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皇帝の星『オクタヴィル』
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「大津さん、似合ってますよ」
「そ、そうですかね?」
この時修也は袖の部分や背中に金色の刺繍が縫われた黒色の大きなコートに絹で作られたと思われる黒色の光沢の目立つ上着を羽織っていた。
首元には地球時代のルネサンス期に登場したクラヴァトを思わせるような白色のひらひらとした扇のようなネクタイが巻かれていた。
その下にはコートと同じで絹で出来た青色のシャツを着ていた。どうやらシャツのような服の色を染める程度の技術はもう確立されているらしい。
ズボンは上着と同じ色と素材を使ったシンプルなものだ。
ジョウジが着ている服は修也が着ている服とほとんど同じものだった。唯一の違いは黒色ではなく青色であったことくらいだ。
別室にいたカエデとは道の途中で合流することになったのだが、合流した時には修也は心底から驚くことになった。
というのもそこには普段見慣れた女性アンドロイではなく御伽噺に登場するような美しい姫の姿が見られたからだ。
黒色の艶やかな髪はメイドたちの手によって綺麗に整えられた上で背後に下ろされていた。
この時着用していたドレスは地球でいうところの『ソプラヴェステ』と呼ばれるドレスに酷似していた。スカート部分である腰から下が大きく広がった現代のドレスに近くなったドレスである。
色はスカートの中心部や胸元は眩いばかりの金色の生地を使って作られていた。その他の部分は地味な紺色で塗られていたが、地味な色が使われていることでかえって金色の生地を引き立ていた。
素材としては絹を使用している。ドレスの生地や状態から察するに、この星においてはとっくの昔に生地に空けた穴をかがるという技術が発明されているらしい。
効率的かつ着用している人間のステータスも上げるようなドレスはどうやらもう開発できていたようだ。ジョウジが感心したように見つめているのが印象的だった。
しかし彼女が持っているものは舞踏会に赴く婦人が予備の宝石や化粧品などの必需品を入れる手提げ袋ではなく、皇帝への手土産が詰め込まれたショルダーバッグであった。
更に話によれば万が一の事態に備えて手の中にビームポインターを常に隠しながら会談に臨むそうだ。
その中には売り上げや星での出来事を記すための携帯用タブレットが底に置いてある。それはカエデの特徴だし、修也は宇宙船を出る時のことをハッキリと覚えていた。
カエデは広々とした廊下を歩いていた二人の中にしれっと混じり、皇帝と何を話すのかをジョウジと共に話していた。
修也はひっつき虫のように引っ付いて離れようにしようと情けない意識を持ちながら、二人の話す後ろを歩いていた。
二人の会話は修也自身がジョウジと共に国王対策を話し合っていた時と同様に饗応役のヘ・リーマに聞かれないため日本語を用いて熱心に話し合っていた。
それ故にその会話は修也には理解できたが、口を挟むことができないような領分つまり商売に関する重要な話だったのでどこか不満げだった。まるで、二人がいじめっ子のようにわざと修也を仲間外れにしているように思えたのだ。
修也がどこか退屈な思いを抱えながら歩いていた時だ。唐突にジョウジがカエデとの会話を切り上げ、修也の方に振り返って言った。
「そういえば大津さん、皇帝に言ってはいけない言葉を覚えてますか?」
「今更ですね? 忘れていませんよ」
ジョウジのものぐさな忠告に修也は少し機嫌を損ねたらしい。明らかに目を背けて靴をわざと地面の上に落として言い返した。
「それはよかった。せっかく言ってはいけない言葉を覚えたのに緊張で忘れてしまったとあってはどうにもなりませんからね」
ジョウジはいつもと変わらない冷静な口調で言い放った。それが終わるとまたカエデと商談の話に戻っていった。
