
「静留、俺たちはこの小さな花火をしようか。勢いはよくないけど、とても綺麗で可愛いんだよ。」
かがんでじっと東弥の手元を見つめる静留に優しく問いかける。
「かわいい…。」
「うん。静留みたいに。」
「!?」
どうやら説得は成功したようだが、静留は顔を真っ赤にして一瞬その場に固まってしまった。
「甘っ…!!!真希ちゃん!俺ブラックコーヒー飲みたい!!」
「はいお金。自販機で買っておいで。」
「うっ、そんなさらっと…。」
谷津がこちらを見て騒いでいるが、静留のこととなると鈍感な東弥は谷津の言う意味がわからず、静留と顔を見合わせくすりと笑う。
「じゃあ買ってくるよ。東弥君、それも。」
「…?」
由良に言われ、東弥はなんのことか分からずに答えに詰まった。
「財布は大人組に任せてねー!安い青春参加費~♪」
真希が楽しげに補足説明をしてくれる。ちなみに由良も真希も社会人だが見た目は年齢よりずっと若い。大学院生と言っても多分通じる。
__いや、真希さんはそもそも4つ上だから歳的には院2年か…。
「そういうことだから、ここは僕たちで。」
「いえ、そんな… 」
俺たちが言い出したのに悪いです、と言う前にすっと真希の手が伸びてきて東弥の持っていた花火を受け取った。
「えっ、俺も払いますっ…!」
あたふたと幹斗が由良に言うが、“また今度ね”、と諭されて黙ってしまう。
ちなみに谷津は素直に“真希ちゃんありがとー!”、と言って、静留がそれを真似してありがとうと言ったので、東弥も大人しく礼を述べたのだった。
しかしせっかくの休みにこうして静留のピアノを聴きながらただ本を読んでいるのももったいない、と東弥はふと思った。
「静留。」
本を置き、近寄って呼ぶと静留は手を止めて東弥の方を振り返る。
真剣にピアノへと向かっていた表情が、ぱっと花開くように柔らかに笑むのが愛らしい。
そして彼はそのまま立ち上がり、東弥に手を伸ばしていつものようにぎゅっと抱きついてきた。
東弥はその身体を抱え上げてソファーまで運び、膝の上に乗せ、微笑み返す。
「何かしたいことない?せっかく休みだから。」
聞くと静留は少し考えるように首を傾げて、それからはっと顔を上げた。
「はなび、したい。」
「花火?」
する、ということは手持ち花火だろうか。
やろうと思えばこの家の無駄に広い駐車場でできそうだが、問題は静留に花火を持たせるのが怖いということである。
「あのね、西くんはお外であそぶのはつかれちゃうからできなくて、でも僕、してみたかったから…。」
だめかな?とつぶらな瞳に見つめられれば、首を横に振れるわけがない。
「じゃあ、今から一緒に買いに行こうか。」
よほど嬉しかったのか静留はひまわりが咲くようにぱっと明るく笑んで、東弥はほっと胸を撫で下ろす。
__それにしても、静留から目を離せないからもうすこし人手がいるな…。
「幹斗と谷津も呼んでいい?」
「うん!」
「まずはこれに着替えようね。」
「はい。」
服を渡し、glareを放ちながら命令すれば、静留は楽しげに着替え始める。
幹斗と谷津にLINEで呼びかけると、2人ともすぐに来てくれると返事をくれた。
「東弥さん、これ、へんになった…。」
向こうから泣きそうな静留の声が聞こえる。
上を着ようとしてねじれてしまって脱げなくなったらしい。
「ん?…ああ、ねじれちゃってるね。一回万歳して…そうそう。これで大丈夫。」
「ありがとう、東弥さん。」
「じゃあ行こうか。」
静留の洋服は東弥の見立てで買った水色のポロシャツと7部丈のパンツにした。
家では基本的に東弥のシャツをワンピースのように着ているので、少し新鮮に映る。
日焼け止めと虫除けを塗ってから、手を繋いで家を出た。
外はかんかん照りで蒸し暑く、けれど静留はご機嫌で鼻歌を歌って楽しそうにしている。
「やっほー!静留くん、久しぶりー!」
「谷津さん、ひさしぶり。」
ショッピングモールで花火を買うのでそこで幹斗と谷津と待ち合わせた。
はじめて会った時は谷津を怖がっていた静留だが、事件で助けてもらったからか谷津にも打ち解けている。
幹斗とは元から問題なさそうだ。
…しかし。
「はじめまして。来栖真希と言います。明楽(谷津の下の名前)がいつもお世話になっているようで。」
