11 / 195
第三植民惑星ポーラ
1
しおりを挟む
「おはようございます」
旅行鞄を両手に持った修也は既に宇宙船発射空港の前で待っていたジョウジとカエデの二名に対して丁寧に頭を下げ、朝の挨拶を述べた。
「おはようございます。大津さん。本日からよろしくお願い致します」
ジョウジとカエデの両名が丁寧に頭を下げ返した。
ジョウジとカエデの両名はアンドロイドである。だが、メトロポリス社の取り計らいによって日本国からは一応人間として扱われているのでここからは本来ならば『二体』と表すところを『二名』や『二人』と人を表すようにさせてもらおう。
「いえいえ、そんなそれよりも、我々の船はどちらでしたっけ?」
「五番ゲートです」
ジョウジが五番と電光で大きく表示された赤い色の侵入口を指差す。
どうやら五番ゲートから向かうらしい。修也はジョウジやカエデと共に五番ゲートに向かっていく。
出国ならぬ出星の手続きはやはり大変だった。事前に許可が出たとはいえ出国管理官ならぬ出星管理官に面倒なことを聞かれたし、鞄の中や服の中まで検査された。それが済むと今度は検知器を使っての熱検査が行われることになった。
ここまでして、ようやく管理官たちから体には異常がないとのお墨付きをもらえた。
地球から他所の星に対して病原菌を持ち込ませないための処置だそうだ。
辟易しつつも修也はこの処置を受け入れることにした。
「ふぅ、まさかここまで配慮するなんてね。もう少し手心というものを加えてくれてもいいのになぁ」
搭乗前に普段着ている青色のスーツから緑色の宇宙服に着替えさせられた修也は助手席の中で二人のアンドロイドを相手に愚痴をこぼしていた。あまりにもしつこかったのか、普段使っているはずの敬語が消え対等な口調になっていた。
「仕方がありませんよ、大津さん。病気というのはそれ程までに重いものですから」
ジョウジは発射のため、宇宙船の運転席と呼ばれる巨大な部屋の中でコンピュータを動かしながら電子頭脳の中に組み込まれている人類と疫病を結び付けた歴史を語っていった。
世界史の記憶などとうの昔に消え果てていた修也にとっては興味深い情報だった。その中でも例として一番分かりやすかったのはコロンブスであった。
コロンブスは1492年にアメリカ大陸を発見したことで知られているが、同時に彼はアメリカ大陸に疫病を持ち込み、多くの先住民を殺したという前科で知られていた。
百年前は世界史でもあまり取り上げられなかった事案だが、ここ百年の間ではコロンブスの功績を語るのと同時にこうした負の一面も教えられるようになった。
修也があれ程までに入念な検査を行なっていたのかということもようやく理解できた。
二人があの検査をパスできたのはアンドロイドであるからだろう。機械であるのならばウィルスは無効だ。
修也が納得していると何かが背中を押し上げていくような感覚に襲われた。
同時に爆発するような音が聞こえてきた。修也は察した。今この瞬間こそが打ち上げの瞬間である、と。
二十一世紀の時代に生を受けていたが、宇宙船の打ち上げに居合わせたのは初めてである。緊張から生じる不安によって心臓が高鳴ったのは言うまでもあるまい。
修也は宇宙船が大気圏を突き抜けていくまでの間、両目を瞑り心の中で念仏を唱えることでやり過ごしていた。
宇宙空間に辿り着いたことが判明したのは自身の席のロックが解除された時のことだった。
「う、宇宙に着いたのでしょうか?」
修也はどことなく弱々しい声でジョウジに向かって問い掛けた。
「えぇ、無事に着きましたよ」
「あぁ、よかった」
修也は文字通り胸を撫で下ろした。これでしばらくはゆっくりと過ごすことができるだろう。
だが、そんな修也の期待はあっさりと裏切られる羽目になってしまった。
「大津さん、席に戻ってください。もう一度ロックを掛けます」
「えっ、今地球を出たばかりですが」
「今よりワープを行います。目指す場所が場所ですので
ジョウジはそれだけ喋るとコンピュータに向かい、目標のセッティングを始めていった。
問答無用ということらしい。修也は慌てて割り当てられた自身の椅子へと戻っていった。
修也が椅子に戻りロックが付けられるのとワープが行われたのは殆ど同じタイミングであった。
あと少し遅れていればワープの速さについて行けず壁に吹き飛ばされていたところだろう。
命拾いをした。修也が安堵の溜息を吐いていた時だ。
「着きました! 第三植民惑星ポーラですッ!」
ジョウジがディスプレイ上にポーラの姿を映し出していった。
ポーラは表層を緑で覆われたシンプルな惑星だ。ところどころに小さな針で突いて破いてしまったような青色の表層が見えるのは湖か海、すなわち水が存在しているという証明であった。
