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ビッグ・ホース・レーシング編
最終レースの日ーその②
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いや、正確には女性のような優しげな感じがすると表現した方がいいだろうか。
だが、今の孝太郎からすれば、どのような表現が相応しいかなどは全く関係のない話である。
今は、自分を押さえつけているこの男を倒す方法を考える事が最優先の課題であろうと、孝太郎は自らに言い聞かせて、脱出の機会を伺う事にした。
問題は左腕を塞がれて、ねじ伏せられているという事。つまり、この状況さえ覆す事ができたのなら、自分は再び優位に立つ事ができたるのだ。
その機会はやってきた。
「なあ、私だって好き好んで、こんな事をやっているんじゃあないんだ。キミがこの大会から離脱してくれれば、私は手を引く事を約束するよ」
と、孝太郎の顔の上に彼自身の顔を近づけて喋ってきたのだ。
孝太郎はここぞとばかりに男の頭に自らの頭突きを食らわせてやる。
男がよろめいたところで、孝太郎は立ち上がり、威嚇のために武器保存から、リボルバーを取り出す。
「動くなよ、ダーティーハリーの44口径マグナムには劣るかもしれんがな、それでも拳銃には違いないんだぜ、お前の頭だって吹っ飛ばす事ができる……大人しくおれの元に投降しろ」
男はそう言って、手を上げる。
「よーし、そのまま背後を向け、お前を逮捕するからな」
抵抗しても無駄だと悟ったのだろう。男は孝太郎に大人しく手錠をかけられた。
孝太郎に連行されながら、男は懇願するような声を上げる。孝太郎からしても、こんな女性のような高い声を聞くと、何故か言う事を聞いてしまう。
孝太郎は連行しながらでもいいなら、話を聞くと告げた。
「……ありがたいな、率直に言おう、私は男じゃあない、女なんだ」
「なら、本名は?」
「東沙希子ね……」
孝太郎は何故かあまり驚きはしない。やはり、あの高い声は女性のものだったのだとすると納得がいくからだ。
「わたしは……自分の親友を助けるために、この計画に乗ったんだ」
「親友?」
「九頭龍東日本支部の幹部……小野良美のこと……良美とわたしは幼い頃から組織に所属していた……だけれど、組織は我々の忠誠と奉仕の見返りに与えたのは、それ以下のもの……だから、良美はあいつらを見返してやろうと、あんな無茶な真似を……」
嗚咽のようなものが聞こえる。孝太郎が前方を確認すると、そこにはサングラスを外して、大きな黒い瞳から涙を零す1人の女性の姿があった。
孝太郎は沙希子を普通にテレビに出ても通用するような顔だなと考えていると、沙希子は声を震わせながら、
「お願い! 良美を助けて! あの子は恐らく、トニー・クレメンテに殺される……そうでなくても、あれ程の失敗をやらかしたんだもの、一龍が黙っていない! お願い……良美が死ぬ前に……」
孝太郎は分かったと返す代わりに優しい微笑を見せてやる。
「ありがとう。刑事さん……」
沙希子はこの瞬間だけ、普通に若さを楽しむ女性に戻れたような、そんな新鮮な笑顔を孝太郎に見せた。
最終レースの緊張感は孝太郎にも伝わってくる。
いよいよ、この一戦でどこの大学が日本一なのかを決めるのだ。
孝太郎は額から流れる緊張の汗を拭いながら、最初の日に暴走を止め、翌日には相棒として円形の競技場を走った馬を眺める。
「頼むよ、今回もオレを優勝させてくれよ」
孝太郎は馬の腹を軽く叩きながら、懇願する。
馬は孝太郎から問われると、ヒヒーンと機嫌の良い鳴声を鳴らす。
「エミリオ……水だ飲むか?」
「遠陵しておきますよ。ミスター・クレメンテ。飲んだら、催したくなりますからね……ぼくが催して、レースに敗北したら、それこそ全員から反感を買っちゃいますよ」
