星と花

佐々森りろ

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第十五章 千冬と光夜の二年間

千冬と光夜の二年間

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食事を終えると、広いリビングでのんびり寛ぎながらあたし達は他愛もない話をしていた。

「あ、そうだ、春一もさっき光夜くんに話があるって言ってなかった?」
「え? あぁ」

 床に寝そべっていた春一はむくりと起き出して、光夜くんの前に座った。

「千冬の事なんだけどさ」

 真剣な顔をした春一は、チラリとあたしの方も一度伺ってから視線を光夜くんに戻した。

「光夜、お前千冬の事どう思ってる?」

 唐突に聞く春一の質問に、光夜くんは驚いたようにパチパチと目を瞬かせてから、視線を落として口を開いた。

「……俺は、千冬の事……好きだよ」

 はっきりと。だけど、戸惑うように光夜くんは答えた。だけど、まるで言ってはいけないことを口にしてしまったように、口元に手を当てて俯いてしまった。

「光夜がさ、千冬に対して今まですっげぇ頑張って来たのは、なんか俺、二人のこと見てて伝わってきたんだよ……で、この話、お前なしじゃ始まらなくて。千冬との今までを、話してもらいたいんだ」

 春一はマガジンラックに飾られている雑誌を指差して、光夜くんに言った。
 連載方式で始まる予定の「星と花」が載る雑誌。光夜くんはよく分からないと言った顔をしているから、春一は続ける。

「俺は、千冬のために千冬のラブストーリーを書こうと思ってる。ハルイチを好きになってくれた千冬は、本当の気持ちを隠してる。千冬を支えられるのは、光夜、お前しかいないって、俺は思ってる」

 真剣な眼差しで光夜くんを見つめて、春一が言う。あたしはその言葉に、少しだけ胸が傷んだ。
 分かってた。春一には何度も言われていた。千冬を支えられるのは、光夜くんだって。
 分からないふりをしてたけど、きっと気持ちの奥底で、光夜くんのことを好きになっていたのかもしれない。あたしが光夜くんを想っても、悲しい結末しか訪れない。それも、知っていた。
 もしかしたら、春一はそれを知っていて、あたしに優しくしてくれていたのかな。

「俺は、確かに千冬を想ってる。けど、千冬は俺の事は友達にしか思ってないよ」
「……まぁ、そうだとしてもさ、教えてくれないか?」

 躊躇う光夜くんに、春一はもう一度聞いた。
 しばらく無言のままうつ向いた光夜くんは、ゆっくりと、千冬との今までを語り出してくれる。
 千冬と光夜くんには、とても入り込む事なんてできないほどの絆が在るんだと、知ったんだ。


────
 二年前。東京・大学病院。

『マジ、トロイよなお前。何やってんだよ!』
『うるせぇ』
『まぁ、でも軽くて良かったんじゃん?』
『しばらくは歩けねぇだろうけどな!』

 病室の一室から賑やかな笑い声が響く。

『じゃ、俺帰るな。また』
『サンキューな、光夜』

 手を振り病室を後にした俺は、病院を出ようとしてロビーに向かう途中で、淡いイエローのパジャマを着た、見覚えある顔に足が止まった。向こうも気が付いたようで、軽く会釈をしてくるから、俺も慌て会釈を返した。
 記憶の隅々まで瞬時に思い返して、小学校の時に突然転校して行ったクラスメイトの女の子の事を思い出していた。近づいていくと、その子は人懐っこい笑顔で微笑んでくれて、『……光夜くん、だっけ?』と言った。