今回の会食には修也の人生が掛かっているというのに随分と冷たい様子だが、彼は人が持っている『情』というものを持ち合わせていないアンドロイドなのだ。そのことで彼を責め立てても仕方があるまい。
修也は怒りたい気持ちをグッと堪え、黙ってへ・リーマの後をついていった。
それから後は無言でついていく修也、商売なことを話し合う男女のアンドロイド、その三人を案内するへ・リーマという面々では城の扉の中でも一段と奢侈な流れた二枚扉の前で立ち止まった。
扉の取っ手は大きなライオンを模したように作られていた。それに加えて銀色が塗られていた。更に加えて口の部分には小さな宝石が嵌め込まれていた。
二枚扉全体は黒く塗られており、その扉の周りには宝石が並べられていた。
二枚扉の雰囲気は荘厳な権威を持つ皇帝の部屋というよりも趣味が悪いどこかの成金の部屋のようだった。
修也が苦笑していると二枚扉を引く音が聞こえてきた。
二枚扉の先には贅を極めた部屋が広がっていた。
職人が精一杯に作ったと思われる脚や机の表層の下に豪華な飾りが付いた長机に同じく座り心地の良い赤いクッションの付いた肘掛けの椅子が十脚ほど置いてあった。
そのすぐ側には巨大な窓が広がっている。夜ではあったが、星の光が外から差し込んでくるのが見えるほどの巨大な窓であった。
巨大な金色の燭台が長机の上に料理と共に大量に並べられていた。そのお陰か部屋の中は電気を付けているように明るかった。多くの赤い炎に照らされて今夜の晩餐会の主賓だと思われる王族たちの姿が見えた。
長机の一番背後いわゆる上座に腰を掛けているのがダクティアナ帝国の皇帝であることは間違いない。
ジョウジのデータ通りに老人のような白い髪に鋭く尖った赤い色の瞳、大きくて分厚いたらこ唇の上に生えた小さなちょび髭、子どものような背をしていた。
修也はこの外見ならばコンプレックスを起こすのも無理はないと考えていた。
その隣に座っている青年は皇帝とは対照的に美しい顔をしていた。涼やかな瞳に長く高い鼻、口紅でも塗られているような赤くて美しい唇をしていた。
背もスラっとして高い。まるでモデルのようだった。普段も鍛えているのか、袖の下からも筋肉の付いた腕が見えた。
この男は使節がまだ机に着いていないににも関わらずワインに口を付けるという大胆な行動をとっていることから皇太子であることは間違いない。
本来であれば皇太子であったとしても許されることではないのだが、叱られずに黙認されているということは父親から甘やかされている証拠なのかもしれない。
その隣には中年と思われる皺の多い女性が皇太子と同様にワインを啜っていた。
恐らく皇帝の妻いわゆる皇妃だろう。
顔のどのパーツも美しく整っていたし、均整の取れたポーションをしていたので歳の割には老いというものを感じさせられないように思われた。
皇太子の下には可愛らしい少女の姿が見えた。彼女は皇女だろう。
彼女の顔も小柄な体も人形のように美しかったが、唯一父親から赤い瞳だけは受け継いでおり、その瞳を丸くして怯えたような顔を浮かべて修也たちを見つめていた。
そしてその横にもう一人他の王族たちとは明らかに髪の色が異なる赤い色の髪をたなびかせた大人の女性が座っていた。
メロンを思わせるような巨大な胸やその胸元を強調するような紫色のドレスが特徴的だった。
自分よりも年下の皇女よりも下の位置に座っていることから妾腹の子か何かであることは間違いない。
後に残るのは商談を円滑に進めるため呼び出された国の役人であるということは間違いない。全員が正装姿で椅子の上に腰をかけ、修也たちを険しい目で見つめていた。
修也たちが王族や国の重要な役人を見つめていると、修也よりも前にへ・リーマが頭を下げた。
それに続いて二名のアンドロイドは続けて頭を下げた。修也は言語が分からなかったということもあって、この中で一番頭を下げるのが遅れた。
小人のような皇帝は椅子の上から立ち上がり、へ・リーマの連れてきた使節たちをしばらくジロジロと見つめていたが、やがてフンと鼻息を鳴らして言った。
「ほほぅ、そなたらが空船からやって来たチキューとやらからの使節だな? くるしゅうない面を上げよ」