「東弥君、ひさしぶり。」
なぜか幹斗と谷津それぞれにパートナーがついてきていることに気が付き、東弥は唖然とする。
「ごめんマキちゃんが来たいって聞かなくて… 」
そっと東弥だけに聞こえるように谷津が耳打ちしてきて、
「俺だけパートナーがいないのも寂しいと思って…。それに大勢の方が楽しい気がするし…。」
続いて幹斗も気まずそうに言ってくる。
幹斗の言う通り花火は大人数の方が楽しい。由良も真希も友達のパートナーなら会うことについても歓迎で。だから別に彼らが来たこと自体が問題な訳ではないのだ。
「車4人乗りなんだけど…。」
そう。もう2人乗せる余裕がないのだ。かと言ってバスは無駄に本数が少ないしタクシーで行ける距離でもない。
「あ、それは大丈夫!マキちゃんが4人とも車で送ってくれるから。東弥たちは2人で車でいちゃいちゃして…ひえっ!!なんでそんな怖い顔するんだよっ!!」
谷津の言葉にほっとしたものの今度は静留の前で変なことを言い出したので無意識に睨んでしまった。
「…今のは谷津が悪いよ。」
幹斗も呆れ顔である。
「幹斗まで俺の扱い酷くない!?」
しばらく小声で言い争っていると、突然袖をぎゅっと引っぱられた。
振り返った先で静留がわずかにほっぺたを膨らませている。
「ごめん静留。花火選ぼうね。」
「うんっ!!」
手を繋いで頭を撫でてやればすぐに機嫌を治してくれたので、東弥はそのままおもちゃ売り場に向かった。
「どれがいいんだろ… 」
「どうせなら大きいのがいいね。…そうだ、家庭用の打ち上げ花火も買おうか。」
「…打ち上げるやつは、ちょっと怖い… 」
「火は僕がつけるから。綺麗な方がいいでしょう?」
「由良さん流石です。」
幹斗と由良は楽しそうに顔を見合わせて話し合いながら花火を選んでいる。由良さん格好いい、と言う眼差しでパートナーを見つめる、幹斗の顔は少し赤い。
「ねーねー真希ちゃん、これ今夜プレイに…っ痛たたた!!…ごめんなさい…。」
「ほら明楽、これ持って。あとこれも。夏だし後でスイカも買いたいねー!」
一方谷津と真希はわちゃわちゃと脱線しながらはしゃいでいて。
そんな4人を横目に、東弥は静留をいかに危ない目に合わせないかについて考えていた。
大切な手が火傷をしたら大問題だし、もしかしたら勢いよく吹き出す花火を怖がってしまうかもしれない。
ふと、小さな袋が目に止まる。こんな袋では3本も入らないのではないかと不思議に思ってよく見てみると、それは少し値の張る線香花火だった。
__これなら、あまり危なくない。
「静留、俺たちはこの小さな花火をしようか。勢いはよくないけど、とても綺麗で可愛いんだよ。」
かがんでじっと東弥の手元を見つめる静留に優しく問いかける。
「かわいい…。」
「うん。静留みたいに。」
「!?」
どうやら説得は成功したようだが、静留は顔を真っ赤にして一瞬その場に固まってしまった。
「甘っ…!!!真希ちゃん!俺ブラックコーヒー飲みたい!!」
「はいお金。自販機で買っておいで。」
「うっ、そんなさらっと…。」
谷津がこちらを見て騒いでいるが、静留のこととなると鈍感な東弥は谷津の言う意味がわからず、静留と顔を見合わせくすりと笑う。
「じゃあ買ってくるよ。東弥君、それも。」
「…?」
由良に言われ、東弥はなんのことか分からずに答えに詰まった。
「財布は大人組に任せてねー!安い青春参加費~♪」
真希が楽しげに補足説明をしてくれる。ちなみに由良も真希も社会人だが見た目は年齢よりずっと若い。大学院生と言っても多分通じる。
__いや、真希さんはそもそも4つ上だから歳的には院2年か…。
「そういうことだから、ここは僕たちで。」
「いえ、そんな… 」
俺たちが言い出したのに悪いです、と言う前にすっと真希の手が伸びてきて東弥の持っていた花火を受け取った。
「えっ、俺も払いますっ…!」
あたふたと幹斗が由良に言うが、“また今度ね”、と諭されて黙ってしまう。
ちなみに谷津は素直に“真希ちゃんありがとー!”、と言って、静留がそれを真似してありがとうと言ったので、東弥も大人しく礼を述べたのだった。
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