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第一植民惑星『火星』
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火星スムージーというのはイチゴのスムージーとミルクを適度に混ぜて火星の表層そっくりに作ったスムージーのことであった。インターネットのサイトでも火星の絶品スポットにおいても評価の高い商品となっている。
麗俐が目指していたのはそのスムージーを買って火星の岩石が取れる場所で写真を撮ることが夢だったのだ。
麗俐がレッドスムージーが綺麗に映る場所を目指して移動するため興味がなさそうに死んだような目で窓の外に広がる火星の景色を観察していた悠介と共にタクシーの中に揺られていた。
その時だ。赤信号によって車が急停車していった。当然のことながら文明社会が存在する以上火星にも信号はある。
麗俐が暇を潰すために両足をパタパタと動かし、退屈紛れに携帯端末を触っていた時のことだ。
突然タクシーの後部座席が開かれ、外に連れ出された。
連れ出された先には怒りに顔を歪めた青年がいた。金髪に青白い肌をした美しい青年であった。麗俐がどうしてこの青年に連れ出されるのかが分からなかったが、青年がすかさず自身の胸元にレーザーガンを突き付けたのを見てその一件で脅されているということを察した。
「ひっ、な、何!?」
日本語で悲鳴を上げる麗俐に対して青年は胸元にレーザーガンの銃口をグリグリと突き付けながら言った。
「いいか、オレのスケはよぉ、テメェのせいでムショ送りになるかもしれねぇんだ。そうなった場合、テメェの責任を取ってもらうぜ!」
青年の言葉は英語である。それ故に麗俐は意味は理解できなかったが、自身の胸元にレーザーガンを突き付けられているという状況を見て自身が『のっぴきならぬ事態』に巻き込まれたことを理解したのだった。
やむを得ずに麗俐は大人しく両手を上げて男に従うことにした。
「待て! お姉ちゃんを離せ!」
異変を察した悠介が慌てた様子で男の元へと駆け付けようとした時のことだ。
男がチッと舌を鳴らして悠介の足元へとレーザー光線を放っていった。
男は麗俐の腕を掴んで抵抗ができないようにすると、麗俐の背中にレーザーガンを突き付け、腕を握り締めた後で自身が運転する移動用のホバーバイクの背後に乗せた。
「ちょ、ちょっと! どこに行くのよ!?」
麗俐は日本語で問い掛けた。だが、男は答えなかった。もし仮に麗俐が英語で問い掛けていたとしても同じように無視していたであろう。
男はこの時にホバーバイクのアクセルを握り締めて思いっきり前方へと向かって進んでいった。
男の運転するホバーバイクは規定の法定速度を無視していたこともあって一気に市街地を突っ切っていった。
郊外を抜けると、さっぱりとしたもので後は砂風ばかりが吹いている砂漠と岩石ばかりの地帯が続いていった。
市街地の端、砂漠の真ん中、人々の記憶から忘れ去られたような場所に男の拠点はあった。
麗俐は男が拠点として使っていた建物のことを知っていた。それはアメリカなどでよく住居の代わりに使われているとされるトレーラーハウスと呼ばれる家だった。
ほんのりと丸みを帯びたデザインをしたトレーラーの中には足の踏み場もないほどに雑誌やら使い捨ての容器やらが転がっていた。
ベッドやダイニングスペースといった生活に必要な場所もそういった不要な物によって囲まれていた。
麗俐がその姿を見て呆然としていた時だ。不意にゴミの山から何かがキラリと光っていた。それを見た麗俐が思わず両肩をすくめた時だ。
ゴミの山をかき分けてメイド服を着たアンドロイドの少女が姿を見せた。
「お帰りなさいませ、アレックス様」
青色の女性ウェイトレスのような衣装を着た少女は丁寧に頭を下げていった。
「おう、それで掃除は済んだのか?」
「いえ、量が多いものですから、まだです」
アレックスと呼ばれた青年はそれを聞くと無言でメイド服を着たアンドロイドの腹部を蹴り飛ばした。
蹴りの力が強かったのか、アンドロイドの少女の口から「ウッ」と悲鳴ような声が聞こえてきた。
だが、それを聞いても容赦することなく、短く整えられた黒い髪を勢いよく掴み上げ、強力な平手打ちを喰らわせていった。
「この役立たずがッ! テメェはアンドロイドだろうが!? アンドロイドなら人間に命令に従うべきだよなぁ!?」
