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三神官編
クーデターの決行準備
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夜の闇に紛れ、私は天使としての翼を使かって城のどこかにあるとある部屋の窓の外で立ち聞きをしていた。
誤解のないように言っておくが、これは家主のマリアに許可を得ての立ち聞きである。
話のタイミングで出ていくということになっているのだ。
「で、なんなのかな?わざわざこんなところに呼び出すなんて」
ポイゾが腕を組みながら尋ねる。
「そうですよ。ぼく、これから上官の洗濯物を取り囲まなくちゃいけない洗濯物があって」
洗濯物を持ったままのクリスが訴え掛ける。
「まぁ、落ち着けよ。お前ら……マリアのことだから何か考えがあるんだろうぜ」
オットシャックの言葉にその場に集まった全員の視線がマリアへと注がれていく。
孤児院の閉鎖直後に大貴族に奪われ、今はどこかの部屋に監禁されているというティーを除く王立孤児院所属討伐隊の面々が呼び出されたのはマリアの部屋の中であった。
勿論、王立孤児院の中におけるマリアの部屋とは比較にならないほど狭い。それこそ猫の額ほどの小部屋であり、今こうして少年や青年たちが詰め掛けられているのも奇跡というものなのである。
断っておくが、マリアが特別冷遇されているわけでもない。むしろ、マリアは他の討伐隊の面々よりも優遇されている方なのだ。
狭い部屋の中に置かれた小さなベッドの上に腰をかけたマリアは口元に微笑を浮かべながら問い掛けた。
「ねぇ、みんな『惨殺騎士ジミー・ウォーカー』は知っているよね?」
「あぁ、有名な娯楽小説だからな。むしろ知らない方がおかしいんじゃあないのか?」
この時ポイゾの頭の中に浮かんでいたのは巷で大ロングセラーとなっている『惨殺騎士ジミー・ウォーカー』の話だろう。
人気のために何度も主演を変更して舞台化するほどの人気作品であり、私もこの世界に来てから何度か休日にこの作品を仲間内で見ていたことがあった。
「しかし、どうして今その話をするのかな?キミのいう大事な話とやらは娯楽小説のことを話したかったのかい?」
「……まさか、私は比喩として出しただけだよ。で、話に戻るけど、『惨殺騎士ジミー・ウォーカー』が大ロングセラーになっている理由ってなんだっけ?」
「そりゃあ、あれだろ?法で裁けない悪人を主人公で表向きは無能騎士のジミー・ウォーカーが滅多刺しにして被害者の恨みを晴らすからだろ?」
オットシャックの百点満点の回答にマリアは満面の笑みを浮かべて首を縦に動かす。
「その通り!ジミー・ウォーカーの容赦のなさが人気を集めているんだよ!」
「で、どうしてジミー・ウォーカーとやらが出てくるな?本題に入らないとぼくわからないよ」
「本題だよね。わかってる。次の討伐の時に私たちで悪の女王を殺して、ジミー・ウォーカーになろうということを言いたいの」
その言葉に部屋に集まった面々が凍りつく。一瞬の間、部屋の空気が底冷えたような気がした。
その重い空気の眉を顰めながら問い掛けたのはポイゾだった。
「正気か?まさか……キミがそんな馬鹿らしいことを考えるなんて」
「違うよ。この計画を考えたのは私だけじゃないよ」
マリアが手を大きく叩く。ようやく私の出番である。窓の外に控えていた私は窓を開けて部屋の中に入っていく。
「えっ、ハルちゃん!?」
「お、おい、マジかよ!!」
「なるほど、キミの差金だったのか?」
「その通り、みんなでブレードを王様にしましょう!」
私は元気を込めて言ったつもりであったのだが、他の面々は悲痛の顔付きでその言葉を受け入れていた。
だが、ポイゾが近くの壁を強く叩きながら強い口調で私に問い掛けた。
「正気なのか!?ブレードが王様だと!?第一、もう戴冠式も済ませているんだぞ……今更ブレードが王様だと主張しても他国が認めるとは思えん」
「その点については心配いらないよ。もう一度、戴冠式を行えば済む話なんだから」
「戴冠式をもう一度?それってどういう意味なの?」
クリスがか細い声で問い掛ける。
「まぁ、待ってよ。順を追って説明するから」
私はマリアの部屋に戻り、部屋の机の上で詳細の計画を記し、その計画の手順を説明していく。
それは討伐の際にブレードを連れ出し、反旗を翻し、その隙に城に隠れていた私がノーブを救出し、そのまま玉座の間を訪れて女王に退位を要求する。
