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人と異形とが争いを繰り広げる惑星『ボーガー』
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倒した大猿から奉天戟を大猿から抜き取り、歓声と拍手に包まれながら奉天はそのまま宮廷へと戻っていくのが見えた。
修也はその姿をぼんやりと眺めていたが、やがて他の兵士たちと同様に大きな拍手を打って送り出したのだった。
だが、奉天は修也を含めた人々に対して見向きもせずに元の場所へと戻っていくのが見えた。その背中は『孤高の将』と称するのに相応しいものであった。
「いやぁ、本当に見事でした。私は思わず見惚れてしまいましたよ」
修也は側にいたジョウジに向かって惚れ惚れしたような口ぶりで言った。実際のところ修也は奉天の槍捌きや武将としての動きに惚れていたのだから間違いではない。
お陰でジョウジは修也が感動を訴えてきて、奉天のことばかりを話してきたことによって夕食の時間まで付き合わされることになってしまった。
夕食は宮廷に仕える腰元と思われる派手な着物を着た複数名の女性が各々部屋へと持ってくるという形式となっていた。
修也は昔の中国の歴史を表した歴史漫画で孔子が自分の部屋にご馳走を持ってこれるという場面を思い出した。
苦笑しながら黒く塗られた長い箸を握り締め、手を付けていく。最初はくらげの和え物やピータン、バンバンジー、よだれどりといったものだ。海老や蟹の酢を使ったサラダといった高級メニューだった。地球の中華料理店でこれらの料理を頼めば恐らく修也の給料の4分の1が吹き飛んでしまうのではと心配するほどだ。
加えて、これらの美味しそうな品の上に酒まで付いているのだ。当然アルコールが入ることによってそれに比例して料理も進む。前菜の出し方としては100点満点というべきだろう。
次に来たのはスープ料理だった。フカヒレといった定番のものはもちろん、燕の巣といった高級品まで用意されている。
燕の巣のスープに関しては高級スープであるため地球でも滅多に口にすることはできない。そのためこの星で口にできるということは本当にありがたいことだった。
続いてメインとなる主菜が到着した。
料理の中に北京ダックのような鳥の丸焼きが含まれていることに気が付いた。
修也はここで一度箸を止め、自身が気になったことを口にし始めた。
「ジョウジさん、浅学の身で申し訳ありませんが、北京ダックは古代中国では『明』の時代に画策した料理なのではありませんか?それなのに古代中国の文明レベルでしかないこの星に北京ダックのようなものがあるのはいささか不釣り合いではないでしょうか?それにフカヒレや燕の巣といったスープが用意されていたり、もっと後の時代に発明されたバンバンジーがあるのもいささか変だと思うのですが」
これではよくある『なんちゃって古代中国』ではないか、そう訴え掛けたつもりだった。
だが、予想していたよりもジョウジの反応は淡々としたものであった。
「確かに、しかしこの星では産業革命もとい料理革命のようなものがあったのかもしれませんよ。それならば北京ダックやフカヒレといった時代錯誤ともいえる料理があってもおかしくはないでしょう?」
ジョウジの言葉は説得力があった。確かに事細かな詳細については語られていないものの、そもそもこの星は地球とは異なる星なのだ。少し異なった点があるのはむしろ自然なのかもしれない。
修也はそんなことを考えながら北京ダックのような鳥の皮に手を付けた。そのパリパリとした食感の中に含まれる心地の良い美味さはかつて一度だけ食したことがある北京ダックの皮の味そのものであった。
やはり中華料理は世界三大料理の中でもっとも歴史が古いということも相まって非常に美味しいものであった。