「その通りです。ですが、アレックス様が私に押し付けた量は私に可能な量を超えておりました」
「テメェ、人間様に口答えか? どういうつもりだッ!」
アレックスは自分の失点を反省するどころか、反論まで行なった生意気なアンドロイドに向かってもう一度平手打ちを喰らわせた。
それからメイド服の胸ぐらを掴み上げてその体を乱暴に揺すっていく。
「ロボットのくせにナマ言いやがってッ! テメェは大人しくオレに従っていればいいんだよッ! 口答えなんてするじゃあねぇ!」
「しかしアレックス様ーー」
これだけの怒りを告げてもまだ口答えを行おうとするアンドロイドの態度を見てアレックスは怒り出し、その服を自身の手で引きちぎろうとした。
だが、その前に麗俐が近くにあった石をアレックスの手へと投げ飛ばしてアンドロイドの危機を救っていった。
この時の麗俐はアレックスなる誘拐犯が恐ろしく仕方がなかったはずだ。
それでも攻撃を仕掛けたのは誘拐犯の男とかつての自分ーー学校に派遣されたいじめ代行のアンドロイドを虐める自身の姿とを重ねていたからだ。
当然投石を喰らったアレックスは面白くない。眉間に皺を寄せながら麗俐の方へと向き直っていった。
それから荒い息を吐きながら麗俐の顔を平手打ちで叩きながら叫んだ。
「二度とこんな真似をするなッ! もしまたやってみやがれ! その綺麗な顔の皮をナイフで剥ぎ取ってやるぞ!」
英語は分からなかったものの、凄まじい剣幕で怒鳴っていることだけは分かる。
その恐ろしさに小さく首を縦に動かしていった。
アレックスはそれを見て鼻息を鳴らし、アンドロイドに向かって命令を繰り出した。
「ベッドの上だけでも今から片付けろ。オレは飯を買いに行ってくるからその間にやっておけ」
アレックスは吐き捨てるように言った。
「畏まりました」
アンドロイドは丁寧に頭を下げながら言った。その陳情な態度を目の当たりにしているというのに、まだ不満が心のうちに残っていたのだろう。アレックスは鼻息を鳴らしながらその場を去っていった。
二人はホバーバイクにまたがり、砂塵を巻き上げながら去っていく姿をしばらく見つめ、アレックスの姿が見えなくなるのを確認してから麗俐はアンドロイドに話しかけた。
「あの、大丈夫?」
言語は当然日本語であった。これが生の人間であるのならば通じるはずがなかった。
だが、アンドロイドの少女は頭に内蔵されたコンピュータによって日本語が話すことができたので問題はなかった。
「平気です。あのお方は私を本来のご主人様の元から奪ってきて以来、いつも私にあのようなことをするので慣れたものです」
「いつも? あなた、いつもあんなことをやられてるの?」
麗俐は『いつも』という単語を敢えて強調し、信じられないと言わんばかりの顔でアンドロイドを見つめていた。
唖然とした顔の麗俐に対し、アンドロイドは対照的なまでに済ました顔を浮かべて首を縦に動かしていった。
それから黙々と荷物だらけのトレーラーハウスから荷物や不要なゴミ類を取り出して片付けを行なっていった。
巨大なダンボール箱を運んで体が揺れるアンドロイドの姿を見て、麗俐は居た堪れない気持ちになったのだろう。慌ててアンドロイドの背中を支えていった。
「結構です。これはあなたのやる仕事ではありませんので」
支えられたアンドロイドは機械らしく冷たい声で突き放すように言った。
「いいえ、手伝いますよ。困ってる人を助けるのは当然じゃあないですか!」
「人? 私は人間ではありません。それ故にあなたのその表現は不適当かと思われます」
アンドロイドの少女は機械らしい冷たい声で答えた。
「知ってる? 日本ではアンドロイドは人間と同じ扱いをされてるんだよ」
「ですが、あなた……失礼、お名前は?」
「麗俐。大津麗俐」
「はい。では、大津さん。この火星では日本とは法律が異なるんですよ。私たちアンドロイドは犬や猫と同じように所有物として扱われています。そのためそこまで深入りなさることはないんですよ」
「でも、普通の人間だってペットを無下に扱ったりしないよ。ううん、それどころか家族として見てる人も多いよ」
そう言った麗俐の顔に翳りが見えた。
そんな麗俐の顔を見て何か思うところがあったのか、アンドロイドは先ほどよりも穏やかな声で言った。
「あなたが私をどう扱いたいのかはあなたにお任せすることにします」
「ありがとう。えぇと」