その言葉に従ったへ・リーマが頭を上げ、それに続いて三人が頭を上げた。
今この瞬間にメトロポリス社にとっての重要な商談が始まっていった。
「そ、そうですかね?」
この時修也は袖の部分や背中に金色の刺繍が縫われた黒色の大きなコートに絹で作られたと思われる黒色の光沢の目立つ上着を羽織っていた。
首元には地球時代のルネサンス期に登場したクラヴァトを思わせるような白色のひらひらとした扇のようなネクタイが巻かれていた。
その下にはコートと同じで絹で出来た青色のシャツを着ていた。どうやらシャツのような服の色を染める程度の技術はもう確立されているらしい。
ズボンは上着と同じ色と素材を使ったシンプルなものだ。
ジョウジが着ている服は修也が着ている服とほとんど同じものだった。唯一の違いは黒色ではなく青色であったことくらいだ。
別室にいたカエデとは道の途中で合流することになったのだが、合流した時には修也は心底から驚くことになった。
というのもそこには普段見慣れた女性アンドロイではなく御伽噺に登場するような美しい姫の姿が見られたからだ。
黒色の艶やかな髪はメイドたちの手によって綺麗に整えられた上で背後に下ろされていた。
この時着用していたドレスは地球でいうところの『ソプラヴェステ』と呼ばれるドレスに酷似していた。スカート部分である腰から下が大きく広がった現代のドレスに近くなったドレスである。
色はスカートの中心部や胸元は眩いばかりの金色の生地を使って作られていた。その他の部分は地味な紺色で塗られていたが、地味な色が使われていることでかえって金色の生地を引き立ていた。
素材としては絹を使用している。ドレスの生地や状態から察するに、この星においてはとっくの昔に生地に空けた穴をかがるという技術が発明されているらしい。
効率的かつ着用している人間のステータスも上げるようなドレスはどうやらもう開発できていたようだ。ジョウジが感心したように見つめているのが印象的だった。
しかし彼女が持っているものは舞踏会に赴く婦人が予備の宝石や化粧品などの必需品を入れる手提げ袋ではなく、皇帝への手土産が詰め込まれたショルダーバッグであった。
更に話によれば万が一の事態に備えて手の中にビームポインターを常に隠しながら会談に臨むそうだ。
その中には売り上げや星での出来事を記すための携帯用タブレットが底に置いてある。それはカエデの特徴だし、修也は宇宙船を出る時のことをハッキリと覚えていた。
カエデは広々とした廊下を歩いていた二人の中にしれっと混じり、皇帝と何を話すのかをジョウジと共に話していた。
修也はひっつき虫のように引っ付いて離れようにしようと情けない意識を持ちながら、二人の話す後ろを歩いていた。
二人の会話は修也自身がジョウジと共に国王対策を話し合っていた時と同様に饗応役のヘ・リーマに聞かれないため日本語を用いて熱心に話し合っていた。
それ故にその会話は修也には理解できたが、口を挟むことができないような領分つまり商売に関する重要な話だったのでどこか不満げだった。まるで、二人がいじめっ子のようにわざと修也を仲間外れにしているように思えたのだ。
修也がどこか退屈な思いを抱えながら歩いていた時だ。唐突にジョウジがカエデとの会話を切り上げ、修也の方に振り返って言った。
「そういえば大津さん、皇帝に言ってはいけない言葉を覚えてますか?」
「今更ですね? 忘れていませんよ」
ジョウジのものぐさな忠告に修也は少し機嫌を損ねたらしい。明らかに目を背けて靴をわざと地面の上に落として言い返した。
「それはよかった。せっかく言ってはいけない言葉を覚えたのに緊張で忘れてしまったとあってはどうにもなりませんからね」
ジョウジはいつもと変わらない冷静な口調で言い放った。それが終わるとまたカエデと商談の話に戻っていった。
今回の会食には修也の人生が掛かっているというのに随分と冷たい様子だが、彼は人が持っている『情』というものを持ち合わせていないアンドロイドなのだ。そのことで彼を責め立てても仕方があるまい。
