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アールランドリー大陸編
オーランドリュー王国滅亡録ーその①
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国王エンリケ二世並びに国王一家は自分達一家の代わりに玉座に座り『世界皇帝』を自称し始めたペンドラゴンと彼の率いる大衆達により、拘束され、身分を奪われた挙句、国王を信奉する勢力への武装解除を呼び掛け、その解除後が済まされた後に、国王と王妃はこれまで、国民を搾取し、財産を搾り取って贅の限りを尽くしたという罪とこれまでの国王一家が犯した戦争や政治での失策の罪を追及され、ついに死刑が宣告された。
国王の子供のうち、長男と次男のロペとルカは共に14歳と12歳という僅かに10歳を超えていたために処刑された。
8歳の三男のオスカルは処刑こそ免れたものの平民の身分に落とされ、荒野への追放刑並びに王国への今後の立ち入りを禁ずる刑を課せられた。
17歳の国王夫妻の長女、アナベルは王宮内での下女奉公が確定し、彼女はメイドとして王宮に住む事を許された。
このシリウスによる過剰なまでの処分を後世の歴史家は『ペンドラゴンの根刈り』と称し、これまでのどの王よりも苛烈であり、激動的であると記し、今日において舞台で王国の国取りの段が演じられる際には国王夫妻に同情するように作られる事が多いと言う。
これまでのアールランドーリー大陸では見られない程の大規模な粛清であったために、当時の大衆達がどれ程、国王一家への処刑を求める動きとそれを扇動するシリウスの手腕の恐ろしさが後世の人々にも受け継がれているのである。
とは言え、当の『大陸皇帝』ことシリウスはこの処分を妥当だと思っていた節があった。
ロシア革命にしろ、フランス革命にしろ、大衆達は常に王や皇帝の首を刈った。自分の今後の支配を上手く操っていくためには国王一家の処刑は必要な犠牲であるとさえ思っていた。
国王と王妃の処刑は王都の広場にて行われ、処刑方法は罪人に相応しい縛り首という罰であった。
街の広場に作られた絞首台の上では既に国王のために作られたビロードの入った白い上着は取り上げられたのか、白いシャツにズボンという格好の国王、同じく豪華なドレスは取り上げられたのか、灰色の地味なワンピース姿の王妃。
夫妻は顔を見合わせながら、つい三ヶ月前までの満ち足りた日の事を思い返す。
憎悪と憤怒に満ち溢れた大衆、そして、その後ろで処刑を見物しているのは突如、大陸に現れたシリウスなる男。
その隣にいるのは今や大衆の英雄と化したケイトリン隊長。
横にいる執行官は自身と妻に敬称をつけずに、苗字で呼んでいた。
エンリケ二世もといエンリケ・ガレリアは唇を噛み締めながら、処刑する理由の書かれた文章が読み上げられる理由を聞いていた。
彼はもっと政治に関心を向ければ良いと考えて、最後に隣にて自分と同じく首に縄を巻き付けられている妻に向かって微笑み掛けた。
覚悟を決めて、両眼を瞑ると、突然大地が崩れ、あまりの事にウオッと叫んだものの、その後は意識が飛び、死んでしまう。ここに国王並びに王妃の一家は処刑されたのであった。
シリウスは王と王妃が絶命した絞首台の上に登り、大袈裟な身振り手振りを交えながら演説を始めた。
「大衆達よ!見よ!ここに諸君らの体を、財産を、土地を、誇りを踏みにじった泥棒とその妻が処刑されたッ!」
シリウスはそう言うと、例の生成魔法でナイフを作り出し、王の首を縛っていた縄を切り落とす。
そして、死体が絞首台の真下に落ち、それに群がる大衆達に向かって演説を続けていく。
「さぁ、諸君らは進むのだッ!この私が大陸を支配すれば、諸君らの同胞は自由に成るぞ!」
各大衆達がそれぞれの口で大陸皇帝への忠誠を叫ぼうとする中、突如、それは起きた。
絞首台の背後にあった二階建ての建物が爆発し、そこから武器を持った十人ばかりの男達が現れた。
