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三神官編
闇に光る翼
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その日、ブレードと私は王宮の中にある会議室に呼び出され、謁見の間での責任を取らされることになったのである。
大勢の人々が詰めかける部屋の中にある円卓の中で私とブレードが座らされたのは入り口の近くであった。
円卓の前方や後方からの視線が刺さるものの私たちは言い訳を行う側であるので仕方がない。
私の不満を他所に説明会は始まった。
王宮の役人から提示された私たちの責任は二つである。
一つ目は例の婦人を仕留めることはできたものの、謁見の間やその後の戦闘で貴族や民間人に大規模な被害を与えてしまったことにある。
二つ目は私に関する責任である。どうも婦人との初戦闘の際に私が暴れ回ってしまったことが王女を始めとした反白き翼の勇者の考えを持つ貴族たちから反感を持たれてしまっているらしい。
これらの報告を受け、ブレードはそれぞれの責任に対する自身の考えを述べていく。
一つ目の責任に対する返答は戦闘終了直後に王女に向かって語った説明と同じであったが、その後にブレードは更なる理由をつけ加えた。
「私たちはあの婦人こそが我々の敵である天使たちに関する重大な人物だと考えており、それが仕留められたことに対する価値は大きいと考えております。そのため、犠牲に関しては致し方ないと思うところもあります」
ブレードは視線を逸らすこともなく淡々と集まる人たちに向かって言ってのけた。
「あの婦人が天使たちに関する重大な人物だと!?その証拠はあるのか!?」
「証拠はあります。それは戦闘の際に私が確認した彼女が操っていた天使の中に含まれていた二体の指揮官です」
「二体の指揮官?それは?」
「訳のわからない姿をした二体の怪物のことです。二体の怪物は婦人が呼び出したものであり、これは同じく人類へのスパイとして潜入していたビレニアでも行えなかったことです」
「……なるほど、根拠は兵の質というわけか」
「その通りです」
「では、次にキミの隣に座る少女の件についてお聞かせ願おうか」
集まった貴族の一人が私に視線を合わせながら言った。
「はい、暴走の件についてですが、これに関しては致し方ない面もあります。ですが、暴走で仲間を傷付けたのも事実……その懲罰のために二週間でここにお預けさせていただいただけです」
「すると、キミはその懲罰で彼女の罪は払拭されたというわけかね?」
「勿論です。今後も彼女は身寄りのない子供として王立孤児院の子供として、そして討伐隊の仲間として接しようと思います」
ブレードは私の方を見据えながら言った。
「……討伐隊の仲間か……キミは私情に流されているのではないのかな?」
「いいえ。我々は彼女こそが白き翼の勇者の再来であり、我々人類を救う鍵だと信じております」
「だが、本当に彼女は噂に聞く白き翼の勇者なのか?」
「その点についてはご安心いただきたい。この世界に彼女が現れた折に私と父は彼女のことをくまなく調べております。その結果、彼女は常人にはない未知の魔法を備えていることが判明しています。その測定の結果が彼女が白き翼の再来であるという証拠です」
「だが、彼女の力は大きすぎる。キミの仲間を攻撃した件もある。そのまま放置しておくよりは殺した方が我々にとっては有益なのではないのかね?」
そう尋ねた人の頭の片隅には私の暴走の件があったのだろう。
その問い掛けに対してブレードは特に焦る様子も見せずにゆっくりとスピードで反論の言葉を述べていく。
「あなた方は白き翼の勇者の伝説をお忘れなのですか?我々、人類の生存のためには白き翼の勇者の力が必要なのです。お忘れのようですので、ここで私がお話しさせていただきましょう」
ブレードはそのまま椅子から立ち上がると、説明会に訪れた貴族たちにそれは雄弁に白き翼の勇者の伝説を語り始めた。
白き翼の勇者の伝説は今の時代よりも遥かに昔の話であり、未だに子供を中心にこの伝説のファンは多い。
私自身もこの勇者の伝説に惹かれた一人であるし、ティーも討伐で成果を上げた際に白き翼の勇者の伝説に関する玩具をマリアにねだっていたのを覚えている。
そんなことを思い返しながら私はブレードの話に耳を傾けていく。
ブレードの爽やかな声で語られていく白き翼の勇者の伝承は中々に面白いものであった。
白き翼の勇者の伝説はミーティア王国の成立よりも前の話であるとされ、千年以上前の話であるとされている。
千年以上前の大昔の世界ではデストリア帝国と呼ばれる凶悪な帝国が同盟諸国の三分族と共に世界侵略に乗り出し、人々を蹂躙していたとされている。
白き翼の勇者、イブ・パイクーンはその力を与える前は平凡な村娘であったとされるが、デストリア帝国の直属の部隊であるシーザー・ジャガーマンと呼ばれる中年の隊長に両親と妹を殺されて復讐を決意したものの、強大な帝国に敵うはずもなく呆気ない死を迎えてしまった。
