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第6章 魔法学校の章
第68話 王都で情報収集した
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とりあえずは上級試験と王都の魔法学校についての情報収集だ。俺は渋るキサラを置いて繁華街へと繰り出した。こういうことは酒に力を借りて話を聞くのが一番だ。
割と庶民的な酒場に入った俺はカウンターで少し様子をみつつ客の雰囲気を見ていた。酒場には魔法使いも居れば王都守護隊と思しき剣士たちもいる。商人風の者も居て種々雑多だ。
俺は魔法使いが数人の一行に声を掛けた。
「こんばんわ、景気はどうだい?」
「おお、こんばんわ、景気が良い訳ないだろ。おや、見かけない顔だな」
一行の中心と思われる魔法使いが応えた。
「ええ、王都には初めて来ました。ケルンから試験を受けに来て、出来れば魔法学校には入れれば、と思っているんですが」
「なんだ、ケルンなんて田舎から出てきたのか。あそこには魔法学校も無いからな。試験を受けに来たのか、初級でも受けるつもりか?」
「そうですね、実は試験を受けるのは初めてなので自分の実力がどの程度なのか判らないくて困っているんです。連れがもう一人居るんですが、その子は中級なので上級試験を受けることになるとは思うんですが」
その魔法使いは俺のことを完全な初心者のお上りさんだと認識してくれたようだ。
「そうか、そうか。丁度いい私は王都魔法学校の講師をしておるスージール・ローウンと言う上級魔法士だ。中級までの試験官もしておるぞ」
なんと声を掛けた魔法使いが魔法学校の講師とは。それも試験官をやっているなんて偶然にしても出来過ぎだな。色々と順調に進み過ぎると逆に怖くなってしまうが。
「そうでしたか、それは有難い。口を利いていただけると助かります。王都には今日来たところで何一つ判らないのです」
それから俺はスージールの一行の中に入って酒を夜通し飲み続けた。次の日が休みだったようで、朝まで付き合わされたのだ。
翌日、俺はキサラを伴って正式にスージールの家を訪ねた。魔法学校入学の紹介状を書いてもらうためだ。
「本当に来たのか」
スージールは少し驚いていた。冗談だと思っていたようだ。
「彼女は中級魔法士なので、できれば上級試験と王都魔法学校への入学試験を受けさせてもらえると助かります」
「まあ、中級なのであれば上級試験は問題はない。但し王都魔法学校への入学は貴族の子弟であるならまだしも一般人は私の紹介があっても難しいと思うが」
「それなら彼女の身元はボワール伯爵が保証してくれます。それでどうです?」
「そのボワール伯爵と言う方は存じ上げないが」
どうもワリス・ボワール伯爵は貴族としては無名の様だった。ただし商人としては超有名だ。
「伯爵はボワール商会の代表ですが」
「なんと、あのボワール商会か、それなら知っている。確かワリス・ボワールだったか。そうか、爵位を持っていたのか。それであれば問題ないだろう、ボワール商会からは王都魔法学校に多額の寄付をいただいているからな」
ここで金の力が物を言うことが確認できた。今後も色々と使わせてもらおう。
「で、お前はいいのか?」
「俺は大丈夫です。とりあえず何級でもいいので魔法士の試験を受けさせていただければ」
事前にキサラと話をしたのだが、俺の異常なマナの量が判ればいきなり上級魔法士もあり得るし王都魔法学校から入学して欲しい、と依頼されるかも知れない、ということだった。そんなに上手く行くものなのかな?
