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天使王編
終わりの始まり
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私とザリガニのような怪物との戦いを中断させたのはブレードだった。彼が割って入り、突然ザリガニのような怪物を吹き飛ばしたのである。
ザリガニのような怪物は大きく転倒して地面の上を転がっていく。
ブレードは勇猛果敢にザリガニのような怪物と鎌を斬り結んでいくのである。
私が慌ててブレードを止めに入ろうとした時だ。ザリガニのような怪物が突如、その翼を生やしてその場から逃げ出していくのである。
しかし、ブレードは逃走を許さない。ザリガニのような怪物をどこまでも追跡していく予定であった。
そのため空中で激しい死闘が繰り広げられていた。剣と鎌とが宙の上でかち合って地上の私たちにもその音が聞こえてきていた。
空の上を眺めると、太陽の光に思わず目をやられそうになり、咄嗟に腕で日差しを作る。その状態で太陽の光に照らされて影になって戦う二人の姿を見ていた。
本来であるのならば加勢に訪れるべきところなのであるが、いかせん両者の戦いに威圧され、割って入ることは不可能である。短剣を腰に戻し、弓矢を射ようとも考えたが、上空で繰り広げられている混戦状態の中で矢を放てばブレードに当たってしまう確率が高い。
私としても見過ごすことしかできない状況であるが、今は何もできないのだ。
なので今の私には見守り祈ることしかできない。ブレードが逃げ帰ってきたのならば入れ替わる形であのザリガニの怪物と戦う以外にないだろう。
そんなことを考えながら私が戦いを眺めていると、不意にザリガニの姿をした怪物の翼の片翼がもぎれた。
同時に翼のバランスを失ってしまい地面の上へと直撃していく。
それを追って地面に戻るブレード。彼は剣を振り回しながら見苦しく這いつくばりながらも逃亡を図ろうとするザリガニの怪物へと向かっていく。このまま剣を突き刺せと私が願った時だ。私の脳内に言葉が流れ込む。
(頼む。助けてくれ)
低い男の声であった。どうやらあのザリガニの姿をした怪物の声であるらしい。
この時私は二つの事実に驚愕していた。一つは珍しくテレパシーを用いて私に話しかけたこと。もう一つはその声がジョージ・キャストルの声と異なることである。
低いテノールの歌手が歌うようなアルトだった。
その事実に私が驚愕していると、ザリガニの怪物が手を伸ばしながら私に向かって必死に助けを求めていく。
(頼むよ。翼を切られたらもう再生しないんだ……この肉体を失ってしまう……助けてくれ。あんたのことを襲ったのは申し訳ない。謝る。だから助けてくれ……)
(残念だけれど、もうどうしようもないかな)
(あ、あんまりだ)
その後からは私を怨む言葉ばかりが聞こえてくる。あまりにも酷い言葉ばかりが聞こえてくるので両手を使って耳を防ぐものの、テレパシーというのは頭から聞こえてくるので、私の行動に意味はなかった。
私がいい加減終わってくれと懇願していた時だ。突如、それまで雲一つなかった空に暗雲が立ち込めていく。
突如、光を遮られた怪物はテレパシーで私に向かって訴え掛ける。
(た、頼む!おれを助けてくれ!このままだと、私はあのお方に粛清されてこの肉体を失ってしまうんだッ!)
