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聖杯争奪戦編
宇宙の究明に至る理由
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「フゥ」
昌原道明こと、松中鈴雄はキャンティを飲み終えてから、テレビを付けて、野球中継を見始めた。それも、ただ単に見ているだけではない、食い入るように見ていた。
元々、昌原はこのような世間一般で言われるようなテレビ番組が大好きだったのだ。福岡のギムジナウム時代に、昌原はよくテレビにくっ付いて、テレビを見ていたために、生活指導の先生からは、怒鳴られたものだ。
無論、ギムジナウムの高等部に上がる頃にはそのようなヘマはしなくなったのだが。
いずれにしろ、松中鈴雄はある程度は有能な男だったと言えよう。彼は両親の都合により、ギムジナウムに入れられてからは、ほぼ全ての科目でトップの成績を収めていたのだから。
中でも得意だったのは、社会であった。彼は日本史及び世界史では、科目の教師から、この国で一番の大学へ進めと言われたほどである。無論、鈴雄が取り組んだのは、勉学だけではない。鈴雄は中等部一年生の時に取り組み始めた柔道においても優秀な成績を収め、ビッグ・トーキョーにて、開催される全国大会に出場するレベルにまで上り詰めたのだ(そこで、彼は刈谷阿里耶の父親と出会い、顧問弁護士の桃屋総一郎とも出会い、刈谷組とのパイプを得た)
だが、それは彼の天分の際によって開かれたものではない。他ならぬ彼自身の努力によるものであった。
教師からの評価は高く、鈴雄の当時の成績表には『文武両道の優等生。先輩を敬い、後輩を助ける、まさに学校の誇りとも言える人物である』と書かれていた。
しかし、気になることがなかったわけではない。彼の後の凶悪性を象徴するものとしては、彼が教師に語った夢であった。
ある日、鈴雄と仲の良い社会の教師は進路について尋ねた時に彼は妙な事を口走っていた。
「先生! ぼくの夢はですね……」
この時に教師は鈴雄の回答は『有名な考古学者』か或いは『弁護士』とでも回答するのかと考えていたらしい。
だが、鈴雄の回答は教師が期待したものとは180度は異なる回答であった。
「ぼくの将来の夢は、ロボットの帝国を築き上げる事なんです! 」
ここで、堪らなくなり教師は鈴雄に「何で、ロボットの帝国を築きたいの?」と尋ねた。鈴雄は何のためらいもなく、よく聞いてくれましたと言わんばかりの満面の笑みで答えたという。
「ロボットは何でもぼくら人間の言うことを聞いてくれるじゃあないですか! 人間だと、出来ないこともやってくれるし! だから、ロボットの帝国を作って、そこの皇帝になりたいんです! 中国を始めて統一し、皇帝になった始皇帝みたいに! 」
鈴雄のその言葉には、流石の社会科教師も何も言えずに、黙ってしまう。
やがて、社会科の教師に鈴雄の『ロボットの帝国』という言葉の意味が理解できる日が訪れた。それは、鈴雄がビッグ・トーキョーの大学に進んだ後に社会科の教師が、廊下で話された時に松中鈴雄の柔道部の後輩から言われた言葉であった。
「先生は松中を評価しているようですが、オレは違います」
その言葉から始まった暴露は、やがて彼の評判をひっくり返すには十分過ぎるものであった。
「鈴雄はあんなに後輩から慕われているのに、どうして寮長選挙や、クラス委員選挙で当選しないのか、先生は仰られていましたよね、あれは鈴雄の人間性が悪いからですよ、アイツは教師や彼より上の先輩の前ではいい顔をしていましたが、後輩や同級生への当たりはとても辛かったんです……中等部の時に全員に配られた小遣いをアイツは恐喝で、奪い取って、自分の懐に入れて、自分が食べたい菓子や読みたい本なんかの購入費に充てていたんです。携帯端末の代金もその中から出ていたんです。知ってますか?」
ここで、社会科の教師はようやく担当から、松中鈴雄について聞かされた妙な話について思い出す。学校が立て替えている携帯端末の代金について、他の子供たちは全て振込という形なのに、何故か、松中鈴雄だけは、現金による手渡しだったという事を。
「つまり、鈴雄くんはキミらから巻き上げたお金を使って、携帯端末代金を払っていたという事かい?」