「そうか、試験の方は問題ない。私の推薦だけで初級でも中級でも受けさせてやろう。それでだ」
スージールの顔がちょい悪親父のような顔になった。
「私をボワール伯爵に紹介してもらえないか?」
それが条件だ、ということだ。ボワール商会の代表と誼を交わしておくことに大きな意味があるのだ。
スージールは50歳を超えているので、そろそろ魔法学校からは去らなければならない年齢らしい。若くて生きのいい講師が大勢控えているので歳を取った経験だけの魔法士は居場所がなくなってしまうのだ。
ボワール家のお抱え魔法士となると生活は安定する。それが狙いか。もしかしたら今ボワール家には魔法士が一人も居ないことが情報として流れてしまっているのかも知れない。
「紹介するだけなら大丈夫ですが、伯爵は今王都には居ませんよ、シルザールの自宅に居られると思いますが」
「では伯爵に私に世話になったことを知らせておいてはもらえないか。いずれ伯爵が王都に来られた時に紹介してくれればいい。ボワール商会の代表であれば、そう遠くない時に王都に来られるだろう」
シルザールの屋敷からなかなか出られないという状況なのはスージールは伝えなかった。
「そうですね、では王都に来られるときにはお出会いいただくことにしましょう」
「うむ、助かる。とりうえず昇級試験は半年に一回ある。次は1か月後だ、それまでに申込を済ませておくように。私の推薦状はあとで屋敷に届けるとしよう。入学についてはまだ少しさきになるので、いずれ追々話をする、それでいいな?」
「ありがとうございます、それで十分です」
こうして俺はキサラはスージールの家を後にした。
「なんだか上手く行きましたね」
「上手く行きすぎて逆に落とし穴かなんかが怖いよ。まあいい、試験までは少し時間があるんで情報収集と修行だな」
「判りました、ぜひ厳しい修行をお願いします」
それから俺はキサラの修行に付き合うか街で情報収集に明け暮れた。
キサラには俺に向かって思いっきり魔法を打ち込ませた。炎や氷、風や雷。俺はその全てを受ける。当然死にかけるが死なない。
最初はキサラも遠慮しながらだったが、絶対死なないので安心したのかどんどん魔法も強力になって行った。普通は人間相手にこんな修行は出来ない。詠唱から無詠唱へとレベルも上がる。無詠唱での威力もどんどん増していった。
情報収集は捗らなかった。王都魔法学校、特にエル・ドアンについての情報が欲しかったのだが、若き天才、ということは知れわたっていたか本人があまり表立つことをしないので顔も知らない人が多い。
エル・ドアンは王都魔法学校の校長よりも強力な魔法使いだということが噂されていた。当の校長はどう思っているのだろう。内心穏やかではないのではないか?もしかしたら、その辺りにエル・ドアン対策の鍵があるかも知れない。
ジョシュアとセリスの行方をエル・ドアンに追わせないにはどうすればいいのか。それが喫緊の課題であり、最大の問題だった。
割と庶民的な酒場に入った俺はカウンターで少し様子をみつつ客の雰囲気を見ていた。酒場には魔法使いも居れば王都守護隊と思しき剣士たちもいる。商人風の者も居て種々雑多だ。
俺は魔法使いが数人の一行に声を掛けた。
「こんばんわ、景気はどうだい?」
「おお、こんばんわ、景気が良い訳ないだろ。おや、見かけない顔だな」
一行の中心と思われる魔法使いが応えた。
「ええ、王都には初めて来ました。ケルンから試験を受けに来て、出来れば魔法学校には入れれば、と思っているんですが」
「なんだ、ケルンなんて田舎から出てきたのか。あそこには魔法学校も無いからな。試験を受けに来たのか、初級でも受けるつもりか?」
「そうですね、実は試験を受けるのは初めてなので自分の実力がどの程度なのか判らないくて困っているんです。連れがもう一人居るんですが、その子は中級なので上級試験を受けることになるとは思うんですが」
その魔法使いは俺のことを完全な初心者のお上りさんだと認識してくれたようだ。
「そうか、そうか。丁度いい私は王都魔法学校の講師をしておるスージール・ローウンと言う上級魔法士だ。中級までの試験官もしておるぞ」
なんと声を掛けた魔法使いが魔法学校の講師とは。それも試験官をやっているなんて偶然にしても出来過ぎだな。色々と順調に進み過ぎると逆に怖くなってしまうが。
「そうでしたか、それは有難い。口を利いていただけると助かります。王都には今日来たところで何一つ判らないのです」