トニーはエミリオの言葉に従って、水を引っ込め、代わりにエミリオの手を握ってやる。
「キミならば、このレースでビリになる事は無いだろうな……私としても武運を祈るばかりだよ……」
「感謝します。ミスター・クレメンテ。世界一の殺し屋からそんな風に言われるなんて、光栄だな、ボクも……」
エミリオが自分の愛馬である栗毛の馬を眺めていると、
「間も無く、最終レースのスタートです 日本一を決めるレースが始まります」
大会の開始を告げるアナウンスが流れる。
「では、行ってまいります。このレースで優勝するのは、ボクですからね! 」
強い口調で言ってのける、エミリオにトニーは親指を立ててみせた。
控室から出た、エミリオは馬に乗りながら、円形の競技場をゆっくりと移動する。
そして、全員の馬が並ぶ円形の競技場の中央地点に集まり、周りの選手を眺める。
流石にこのレースでそれぞれの大学の運命が決まるだけあって、全員の面構えがローマ帝国のコロッセオに参加する選手の顔付きそのものであった。
そして、その中でも特に真剣な表情をしている青年の姿が見える。
中村孝太郎だろう。ボルジア家に2度も煮え湯を飲ませ、自身の親友の精神を崩壊に追い込んだうちの1人。
エミリオは彼の顔を見れば、見るほど溢れ出んばかりの闘志に襲われていた。
何としてでも、中村孝太郎の息の根を止めてやるのだと。
そんな事を考えていると、会場全体に大会の開始を告げるベルが鳴り響く。
エミリオはベルが鳴り響くの同時に、手綱を引っ張り、誰よりも早く馬をスタートさせる。
誰よりも先端を行くエミリオ。慌てて追いかけていく他の選手。
どこの誰から見ても、このレースの王者は決まったようなものだろう。
エミリオは他の試合同様に、ただ1つの前までとは違う例外として、中村孝太郎にさえ気を付けていれば、優勝できるのだろうと踏んでいた。
だが、そんな事はなかった。
エミリオの前に黒い鉄球のようなものが飛んできて、
「グハッ、な、何だと!?」
エミリオは落馬しそうになってしまう。そう、先程の鉄球が自らの胸に直撃してしまっていたから……。
「悪いなー天才ジョッキーさん! 今回の優勝は四国中央大学がいただくぜ! 」
と、エミリオの前を1人のサル顔の男が駆け抜けていく。
孝太郎は今、現在、エミリオ・デニーロを抜かして、トップを走っている男が使った魔法は回転力だろうと推測した」
回転力。それは人間の掌の中に圧倒的なまでの回転を生み出し、回転されたものを相手に投げ付ける魔法。
(まさか、四国にあれ程の魔法師がいたとはな……あいつの存在を知っていたんなら、昌原の計画ももう少し楽に阻止できたかもしれんな……)
と、孝太郎が考えていると、孝太郎も抜かされてしまう。それも次々と。
(急ぐ事は無いな、まずはあいつらがどう動くのかを見てみよう)
孝太郎は一先ずは観察に徹する事に決めた。
「このボクがあんなクソカスなんかに遅れを取るなんて……」
エミリオは目の前を走る、サル顔の男への報復方法を考えていた。
いや、考えるまでも無いだろう。自らの魔法を使えばいいのだから。
エミリオは左手を地面にかざす。
すると、芝生が浮き上がり、エミリオが芝生を振り払う真似を行うと、
「し、芝生が空中に肯定されているだと!?」
エミリオの後ろを走っていた、選手が思わず叫んでしまう。
芝生が空中に固定される魔法なんて、自分たちの身近で見なかったので、当然と言えば当然だろうが……。
「さて……攻撃開始です。ボクの兵士たち」
そのエミリオの小さな呟きと共に芝生は先程エミリオを抜かした、馬の尻に針のように勢いよく突き刺さる。
エミリオを抜かした、四国中央大学の学生は落馬してしまう。
スタッフが現れて、学生は退場していく。
エミリオはその様子を眺めながら、満足気に笑う。
「さてと、反撃開始です。この出場者たちを一気に沈めてやりますよ」
エミリオは1人、自分の主人であるジョー・ボルジアに向かって呟く。
