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最初の町 出会い

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「勇者は何故、この町にいるんですか?」
「知らんな!王都のギルドの連中にこの町で依頼をやれば良いと言われたのだ!確かに、ここのギルドの依頼は王都のより難易度が高くとてもいいぞ!」
「へぇー」

知らないのに言われたとこちゃんとやるんだ。王都では飼いきれなかった感じなのかもしれない

(実際は、このギルドマスターの監視だけどな)

バッと勇者の方を見る。カズヤさんと喋っている為目が合わない。
今のは、勇者の声だった。えっ?

(顔に出すのは頂けないな。動揺を隠せ)
(ちょ、えっ?勇者?)
(そうだが?何を動揺しているのだ)

動揺も何も、カズヤさんと喋っているテンションが違うよ。そこにびっくりだし、何で私に重要な事ポロッと言ったの?どうゆう意味?

(この町のギルドマスターがきな臭いと本部の連中に依頼されたのだ)
(そんな事言って大丈夫なの?)
(お前多分狙われていると思ってな、俺を変に誤解されたままだと困る事があるからな)

んー?頭がこんがらがってきたぞ。私、狙われていて、勇者は忠告するために、正体を出したってこと?

(狙われるって誰にです?)
(勿論、ギルドマスターに決まっているだろう。ここのギルドマスターは一切冒険者達と交流をしないのに、お前だけは関わろうとしている
(それで何で私が狙われていると、断定出来るんです?)
(教会は、異質を嫌う。あのギルドマスターは熱心な教会の信者だ。これがどう意味かわかるか?)

それは、私が転生者という異質だからギルドマスターさんが私を消そうとしてるってこと?あんなに親切にしてもらったのに?油断させるため?

(勝手に申し訳ないが、お前を鑑定でステータスを見させてもらった)
(いつ見たんですか?)
(最初に会った時だ、あの時はすまなかったな。人のステータスを見るには触れないと見れない)
(全部、演技って事ですか?)

カズヤさんと喋っていた勇者がチラッとこっちを見た。これは全部演技だったんだろうな。

(俺も転生してきたんだ、お前と一緒で。)
(それはなんとなく、そうだろうと思ってました。)
(なんだ、わかっていたのか。お前からコンタクトがなかったから、気づいていないのかと思っていた) 

印象が悪すぎて、関わりたくないなと思って、避けまくってたからね

(とりあえず、これからどうするつもりなんだ?)
(今日、町から出て行こうとしてました)
(まだ動かない方がいい。教会はお前の存在を知ってしまったんだ、どこを行っても厄介ごとに巻き込まれるぞ)

えーなんでよ。ほっといてくれても良いじゃん。別に悪いことするわけじゃないんだから

(ゴブリンは俺が全部倒す、その後のギルドマスターの動きを見る、今回のゴブリンの騒動で何か仕掛けてくるはず)
(私は静かにしてればいいんですね)
(あのアレンとかいうやつと一緒にいればいい、後はアルバートやカズヤといれば問題ないだろう)

アルバート?誰だっけ?どっかで聞いた事あるんだけどな
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