『そ、そうだよ! 分かる? 懐かしいなー。えっと……』

 知っていてくれたことが嬉しくて、何故かテンションが上がって頬が熱くなった。せっかく覚えてくれていたのに、俺はこの子の名前が出てこない。

『ふふっ……あたしは、千冬だよ』
『あ、千冬か! わりぃ』

 俺が申し訳なく謝ると、千冬はまったく気にしていないように笑ってくれて、首を横に振ってくれた。

『入院、してんの?』
『そう。もうずっと』
『ずっと? ……まさか、小学校転校してから……ずっと……?』

 んなわけないよな。とか、呑気に思いながら聞いた俺は、目の前で頷く千冬に驚いた。

『マジ?』

 相変わらずニコニコして、千冬はもう一度頷いた。

『……俺さ、今大学の夏休みで暇だから、見舞いに来るよ! 明日も来てもいい?』

 自分でも、驚くくらい積極的になっていた。単なる暇潰しだったのか、同情だったのか、どっちにしろ、千冬と何か話がしたかったんだと思った。
 笑っていた千冬はびっくりした表情を向けたと思えば、すぐにふんわりと微笑んで、『いつでもどうぞ』と言ってくれた。
 それから、用事がないときは病院に通った。
 最初は、千冬には『友達の見舞いのついでだ』と言っていたが、そいつには悪いけど、俺にとっては初めから自業自得で怪我をした、すぐに退院できる友達の方がついでだった。
 病室の千冬はいつでも笑顔で、体調が悪そうな時だって、決して辛いところを見せたりはしなかった。出来ることは全て自分でやるし、頼りにもされない。

『千冬~、今日はプリン持って来たぞ!』
『えー!』

 千冬の好物がプリンだと知った俺が、誇らしげにプリンの入った袋を見せつけると、千冬は困った顔をする。あまり馴れ馴れしくしすぎてしまったかと落ち込んでしまうと、『……あたしも……』そう言って、ベッドの横のサイドテーブルにプリンが2つ並んでいるのを指差すから、俺はそのプリンと自分のプリンを交互に見た後で、吹き出して笑ってしまった。
 千冬はそんな俺に頬を膨らませて怒っていたけど、それが可愛くて、すごく嬉しかった。

『気が合うな~』
『もぉ。昨日光夜くん帰る前に言っておけば良かった』
『千冬スマホ持ってないの?』

 当たり前に持っていると思って、そろそろ連絡を取り合えるならと聞くと、口を尖らせて不服そうに千冬は言った。

『ないよー。病院から出ることもないし、必要ないし』
『……そっか』

 俺はその時すぐに思い付いて、千冬の誕生日も近づいているのを聞いていたから、スマホををプレゼントすることにした。大学生には少しばかりというかだいぶ出費だけど、とっくに欲しいカメラも買えて、バイト代も貯めていたから思い切って決めた。

『はいっ。千冬、バースデープレゼント』

 正直、めちゃくちゃ恥ずかしかった。プレゼントを買うことはもちろん、それを渡すことが。千冬の反応だって気になった。俺ばかりが千冬ともっと関わりたいって思っていたら、どうしようって。差し出した紙袋に千冬は驚いた表情をしてくれる。

『えーー!!』
『千冬今日、誕生日だろ? だから、やるよ』

 千冬の細い手が紙袋を受け取った。

『開けて、いい?』
『あ、ああ、いいよ』

 どんな反応が返ってくるのか、正直怖かった。千冬のことだから、たとえ引いてしまっても、笑顔で受け取るんだろうなって。欲しくなくても、ありがとうって笑うんだろうなって、渡したからには現実を受け入れようって、覚悟を決めた。
 千冬が紙袋の中から箱を取り出す。ゆっくりリボンをほどいて蓋を開けて箱の中身を見た途端、千冬の動きが止まってしまった。
 そして、俺は初めてその日、千冬が涙を流すのを見た。

『な! 何泣いてんだよっ』

 慌てる俺に、ようやく千冬は手の甲で涙を拭って、満面の笑みをくれた。

『ありがとう、光夜くん』

 千冬は、本当に笑顔が可愛い子だと思った。

『あ、ねぇ千冬、写真撮らせて。その笑顔』

 言ってるそばから、まだ被写体は誰もとったことのなかった自分のカメラを千冬に向けた。初めての被写体が千冬で、俺は心底嬉しかった。
 病気をしているなんて全然思えなくて、千冬はすぐにでもここから出れるんじゃないかって、ずっと思っていた。その日が来ることを、信じていた。