怪物が手を伸ばしながら私に近付いてきた時だ。突如、暗雲が割れて真下にいた怪物に向かって雷が直撃したのである。
雷が直撃した怪物は一瞬で黒焦げになった。前の世界で失敗した天ぷらを見たことがあるが、私はこの怪物を見て思わずかつての失敗した天ぷらの姿を見出していた。
その姿に思わずたじろいでいると、二度目の雷がザリガニの怪物に直撃してその体を粉々に砕いていく。
ザリガニの怪物が死ぬのと同時に暗雲は引いていき、元のカラッとした日本晴れに戻った。
「……今のは?」
戻ってきたブレードが尋ねた。
「わからない。けど、あの天使は死んだ。これでもう二度と現れることはないだろうね」
「なら、もうオレたちが襲われるなんて心配はないんだなッ!よしッ!今夜は一丁、パーっと肉でも焼こうぜッ!なぁ、殿下!」
「……それを決めるのはボクじゃないよ。食堂の人だ」
ブレードは呆れたように言い放つ。だが、オットシャックは肩を叩いてしつこく肉料理をせがんでいた。
調子に乗るオットシャックの姿を見て窘める私。以前のメンバーそのものである。
もっとも怪我をしてしまったポイゾとあの戦いの後にまたしても姿を消してしまったタンプルがいないことを除けば、であるが……。
帰り道に馬を揺らしながらブレードと私は話していた。
大抵の話題は今日の戦いのことであった。同じく天使の力を持つ身としての戦い方やコツなどを話し合い、その話題も終わろうとした時だ。ブレードが不意に思い出したように告げた。
「そういえば、さっきの天使なんだが、妙だったんだ。どこかよそよそしかったというか、慣れない場に無理やり連れ出されような……そんな様子が見えたんだ」
そんな様子が見えていたとは初耳である。中々に興味深い内容だ。
だが、それ以上に告げたのは彼が何気なく口にした一言であった。
「それにボクは思うんだけど、翼が生えてこないというのはどう考えても変なんだ。もしかすれば彼は偽物で、偽物と本物の特徴があるとするんだったら、翼がそれを見分ける特徴なんじゃあないかなと思って」
「じゃあ、今回の敵は偽者だったってこと!?」
「あくまでも可能性の話だよ。ボクが勝手に喋っているだけだから本当に気にしないで」
ブレードが苦笑する。だが、私はこの一言がいつまでも引っ掛かっていた。
いつまでも喉元に引っ掛かって取れない魚の小骨のように気持ちが悪かったので私は帰りの道中で自分の考えをまとめ上げることにした。
あの化け物が偽物と本物とで区別されているのいうのならば昨日に自分たちを襲ってきた個体が本物であり、今日襲ってきたのは偽物であったのかもしれない。
いや、昨日の個体も今日の個体のどちらも偽物であるという可能性すらある。
その両者を操っているのがジョージ・キャストルというのならば辻褄が合う。
ジョージが部屋の中で二体の天使を操り、私たちを襲わせていたのである。
ティーが指し示した王様の絵も今ならば理解ができる気がする。
あれはジョージが怪物たちを操る王様であると指し示していたのである。
一連の怪物どもの正体はどんな怪物なのであろうか。
私がジョージの怪物を連想していた時だ。ふと頭の中に別の考えが過ぎる。
今の私の考えは全てブレードの憶測に基づくものだという考えである。
同時にブレードの憶測に基づく考えにばかり依存するというのは危険なのでは、と脳が訴え掛けてきたのである。
これらの事実から今のところ素人探偵でしかないが、ジョージが黒幕であるという可能性とそうでない可能性の両面で進めていこうと結論付けたのである。
ザリガニのような怪物は大きく転倒して地面の上を転がっていく。
ブレードは勇猛果敢にザリガニのような怪物と鎌を斬り結んでいくのである。
私が慌ててブレードを止めに入ろうとした時だ。ザリガニのような怪物が突如、その翼を生やしてその場から逃げ出していくのである。
しかし、ブレードは逃走を許さない。ザリガニのような怪物をどこまでも追跡していく予定であった。
そのため空中で激しい死闘が繰り広げられていた。剣と鎌とが宙の上でかち合って地上の私たちにもその音が聞こえてきていた。
空の上を眺めると、太陽の光に思わず目をやられそうになり、咄嗟に腕で日差しを作る。その状態で太陽の光に照らされて影になって戦う二人の姿を見ていた。
本来であるのならば加勢に訪れるべきところなのであるが、いかせん両者の戦いに威圧され、割って入ることは不可能である。短剣を腰に戻し、弓矢を射ようとも考えたが、上空で繰り広げられている混戦状態の中で矢を放てばブレードに当たってしまう確率が高い。
私としても見過ごすことしかできない状況であるが、今は何もできないのだ。
なので今の私には見守り祈ることしかできない。ブレードが逃げ帰ってきたのならば入れ替わる形であのザリガニの怪物と戦う以外にないだろう。
そんなことを考えながら私が戦いを眺めていると、不意にザリガニの姿をした怪物の翼の片翼がもぎれた。
同時に翼のバランスを失ってしまい地面の上へと直撃していく。
それを追って地面に戻るブレード。彼は剣を振り回しながら見苦しく這いつくばりながらも逃亡を図ろうとするザリガニの怪物へと向かっていく。このまま剣を突き刺せと私が願った時だ。私の脳内に言葉が流れ込む。
(頼む。助けてくれ)
低い男の声であった。どうやらあのザリガニの姿をした怪物の声であるらしい。
この時私は二つの事実に驚愕していた。一つは珍しくテレパシーを用いて私に話しかけたこと。もう一つはその声がジョージ・キャストルの声と異なることである。
低いテノールの歌手が歌うようなアルトだった。
その事実に私が驚愕していると、ザリガニの怪物が手を伸ばしながら私に向かって必死に助けを求めていく。
(頼むよ。翼を切られたらもう再生しないんだ……この肉体を失ってしまう……助けてくれ。あんたのことを襲ったのは申し訳ない。謝る。だから助けてくれ……)
(残念だけれど、もうどうしようもないかな)
(あ、あんまりだ)
その後からは私を怨む言葉ばかりが聞こえてくる。あまりにも酷い言葉ばかりが聞こえてくるので両手を使って耳を防ぐものの、テレパシーというのは頭から聞こえてくるので、私の行動に意味はなかった。
私がいい加減終わってくれと懇願していた時だ。突如、それまで雲一つなかった空に暗雲が立ち込めていく。
突如、光を遮られた怪物はテレパシーで私に向かって訴え掛ける。
(た、頼む!おれを助けてくれ!このままだと、私はあのお方に粛清されてこの肉体を失ってしまうんだッ!)
