上 下
31 / 42
二章〜冒険者は時に、資金稼ぎとして依頼も受ける〜

三十話 服屋の鬼族ベリアル

しおりを挟む
 ランディーからの依頼を受け、私とシュートは早速変装でもして隣国ーーいや、隣街へ出発することになった。
 ちなみに、ネネとアリアータは爆睡したまま起きなかったので置き手紙のみで放置した。

 置き手紙には『依頼をこなしにいってきまーす!』とだけ書いた。
 その他のことを、あれよこれよと、書いたところで意味不明な文面になって余計理解に苦しむと思ったが結果だ。

「さて、変装していくか」

「まあ、ゲット・アポンス・シティーは治安が良くないからそれくらいしておかないとね。目立たない方が良い街じゃなくて、むしろ目立っていないと浮く街だから不思議よ」

「それさーー盗賊時代に盗みに入ったが、あれは酷かったぜ。盗賊の衣装でコスプレしているとか勘違いされたのか誰一人不思議に思わなくてよ、簡単に盗みができちまった」

「あの街はそうやって、みんな自分の素性を隠しているものね。殺し屋の街だからーーて、言っても殺されるのは余所者だけだし人身売買とか臓器売買されないのよ街の民はみんな……嫌な話、嫌な所、変な街」

 そう、ゲット・アポンス・シティーは無法地帯でもある。
 街の裏側は、ただの闇商人が群れるブラックなシティー。
 そこに学院があること自体不思議なことだが、しかし、なければ将来有望な未成年達は育たなくなる。

 学院に通うことで、ある程度の政治経済を学ぶことにもなり、つまりそれは街の裏側を知ってそこに浸からないことに繋がる。
 ただーーただただーーーーそれを知りながら街へ行く私達はとんだ無法者だ。

 ゲット・アポンス・シティーに入れば、後は簡単。
 余所者とバレずに教授を探せばいい。
 ロッドーー本名は、知らない謎多き男。

「ーーで、お前は店に入ってすぐサングラスを手に取るとか脳みそが幼稚なんか?」

「サングラスをーーこうすれば、ほら何処かの国でパレードの際に付けてそうなきらびやかなーー痛いシュート!」

 シュートに頭を殴られた。
 バルテン王国内にある服店に入ってすぐ、サングラスを手に取って、それを買わずに店内で、好きにキラキラデコレーションした私が悪いのはーー分かっている。
 だけど反射的に怒鳴ってしまった。

「そんなマスカラフェスティバル的なマスクにまで仕上げたら買うことになるだろうがっ! てかサングラスが何でマスクになんだよっ!? どうしたらそうなんだよっ!」

「仕方ないじゃない……ちょっとイジったらこうなったんだもん」

「可愛いくいってもなあ……やってること、完全に次元超えてんだよ」

 シュートには、もう可愛い女の子は通用しなくなった。
 いや、元より通用していなかったかもしれない。
 それはさておき、サングラスの原型をとどめていないこれを私はかごに入れ、シュートと奥へ進み変装用の服を探す。

 と、そこに店員さんがやってきた。
 店員さんは額の両端から小さな角をちょこんと出した、前髪で両目が見えるか見えないかーー根暗な雰囲気の鬼族。
 鬼族は珍しくない。しかし、角が短い鬼族は初めて見た。
 確か、長さと太さで地位が決まるとかそんな残酷な種族だったはず。だからみんな、長くて太い角で生まれるように発達している。

「……鬼族よね?」

「……にしては……小さいな?」

「そうよね……触れない方が良いわね」

「あのーー聞こえてますう」

「……」

「……」

 小声で話していたはずが、聞かれていた。
 私とシュートは誤魔化そうと口を閉じるしかできない。

「私は鬼族の中でも地位がどん底で。それで立派な角を持つ両親も貴族から平民に落ちました。だから私は内緒で夜に飛び出して、こうして平和なバルテン王国で何とか生きているんですう」

 明るく過去をペラペラと話す店員さんは、笑ってみせたが口が笑っていない。
 辛い過去ーー持つべきものを持てなかった子。
 私とは正反対だと思えた。

「それでどのような服をお探ししているのですう?」

「ああ、そうだったわね。変装できそうな服をーー」

「これはこれは! 有名な冒険者の方では! おいベリアルッ! お前は裏で荷物運んでろ言うたやろがっ!」

「は、はい……申し訳ありませんオーナー……すぐに行きます……」

 私とシュートは顔を見合わせた。
 小さな鬼族の店員さんベリアルは、この店のパンチのきいた頭のオーナーに怒鳴られ裏へと渋々消えていく。
 地位が低い、人間からも雑に扱われる。元王族で元女王として、私の頭に電流が走る。

 それはシュートも同じだった。
 元盗賊で悪さばかりしてきたのは、親を亡くして生きていくためには仕方なかったこと。
 多分幼少期から、人に嫌われ追われ、それでも盗みで何とかしてきた身。
 今では私も、夢を叶えた冒険者と言えど、それでも地位は底まで落ちている。
 ただ知り合いが魔道士だったり騎士だったりと、そこら辺は変わらないのだけれども。

 シュートが背中の剣に手を回したので、私は止めてオーナーに満面の笑みを向ける。

「じゃあ、変装できそうな可愛い派手な服を紹介して~!」

「そうですかそうですか! へ、変装?」

「ーーおらテメエ!! 良いからプライベートに口出す前に服の紹介してろやああああ!!」

「ーーブフォッ!!」

 アッパーが見事にヒットし、オーナーは鼻血を垂らしながら脳震盪を起こして倒れた。
 パンチのきいた頭から、ポロンと髪の毛が舞って床に落ち、思わず私とシュートは手を叩いて大笑いしてしまう。
 そう、桂だったーー!

