上 下
12 / 47
最初の町 出会い

11

しおりを挟む
持てるものは全部持って行く事にした。
鞄はマジックバックらしくサドルバッグの形をしていて、10㎏まで中に入る優れものだ。

すごくない?どんな構造になってるか分からないけど、便利すぎる!
マジックバックにテントや食器入れられる分
普通の肩掛けカバンにポーション等を入れる

これもびっくり、ポーションって飲むと傷が治るんだって!病院要らずだよね!
便利過ぎるぞ、この世界。

「用意出来たなら、出発するぞ」
「わかった、今行く」

狼も背中にマジックバックを着けてる。中身は村で売る物らしい。あっても邪魔って事だよね

狼に付いて歩く。裸足よりも断然歩きやすくなった。ぶかぶかなのは仕方ないけど、地味に痛かったんだ裸足の時

「お前、村に着いたらどうするんだ?」
「美味しいもの、いっぱい食べる」

これは、譲れない。村に着いたら一番最初にやる事の一つだ。
その後の事は、考えてないなぁ。どうしよう?

「金はどうするんだ?」 
「あっ…」

完全に頭の中から忘れていた。そうだよね、お金の概念あるよね。
本当にどうしよう?私の美味しいもの食べる計画が

子供でも出来る仕事とかあるのかな?生前では一応、事務の仕事してたけど、流石に無理かぁ?

「幸い、今から行く村は、大きい。そこには、ギルドがあるからそれに入れば良い」
「ギルド?それは何?」

狼は私が疑問に思う事に分かってたらしく、「だと思ったよ」と説明してくれた。

冒険者ギルドがあるらしく、ギルドが発行する冒険者ギルドの証明書はそのまま身分証明書となり、ランクが上がると証明書がだんだんゴージャスになっていくらしい。

誰でも成れるわけでわなく、冒険者ギルドが出す課題に合格出来れば、証明書が発行されるらしい。
ギルドで依頼をこなしていけば、お金が支払れる。

なるほどねぇ。確かに、手っ取り早くお金を貰えて、身分証明書にもなるなんて、うまい話だね。
それに、私身分を証明してくれる物何一つ持ってないわけだし、ギルドに入るのは必須かもなぁ

出来る事なら、危ないことやりたくないし、一回死んでいるから、命賭けるような事したくないんだよなぁ

それにしても、狼はなんでも知ってるなぁ。常識だったりするのかなぁ?

「狼はなんでも知ってるね、スゴい」
「はぁ!?何言ってるんだ!お前が知らなすぎるんだ!それに、俺は狼じゃなく犬だ!」

えっ?犬?柴犬とかのわんちゃんですか?見た目とか全然違うよね?
ライオン並みの大きさに目も鋭く、鋭い牙まで生えてるんだよ。色は柴犬みたいな茶色だけど

「ずっと、狼だと思ってた。」
「正式には狼と犬のハーフで、半狼犬ワークー·シーだ。人間の実験で産まれた」

そうなんだ。だから、狼みたいだったんだ。半狼犬ワークー·シーは人間の実験で産まれるのね。手間隙かかるんだね。

「これのせいで、犬や狼にも馴染めなかったんだ」
「そうなんだね」

大変そうだけど、私には関係ないかな。村に着いたら、別れるわけだし。
色々、教えてくれてありがたいけど、私に彼に出来る事はないし。

「何も思わないのか?」
「うん。特に何も」

彼は人間が嫌いって言ってたから、本当に嫌な事だったんだろう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。

せいめ
恋愛
 メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。  頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。   ご都合主義です。誤字脱字お許しください。

異世界隠密冒険記

リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。 人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。 ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。 黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。 その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。 冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。 現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。 改稿を始めました。 以前より読みやすくなっているはずです。 第一部完結しました。第二部完結しました。

【書籍化決定】断罪後の悪役令嬢に転生したので家事に精を出します。え、野獣に嫁がされたのに魔法が解けるんですか?

氷雨そら
恋愛
皆さまの応援のおかげで、書籍化決定しました!   気がつくと怪しげな洋館の前にいた。後ろから私を乱暴に押してくるのは、攻略対象キャラクターの兄だった。そこで私は理解する。ここは乙女ゲームの世界で、私は断罪後の悪役令嬢なのだと、 「お前との婚約は破棄する!」というお約束台詞が聞けなかったのは残念だったけれど、このゲームを私がプレイしていた理由は多彩な悪役令嬢エンディングに惚れ込んだから。  しかも、この洋館はたぶんまだ見ぬプレミアム裏ルートのものだ。  なぜか、新たな婚約相手は現れないが、汚れた洋館をカリスマ家政婦として働いていた経験を生かしてぴかぴかにしていく。  そして、数日後私の目の前に現れたのはモフモフの野獣。そこは「野獣公爵断罪エンド!」だった。理想のモフモフとともに、断罪後の悪役令嬢は幸せになります! ✳︎ 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

だって私、悪役令嬢なんですもの(笑)

みなせ
ファンタジー
転生先は、ゲーム由来の異世界。 ヒロインの意地悪な姉役だったわ。 でも、私、お約束のチートを手に入れましたの。 ヒロインの邪魔をせず、 とっとと舞台から退場……の筈だったのに…… なかなか家から離れられないし、 せっかくのチートを使いたいのに、 使う暇も無い。 これどうしたらいいのかしら?

家族内ランクE~とある乙女ゲー悪役令嬢、市民堕ちで逃亡します~

りう
ファンタジー
「国王から、正式に婚約を破棄する旨の連絡を受けた。 ユーフェミア、お前には二つの選択肢がある。 我が領地の中で、人の通わぬ屋敷にて静かに余生を送るか、我が一族と縁を切り、平民の身に堕ちるか。 ――どちらにしろ、恥を晒して生き続けることには変わりないが」 乙女ゲーの悪役令嬢に転生したユーフェミア。 「はい、では平民になります」 虐待に気づかない最低ランクに格付けの家族から、逃げ出します。

私を裏切った相手とは関わるつもりはありません

みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。 未来を変えるために行動をする 1度裏切った相手とは関わらないように過ごす

処理中です...