怪物が手を伸ばしながら私に近付いてきた時だ。突如、暗雲が割れて真下にいた怪物に向かって雷が直撃したのである。
雷が直撃した怪物は一瞬で黒焦げになった。前の世界で失敗した天ぷらを見たことがあるが、私はこの怪物を見て思わずかつての失敗した天ぷらの姿を見出していた。
その姿に思わずたじろいでいると、二度目の雷がザリガニの怪物に直撃してその体を粉々に砕いていく。
ザリガニの怪物が死ぬのと同時に暗雲は引いていき、元のカラッとした日本晴れに戻った。
「……今のは?」
戻ってきたブレードが尋ねた。
「わからない。けど、あの天使は死んだ。これでもう二度と現れることはないだろうね」
「なら、もうオレたちが襲われるなんて心配はないんだなッ!よしッ!今夜は一丁、パーっと肉でも焼こうぜッ!なぁ、殿下!」
「……それを決めるのはボクじゃないよ。食堂の人だ」
ブレードは呆れたように言い放つ。だが、オットシャックは肩を叩いてしつこく肉料理をせがんでいた。
調子に乗るオットシャックの姿を見て窘める私。以前のメンバーそのものである。
もっとも怪我をしてしまったポイゾとあの戦いの後にまたしても姿を消してしまったタンプルがいないことを除けば、であるが……。
帰り道に馬を揺らしながらブレードと私は話していた。
大抵の話題は今日の戦いのことであった。同じく天使の力を持つ身としての戦い方やコツなどを話し合い、その話題も終わろうとした時だ。ブレードが不意に思い出したように告げた。
「そういえば、さっきの天使なんだが、妙だったんだ。どこかよそよそしかったというか、慣れない場に無理やり連れ出されような……そんな様子が見えたんだ」
そんな様子が見えていたとは初耳である。中々に興味深い内容だ。
だが、それ以上に告げたのは彼が何気なく口にした一言であった。
「それにボクは思うんだけど、翼が生えてこないというのはどう考えても変なんだ。もしかすれば彼は偽物で、偽物と本物の特徴があるとするんだったら、翼がそれを見分ける特徴なんじゃあないかなと思って」
「じゃあ、今回の敵は偽者だったってこと!?」
「あくまでも可能性の話だよ。ボクが勝手に喋っているだけだから本当に気にしないで」
ブレードが苦笑する。だが、私はこの一言がいつまでも引っ掛かっていた。
いつまでも喉元に引っ掛かって取れない魚の小骨のように気持ちが悪かったので私は帰りの道中で自分の考えをまとめ上げることにした。
あの化け物が偽物と本物とで区別されているのいうのならば昨日に自分たちを襲ってきた個体が本物であり、今日襲ってきたのは偽物であったのかもしれない。
いや、昨日の個体も今日の個体のどちらも偽物であるという可能性すらある。
その両者を操っているのがジョージ・キャストルというのならば辻褄が合う。
ジョージが部屋の中で二体の天使を操り、私たちを襲わせていたのである。
ティーが指し示した王様の絵も今ならば理解ができる気がする。
あれはジョージが怪物たちを操る王様であると指し示していたのである。
一連の怪物どもの正体はどんな怪物なのであろうか。
私がジョージの怪物を連想していた時だ。ふと頭の中に別の考えが過ぎる。
今の私の考えは全てブレードの憶測に基づくものだという考えである。
同時にブレードの憶測に基づく考えにばかり依存するというのは危険なのでは、と脳が訴え掛けてきたのである。
これらの事実から今のところ素人探偵でしかないが、ジョージが黒幕であるという可能性とそうでない可能性の両面で進めていこうと結論付けたのである。
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