「私の名前はアレクサンドラと申します。アリでもサンドラでもお好きなように呼んでください。以後よろしくお願い致します」
アレクサンドラは丁寧に頭を下げて言った。彼女短いやり取りの中でこの対応こそが日本の礼儀作法に当てはまると分析していたのだ。
それを見た麗俐は穏やかな笑みを浮かべながら言った。
「よろしくね、アリ」
麗俐が目指していたのはそのスムージーを買って火星の岩石が取れる場所で写真を撮ることが夢だったのだ。
麗俐がレッドスムージーが綺麗に映る場所を目指して移動するため興味がなさそうに死んだような目で窓の外に広がる火星の景色を観察していた悠介と共にタクシーの中に揺られていた。
その時だ。赤信号によって車が急停車していった。当然のことながら文明社会が存在する以上火星にも信号はある。
麗俐が暇を潰すために両足をパタパタと動かし、退屈紛れに携帯端末を触っていた時のことだ。
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「ひっ、な、何!?」
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「いいか、オレのスケはよぉ、テメェのせいでムショ送りになるかもしれねぇんだ。そうなった場合、テメェの責任を取ってもらうぜ!」
青年の言葉は英語である。それ故に麗俐は意味は理解できなかったが、自身の胸元にレーザーガンを突き付けられているという状況を見て自身が『のっぴきならぬ事態』に巻き込まれたことを理解したのだった。
やむを得ずに麗俐は大人しく両手を上げて男に従うことにした。
「待て! お姉ちゃんを離せ!」
異変を察した悠介が慌てた様子で男の元へと駆け付けようとした時のことだ。
男がチッと舌を鳴らして悠介の足元へとレーザー光線を放っていった。
男は麗俐の腕を掴んで抵抗ができないようにすると、麗俐の背中にレーザーガンを突き付け、腕を握り締めた後で自身が運転する移動用のホバーバイクの背後に乗せた。
「ちょ、ちょっと! どこに行くのよ!?」
麗俐は日本語で問い掛けた。だが、男は答えなかった。もし仮に麗俐が英語で問い掛けていたとしても同じように無視していたであろう。
男はこの時にホバーバイクのアクセルを握り締めて思いっきり前方へと向かって進んでいった。
男の運転するホバーバイクは規定の法定速度を無視していたこともあって一気に市街地を突っ切っていった。
郊外を抜けると、さっぱりとしたもので後は砂風ばかりが吹いている砂漠と岩石ばかりの地帯が続いていった。
市街地の端、砂漠の真ん中、人々の記憶から忘れ去られたような場所に男の拠点はあった。
麗俐は男が拠点として使っていた建物のことを知っていた。それはアメリカなどでよく住居の代わりに使われているとされるトレーラーハウスと呼ばれる家だった。
ほんのりと丸みを帯びたデザインをしたトレーラーの中には足の踏み場もないほどに雑誌やら使い捨ての容器やらが転がっていた。
ベッドやダイニングスペースといった生活に必要な場所もそういった不要な物によって囲まれていた。
麗俐がその姿を見て呆然としていた時だ。不意にゴミの山から何かがキラリと光っていた。それを見た麗俐が思わず両肩をすくめた時だ。
ゴミの山をかき分けてメイド服を着たアンドロイドの少女が姿を見せた。
「お帰りなさいませ、アレックス様」
青色の女性ウェイトレスのような衣装を着た少女は丁寧に頭を下げていった。
「おう、それで掃除は済んだのか?」
「いえ、量が多いものですから、まだです」
アレックスと呼ばれた青年はそれを聞くと無言でメイド服を着たアンドロイドの腹部を蹴り飛ばした。
蹴りの力が強かったのか、アンドロイドの少女の口から「ウッ」と悲鳴ような声が聞こえてきた。
だが、それを聞いても容赦することなく、短く整えられた黒い髪を勢いよく掴み上げ、強力な平手打ちを喰らわせていった。
「この役立たずがッ! テメェはアンドロイドだろうが!? アンドロイドなら人間に命令に従うべきだよなぁ!?」
「その通りです。ですが、アレックス様が私に押し付けた量は私に可能な量を超えておりました」
「テメェ、人間様に口答えか? どういうつもりだッ!」
アレックスは自分の失点を反省するどころか、反論まで行なった生意気なアンドロイドに向かってもう一度平手打ちを喰らわせた。
それからメイド服の胸ぐらを掴み上げてその体を乱暴に揺すっていく。