ポーラ中に生えている植物を見れば地球から旅立った植民船団がポーラを植民星にする気持ちが理解できたような気がする。
地球の奥地にあるというアマゾンにでも生えてそうな木々を見ればそこに住み着きたくなる気持ちも分かる。
修也がディスプレイ上のポーラをジロジロと見つめていた時のことだ。
メインコンピュータから聞きなれない声が聞こえてきた。
『こちらは地球の第三植民惑星ポーラだ。キミたちは何者だ?』
「我々は地球の日本という国にある巨大企業『メトロポリス』から派遣されました交易船団のものです。植民惑星の皆様に食料、衣類といった生活必需品の他にゲーム機やゲームソフトといった娯楽品を持って参りました」
ジョウジは地球にいる間に圧縮装置を用いて詰め込んだ日用品を頭に浮かべながら答えていた。
『そうか、ご苦労。ではポーラの中にある一番巨大な岩とされるウルルの上に上陸してくれたまえ』
ディスプレイ上に巨大な一枚岩が映し出される。高さは有に三百メートルを超えるだろう。
これは地上から眺めれば雲の上にでも届きそうなほどの大きさとして映るに違いない。
修也が椅子の上で一人うんうんと頷いていると、またしてもロックが掛かったことに気が付いた。
同時にロケットが下がっていき、ロケットがポーラの重力に引っ張られていっていることが分かった。
グングンと下に落ちていき、ロケットは指定された一枚岩の上へと見事な着陸を果たしたのだった。
修也は地面に落ちた衝撃によって思わず頭を摩っていたのだが、ジョウジはショックを感じる暇もなくポーラへと降りるための梯子を下ろしていった。
「降りますよ、大津さん」
ジョウジはそれだけ言うと、修也に構うこともなく梯子を使ってポーラの上に足を踏み入れた。
カエデもその後に続いたので結局修也は最後に降りることになった。用心のため彼は鞄からメトロイドスーツを入れたカプセルトイを服の内ポケットの中に入れて二人の後を追っていった。
修也が梯子を使ってポーラの一枚岩に降りると、そこには白色の軍服に身を包んだ十五名ほどの男女の姿が見えた。
そしてその中央には礼服を着た中年男性の姿が見えた。
「メトロポリス社の皆様、ようこそ。私が惑星ポーラの総督、シャルル・シャロンです」
先ほどコンピュータから聞こえてきた声だ。どうやらシャルルという男の声だったらしい。先ほどとは異なり翻訳機能がないので男の喋る言葉は修也には理解できなかったが、かろうじて『シャルル・シャロン』という名前だけが理解できた。
修也が納得していると、ジョウジが一歩を踏み出し、シャルルに握手を求めた。
シャルルはそれに快く応じた。穏やかに話が進んでいる様子から察するに無事に交易は始められそうだ。
修也は一安心し、胸に手を当てて一息を吐いていった。
旅行鞄を両手に持った修也は既に宇宙船発射空港の前で待っていたジョウジとカエデの二名に対して丁寧に頭を下げ、朝の挨拶を述べた。
「おはようございます。大津さん。本日からよろしくお願い致します」
ジョウジとカエデの両名が丁寧に頭を下げ返した。
ジョウジとカエデの両名はアンドロイドである。だが、メトロポリス社の取り計らいによって日本国からは一応人間として扱われているのでここからは本来ならば『二体』と表すところを『二名』や『二人』と人を表すようにさせてもらおう。
「いえいえ、そんなそれよりも、我々の船はどちらでしたっけ?」
「五番ゲートです」
ジョウジが五番と電光で大きく表示された赤い色の侵入口を指差す。
どうやら五番ゲートから向かうらしい。修也はジョウジやカエデと共に五番ゲートに向かっていく。
出国ならぬ出星の手続きはやはり大変だった。事前に許可が出たとはいえ出国管理官ならぬ出星管理官に面倒なことを聞かれたし、鞄の中や服の中まで検査された。それが済むと今度は検知器を使っての熱検査が行われることになった。
ここまでして、ようやく管理官たちから体には異常がないとのお墨付きをもらえた。
地球から他所の星に対して病原菌を持ち込ませないための処置だそうだ。
辟易しつつも修也はこの処置を受け入れることにした。
「ふぅ、まさかここまで配慮するなんてね。もう少し手心というものを加えてくれてもいいのになぁ」
搭乗前に普段着ている青色のスーツから緑色の宇宙服に着替えさせられた修也は助手席の中で二人のアンドロイドを相手に愚痴をこぼしていた。あまりにもしつこかったのか、普段使っているはずの敬語が消え対等な口調になっていた。
「仕方がありませんよ、大津さん。病気というのはそれ程までに重いものですから」