そこで手を差し伸べたのが、この世界の秩序を無視して世界を支配しようと目論むデストリア帝国殲滅のために天から派遣された男女の神であるとされている。
男女の神は家族の復讐のために強大なデストリア帝国に単身立ち向かった彼女を哀れに思い力を与えた。
天使のような白い翼にこの世のものとは思えない武器。それからどのような攻撃も防ぐ最強の鎧であった。
恐らく、今の私が戦いの際に使っている電気の鎧と武器のことだろう。
あくまでも推測に過ぎないが、あの装備であったのならば容易に他の武器で破壊できないことは明白である。
白き翼の勇者は常に両親と妹の形見であった白い布を巻き付けて戦いに挑んだのである。
デストリア帝国の侵攻に喘ぐ人々の希望として白き翼の勇者と白き布は輝き始めた。
当時の彼女は私と大差のない年齢の少女であり、私がこの世界で白き翼の勇者と再来だと見做されたのも無理はない。
白き翼の勇者は両親と妹の仇であるシーザー・ジャガーマンを討伐した後は各地の反デストリア帝国の面々を纏め上げた他にデストリアが支配した土地の人々にレジスタンス運動を起こさせ、一気にデストリア帝国の壊滅へと動いたのである。
その結果、デストリア帝国の主力部隊は次々と討ち取られ、皇帝が最も信任を寄せていたとされる主力部隊の総統を討ち取ったのである。
しかし、彼女の戦いはここでは終わらない。総統と主力部隊が壊滅した後でも皇帝には同盟を結んでいた三王国が存在していた。
三王国は順番に皇帝を迎え入れたものの、白き翼の勇者、イブは順番に同盟していた王国を壊滅させていった。
最後に残った王国の国王は中々にしぶとい存在であったとされているが、辺境の地、アクシオンでの決戦にてその国王が率いていた軍隊が敗北したのだ。
その後、その国王は逃げ帰ったところを皇帝の怒りを買って殺されたのだ。
皇帝は自らに残された親衛隊と王国の残存兵を集めて決戦に臨んだが、イブとの激しい戦争の末にその首を落とされたとされ、デストリア帝国はイブによって皇帝を討ち取られた瞬間に歴史の表舞台からその姿を消したとされている。
以後、白き翼の勇者は伝説として語り継がれ、各地の人々を勇気付ける存在となった。
それがこの世界に伝わる白き翼の勇者に関する伝承である。
ブレードがここまで長々と白き翼の勇者の伝説を語ったのは現在の天使たちによる侵攻がこの時のデストリア帝国の侵攻と同程度の脅威であるということを集まった人々に納得させ、私を城にて拘束するという意見をなくすためであったのだ。
その納得のためのわかりやすい例として白き翼の勇者の伝承が使われることになったのだ。
ブレードの熱弁の甲斐があってか、彼が語り終える頃にはほとんどの人たちがうーんと唸り声を上げて考え込んでいた。
大勢の人々が詰めかける部屋の中にある円卓の中で私とブレードが座らされたのは入り口の近くであった。
円卓の前方や後方からの視線が刺さるものの私たちは言い訳を行う側であるので仕方がない。
私の不満を他所に説明会は始まった。
王宮の役人から提示された私たちの責任は二つである。
一つ目は例の婦人を仕留めることはできたものの、謁見の間やその後の戦闘で貴族や民間人に大規模な被害を与えてしまったことにある。
二つ目は私に関する責任である。どうも婦人との初戦闘の際に私が暴れ回ってしまったことが王女を始めとした反白き翼の勇者の考えを持つ貴族たちから反感を持たれてしまっているらしい。
これらの報告を受け、ブレードはそれぞれの責任に対する自身の考えを述べていく。
一つ目の責任に対する返答は戦闘終了直後に王女に向かって語った説明と同じであったが、その後にブレードは更なる理由をつけ加えた。
「私たちはあの婦人こそが我々の敵である天使たちに関する重大な人物だと考えており、それが仕留められたことに対する価値は大きいと考えております。そのため、犠牲に関しては致し方ないと思うところもあります」
ブレードは視線を逸らすこともなく淡々と集まる人たちに向かって言ってのけた。
「あの婦人が天使たちに関する重大な人物だと!?その証拠はあるのか!?」
「証拠はあります。それは戦闘の際に私が確認した彼女が操っていた天使の中に含まれていた二体の指揮官です」
「二体の指揮官?それは?」
「訳のわからない姿をした二体の怪物のことです。二体の怪物は婦人が呼び出したものであり、これは同じく人類へのスパイとして潜入していたビレニアでも行えなかったことです」
「……なるほど、根拠は兵の質というわけか」
「その通りです」
「では、次にキミの隣に座る少女の件についてお聞かせ願おうか」
集まった貴族の一人が私に視線を合わせながら言った。
「はい、暴走の件についてですが、これに関しては致し方ない面もあります。ですが、暴走で仲間を傷付けたのも事実……その懲罰のために二週間でここにお預けさせていただいただけです」
「すると、キミはその懲罰で彼女の罪は払拭されたというわけかね?」
「勿論です。今後も彼女は身寄りのない子供として王立孤児院の子供として、そして討伐隊の仲間として接しようと思います」