修也は怒りたい気持ちをグッと堪え、黙ってへ・リーマの後をついていった。
それから後は無言でついていく修也、商売なことを話し合う男女のアンドロイド、その三人を案内するへ・リーマという面々では城の扉の中でも一段と奢侈な流れた二枚扉の前で立ち止まった。
扉の取っ手は大きなライオンを模したように作られていた。それに加えて銀色が塗られていた。更に加えて口の部分には小さな宝石が嵌め込まれていた。
二枚扉全体は黒く塗られており、その扉の周りには宝石が並べられていた。
二枚扉の雰囲気は荘厳な権威を持つ皇帝の部屋というよりも趣味が悪いどこかの成金の部屋のようだった。
修也が苦笑していると二枚扉を引く音が聞こえてきた。
二枚扉の先には贅を極めた部屋が広がっていた。
職人が精一杯に作ったと思われる脚や机の表層の下に豪華な飾りが付いた長机に同じく座り心地の良い赤いクッションの付いた肘掛けの椅子が十脚ほど置いてあった。
そのすぐ側には巨大な窓が広がっている。夜ではあったが、星の光が外から差し込んでくるのが見えるほどの巨大な窓であった。
巨大な金色の燭台が長机の上に料理と共に大量に並べられていた。そのお陰か部屋の中は電気を付けているように明るかった。多くの赤い炎に照らされて今夜の晩餐会の主賓だと思われる王族たちの姿が見えた。
長机の一番背後いわゆる上座に腰を掛けているのがダクティアナ帝国の皇帝であることは間違いない。
ジョウジのデータ通りに老人のような白い髪に鋭く尖った赤い色の瞳、大きくて分厚いたらこ唇の上に生えた小さなちょび髭、子どものような背をしていた。
修也はこの外見ならばコンプレックスを起こすのも無理はないと考えていた。
その隣に座っている青年は皇帝とは対照的に美しい顔をしていた。涼やかな瞳に長く高い鼻、口紅でも塗られているような赤くて美しい唇をしていた。
背もスラっとして高い。まるでモデルのようだった。普段も鍛えているのか、袖の下からも筋肉の付いた腕が見えた。
この男は使節がまだ机に着いていないににも関わらずワインに口を付けるという大胆な行動をとっていることから皇太子であることは間違いない。
本来であれば皇太子であったとしても許されることではないのだが、叱られずに黙認されているということは父親から甘やかされている証拠なのかもしれない。
その隣には中年と思われる皺の多い女性が皇太子と同様にワインを啜っていた。
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皇太子の下には可愛らしい少女の姿が見えた。彼女は皇女だろう。
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そしてその横にもう一人他の王族たちとは明らかに髪の色が異なる赤い色の髪をたなびかせた大人の女性が座っていた。
メロンを思わせるような巨大な胸やその胸元を強調するような紫色のドレスが特徴的だった。
自分よりも年下の皇女よりも下の位置に座っていることから妾腹の子か何かであることは間違いない。
後に残るのは商談を円滑に進めるため呼び出された国の役人であるということは間違いない。全員が正装姿で椅子の上に腰をかけ、修也たちを険しい目で見つめていた。
修也たちが王族や国の重要な役人を見つめていると、修也よりも前にへ・リーマが頭を下げた。
それに続いて二名のアンドロイドは続けて頭を下げた。修也は言語が分からなかったということもあって、この中で一番頭を下げるのが遅れた。
小人のような皇帝は椅子の上から立ち上がり、へ・リーマの連れてきた使節たちをしばらくジロジロと見つめていたが、やがてフンと鼻息を鳴らして言った。
「ほほぅ、そなたらが空船からやって来たチキューとやらからの使節だな? くるしゅうない面を上げよ」
その言葉に従ったへ・リーマが頭を上げ、それに続いて三人が頭を上げた。
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