ジョウジは発射のため、宇宙船の運転席と呼ばれる巨大な部屋の中でコンピュータを動かしながら電子頭脳の中に組み込まれている人類と疫病を結び付けた歴史を語っていった。
世界史の記憶などとうの昔に消え果てていた修也にとっては興味深い情報だった。その中でも例として一番分かりやすかったのはコロンブスであった。
コロンブスは1492年にアメリカ大陸を発見したことで知られているが、同時に彼はアメリカ大陸に疫病を持ち込み、多くの先住民を殺したという前科で知られていた。
百年前は世界史でもあまり取り上げられなかった事案だが、ここ百年の間ではコロンブスの功績を語るのと同時にこうした負の一面も教えられるようになった。
修也があれ程までに入念な検査を行なっていたのかということもようやく理解できた。
二人があの検査をパスできたのはアンドロイドであるからだろう。機械であるのならばウィルスは無効だ。
修也が納得していると何かが背中を押し上げていくような感覚に襲われた。
同時に爆発するような音が聞こえてきた。修也は察した。今この瞬間こそが打ち上げの瞬間である、と。
二十一世紀の時代に生を受けていたが、宇宙船の打ち上げに居合わせたのは初めてである。緊張から生じる不安によって心臓が高鳴ったのは言うまでもあるまい。
修也は宇宙船が大気圏を突き抜けていくまでの間、両目を瞑り心の中で念仏を唱えることでやり過ごしていた。
宇宙空間に辿り着いたことが判明したのは自身の席のロックが解除された時のことだった。
「う、宇宙に着いたのでしょうか?」
修也はどことなく弱々しい声でジョウジに向かって問い掛けた。
「えぇ、無事に着きましたよ」
「あぁ、よかった」
修也は文字通り胸を撫で下ろした。これでしばらくはゆっくりと過ごすことができるだろう。
だが、そんな修也の期待はあっさりと裏切られる羽目になってしまった。
「大津さん、席に戻ってください。もう一度ロックを掛けます」
「えっ、今地球を出たばかりですが」
「今よりワープを行います。目指す場所が場所ですので
ジョウジはそれだけ喋るとコンピュータに向かい、目標のセッティングを始めていった。
問答無用ということらしい。修也は慌てて割り当てられた自身の椅子へと戻っていった。
修也が椅子に戻りロックが付けられるのとワープが行われたのは殆ど同じタイミングであった。
あと少し遅れていればワープの速さについて行けず壁に吹き飛ばされていたところだろう。
命拾いをした。修也が安堵の溜息を吐いていた時だ。
「着きました! 第三植民惑星ポーラですッ!」
ジョウジがディスプレイ上にポーラの姿を映し出していった。
ポーラは表層を緑で覆われたシンプルな惑星だ。ところどころに小さな針で突いて破いてしまったような青色の表層が見えるのは湖か海、すなわち水が存在しているという証明であった。
ポーラ中に生えている植物を見れば地球から旅立った植民船団がポーラを植民星にする気持ちが理解できたような気がする。
地球の奥地にあるというアマゾンにでも生えてそうな木々を見ればそこに住み着きたくなる気持ちも分かる。
修也がディスプレイ上のポーラをジロジロと見つめていた時のことだ。
メインコンピュータから聞きなれない声が聞こえてきた。
『こちらは地球の第三植民惑星ポーラだ。キミたちは何者だ?』
「我々は地球の日本という国にある巨大企業『メトロポリス』から派遣されました交易船団のものです。植民惑星の皆様に食料、衣類といった生活必需品の他にゲーム機やゲームソフトといった娯楽品を持って参りました」
ジョウジは地球にいる間に圧縮装置を用いて詰め込んだ日用品を頭に浮かべながら答えていた。
『そうか、ご苦労。ではポーラの中にある一番巨大な岩とされるウルルの上に上陸してくれたまえ』
ディスプレイ上に巨大な一枚岩が映し出される。高さは有に三百メートルを超えるだろう。
これは地上から眺めれば雲の上にでも届きそうなほどの大きさとして映るに違いない。
修也が椅子の上で一人うんうんと頷いていると、またしてもロックが掛かったことに気が付いた。
同時にロケットが下がっていき、ロケットがポーラの重力に引っ張られていっていることが分かった。
グングンと下に落ちていき、ロケットは指定された一枚岩の上へと見事な着陸を果たしたのだった。
修也は地面に落ちた衝撃によって思わず頭を摩っていたのだが、ジョウジはショックを感じる暇もなくポーラへと降りるための梯子を下ろしていった。
「降りますよ、大津さん」
ジョウジはそれだけ言うと、修也に構うこともなく梯子を使ってポーラの上に足を踏み入れた。