そして、最終的に孝太郎を殺す事を意識した。
エミリオは夏の日の日本晴れの景色のように爽やかな笑みを浮かべていた。
だが、今の孝太郎からすれば、どのような表現が相応しいかなどは全く関係のない話である。
今は、自分を押さえつけているこの男を倒す方法を考える事が最優先の課題であろうと、孝太郎は自らに言い聞かせて、脱出の機会を伺う事にした。
問題は左腕を塞がれて、ねじ伏せられているという事。つまり、この状況さえ覆す事ができたのなら、自分は再び優位に立つ事ができたるのだ。
その機会はやってきた。
「なあ、私だって好き好んで、こんな事をやっているんじゃあないんだ。キミがこの大会から離脱してくれれば、私は手を引く事を約束するよ」
と、孝太郎の顔の上に彼自身の顔を近づけて喋ってきたのだ。
孝太郎はここぞとばかりに男の頭に自らの頭突きを食らわせてやる。
男がよろめいたところで、孝太郎は立ち上がり、威嚇のために武器保存から、リボルバーを取り出す。
「動くなよ、ダーティーハリーの44口径マグナムには劣るかもしれんがな、それでも拳銃には違いないんだぜ、お前の頭だって吹っ飛ばす事ができる……大人しくおれの元に投降しろ」
男はそう言って、手を上げる。
「よーし、そのまま背後を向け、お前を逮捕するからな」
抵抗しても無駄だと悟ったのだろう。男は孝太郎に大人しく手錠をかけられた。
孝太郎に連行されながら、男は懇願するような声を上げる。孝太郎からしても、こんな女性のような高い声を聞くと、何故か言う事を聞いてしまう。
孝太郎は連行しながらでもいいなら、話を聞くと告げた。
「……ありがたいな、率直に言おう、私は男じゃあない、女なんだ」
「なら、本名は?」
「東沙希子ね……」
孝太郎は何故かあまり驚きはしない。やはり、あの高い声は女性のものだったのだとすると納得がいくからだ。
「わたしは……自分の親友を助けるために、この計画に乗ったんだ」
「親友?」
「九頭龍東日本支部の幹部……小野良美のこと……良美とわたしは幼い頃から組織に所属していた……だけれど、組織は我々の忠誠と奉仕の見返りに与えたのは、それ以下のもの……だから、良美はあいつらを見返してやろうと、あんな無茶な真似を……」
嗚咽のようなものが聞こえる。孝太郎が前方を確認すると、そこにはサングラスを外して、大きな黒い瞳から涙を零す1人の女性の姿があった。
孝太郎は沙希子を普通にテレビに出ても通用するような顔だなと考えていると、沙希子は声を震わせながら、
「お願い! 良美を助けて! あの子は恐らく、トニー・クレメンテに殺される……そうでなくても、あれ程の失敗をやらかしたんだもの、一龍が黙っていない! お願い……良美が死ぬ前に……」
孝太郎は分かったと返す代わりに優しい微笑を見せてやる。
「ありがとう。刑事さん……」
沙希子はこの瞬間だけ、普通に若さを楽しむ女性に戻れたような、そんな新鮮な笑顔を孝太郎に見せた。
最終レースの緊張感は孝太郎にも伝わってくる。
いよいよ、この一戦でどこの大学が日本一なのかを決めるのだ。
孝太郎は額から流れる緊張の汗を拭いながら、最初の日に暴走を止め、翌日には相棒として円形の競技場を走った馬を眺める。
「頼むよ、今回もオレを優勝させてくれよ」
孝太郎は馬の腹を軽く叩きながら、懇願する。
馬は孝太郎から問われると、ヒヒーンと機嫌の良い鳴声を鳴らす。
「エミリオ……水だ飲むか?」
「遠陵しておきますよ。ミスター・クレメンテ。飲んだら、催したくなりますからね……ぼくが催して、レースに敗北したら、それこそ全員から反感を買っちゃいますよ」
トニーはエミリオの言葉に従って、水を引っ込め、代わりにエミリオの手を握ってやる。
「キミならば、このレースでビリになる事は無いだろうな……私としても武運を祈るばかりだよ……」
「感謝します。ミスター・クレメンテ。世界一の殺し屋からそんな風に言われるなんて、光栄だな、ボクも……」