武器を持った男たちは絞首台に集まった大衆達を攻撃しようとしたが、彼らが武器を使うよりも前に、魔法を使うよりも前に、大衆の英雄、ケイトが彼らを斧で跳ね飛ばす事により、最悪の事態は防がれたらしい。
だが、周りの建物から更に爆発が起きた事により、シリウスはこれが自分や大衆達を狙ったテロである事を悟った。
彼は直ちに宣言を発令し、兵士達に大衆の避難を優先するように指示を出し、自身はケイトと二人で王都に侵入した悪役どもを迎撃する事を宣言した。
と、彼らはシリウスは両眼を光らせて相手を探すという探索魔法によって隠れている兵士どもを探し出す。
シリウスは広場にて、隠れている兵士達を探し出しすと、彼は相手の隠れている場所へと直接向かい、相手が魔法を放つよりも前に、自身の得意魔法『征服王の計測』を使用し、僅か先の未来の彼らを攻撃し、彼らを仕留めていく。
そのために、王国でも腕利きの魔法師と言われる彼らは得意の魔法を詠唱するよりも前に、たった一人の男の手によって息の根を止められてしまう。
シリウスは次の隠れ場所へと向かう前に、天に向かって掌を広げて、広場から退避しようとする大衆達に向かって防御の魔法を使用し、彼らが魔法の餌食になる事を防いでいく。
これに自身を失くしたのは国王の命令により、かつてのスタインベルト王国の国王を害そうとする『大陸皇帝』を自称する人物を殺せという命令が下され、昨夜のうちに密かに王都に潜入した隣国、オーランドリュー王国の魔法師達である。
彼らはパニックに陥り、逃げ場を求めて次々に隠れ場所の屋上へと上がっていく。
シリウスは魔法を纏わせた瞳で彼らの動きを把握してから、最も近くの屋上に上がっている場所へと移動し、屋上に上がっている刺客と思われる大きな樫の木の杖を持った男を殺す。
先程の男と同様に彼らは市民の地味な白の服を纏っていたが、手には市民には不相応な魔法師の杖を握っていた。
それが確固たる証拠であろう。シリウスはこの広場の家々が密集している事に感謝し、樫の木の杖を空中に振り、見えない透明の刃を降らせて、屋上に上がった刺客を殺していく。
そうしていると、彼は大きな馬の音を聞いたような気がした。
質問をしようとする前に、彼の登っていた家に兵士の一人が上がり、血相を変えた顔で自分達の新たなる指導者たる皇帝に向かって叫ぶ。
「陛下!大変です!陛下の支配を良しとしない、隣国のオーランドリュー王国の連中が進撃して参りました!敵の数は見張りの兵士の証言ではおよそ、二万三千!かつて、王子カルロスが我が国を攻めてきた時と同じ数であります!」
シリウスは屋上の上から見える景色を眺める。
王都の家々は密集しているが、王都を囲む大きな壁の前に建っているために、城門の近くに存在する見張り台に近いというメリットがあった。
シリウスは兵士の報告を聞くと、即座に登っていた家を後にし、見張り台へと向かう。
大きな見張り台はガレリア王朝時代に建てられた王都の中でも最も高い建物と言われており、その見晴らしさの良さは指折り付きである。
シリウスは見張り台の上に上がると、こちらに向かって北の方角から迫る二万三千の軍を確認した。
大衆達は先程の騒ぎで城外に居たが、彼らも着々と近付く足音に気が付いたようだ。
何人かの市民が血相を変えて、城門へと潜り込もうとしていた。
シリウスはそんな民を恐ろしい程の冷たい目で見張り台の上で眺めていた。
だが、直ぐに目標を敵国の兵士に向けて、迎撃を行う事を決めた。
彼は見張り台を降り、城門の大衆達を親しげな笑顔で宥めてから、彼は先程、相手の兵士から奪い取った杖を両手で持ち、北の方角へと杖の先端を向ける。
そして、北からこの国へと向かうオーランドリュー王国の軍隊を確認すると、シリウスは躊躇う事なく、杖の先端から魔導砲を放つ。魔導砲はパンゲール大陸の魔法師達が開発した大量破壊魔法であったが、そのあまりの威力のために禁じ手とされ、今日に至るまで伝えられていなかった筈であったが、彼は魔王の城の書庫でこれについて記された記述を見つけ、即座にそれを覚えたのだ。
彼はあまりの強大な魔法を発射する時に生じる反動のために尻を地面に付き、バランスを崩した上に、奪った杖も破壊されるという目に憂き目に遭ったが、白く大きく、そして強烈な魔導砲は容赦なく王国の軍隊に向かって、やがて、彼らを死神の元へと誘うだろう。
シリウスはその事を再確認すると、おかしくて堪らなくなり、腹の底からの笑顔を浮かべて周りの兵士達に、そして、大衆達に向かって叫ぶ。
「喝采せよ!そして、祝福せよ!我が国民達よ!あれが、我らが土地に解放者気取りで侵入しようとした賊どもを葬る我の光ぞ!」
シリウスの言葉に城外に集まっていた兵士達と民衆達は口々に皇帝万歳の声を叫んでいく。
シリウスは大歓声を浴びせられながら、改めて自身と手下の手で初めて勝ち取った国並びに城の中へと入っていく。
ここに、大陸皇帝シリウス・A・ペンドラゴンの名と影響はアールランドーリー大陸の人々の脳裏に深く刻み込まれたとも言えるだろう。
国王の子供のうち、長男と次男のロペとルカは共に14歳と12歳という僅かに10歳を超えていたために処刑された。
8歳の三男のオスカルは処刑こそ免れたものの平民の身分に落とされ、荒野への追放刑並びに王国への今後の立ち入りを禁ずる刑を課せられた。
17歳の国王夫妻の長女、アナベルは王宮内での下女奉公が確定し、彼女はメイドとして王宮に住む事を許された。
このシリウスによる過剰なまでの処分を後世の歴史家は『ペンドラゴンの根刈り』と称し、これまでのどの王よりも苛烈であり、激動的であると記し、今日において舞台で王国の国取りの段が演じられる際には国王夫妻に同情するように作られる事が多いと言う。
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国王と王妃の処刑は王都の広場にて行われ、処刑方法は罪人に相応しい縛り首という罰であった。
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その隣にいるのは今や大衆の英雄と化したケイトリン隊長。
横にいる執行官は自身と妻に敬称をつけずに、苗字で呼んでいた。
エンリケ二世もといエンリケ・ガレリアは唇を噛み締めながら、処刑する理由の書かれた文章が読み上げられる理由を聞いていた。
彼はもっと政治に関心を向ければ良いと考えて、最後に隣にて自分と同じく首に縄を巻き付けられている妻に向かって微笑み掛けた。
覚悟を決めて、両眼を瞑ると、突然大地が崩れ、あまりの事にウオッと叫んだものの、その後は意識が飛び、死んでしまう。ここに国王並びに王妃の一家は処刑されたのであった。
シリウスは王と王妃が絶命した絞首台の上に登り、大袈裟な身振り手振りを交えながら演説を始めた。
「大衆達よ!見よ!ここに諸君らの体を、財産を、土地を、誇りを踏みにじった泥棒とその妻が処刑されたッ!」
シリウスはそう言うと、例の生成魔法でナイフを作り出し、王の首を縛っていた縄を切り落とす。
そして、死体が絞首台の真下に落ち、それに群がる大衆達に向かって演説を続けていく。
「さぁ、諸君らは進むのだッ!この私が大陸を支配すれば、諸君らの同胞は自由に成るぞ!」
各大衆達がそれぞれの口で大陸皇帝への忠誠を叫ぼうとする中、突如、それは起きた。
絞首台の背後にあった二階建ての建物が爆発し、そこから武器を持った十人ばかりの男達が現れた。
武器を持った男たちは絞首台に集まった大衆達を攻撃しようとしたが、彼らが武器を使うよりも前に、魔法を使うよりも前に、大衆の英雄、ケイトが彼らを斧で跳ね飛ばす事により、最悪の事態は防がれたらしい。
だが、周りの建物から更に爆発が起きた事により、シリウスはこれが自分や大衆達を狙ったテロである事を悟った。
彼は直ちに宣言を発令し、兵士達に大衆の避難を優先するように指示を出し、自身はケイトと二人で王都に侵入した悪役どもを迎撃する事を宣言した。
と、彼らはシリウスは両眼を光らせて相手を探すという探索魔法によって隠れている兵士どもを探し出す。
シリウスは広場にて、隠れている兵士達を探し出しすと、彼は相手の隠れている場所へと直接向かい、相手が魔法を放つよりも前に、自身の得意魔法『征服王の計測』を使用し、僅か先の未来の彼らを攻撃し、彼らを仕留めていく。
そのために、王国でも腕利きの魔法師と言われる彼らは得意の魔法を詠唱するよりも前に、たった一人の男の手によって息の根を止められてしまう。
シリウスは次の隠れ場所へと向かう前に、天に向かって掌を広げて、広場から退避しようとする大衆達に向かって防御の魔法を使用し、彼らが魔法の餌食になる事を防いでいく。
これに自身を失くしたのは国王の命令により、かつてのスタインベルト王国の国王を害そうとする『大陸皇帝』を自称する人物を殺せという命令が下され、昨夜のうちに密かに王都に潜入した隣国、オーランドリュー王国の魔法師達である。
彼らはパニックに陥り、逃げ場を求めて次々に隠れ場所の屋上へと上がっていく。
シリウスは魔法を纏わせた瞳で彼らの動きを把握してから、最も近くの屋上に上がっている場所へと移動し、屋上に上がっている刺客と思われる大きな樫の木の杖を持った男を殺す。
先程の男と同様に彼らは市民の地味な白の服を纏っていたが、手には市民には不相応な魔法師の杖を握っていた。
それが確固たる証拠であろう。シリウスはこの広場の家々が密集している事に感謝し、樫の木の杖を空中に振り、見えない透明の刃を降らせて、屋上に上がった刺客を殺していく。
そうしていると、彼は大きな馬の音を聞いたような気がした。
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シリウスは屋上の上から見える景色を眺める。
王都の家々は密集しているが、王都を囲む大きな壁の前に建っているために、城門の近くに存在する見張り台に近いというメリットがあった。
シリウスは兵士の報告を聞くと、即座に登っていた家を後にし、見張り台へと向かう。
大きな見張り台はガレリア王朝時代に建てられた王都の中でも最も高い建物と言われており、その見晴らしさの良さは指折り付きである。
シリウスは見張り台の上に上がると、こちらに向かって北の方角から迫る二万三千の軍を確認した。
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何人かの市民が血相を変えて、城門へと潜り込もうとしていた。
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彼は見張り台を降り、城門の大衆達を親しげな笑顔で宥めてから、彼は先程、相手の兵士から奪い取った杖を両手で持ち、北の方角へと杖の先端を向ける。
そして、北からこの国へと向かうオーランドリュー王国の軍隊を確認すると、シリウスは躊躇う事なく、杖の先端から魔導砲を放つ。魔導砲はパンゲール大陸の魔法師達が開発した大量破壊魔法であったが、そのあまりの威力のために禁じ手とされ、今日に至るまで伝えられていなかった筈であったが、彼は魔王の城の書庫でこれについて記された記述を見つけ、即座にそれを覚えたのだ。
彼はあまりの強大な魔法を発射する時に生じる反動のために尻を地面に付き、バランスを崩した上に、奪った杖も破壊されるという目に憂き目に遭ったが、白く大きく、そして強烈な魔導砲は容赦なく王国の軍隊に向かって、やがて、彼らを死神の元へと誘うだろう。
シリウスはその事を再確認すると、おかしくて堪らなくなり、腹の底からの笑顔を浮かべて周りの兵士達に、そして、大衆達に向かって叫ぶ。
「喝采せよ!そして、祝福せよ!我が国民達よ!あれが、我らが土地に解放者気取りで侵入しようとした賊どもを葬る我の光ぞ!」
シリウスの言葉に城外に集まっていた兵士達と民衆達は口々に皇帝万歳の声を叫んでいく。
シリウスは大歓声を浴びせられながら、改めて自身と手下の手で初めて勝ち取った国並びに城の中へと入っていく。
ここに、大陸皇帝シリウス・A・ペンドラゴンの名と影響はアールランドーリー大陸の人々の脳裏に深く刻み込まれたとも言えるだろう。
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