それから俺はスージールの一行の中に入って酒を夜通し飲み続けた。次の日が休みだったようで、朝まで付き合わされたのだ。
翌日、俺はキサラを伴って正式にスージールの家を訪ねた。魔法学校入学の紹介状を書いてもらうためだ。
「本当に来たのか」
スージールは少し驚いていた。冗談だと思っていたようだ。
「彼女は中級魔法士なので、できれば上級試験と王都魔法学校への入学試験を受けさせてもらえると助かります」
「まあ、中級なのであれば上級試験は問題はない。但し王都魔法学校への入学は貴族の子弟であるならまだしも一般人は私の紹介があっても難しいと思うが」
「それなら彼女の身元はボワール伯爵が保証してくれます。それでどうです?」
「そのボワール伯爵と言う方は存じ上げないが」
どうもワリス・ボワール伯爵は貴族としては無名の様だった。ただし商人としては超有名だ。
「伯爵はボワール商会の代表ですが」
「なんと、あのボワール商会か、それなら知っている。確かワリス・ボワールだったか。そうか、爵位を持っていたのか。それであれば問題ないだろう、ボワール商会からは王都魔法学校に多額の寄付をいただいているからな」
ここで金の力が物を言うことが確認できた。今後も色々と使わせてもらおう。
「で、お前はいいのか?」
「俺は大丈夫です。とりあえず何級でもいいので魔法士の試験を受けさせていただければ」
事前にキサラと話をしたのだが、俺の異常なマナの量が判ればいきなり上級魔法士もあり得るし王都魔法学校から入学して欲しい、と依頼されるかも知れない、ということだった。そんなに上手く行くものなのかな?
「そうか、試験の方は問題ない。私の推薦だけで初級でも中級でも受けさせてやろう。それでだ」
スージールの顔がちょい悪親父のような顔になった。
「私をボワール伯爵に紹介してもらえないか?」
それが条件だ、ということだ。ボワール商会の代表と誼を交わしておくことに大きな意味があるのだ。
スージールは50歳を超えているので、そろそろ魔法学校からは去らなければならない年齢らしい。若くて生きのいい講師が大勢控えているので歳を取った経験だけの魔法士は居場所がなくなってしまうのだ。
ボワール家のお抱え魔法士となると生活は安定する。それが狙いか。もしかしたら今ボワール家には魔法士が一人も居ないことが情報として流れてしまっているのかも知れない。
「紹介するだけなら大丈夫ですが、伯爵は今王都には居ませんよ、シルザールの自宅に居られると思いますが」
「では伯爵に私に世話になったことを知らせておいてはもらえないか。いずれ伯爵が王都に来られた時に紹介してくれればいい。ボワール商会の代表であれば、そう遠くない時に王都に来られるだろう」
シルザールの屋敷からなかなか出られないという状況なのはスージールは伝えなかった。
「そうですね、では王都に来られるときにはお出会いいただくことにしましょう」
「うむ、助かる。とりうえず昇級試験は半年に一回ある。次は1か月後だ、それまでに申込を済ませておくように。私の推薦状はあとで屋敷に届けるとしよう。入学についてはまだ少しさきになるので、いずれ追々話をする、それでいいな?」
「ありがとうございます、それで十分です」
こうして俺はキサラはスージールの家を後にした。
「なんだか上手く行きましたね」
「上手く行きすぎて逆に落とし穴かなんかが怖いよ。まあいい、試験までは少し時間があるんで情報収集と修行だな」
「判りました、ぜひ厳しい修行をお願いします」
それから俺はキサラの修行に付き合うか街で情報収集に明け暮れた。
キサラには俺に向かって思いっきり魔法を打ち込ませた。炎や氷、風や雷。俺はその全てを受ける。当然死にかけるが死なない。
最初はキサラも遠慮しながらだったが、絶対死なないので安心したのかどんどん魔法も強力になって行った。普通は人間相手にこんな修行は出来ない。詠唱から無詠唱へとレベルも上がる。無詠唱での威力もどんどん増していった。
情報収集は捗らなかった。王都魔法学校、特にエル・ドアンについての情報が欲しかったのだが、若き天才、ということは知れわたっていたか本人があまり表立つことをしないので顔も知らない人が多い。
エル・ドアンは王都魔法学校の校長よりも強力な魔法使いだということが噂されていた。当の校長はどう思っているのだろう。内心穏やかではないのではないか?もしかしたら、その辺りにエル・ドアン対策の鍵があるかも知れない。
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