女王を人質に王城の兵力を抱き抱え、その後で討伐に向かった面々を城に戻す。
危惧するのは民衆の抵抗や地方の反乱、それに外国の干渉などについてであるが、女王の悪評を考慮すれば起きる可能性は低いと思われる。
外国の干渉ではあるが、これも女王から己の技量不足から王族としての権利を認められた王子に冠を渡すということにすれば問題は起きないと私は説明した。
討伐隊の面々は時間を稼ぐだけでよいということを説明したが、マリアを除く全員が即答できずにいたし、クリスに至っては両足を震わせていた。
クリスは足と同じくらいに声を震わせながら私に向かって問い掛けた。
「そ、それってどうしてもやらないといけないの?」
「当然、天使たちとの本格的な戦闘に備えるために必要なことなんだよ」
「……一理あるな。あの薄汚い天使たちと戦う際にバカな女王の指揮下だとこちらも満足して動けないってもんだ」
「オレはポイゾに賛成だぜ!あの偉そうな女に一泡吹かせてやりたいと思ってんだッ!」
「ぼ、ぼくは……」
クリスは考え込んでいたらしい。天使たちとの戦闘の帰りに味方である人間と戦うなど誰もしたくないだろう。
かなり葛藤しているようだ。考え込むあまりに両目を閉じていた。
私は敢えて何も言わなかった。ここはクリスに任せる他にない。クリスは非常に迷っていた。
長い時間をかけて選び抜いた答えは私たちに同調するというものであった。
「元々、隣国の兵士だったぼくを受け入れてくれたのはキミたちだ……王立孤児院での日々は楽しかった。一緒に天使たちと戦っている時も安心して肩を並べられたし、背中を任せられた……そんな、かけがえのない戦友たちをぼくはどうしても見捨てられないんだ」
クリスは瞳から大粒の涙を流しながら私たちの意見に同調したのであった。
それから私たちで肩を掴んで狭い部屋の中で円陣を作り上げていく。
この日、かつての討伐隊は団結力を高め、打倒女王の志を高めて行ったのである。
私はそのまま翼を使ってティーが監禁されていると噂されている部屋の元へと向かっていく。
不幸なことにその部屋の窓は戸板が打ち付けられて防がれていたが、そのことで私はティーがその部屋にいることを確信した。
後日にティーの部屋と思われる場所を尋ねることを決意しつつ、マリアの部屋へと戻っていく。
誤解のないように言っておくが、これは家主のマリアに許可を得ての立ち聞きである。
話のタイミングで出ていくということになっているのだ。
「で、なんなのかな?わざわざこんなところに呼び出すなんて」
ポイゾが腕を組みながら尋ねる。
「そうですよ。ぼく、これから上官の洗濯物を取り囲まなくちゃいけない洗濯物があって」
洗濯物を持ったままのクリスが訴え掛ける。
「まぁ、落ち着けよ。お前ら……マリアのことだから何か考えがあるんだろうぜ」
オットシャックの言葉にその場に集まった全員の視線がマリアへと注がれていく。
孤児院の閉鎖直後に大貴族に奪われ、今はどこかの部屋に監禁されているというティーを除く王立孤児院所属討伐隊の面々が呼び出されたのはマリアの部屋の中であった。
勿論、王立孤児院の中におけるマリアの部屋とは比較にならないほど狭い。それこそ猫の額ほどの小部屋であり、今こうして少年や青年たちが詰め掛けられているのも奇跡というものなのである。
断っておくが、マリアが特別冷遇されているわけでもない。むしろ、マリアは他の討伐隊の面々よりも優遇されている方なのだ。
狭い部屋の中に置かれた小さなベッドの上に腰をかけたマリアは口元に微笑を浮かべながら問い掛けた。
「ねぇ、みんな『惨殺騎士ジミー・ウォーカー』は知っているよね?」
「あぁ、有名な娯楽小説だからな。むしろ知らない方がおかしいんじゃあないのか?」
この時ポイゾの頭の中に浮かんでいたのは巷で大ロングセラーとなっている『惨殺騎士ジミー・ウォーカー』の話だろう。
人気のために何度も主演を変更して舞台化するほどの人気作品であり、私もこの世界に来てから何度か休日にこの作品を仲間内で見ていたことがあった。
「しかし、どうして今その話をするのかな?キミのいう大事な話とやらは娯楽小説のことを話したかったのかい?」
「……まさか、私は比喩として出しただけだよ。で、話に戻るけど、『惨殺騎士ジミー・ウォーカー』が大ロングセラーになっている理由ってなんだっけ?」