北京ダックのような料理以外にも熊の手の煮込みと思われる料理や牛肉や野菜をウイスターソースで炒めた料理(正確にはウィスターソースではなくよく似た別の調味料なのだろうが)といった主菜となる肉料理もまた絶品だった。
魚や貝を使った料理も並べられており、味や彩りは『素晴らしい』の一言だった。特に魚料理の中でも日本の料理に近い蒸した魚を修也は気に入った。
ヒラメのような白身魚に特製の餡をかけて蒸したものでその一口一口が口の中で蕩けていくかのようだった。
そこに酒を流し込む。ますます酔いというものが回っていく。修也はすっかりと上機嫌になってしまった。
最後に出されたのはこし餡子がどっさりと詰め込まれた揚げ饅頭や果物といったものだった。
目の前に出されたのは無論地球で修也たちが親しんだ果物ではなかったが、他の惑星の果物よりかはずっと地球に近いものがあった。
お陰ですっかりと満足してしまった。その証拠とばかりに修也はパンパンに膨らんだ腹をさすっていった。
腰元たちの手によって料理が片付けられていき、修也はその後に寝台の上へと勢いよく寝転がっていった。
両手を大の字に伸ばし、両目を閉じて今にも眠ってしまいそうだ。
「食べてすぐに眠ると牛になりますよ」
ジョウジはいささか怠惰な様子をした修也の態度を親のような口調で窘めた。
「すいません。あまりにも美味しい夕食だったもので」
「やれやれ、考えものですね。いいですか、明日は商品の取り引きとして街に繰り出します。異なる惑星から持ち込まれた便利な品という触れ込みで街の人たちから珍しいものをいただく予定です」
「かしこまりました」
修也が胸ポケットから取り出した電子メモにそのことを記していく。翌日はジョウジの側で護衛を行うことになるのだろう。
そんなことを考えながら寝台の上でぼんやりとしていた時のことだ。
扉の前を何かが走っていく音が聞こえた。鼠が走るかのような小さな音であったので耳をすまさなければ聞こえないほどの大きさだった。
修也が慌てて身体を起こし、扉を開くと、小柄な少女が走り去っていく後ろ姿が見えた。
何かに追われているかのように必死に走る姿が印象に残ったこともあって、修也はジョウジを手招きして何が起こったのかを説明していった。
「こんな時間に少女ですか?」
「えぇ、年齢は恐らく11歳から15歳くらいの年齢でしょう。とにかく小さくて幼いという印象を受けました。心配なのでついていきたいのですが、よろしいでしょうか?」
修也の言葉に嘘は感じられない。それを聞いたジョウジは修也に従って暗闇の中を共に進んでいくことに決めた。
ジョウジと修也は共に見回りの兵士たちに見つからないよう、気配や足音を消しながら少女の気配を追っていった。
長い廊下を抜け、幾つもの部屋を通り過ぎた後に辿り着いたのは宮廷の裏庭だった。
裏庭には牛や豚と思われる家畜が飼われている厩舎の他に番犬もしくは猟犬としてなのか、多くの犬が飼われているのが見えた。
しかしその中でも一番目を引いたのはアメリカ先住民が作る木彫りの像のように立派な鷹が飼われた小屋だった。
竹で作られた立派な檻で塞がれた小屋の中では鷹たちが翼を伏せ、次の日に備えて休んでいる姿が見えた。
小屋の中で異彩を放っていたのは中央に備え付けられた鷹用の寝台の上で両方の羽こそ休ませているものの、眠りもせずにじっと天井を見つめている一羽の鷹だった。
小屋の前に辿り着いた瞬間、枯れ葉を踏んでしまい大きな音を立ててしまったこともあって修也は子供の頃に遊んだ『だるまさんが転んだ』で鬼役の子どもに怯えた時のように固まってしまった。
鋭い視線に射抜かれて怯え切ってしまったが、ジョウジによって襟を引っ張り、近くにあった水汲み場の陰に引っ込むことで事なきことを得た。
