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最初の町 出会い

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「君は転生者じゃないか?それなら君が奇石の洞窟に居たことに説明がつく。」
「はい、転生者で間違いないです」
「この事も他の人に言ってはいけない。転生者は何か使命があると聞いたから」

転生者事態私だけじゃないのね。まぁ、他の転生者の事は気にならないし
使命ねぇ…私に期待されても困るよ

「話は変わるけど、君が出してくれた素材と装備類のお金を渡す」
「ありがとうございます。結構な額?」
「そうだな。装備類が特別だったのと、情報料が追加で入ってる。中を確認してみて」

袋に入ったお金を見てみる。
金貨 23枚
銀貨 18枚
銅貨 28枚
想像以上に入ってた!そんなに高かったの!?
ずっと持ってるの怖ー

「君もギルドで証明書を貰っただろう?銀行でお金を預け入れや引き落としが出来るから、預けると良い」

銀行も在るのか、結構生前と変わらない所もあるのね

「一応、こちらの方からは、話は終わったけどなんか聞きたいことある?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございました。」

ギルドマスターさんの部屋を出て、ホッとため息をつく。
1日の情報量が多すぎ、一応私5歳児なんですけど。

グゥー

「お腹空いた…ご飯いっぱい食べたい」
「色々あったのに、最初の一言目が飯の話か」

食べ盛りなんですよ!
食べないと大きく成れないから!

やっぱり食べるなら、ギルドの食堂かな?でもなぁ…他の冒険者達が見てくるから、食べにくいよね。
外のお店で食べてくるか。何か有名な郷土料理とかあるのかもしれないし。

「あれ?外に出るんですか?もう、夕食時ですよ」
「外で食べてくるので」
「なら、"白根"というお店がオススメですよ」

カズヤさんの他のオススメの店を聞き、ギルドから出ていく。
エプレと一緒に良さそうな店を探し歩く。
何処もかしこも、美味しそうな匂いがして一軒ずつ食べ歩きたい。

「受付の奴が言ってた所で良いんじゃないか?行かないのか?」
「人いっぱいいるでしょ。やだ」
「やだって、そんなに気になるか?」

有名な店はそれだけ冒険者達も来ているから、もう噂になってる。"世間知らずの子供が、やって来た"って
お酒も入ればどんどん話も大きくなるだろうし、そんな所に行きたくない。
被害妄想かもしれないけど、可能性は無いとも言えないし。

「良かったら、うちの店に来てください!!安くします!!」
「無理無理、お前所の料理は家畜の餌使ってるから」
「ちゃんと調理してます!!美味しいから食べれば分かります!!」

女性が熱心に勧誘しているけど、全然相手にされていないみたい。
エプレも家畜の餌という部分が気になったのか、"この店は駄目なのか?"って目で言ってる。
まぁ、そんなにお客もいないだろうし、良いかな。

「そのお店に行きたいです。案内して貰って良いですか?」

女性はびっくりしたようだけど、直ぐ笑顔になりお店に案内してくれた。
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