 それから時が経ち、ある日病室を訪れると、千冬が泣いていた。

『どーした⁉ 千冬!』

 何かあったのかと慌てる俺に、放心状態の千冬の手元には、一冊の小説。
 まさか……

『……これ読んで泣いてたのか?』
『泣けたーー! すっごくいい話だった!』

 うんうんと、大袈裟なくらいに頷いている千冬に俺は脱力する。
 手にしていたのは、真っ青な表紙が印象的な、“海に溶ける”と言う小説。

『ああ、これって、確かこの前ベストセラーになった話題のやつだよな?』
『そう! あたしもこんな恋愛してみたいなぁ』

 キラキラと目を輝かせて、千冬は本の著者、“ハルイチ”を絶賛していた。そんな千冬に嫉妬心の様な物を抱きつつ、俺は聞く。

『千冬はさ、どんな男が好きなの?』
『えっ! ……う~ん……』

 悩み始める千冬に、俺はなんだかもう言ってしまってもいいんじゃないかと、自分が千冬に好意を持っていると伝えたくなってしまって、咄嗟に千冬の手を取った。

『あのさ、俺、千冬の事……『ハルイチ!!』』

 俺の言葉にかぶって、千冬は大きな声で笑顔笑うと、そう言った。

『……え?』
『ハルイチかなぁ~。理想? えへ』
『……あ、そ、そっか』

 繋いでしまった手をそっと離す。
 そして、なにも言えなくなった。
 自分の中で、千冬の存在が日に日に大きくなってきていて、いつでも伝える準備はできていた。だけど、千冬のその一言で、何かストップをかけられた気がしたんだ。
 大学が忙しくなって、写真も勉強しようと、一時、千冬の事は忘れようともした。
 だけど、出来なかった。そして、また、千冬の誕生日が来る。

『光夜くんのお陰で、今年も誕生日を迎えることが出来ました』

 千冬は、屈託のない笑顔でそう言った。俺は『おめでとう』としか言えなかった。
 それからまた、時は足早に過ぎ去り、千冬は相変わらずなのに。

『今日うちの両親が来てるんだ。検査の結果が出るの』
『え! 両親!?』

 別に構えることはないんだけれど、何故かものすごい緊張してしまって、だけど千冬の両親は二人ともすごく優しくて、朗らかで、千冬がこの二人の子供なのがすごく頷けて、しばらく他愛ない会話で楽しい時を過ごした。
 帰り際、俺は千冬の両親にロビーで引き留められた。

『あの子、光夜くんが来てくれるようになってから、良く笑うようになったの。いつも本当にありがとう』
『いえ、そんな』
『君には、伝えておくよ。知っていた方が、いいと思うから』

 千冬のお父さんが俺の前に立つと、やけに穏やかに、けれど震える声で俺に伝えた。

『千冬は、もう長くはないんだ』
『え……』
『ずっと二十歳まで生きられるか分からないと言われていて、それでも今日で千冬は十九歳になれた。さっき、検査の結果が出たんだ』

 なおも震える声で、お父さんはゆっくり自分にも言い聞かせるかのように話してくれた。
 けど、俺はその先の言葉は、聞きたくなかった。

『病状は……良くなる処か、悪くなる一方らしい……』

 涙が滲む目を拭い肩を振るわせながら、それでも俺から目を逸らすことなく言った。

『後、一年持つか、分からないらしい……』

 何の話か、状況が上手く呑み込めなくて、俺は目の前の千冬の両親を呆然と見つめるだけだった。

『今は安定しているから平気なように見えているかもしれないけど、夜に病むことが最近増えていて。もしかしたら千冬も何か感じているかもしれない。だけど、千冬にはまだ何も、伝えていないんだ。光夜くんには本当に良くしてもらって、感謝してる』

 深く頭を下げた千冬のお父さんは『ありがとう』と言って、病院を出て行った。
 一人。ロビーに残された俺は、ただ無言でソファーに座り、拳を自分の膝に何度も何度も叩きつけた。振動で溢れて込み上げていた涙がぽたりと落下していく。

 千冬には言えない。いつでも笑顔で、何でも一生懸命にやる千冬には、言えない。言えるわけがない。
 明日から、千冬に上手く笑って、会えるだろうか?

