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こう、あからさまに次々と攻略対象と思われるイケメンが現れては、私もどうすれば良いのか分かりません
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「では、評議会委員の方々並びに、別人格の方も揃われた様なので、緊急の第三回脳内最高評議会を行いたいと思います!なぜ、『緊急』かと言いますと、我々の知るマンガでは聞いた事のない人物が次々と現れたからであります!」
議長俺の言葉に最高評議会委員の面々が次々と頷いていく。
「では、我がグレース・ベンフォールがここ数日でどの様になったのかをお教え致しましょう!」
同時に脳内に真っ白なスクリーンと映写機の両方が現れ、スクリーンを通じて、数日の記憶映像が映し出されていく。
まず、最初に映ったのは入学初日に現れたキー○もどきこと、ガブリエル・カーナボン。
後に学園から話を聞けば、彼は伯爵家の息子であるらしい。
「我々も予定外でした。まさか、唐突にこんなキャラが現れるとは……」
「ええ、マンガにはガブリエルの『ガ』の字もありませんでしたからね」
副議長俺の同調に最高評議会の面々が一斉にうんうんと唸っていく。
「では、次です」
議長俺がそう指示を飛ばすと、映写機が切り替えの音を立て、別の映像が映し出されていく。
そこに映るのはマッチョだと主張せんばかりにテカテカと光る筋肉。
そして、その筋肉を持つのには似つかわしくない美しい顔。
どれ程、美しいかといえば、街を歩けば、三人中、一人が振り返るくらいの美しさだろうか。
この脳内会議に参加した評議会の面々が筋肉を見て、羨ましそうに呆けていると、突然、元の性悪女の人格が机を叩いて、立ち上がり、
「あ、あれって、ヘンリー・ポーレット侯爵様じゃあない!あたしが一番、初めにゲームで攻略したキャラだぁ~」
「と、言いますと?」
議長俺の質問に、性悪女は眉を顰めて、
「あんた、この世界に転生したのに、ヘンリーも知らないの?ヘンリーは『トゥルーメモリー』の五人の攻略対象の一人よ!」
そうだ。思い出した生前、俺が読んでいたアンソロジーコミックスのこの話にはそんな設定があったんだ。
あのマンガにはサミュエル王子しか出てこなかったから、すっかりとそんな設定は忘れていたら。
思わず、最高評議会の俺たちが声を上げていると、元のグレースが立ち上がって、
「あの、あなた方のやり取りを元にすると、私とヘンリー様が結ばれる……そういう事ですか?」
「あったりまえじゃん!ゲームなんだから!でも、あたしはやっぱり、サミュエル王子だよ!サミュエルはハンサムだし、頭も良いし、何よりも優しく、あたしをキュンとさせてーー」
「はい!ありがとうございます!!」
議長俺は大きな声を上げ、わざと木槌を強く叩く。
最後の部分には同意するが、これ以上、この女に喋らせていては話が進まないので、悪いが遮らせてもらう。
「では、次に参りましょう」
俺は指を鳴らし、次の映像を映す様に指示を出す。
議長俺の言葉に最高評議会委員の面々が次々と頷いていく。
「では、我がグレース・ベンフォールがここ数日でどの様になったのかをお教え致しましょう!」
同時に脳内に真っ白なスクリーンと映写機の両方が現れ、スクリーンを通じて、数日の記憶映像が映し出されていく。
まず、最初に映ったのは入学初日に現れたキー○もどきこと、ガブリエル・カーナボン。
後に学園から話を聞けば、彼は伯爵家の息子であるらしい。
「我々も予定外でした。まさか、唐突にこんなキャラが現れるとは……」
「ええ、マンガにはガブリエルの『ガ』の字もありませんでしたからね」
副議長俺の同調に最高評議会の面々が一斉にうんうんと唸っていく。
「では、次です」
議長俺がそう指示を飛ばすと、映写機が切り替えの音を立て、別の映像が映し出されていく。
そこに映るのはマッチョだと主張せんばかりにテカテカと光る筋肉。
そして、その筋肉を持つのには似つかわしくない美しい顔。
どれ程、美しいかといえば、街を歩けば、三人中、一人が振り返るくらいの美しさだろうか。
この脳内会議に参加した評議会の面々が筋肉を見て、羨ましそうに呆けていると、突然、元の性悪女の人格が机を叩いて、立ち上がり、
「あ、あれって、ヘンリー・ポーレット侯爵様じゃあない!あたしが一番、初めにゲームで攻略したキャラだぁ~」
「と、言いますと?」
議長俺の質問に、性悪女は眉を顰めて、
「あんた、この世界に転生したのに、ヘンリーも知らないの?ヘンリーは『トゥルーメモリー』の五人の攻略対象の一人よ!」
そうだ。思い出した生前、俺が読んでいたアンソロジーコミックスのこの話にはそんな設定があったんだ。
あのマンガにはサミュエル王子しか出てこなかったから、すっかりとそんな設定は忘れていたら。
思わず、最高評議会の俺たちが声を上げていると、元のグレースが立ち上がって、
「あの、あなた方のやり取りを元にすると、私とヘンリー様が結ばれる……そういう事ですか?」
「あったりまえじゃん!ゲームなんだから!でも、あたしはやっぱり、サミュエル王子だよ!サミュエルはハンサムだし、頭も良いし、何よりも優しく、あたしをキュンとさせてーー」
「はい!ありがとうございます!!」
議長俺は大きな声を上げ、わざと木槌を強く叩く。
最後の部分には同意するが、これ以上、この女に喋らせていては話が進まないので、悪いが遮らせてもらう。
「では、次に参りましょう」
俺は指を鳴らし、次の映像を映す様に指示を出す。
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