ブレードは私の方を見据えながら言った。
「……討伐隊の仲間か……キミは私情に流されているのではないのかな?」
「いいえ。我々は彼女こそが白き翼の勇者の再来であり、我々人類を救う鍵だと信じております」
「だが、本当に彼女は噂に聞く白き翼の勇者なのか?」
「その点についてはご安心いただきたい。この世界に彼女が現れた折に私と父は彼女のことをくまなく調べております。その結果、彼女は常人にはない未知の魔法を備えていることが判明しています。その測定の結果が彼女が白き翼の再来であるという証拠です」
「だが、彼女の力は大きすぎる。キミの仲間を攻撃した件もある。そのまま放置しておくよりは殺した方が我々にとっては有益なのではないのかね?」
そう尋ねた人の頭の片隅には私の暴走の件があったのだろう。
その問い掛けに対してブレードは特に焦る様子も見せずにゆっくりとスピードで反論の言葉を述べていく。
「あなた方は白き翼の勇者の伝説をお忘れなのですか?我々、人類の生存のためには白き翼の勇者の力が必要なのです。お忘れのようですので、ここで私がお話しさせていただきましょう」
ブレードはそのまま椅子から立ち上がると、説明会に訪れた貴族たちにそれは雄弁に白き翼の勇者の伝説を語り始めた。
白き翼の勇者の伝説は今の時代よりも遥かに昔の話であり、未だに子供を中心にこの伝説のファンは多い。
私自身もこの勇者の伝説に惹かれた一人であるし、ティーも討伐で成果を上げた際に白き翼の勇者の伝説に関する玩具をマリアにねだっていたのを覚えている。
そんなことを思い返しながら私はブレードの話に耳を傾けていく。
ブレードの爽やかな声で語られていく白き翼の勇者の伝承は中々に面白いものであった。
白き翼の勇者の伝説はミーティア王国の成立よりも前の話であるとされ、千年以上前の話であるとされている。
千年以上前の大昔の世界ではデストリア帝国と呼ばれる凶悪な帝国が同盟諸国の三分族と共に世界侵略に乗り出し、人々を蹂躙していたとされている。
白き翼の勇者、イブ・パイクーンはその力を与える前は平凡な村娘であったとされるが、デストリア帝国の直属の部隊であるシーザー・ジャガーマンと呼ばれる中年の隊長に両親と妹を殺されて復讐を決意したものの、強大な帝国に敵うはずもなく呆気ない死を迎えてしまった。
そこで手を差し伸べたのが、この世界の秩序を無視して世界を支配しようと目論むデストリア帝国殲滅のために天から派遣された男女の神であるとされている。
男女の神は家族の復讐のために強大なデストリア帝国に単身立ち向かった彼女を哀れに思い力を与えた。
天使のような白い翼にこの世のものとは思えない武器。それからどのような攻撃も防ぐ最強の鎧であった。
恐らく、今の私が戦いの際に使っている電気の鎧と武器のことだろう。
あくまでも推測に過ぎないが、あの装備であったのならば容易に他の武器で破壊できないことは明白である。
白き翼の勇者は常に両親と妹の形見であった白い布を巻き付けて戦いに挑んだのである。
デストリア帝国の侵攻に喘ぐ人々の希望として白き翼の勇者と白き布は輝き始めた。
当時の彼女は私と大差のない年齢の少女であり、私がこの世界で白き翼の勇者と再来だと見做されたのも無理はない。
白き翼の勇者は両親と妹の仇であるシーザー・ジャガーマンを討伐した後は各地の反デストリア帝国の面々を纏め上げた他にデストリアが支配した土地の人々にレジスタンス運動を起こさせ、一気にデストリア帝国の壊滅へと動いたのである。
その結果、デストリア帝国の主力部隊は次々と討ち取られ、皇帝が最も信任を寄せていたとされる主力部隊の総統を討ち取ったのである。
しかし、彼女の戦いはここでは終わらない。総統と主力部隊が壊滅した後でも皇帝には同盟を結んでいた三王国が存在していた。
三王国は順番に皇帝を迎え入れたものの、白き翼の勇者、イブは順番に同盟していた王国を壊滅させていった。
最後に残った王国の国王は中々にしぶとい存在であったとされているが、辺境の地、アクシオンでの決戦にてその国王が率いていた軍隊が敗北したのだ。
その後、その国王は逃げ帰ったところを皇帝の怒りを買って殺されたのだ。
皇帝は自らに残された親衛隊と王国の残存兵を集めて決戦に臨んだが、イブとの激しい戦争の末にその首を落とされたとされ、デストリア帝国はイブによって皇帝を討ち取られた瞬間に歴史の表舞台からその姿を消したとされている。
以後、白き翼の勇者は伝説として語り継がれ、各地の人々を勇気付ける存在となった。
それがこの世界に伝わる白き翼の勇者に関する伝承である。
ブレードがここまで長々と白き翼の勇者の伝説を語ったのは現在の天使たちによる侵攻がこの時のデストリア帝国の侵攻と同程度の脅威であるということを集まった人々に納得させ、私を城にて拘束するという意見をなくすためであったのだ。
その納得のためのわかりやすい例として白き翼の勇者の伝承が使われることになったのだ。
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