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最初の町 出会い

19.5

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俺は目の前に起きてる事にとても驚いている。こんなのは、初めてだ。

「もっと、お代わりください」

「えっと、さっきのでもう終わりなんです。ごめんなさい」

小さい女の子がどんぶりご飯を10杯以上食べるのを、生まれて初めて見た。
まだ、食べれるだって。俺は1杯でお腹が苦しくなったのに、凄いなこの子!

視野を広げるために、旅をしてきて、改めて自分は無知な存在だなと思った。
ウレバンス、この町が一番死の森に近い。他の町や王都とは違う、しっかり魔物除けやマナ除けを対策をしている。
そうでもしないと、この町は平和に居られなかっただろう。
それを見る為に、来てみたけど当たりだったな。
勉強も出来て、面白い子にも出会えた。

「いっぱい食べたなぁ、まだ足りない?」

「足りないけど、大丈夫です」

思わず笑う。足りないのかぁ、そんな小さい体のどこに入って行ってるんだか不思議で仕方ない

「お金いくらですか?すごく美味しかったです」

「お嬢ちゃんの食いぷっりにびっくりしたぜ!金貨1枚だ。大量に作って置くからまた来てくれよ」

女の子は犬と連れて出て行ってしまった。

「本当に凄い食べぶりでしたね」

「んだ。リカが急いでもっと作れと言い出した時、何事かと思ったぜ」

大変だったぜと言っているが、親父さんの顔は嬉しそうだ。料理人からしたら自分の自信作を最高に褒められた気分だろう

「親父さん、俺も料理するんだけど、米の作り方教えてくれないかな?すごく美味しかったから自分で作れておきたいんだ」

「良いが、米も肉も今はもう無い。後日、来てくれ。明日は色々調達するから店はやっていないからな。」

俺もお金を払い店に出る。また、あの子に会えるかなぁ?
狂気に染まったように食べ進めるんだもん、気にならないのがおかしいよねー
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