「そりゃあ、あれだろ?法で裁けない悪人を主人公で表向きは無能騎士のジミー・ウォーカーが滅多刺しにして被害者の恨みを晴らすからだろ?」
オットシャックの百点満点の回答にマリアは満面の笑みを浮かべて首を縦に動かす。
「その通り!ジミー・ウォーカーの容赦のなさが人気を集めているんだよ!」
「で、どうしてジミー・ウォーカーとやらが出てくるな?本題に入らないとぼくわからないよ」
「本題だよね。わかってる。次の討伐の時に私たちで悪の女王を殺して、ジミー・ウォーカーになろうということを言いたいの」
その言葉に部屋に集まった面々が凍りつく。一瞬の間、部屋の空気が底冷えたような気がした。
その重い空気の眉を顰めながら問い掛けたのはポイゾだった。
「正気か?まさか……キミがそんな馬鹿らしいことを考えるなんて」
「違うよ。この計画を考えたのは私だけじゃないよ」
マリアが手を大きく叩く。ようやく私の出番である。窓の外に控えていた私は窓を開けて部屋の中に入っていく。
「えっ、ハルちゃん!?」
「お、おい、マジかよ!!」
「なるほど、キミの差金だったのか?」
「その通り、みんなでブレードを王様にしましょう!」
私は元気を込めて言ったつもりであったのだが、他の面々は悲痛の顔付きでその言葉を受け入れていた。
だが、ポイゾが近くの壁を強く叩きながら強い口調で私に問い掛けた。
「正気なのか!?ブレードが王様だと!?第一、もう戴冠式も済ませているんだぞ……今更ブレードが王様だと主張しても他国が認めるとは思えん」
「その点については心配いらないよ。もう一度、戴冠式を行えば済む話なんだから」
「戴冠式をもう一度?それってどういう意味なの?」
クリスがか細い声で問い掛ける。
「まぁ、待ってよ。順を追って説明するから」
私はマリアの部屋に戻り、部屋の机の上で詳細の計画を記し、その計画の手順を説明していく。
それは討伐の際にブレードを連れ出し、反旗を翻し、その隙に城に隠れていた私がノーブを救出し、そのまま玉座の間を訪れて女王に退位を要求する。
女王を人質に王城の兵力を抱き抱え、その後で討伐に向かった面々を城に戻す。
危惧するのは民衆の抵抗や地方の反乱、それに外国の干渉などについてであるが、女王の悪評を考慮すれば起きる可能性は低いと思われる。
外国の干渉ではあるが、これも女王から己の技量不足から王族としての権利を認められた王子に冠を渡すということにすれば問題は起きないと私は説明した。
討伐隊の面々は時間を稼ぐだけでよいということを説明したが、マリアを除く全員が即答できずにいたし、クリスに至っては両足を震わせていた。
クリスは足と同じくらいに声を震わせながら私に向かって問い掛けた。
「そ、それってどうしてもやらないといけないの?」
「当然、天使たちとの本格的な戦闘に備えるために必要なことなんだよ」
「……一理あるな。あの薄汚い天使たちと戦う際にバカな女王の指揮下だとこちらも満足して動けないってもんだ」
「オレはポイゾに賛成だぜ!あの偉そうな女に一泡吹かせてやりたいと思ってんだッ!」
「ぼ、ぼくは……」
クリスは考え込んでいたらしい。天使たちとの戦闘の帰りに味方である人間と戦うなど誰もしたくないだろう。
かなり葛藤しているようだ。考え込むあまりに両目を閉じていた。
私は敢えて何も言わなかった。ここはクリスに任せる他にない。クリスは非常に迷っていた。
長い時間をかけて選び抜いた答えは私たちに同調するというものであった。
「元々、隣国の兵士だったぼくを受け入れてくれたのはキミたちだ……王立孤児院での日々は楽しかった。一緒に天使たちと戦っている時も安心して肩を並べられたし、背中を任せられた……そんな、かけがえのない戦友たちをぼくはどうしても見捨てられないんだ」
クリスは瞳から大粒の涙を流しながら私たちの意見に同調したのであった。
それから私たちで肩を掴んで狭い部屋の中で円陣を作り上げていく。
この日、かつての討伐隊は団結力を高め、打倒女王の志を高めて行ったのである。
私はそのまま翼を使ってティーが監禁されていると噂されている部屋の元へと向かっていく。
不幸なことにその部屋の窓は戸板が打ち付けられて防がれていたが、そのことで私はティーがその部屋にいることを確信した。
後日にティーの部屋と思われる場所を尋ねることを決意しつつ、マリアの部屋へと戻っていく。
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