二人して水汲み場の陰から小屋の中を見つめていると、部屋の前を通り過ぎたという例の少女が姿を現した。
ボロ布をそのまま纏ったような粗末な服を着た少女は掌の中にとうもろこしのような粒状の餌を持って未だに眠らず、刀のように両目を尖らせている鷹の前に手を差し出していた。
「さぁ、たんと食べなさい」
だが、気高い精神のためか少女が用意した餌には一口も口をつけない。
「お前今夜も結局一粒も食べていないじゃない。無茶をしていたら死んでしまうわよ」
今度は情に訴え掛けるように餌を差し出したものの、鷹は反応する姿を見せない。孤高の王はあくまでも少女からそっぽを向いていた。
「どうして……どうして食べてくれないの」
少女の顔には涙が浮かんでいた。その台詞から察するに少女は鷹の飼育係か何かで鷹を手なづけられなければ彼女に重い罰が下されてしまうのかもしれない。
ジョウジの推測を聞いた修也は少女の困りごとが他人事だとは思えなくなった。
幼い少女の姿がどこか娘と重なって見えたのだ。余計なお節介であることは百も承知で手伝いを望もうと水汲み場の陰から姿を現そうとした時のことだ。
「公主様!」
と、背後の闇の中から少女の声が聞こえた。少女も修也たちとその声がした方が気になってそちらを向いた。
そこには漢服と呼ばれる地球の古代中国で見られたような服を付けた同じ年頃の少女の姿が見えた。
「公主様、もう真夜中でございますよ! もう劉尊のことは明日になさいませ!」
『公主様』という敬称や彼女の口調から察するに鷹に餌をあげにきた女性はどうやら昼間に謁見した皇帝の娘であるらしい。
しかしどういった経緯で皇帝の娘がわざわざ『劉尊』なる鷹を飼っている小屋にまで来ることになったのだろうか。
気になったジョウジは言葉が分からず首を傾げている修也を放置して彼女たちの会話に耳を傾けていった。
あとがき
長時間放置して申し訳ありませんでした。性質の悪い夏風邪を引いてしまい、動くことができませんでした。そのため更新がこのように遅れてしまったことを改めてお詫びいたします。
今後もマイペースではありますが、更新は続けていきますのでよろしくお願い致します。
修也はその姿をぼんやりと眺めていたが、やがて他の兵士たちと同様に大きな拍手を打って送り出したのだった。
だが、奉天は修也を含めた人々に対して見向きもせずに元の場所へと戻っていくのが見えた。その背中は『孤高の将』と称するのに相応しいものであった。
「いやぁ、本当に見事でした。私は思わず見惚れてしまいましたよ」
修也は側にいたジョウジに向かって惚れ惚れしたような口ぶりで言った。実際のところ修也は奉天の槍捌きや武将としての動きに惚れていたのだから間違いではない。
お陰でジョウジは修也が感動を訴えてきて、奉天のことばかりを話してきたことによって夕食の時間まで付き合わされることになってしまった。
夕食は宮廷に仕える腰元と思われる派手な着物を着た複数名の女性が各々部屋へと持ってくるという形式となっていた。
修也は昔の中国の歴史を表した歴史漫画で孔子が自分の部屋にご馳走を持ってこれるという場面を思い出した。
苦笑しながら黒く塗られた長い箸を握り締め、手を付けていく。最初はくらげの和え物やピータン、バンバンジー、よだれどりといったものだ。海老や蟹の酢を使ったサラダといった高級メニューだった。地球の中華料理店でこれらの料理を頼めば恐らく修也の給料の4分の1が吹き飛んでしまうのではと心配するほどだ。
加えて、これらの美味しそうな品の上に酒まで付いているのだ。当然アルコールが入ることによってそれに比例して料理も進む。前菜の出し方としては100点満点というべきだろう。
次に来たのはスープ料理だった。フカヒレといった定番のものはもちろん、燕の巣といった高級品まで用意されている。