 胸が、心が、張り裂けそうに苦しくて、どうしようもなくて、だけど、俺がこんなふうになっていたって、仕方がない。
 会うのが辛いなんて、一瞬でも思ってしまったけれど、それでも、俺は千冬に会いにいくことはやめたくなかった。

 他愛ない会話はいつも通りで、相変わらず千冬はハルイチの小説にハマっていて、季節は冬を迎え、春が訪れ、それと共に、千冬の病室のコルクボードに、俺の写真が増えていった。千冬に見せたくて。本当は写真じゃなく、その場に行ってちゃんと千冬の目で見せたかったけれど……
 それが無理ならば、俺が見た景色を、千冬に見せたい景色を、千冬が見たい景色を。そう思って、夢中で写真を撮った。

『……オルゴール?』

 いつものように病室を訪れると、千冬がお願いがあると言い出すから、なんだか不安と同時に千冬に頼られているように感じて、嬉しくもあった。

『そう。十年前にした約束なんだけどね。新堂なずなちゃんって、覚えてる?』

 そう聞かれて頭を悩ますが、出てこない。千冬のことも最初は分からなかったんだ。他の同級生なんて、やっぱり思い出そうとしても全然ダメだった。

『「星と花」っていう雑貨屋さんにね、なずなちゃんと約束した星のオルゴールが置いてあると思うの。それを、買って来てほしいの』

 千冬がまた、『お願い』と頭を下げるから、俺は断る理由もなくて、情報も曖昧なままその雑貨屋に行くことを約束した。

────

「そこで、なずなと会ったわけ」

 全てを話終えた光夜くんは、穏やかな笑顔であたしを見た。

「……分かった」

 話を真剣に聞いていた春一は頷いて、光夜くんに「話してくれてありがとう」と言った。そして、テーブルに置いていたスマホに視線を落とす。

「千冬は、今何を思っているんだろうな」

 ポツリと呟くから、あたしまで千冬のことを思ってしまう。あの閉ざされた空間で、一人で。窓からは狭い空しか見えない。切り取られた窓枠の風景は、きっと春夏秋冬があったとしても、変わり映えなんてしないんだろう。毎日おんなじ風景に、もう見飽きてしまっているのかもしれない。光夜くんの写真が、きっと千冬には最高の景色なんだと感じた。

「なぁ、いっせーのでメッセージ送んねぇ?」

 春一はいたずらっ子みたいにニカッと笑って、あたしと光夜くんを見る。

「みんなで送ったら、びっくりするだろうな、千冬。はは、驚いた千冬の顔見たいかも」

 光夜くんまで悪戯な発言をするから、あたしも笑いながら賛成した。
 それぞれがメッセージをスマホに打ち込んでいく。そして、「せーの!」で同時に送信ボタンをタップした。

「誰がいっちばんかなぁ~?」
「春一フライングしてないでしょうね?」
「うわっ! してそう」
「してねーし!」

 千冬の事で、あたし達はこんなにはしゃげるんだよ。三人でいても、やっぱり千冬の事は、みんな考えちゃうんだ。
 あたし達のメッセージは、お互いに何を書いたかなんて知らないし、届く順番も決められない。

 だから、きっとそれはあたし達の、友情パワーが導いた奇跡で、千冬の辛い夜に少しでも心が軽くなってくれたらと、明るい夜になってくれたらと、願っていた。

 》夜遅くにごめんな、今、春一となずなと四人で千冬について語ってたよ(笑)
 今度四人で飯でも食いに行こうぜ!

 》千冬大好き~~~~!!
 男二人いるけど千冬がいなきゃはじまんなーいっ! 今度みんなで買い物しよーよ!

 》こんなアホななずなと、にぶちんな光夜だけど、みんな千冬の事思ってるから、辛いことあったら何でも言って? たくさん話して。
 そして、もっと、近い存在の光夜を、頼っていーんだぞっ。

 あの日、千冬は泣きそうに眉を目一杯下げて、嬉しそうに、スマホの画面を見せてくれたね。
 あたし達は、繋がってる。今も、これからも。
 ねぇ、千冬。たくさんたくさん、四人で思い出作ろう。
 何だっていいの、あたし達は、千冬といることが、楽しいから。

 千冬の検査の日、強く強く……そう思ったの。

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