エミリオが自分の愛馬である栗毛の馬を眺めていると、
「間も無く、最終レースのスタートです 日本一を決めるレースが始まります」
大会の開始を告げるアナウンスが流れる。
「では、行ってまいります。このレースで優勝するのは、ボクですからね! 」
強い口調で言ってのける、エミリオにトニーは親指を立ててみせた。
控室から出た、エミリオは馬に乗りながら、円形の競技場をゆっくりと移動する。
そして、全員の馬が並ぶ円形の競技場の中央地点に集まり、周りの選手を眺める。
流石にこのレースでそれぞれの大学の運命が決まるだけあって、全員の面構えがローマ帝国のコロッセオに参加する選手の顔付きそのものであった。
そして、その中でも特に真剣な表情をしている青年の姿が見える。
中村孝太郎だろう。ボルジア家に2度も煮え湯を飲ませ、自身の親友の精神を崩壊に追い込んだうちの1人。
エミリオは彼の顔を見れば、見るほど溢れ出んばかりの闘志に襲われていた。
何としてでも、中村孝太郎の息の根を止めてやるのだと。
そんな事を考えていると、会場全体に大会の開始を告げるベルが鳴り響く。
エミリオはベルが鳴り響くの同時に、手綱を引っ張り、誰よりも早く馬をスタートさせる。
誰よりも先端を行くエミリオ。慌てて追いかけていく他の選手。
どこの誰から見ても、このレースの王者は決まったようなものだろう。
エミリオは他の試合同様に、ただ1つの前までとは違う例外として、中村孝太郎にさえ気を付けていれば、優勝できるのだろうと踏んでいた。
だが、そんな事はなかった。
エミリオの前に黒い鉄球のようなものが飛んできて、
「グハッ、な、何だと!?」
エミリオは落馬しそうになってしまう。そう、先程の鉄球が自らの胸に直撃してしまっていたから……。
「悪いなー天才ジョッキーさん! 今回の優勝は四国中央大学がいただくぜ! 」
と、エミリオの前を1人のサル顔の男が駆け抜けていく。
孝太郎は今、現在、エミリオ・デニーロを抜かして、トップを走っている男が使った魔法は回転力だろうと推測した」
回転力。それは人間の掌の中に圧倒的なまでの回転を生み出し、回転されたものを相手に投げ付ける魔法。
(まさか、四国にあれ程の魔法師がいたとはな……あいつの存在を知っていたんなら、昌原の計画ももう少し楽に阻止できたかもしれんな……)
と、孝太郎が考えていると、孝太郎も抜かされてしまう。それも次々と。
(急ぐ事は無いな、まずはあいつらがどう動くのかを見てみよう)
孝太郎は一先ずは観察に徹する事に決めた。
「このボクがあんなクソカスなんかに遅れを取るなんて……」
エミリオは目の前を走る、サル顔の男への報復方法を考えていた。
いや、考えるまでも無いだろう。自らの魔法を使えばいいのだから。
エミリオは左手を地面にかざす。
すると、芝生が浮き上がり、エミリオが芝生を振り払う真似を行うと、
「し、芝生が空中に肯定されているだと!?」
エミリオの後ろを走っていた、選手が思わず叫んでしまう。
芝生が空中に固定される魔法なんて、自分たちの身近で見なかったので、当然と言えば当然だろうが……。
「さて……攻撃開始です。ボクの兵士たち」
そのエミリオの小さな呟きと共に芝生は先程エミリオを抜かした、馬の尻に針のように勢いよく突き刺さる。
エミリオを抜かした、四国中央大学の学生は落馬してしまう。
スタッフが現れて、学生は退場していく。
エミリオはその様子を眺めながら、満足気に笑う。
「さてと、反撃開始です。この出場者たちを一気に沈めてやりますよ」
エミリオは1人、自分の主人であるジョー・ボルジアに向かって呟く。
そして、最終的に孝太郎を殺す事を意識した。
エミリオは夏の日の日本晴れの景色のように爽やかな笑みを浮かべていた。
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