燕の巣のスープに関しては高級スープであるため地球でも滅多に口にすることはできない。そのためこの星で口にできるということは本当にありがたいことだった。
続いてメインとなる主菜が到着した。
料理の中に北京ダックのような鳥の丸焼きが含まれていることに気が付いた。
修也はここで一度箸を止め、自身が気になったことを口にし始めた。
「ジョウジさん、浅学の身で申し訳ありませんが、北京ダックは古代中国では『明』の時代に画策した料理なのではありませんか?それなのに古代中国の文明レベルでしかないこの星に北京ダックのようなものがあるのはいささか不釣り合いではないでしょうか?それにフカヒレや燕の巣といったスープが用意されていたり、もっと後の時代に発明されたバンバンジーがあるのもいささか変だと思うのですが」
これではよくある『なんちゃって古代中国』ではないか、そう訴え掛けたつもりだった。
だが、予想していたよりもジョウジの反応は淡々としたものであった。
「確かに、しかしこの星では産業革命もとい料理革命のようなものがあったのかもしれませんよ。それならば北京ダックやフカヒレといった時代錯誤ともいえる料理があってもおかしくはないでしょう?」
ジョウジの言葉は説得力があった。確かに事細かな詳細については語られていないものの、そもそもこの星は地球とは異なる星なのだ。少し異なった点があるのはむしろ自然なのかもしれない。
修也はそんなことを考えながら北京ダックのような鳥の皮に手を付けた。そのパリパリとした食感の中に含まれる心地の良い美味さはかつて一度だけ食したことがある北京ダックの皮の味そのものであった。
やはり中華料理は世界三大料理の中でもっとも歴史が古いということも相まって非常に美味しいものであった。
北京ダックのような料理以外にも熊の手の煮込みと思われる料理や牛肉や野菜をウイスターソースで炒めた料理(正確にはウィスターソースではなくよく似た別の調味料なのだろうが)といった主菜となる肉料理もまた絶品だった。
魚や貝を使った料理も並べられており、味や彩りは『素晴らしい』の一言だった。特に魚料理の中でも日本の料理に近い蒸した魚を修也は気に入った。
ヒラメのような白身魚に特製の餡をかけて蒸したものでその一口一口が口の中で蕩けていくかのようだった。
そこに酒を流し込む。ますます酔いというものが回っていく。修也はすっかりと上機嫌になってしまった。
最後に出されたのはこし餡子がどっさりと詰め込まれた揚げ饅頭や果物といったものだった。
目の前に出されたのは無論地球で修也たちが親しんだ果物ではなかったが、他の惑星の果物よりかはずっと地球に近いものがあった。
お陰ですっかりと満足してしまった。その証拠とばかりに修也はパンパンに膨らんだ腹をさすっていった。
腰元たちの手によって料理が片付けられていき、修也はその後に寝台の上へと勢いよく寝転がっていった。
両手を大の字に伸ばし、両目を閉じて今にも眠ってしまいそうだ。
「食べてすぐに眠ると牛になりますよ」
ジョウジはいささか怠惰な様子をした修也の態度を親のような口調で窘めた。
「すいません。あまりにも美味しい夕食だったもので」
「やれやれ、考えものですね。いいですか、明日は商品の取り引きとして街に繰り出します。異なる惑星から持ち込まれた便利な品という触れ込みで街の人たちから珍しいものをいただく予定です」
「かしこまりました」
修也が胸ポケットから取り出した電子メモにそのことを記していく。翌日はジョウジの側で護衛を行うことになるのだろう。
そんなことを考えながら寝台の上でぼんやりとしていた時のことだ。
扉の前を何かが走っていく音が聞こえた。鼠が走るかのような小さな音であったので耳をすまさなければ聞こえないほどの大きさだった。
修也が慌てて身体を起こし、扉を開くと、小柄な少女が走り去っていく後ろ姿が見えた。