「ロボットのくせにナマ言いやがってッ! テメェは大人しくオレに従っていればいいんだよッ! 口答えなんてするじゃあねぇ!」
「しかしアレックス様ーー」
これだけの怒りを告げてもまだ口答えを行おうとするアンドロイドの態度を見てアレックスは怒り出し、その服を自身の手で引きちぎろうとした。
だが、その前に麗俐が近くにあった石をアレックスの手へと投げ飛ばしてアンドロイドの危機を救っていった。
この時の麗俐はアレックスなる誘拐犯が恐ろしく仕方がなかったはずだ。
それでも攻撃を仕掛けたのは誘拐犯の男とかつての自分ーー学校に派遣されたいじめ代行のアンドロイドを虐める自身の姿とを重ねていたからだ。
当然投石を喰らったアレックスは面白くない。眉間に皺を寄せながら麗俐の方へと向き直っていった。
それから荒い息を吐きながら麗俐の顔を平手打ちで叩きながら叫んだ。
「二度とこんな真似をするなッ! もしまたやってみやがれ! その綺麗な顔の皮をナイフで剥ぎ取ってやるぞ!」
英語は分からなかったものの、凄まじい剣幕で怒鳴っていることだけは分かる。
その恐ろしさに小さく首を縦に動かしていった。
アレックスはそれを見て鼻息を鳴らし、アンドロイドに向かって命令を繰り出した。
「ベッドの上だけでも今から片付けろ。オレは飯を買いに行ってくるからその間にやっておけ」
アレックスは吐き捨てるように言った。
「畏まりました」
アンドロイドは丁寧に頭を下げながら言った。その陳情な態度を目の当たりにしているというのに、まだ不満が心のうちに残っていたのだろう。アレックスは鼻息を鳴らしながらその場を去っていった。
二人はホバーバイクにまたがり、砂塵を巻き上げながら去っていく姿をしばらく見つめ、アレックスの姿が見えなくなるのを確認してから麗俐はアンドロイドに話しかけた。
「あの、大丈夫?」
言語は当然日本語であった。これが生の人間であるのならば通じるはずがなかった。
だが、アンドロイドの少女は頭に内蔵されたコンピュータによって日本語が話すことができたので問題はなかった。
「平気です。あのお方は私を本来のご主人様の元から奪ってきて以来、いつも私にあのようなことをするので慣れたものです」
「いつも? あなた、いつもあんなことをやられてるの?」
麗俐は『いつも』という単語を敢えて強調し、信じられないと言わんばかりの顔でアンドロイドを見つめていた。
唖然とした顔の麗俐に対し、アンドロイドは対照的なまでに済ました顔を浮かべて首を縦に動かしていった。
それから黙々と荷物だらけのトレーラーハウスから荷物や不要なゴミ類を取り出して片付けを行なっていった。
巨大なダンボール箱を運んで体が揺れるアンドロイドの姿を見て、麗俐は居た堪れない気持ちになったのだろう。慌ててアンドロイドの背中を支えていった。
「結構です。これはあなたのやる仕事ではありませんので」
支えられたアンドロイドは機械らしく冷たい声で突き放すように言った。
「いいえ、手伝いますよ。困ってる人を助けるのは当然じゃあないですか!」
「人? 私は人間ではありません。それ故にあなたのその表現は不適当かと思われます」
アンドロイドの少女は機械らしい冷たい声で答えた。
「知ってる? 日本ではアンドロイドは人間と同じ扱いをされてるんだよ」
「ですが、あなた……失礼、お名前は?」
「麗俐。大津麗俐」
「はい。では、大津さん。この火星では日本とは法律が異なるんですよ。私たちアンドロイドは犬や猫と同じように所有物として扱われています。そのためそこまで深入りなさることはないんですよ」
「でも、普通の人間だってペットを無下に扱ったりしないよ。ううん、それどころか家族として見てる人も多いよ」
そう言った麗俐の顔に翳りが見えた。
そんな麗俐の顔を見て何か思うところがあったのか、アンドロイドは先ほどよりも穏やかな声で言った。
「あなたが私をどう扱いたいのかはあなたにお任せすることにします」
「ありがとう。えぇと」
「私の名前はアレクサンドラと申します。アリでもサンドラでもお好きなように呼んでください。以後よろしくお願い致します」
アレクサンドラは丁寧に頭を下げて言った。彼女短いやり取りの中でこの対応こそが日本の礼儀作法に当てはまると分析していたのだ。
それを見た麗俐は穏やかな笑みを浮かべながら言った。
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