 大笑いする私達と、オーナーが床に落ちた音で様子を見に来たベリアルが裏から顔を見せていたので、腹を抱えながら片手でおいでと招く。
 ベリアルはオーナーの顔を伺いながらゆっくりと、私達の元へと来た。
 
「さて、服を紹介してくれるベリアル?」

「は、はい……で、でも変装なんて何処へ行くのですう?」

「実は私達、知り合いの冒険者に依頼を流されてそれでゲット・アポンス・シティーに行くのよ」

「……ゲット・アポンス・シティー…………。そ、それって……私も連れて行ってくれないですう!?」

「はあ? いや、無理がーー」

「良いわよ」

 私が即答すると、シュートは頭を抱えた。

「ただ、連れて行くからには理由だけ聞くわよ?」

「は、はいですう! 実は私の生まれ故郷、鬼族の住処はゲット・アポンス・シティー郊外の山なのですう。そこに両親が居て……昨日、手紙で『久しぶりに顔を見せて』とそう言ってもらって……だから帰りたいのですう! でもあそこはーー」

「危険なの分かってよく逃げて来たわね……」

「裏道を暗記しているですう。私、地図とか一度見れば道、方角、距離、移動時間全て分かるですう。それに道の暗記で迷ったことは一度もないですう」

「ーーだ、そうよシュート。良いわよね?」

「……わかったよ! お前がリーダーだしな、逆らわねー」

 シュートが渋々承諾してくれた。
 早速私は、オーナーを店の事務所から持ってきた縄で縛り、倉庫に並べられたマネキンの間に挟んだ。
 戻ってくると、早速シュートがベリアルから服を選んでもらったのか着替えていた。
 いや、鼻の穴広げて着替えさせてもらっていた。

「シュート?」

「……あ、いや、これは……その……だな?」

「覚悟できてんかああん?」

「や、やめ……マジ勘弁! 可愛い女の子はやっぱり興味がーー」

「この浮気もんがああああああ!!」

 シュートもアッパーでK.O。
 どうやら、あとは金色のコートを着せるだけで終わるところだったらしい。

「じゃあ次はえっと……」

「リリーよ、ベリアル」

「り、リリーさんの番ですねっ! ゲット・アポンス・シティーでは、女の子はピンク色が多いのですう。なので、あえて真っ赤なドレスを着るですう!」

 そう言って、ベリアルが持ってきてドレスは本当に真っ赤で、まるで薔薇のよう。
 フリルが多いが、まあ、目立つには丁度良い。
 それと帽子も用意された。

 帽子には造花の薔薇が幾つも片側に盛り付けられている。
 私はこの年で、セレブなおば様風ファッションをすることになるのかと思うと、一気に老けた気分になる。
 しかし、お金のこととなれば話は別。
 私は仕方無しに着替えてみると、案外違和感が無かった。

「似合ってますですう!」

「そう、かしら?」

「ああ……似合ってるぜリリー……。いってえマジで。それとリリー、これ持っとけ」

 シュートは胸元から何かを取り出すと、私に投げた。
 受け取ると、ずっしり重いーー拳銃だった。

「護身用ね」

「ホルスターもどうですう!」

「あんた……」

「あ、あくまで護身用で持っているだけすう!」

「……そう、まあ触れないけど」

 ベリアル……鬼族の低い地位から逃げるようにバルテン王国へ出てきた少女。
 しかし、拳銃を渡された私に、すぐさまホルスターを出すような危険な種族ではない。

 一体ーーあなたは何者なの?

「リリー! おい、リリー! 弾の確認したか?」

「え、ああ。そうねーー大丈夫よ、全弾入っているわ。ホルスターも装備したし、じゃあ早速行きましょ」

「はいですう!」

「……」

 元気なベリアルに振り返ると、私の作り上げたサングラスでないサングラスを紫マントに見事組み合わせて付けこなしていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

魔物の装蹄師はモフモフに囲まれて暮らしたい ~捨てられた狼を育てたら最強のフェンリルに。それでも俺は甘やかします~

うみ
ファンタジー
 馬の装蹄師だった俺は火災事故から馬を救おうとして、命を落とした。  錬金術屋の息子として異世界に転生した俺は、「装蹄師」のスキルを授かる。  スキルを使えば、いつでもどこでも装蹄を作ることができたのだが……使い勝手が悪くお金も稼げないため、冒険者になった。  冒険者となった俺は、カメレオンに似たペットリザードと共に実家へ素材を納品しつつ、夢への資金をためていた。  俺の夢とは街の郊外に牧場を作り、動物や人に懐くモンスターに囲まれて暮らすこと。  ついに資金が集まる目途が立ち意気揚々と街へ向かっていた時、金髪のテイマーに蹴飛ばされ罵られた狼に似たモンスター「ワイルドウルフ」と出会う。  居ても立ってもいられなくなった俺は、金髪のテイマーからワイルドウルフを守り彼を新たな相棒に加える。  爪の欠けていたワイルドウルフのために装蹄師スキルで爪を作ったところ……途端にワイルドウルフが覚醒したんだ!  一週間の修行をするだけで、Eランクのワイルドウルフは最強のフェンリルにまで成長していたのだった。  でも、どれだけ獣魔が強くなろうが俺の夢は変わらない。  そう、モフモフたちに囲まれて暮らす牧場を作るんだ!

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 よろしくお願いいたします。 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~

柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」  テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。  この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。  誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。  しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。  その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。  だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。 「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」 「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」  これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語 2月28日HOTランキング9位! 3月1日HOTランキング6位! 本当にありがとうございます!

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!

石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり! パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。 だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。 『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。 此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に 前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。

処理中です...