カエデもその後に続いたので結局修也は最後に降りることになった。用心のため彼は鞄からメトロイドスーツを入れたカプセルトイを服の内ポケットの中に入れて二人の後を追っていった。
修也が梯子を使ってポーラの一枚岩に降りると、そこには白色の軍服に身を包んだ十五名ほどの男女の姿が見えた。
そしてその中央には礼服を着た中年男性の姿が見えた。
「メトロポリス社の皆様、ようこそ。私が惑星ポーラの総督、シャルル・シャロンです」
先ほどコンピュータから聞こえてきた声だ。どうやらシャルルという男の声だったらしい。先ほどとは異なり翻訳機能がないので男の喋る言葉は修也には理解できなかったが、かろうじて『シャルル・シャロン』という名前だけが理解できた。
修也が納得していると、ジョウジが一歩を踏み出し、シャルルに握手を求めた。
シャルルはそれに快く応じた。穏やかに話が進んでいる様子から察するに無事に交易は始められそうだ。
修也は一安心し、胸に手を当てて一息を吐いていった。
3
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【新作】読切超短編集 1分で読める!!!
Grisly
現代文学
⭐︎登録お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐︎登録忘れずに!コメントお待ちしております。
【完結済み】VRゲームで遊んでいたら、謎の微笑み冒険者に捕獲されましたがイロイロおかしいです。<長編>
BBやっこ
SF
会社に、VRゲーム休があってゲームをしていた私。
自身の店でエンチャント付き魔道具の売れ行きもなかなか好調で。なかなか充実しているゲームライフ。
招待イベで魔術士として、冒険者の仕事を受けていた。『ミッションは王族を守れ』
同僚も招待され、大規模なイベントとなっていた。ランダムで配置された場所で敵を倒すお仕事だったのだが?
電脳神、カプセル。精神を異世界へ送るって映画の話ですか?!
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第三部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。
一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。
その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。
この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。
そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。
『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。
誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
銀河文芸部伝説~UFOに攫われてアンドロメダに連れて行かれたら寝ている間に銀河最強になっていました~
まきノ助
SF
高校の文芸部が夏キャンプ中にUFOに攫われてアンドロメダ星雲の大宇宙帝国に連れて行かれてしまうが、そこは魔物が支配する星と成っていた。
夢の骨
戸禮
SF
悪魔は人間に夢を問うた。人が渇望するその欲求を夢の世界で叶えるために。昏山羊の悪魔は人に与えた。巨額の富も、万夫不当の力も、英雄を超えた名声も全てが手に入る世界を作り出した。だからこそ、力を手にした存在は現実を攻撃した。夢を求めて、或いは夢を叶えたからこそ、暴走する者の発生は必然だった。そして、それを止める者が必要になった。悪魔の僕に対抗する人類の手立て、それは夢の中で悪夢と戦う"ボイジャー"と呼ばれる改造人間たちだった。これは、夢の中で渇望を満たす人間と、世界護るために命懸けで悪夢と戦う者たちの物語−
無限回廊/多重世界の旅人シリーズIII
りゅう
SF
突然多重世界に迷い込んだリュウは、別世界で知り合った仲間と協力して元居た世界に戻ることができた。だが、いつの間にか多重世界の魅力にとらわれている自分を発見する。そして、自ら多重世界に飛び込むのだが、そこで待っていたのは予想を覆す出来事だった。
表紙イラスト:AIアニメジェネレーターにて生成。
https://perchance.org/ai-anime-generator
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる