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電撃と稲妻と熱風とを同時に浴びた様な気分になったのですが、どうすれば良いでしょう?やはり、ドラゴンロードを飛ばすべきかな?

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「今の俺の状況を説明してくれ」
俺は小声で、隣に座っていたロージーに囁くのだが、ロージーは目を尖らせて、
「知らないよ!こっちが聞きたいから!」
やはり、そう言うよね。現状としてはロシアが裏切る前のフリードリヒ大王統治時代のプロイセンよりも不味い状況だ。
なにせ、今日、俺の家には王子が二人に、侯爵が二人に、騎士団長が一人に、悪役令嬢が一人に、魔法を持つ平民の少女が一人にこの国の未来を担う世代の方々が一同に集うという状況に陥っているのだから。
当初はいつもの休み通り、ロージー嬢とこの世界の歴史と元の世界の歴史との比較やら、アニメの話題やらで盛り上がっていたのだが、親父が血相を変えて、俺とロージー嬢の元に現れて、来客を告げたのだ。
楽しんでいる最中に水を刺された事もあり、俺は追い返す様に告げたのだが、親父が何やら言うよりも前に、六人が姿を現したのだ。
金の心を持つ男ことサミュエルくんに、チャラ男令息、ガブリエル。筋肉侯爵に、ショタ王子、そして、俺の剣の師匠、ロイヤル・ウェントワース騎士団長、悪役令嬢ことオリビア・コンドール。そして、平民出身の俺よりも乙女ゲームの主人公してるクロエ・セダカ。
全員が一同に介する状況など見た事がない。
よからぬ賊がうちに襲撃を決めて、三国志をベースにした日本一有名名のしれたロボットアニメのロボットたちがSD化された作品に出てくる弩級乱射砲を打ち込まれれば、この国が崩壊するくらいに危ない状況だ。
だが、今はそんな事を心配しているほど暇ではない。
何か、言わなくてはなるまい。未来を担う方々が常に俺やロージーを何も言わずに見つめてくるという状況には到底、耐えられない。
某借金ヒーローが金を借りたファンから、家に詰め寄られた時もこんな状況であったのだろうか。
気まずいまま、時間だけが流れていくという状況に耐えられず、俺はとうとう口を開いてしまう。
「あの、皆様方、今日はどの様な用事でご来訪なのでございますの?」
声が強張っており、どこか固い口調になっている。
割と真面目に、赤心少林拳を振るって、逃げられるのなら、それで逃げたい。
すると、サミュエル王子が深刻な顔を浮かべて、
「是非とも協力してください。クロエへの虐めがどの様なものかを。我々は全員、彼女が心配になってやって来たんです。証拠は全て固めています。あなたは貴女の証言だけですので、是非とも、証言をお願いします」
予想外の言葉に俺は思わず絶句してしまう。
どうやら、俺や俺の親父の話ではなかったらしい。
俺は胸を撫で下ろし、クロエへの嫌がらせの内容をサミュエルに語っていく。
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