何かに追われているかのように必死に走る姿が印象に残ったこともあって、修也はジョウジを手招きして何が起こったのかを説明していった。
「こんな時間に少女ですか?」
「えぇ、年齢は恐らく11歳から15歳くらいの年齢でしょう。とにかく小さくて幼いという印象を受けました。心配なのでついていきたいのですが、よろしいでしょうか?」
修也の言葉に嘘は感じられない。それを聞いたジョウジは修也に従って暗闇の中を共に進んでいくことに決めた。
ジョウジと修也は共に見回りの兵士たちに見つからないよう、気配や足音を消しながら少女の気配を追っていった。
長い廊下を抜け、幾つもの部屋を通り過ぎた後に辿り着いたのは宮廷の裏庭だった。
裏庭には牛や豚と思われる家畜が飼われている厩舎の他に番犬もしくは猟犬としてなのか、多くの犬が飼われているのが見えた。
しかしその中でも一番目を引いたのはアメリカ先住民が作る木彫りの像のように立派な鷹が飼われた小屋だった。
竹で作られた立派な檻で塞がれた小屋の中では鷹たちが翼を伏せ、次の日に備えて休んでいる姿が見えた。
小屋の中で異彩を放っていたのは中央に備え付けられた鷹用の寝台の上で両方の羽こそ休ませているものの、眠りもせずにじっと天井を見つめている一羽の鷹だった。
小屋の前に辿り着いた瞬間、枯れ葉を踏んでしまい大きな音を立ててしまったこともあって修也は子供の頃に遊んだ『だるまさんが転んだ』で鬼役の子どもに怯えた時のように固まってしまった。
鋭い視線に射抜かれて怯え切ってしまったが、ジョウジによって襟を引っ張り、近くにあった水汲み場の陰に引っ込むことで事なきことを得た。
二人して水汲み場の陰から小屋の中を見つめていると、部屋の前を通り過ぎたという例の少女が姿を現した。
ボロ布をそのまま纏ったような粗末な服を着た少女は掌の中にとうもろこしのような粒状の餌を持って未だに眠らず、刀のように両目を尖らせている鷹の前に手を差し出していた。
「さぁ、たんと食べなさい」
だが、気高い精神のためか少女が用意した餌には一口も口をつけない。
「お前今夜も結局一粒も食べていないじゃない。無茶をしていたら死んでしまうわよ」
今度は情に訴え掛けるように餌を差し出したものの、鷹は反応する姿を見せない。孤高の王はあくまでも少女からそっぽを向いていた。
「どうして……どうして食べてくれないの」
少女の顔には涙が浮かんでいた。その台詞から察するに少女は鷹の飼育係か何かで鷹を手なづけられなければ彼女に重い罰が下されてしまうのかもしれない。
ジョウジの推測を聞いた修也は少女の困りごとが他人事だとは思えなくなった。
幼い少女の姿がどこか娘と重なって見えたのだ。余計なお節介であることは百も承知で手伝いを望もうと水汲み場の陰から姿を現そうとした時のことだ。
「公主様!」
と、背後の闇の中から少女の声が聞こえた。少女も修也たちとその声がした方が気になってそちらを向いた。
そこには漢服と呼ばれる地球の古代中国で見られたような服を付けた同じ年頃の少女の姿が見えた。
「公主様、もう真夜中でございますよ! もう劉尊のことは明日になさいませ!」
『公主様』という敬称や彼女の口調から察するに鷹に餌をあげにきた女性はどうやら昼間に謁見した皇帝の娘であるらしい。
しかしどういった経緯で皇帝の娘がわざわざ『劉尊』なる鷹を飼っている小屋にまで来ることになったのだろうか。
気になったジョウジは言葉が分からず首を傾げている修也を放置して彼女たちの会話に耳を傾けていった。
あとがき
長時間放置して申し訳ありませんでした。性質の悪い夏風邪を引いてしまい、動くことができませんでした。そのため更新がこのように遅れてしまったことを改めてお詫びいたします。
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