「そうなんです。それだけじゃあないんです」
生徒は次々に社会科の教師が抱いていた松中鈴雄へのイメージを崩す言葉を喋っていく。
鈴雄が選挙で自分に入れなかった人間を校舎の裏に呼んで、殴りつけていた事。暴力や幻覚剤を使う魔法によって、大勢の男子生徒を取り巻きにしていた事。女子生徒に対して、この場では書けないような事をしていた事。他にも女子生徒にその時の写真を脅迫材料に使い、万引きをさせ、自分の物を盗ませていた事など。
社会科の教師は彼が全て喋り終えた後に、頭に立ちくらみを覚え、その場に倒れ込んでしまう。
社会科の教師が目を覚ました時には、既に一週間という時間が経過した時であった。
その時は既に松中鈴雄が退学になり、逮捕された時であった。
鈴雄の華やかな大学生活は僅か一週間で終わりを告げ、後の彼には刑務所での洗礼が待ち構えていた。鈴雄は刑務所で、模範囚として過ごしながら、考えた。
出所後に始めるビジネスの事を。何度も悩んだ末に考え付いたのは、宗教であった。
彼は利用できる神を刑務所の図書館で必死に探し出す。彼が猛勉強の後に見つけ出した末に選んだ神はエジプトの神オシリスとイエス・キリストの両名であった。
幸いにも、鈴雄は幻覚剤をいくらでも作れる魔法を使えたために、これも利用できると考えた。
宗教関連の勉強と労役に費やした11年の刑期を終えた後に彼は、刈谷組に迎えられ、しばらくはヤクザの見習いと過ごしたのだが、やはり彼はその地位に不満気であった。何故、自分がヤクザの下働きをしなければいけないのだ。何故、自分よりも下の学歴の奴に従わなければいけないんだ。そんな葛藤の末にとうとう鈴雄は組を脱退し、刑務所の図書館で得た知識を基に宗教団体『宇宙究明学会』を設立した。
そして、鈴雄はそれをキッカケに身を固めた。そう、彼は『宇宙究明学会』に最初に入信した女性信者と結婚したのだった。
彼女との間に四男二女を設けた鈴雄は、家族を支えるために教団を拡大していく。
その拡大の補助として働いたのが、赤川友信と井川森繁と石川葵の3名であった。
そして、教団の拡大に伴い、鈴雄は新たな名前を名乗った。昌原道明という名前を。
今から、五年前。そう村西秀夫が宇宙究明学会に出家した頃のインタビューがある。
それによると、彼は道明というのは、宇宙の道を照らす灯という意味だと答えた。
無論、この昌原の回答は真っ赤な嘘である。彼は日本の宗教者が載った本を見ながら、自分に合いそうなカッコいい苗字と名前を選んだだけに過ぎなかった。
ここで、家族との関係を話そう。現在、昌原の家族はビッグ・トーキョーに残っているのだが、この家族の中で、鈴雄が最も愛していたのは、三男の松中智だった。昌原は智を溺愛し、将来は智に教祖になるように勧める程であった。そして、それを証明するかのように、智は昌原のお気に入りである石川葵との婚約を約束されてしまった。智はこれに対し、怒るどころか、逆に父に感謝した程であったと言うらしい。
智ばかりが、優遇されているように思えるが、他の家族も勿論父から甘い汁を吸わせてもらっていた。全員が幹部の地位にあるし、四男の松中拓人は既に村西秀夫と同等の地位である部門の顧問の地位を得ていた(勿論、お飾りではあるのだが)
この事から、鈴雄は一応は家族に対しての愛情というのものがある事が分かる。
昌原道明こと、松中鈴雄はキャンティを飲み終えてから、テレビを付けて、野球中継を見始めた。それも、ただ単に見ているだけではない、食い入るように見ていた。
元々、昌原はこのような世間一般で言われるようなテレビ番組が大好きだったのだ。福岡のギムジナウム時代に、昌原はよくテレビにくっ付いて、テレビを見ていたために、生活指導の先生からは、怒鳴られたものだ。
無論、ギムジナウムの高等部に上がる頃にはそのようなヘマはしなくなったのだが。
いずれにしろ、松中鈴雄はある程度は有能な男だったと言えよう。彼は両親の都合により、ギムジナウムに入れられてからは、ほぼ全ての科目でトップの成績を収めていたのだから。
中でも得意だったのは、社会であった。彼は日本史及び世界史では、科目の教師から、この国で一番の大学へ進めと言われたほどである。無論、鈴雄が取り組んだのは、勉学だけではない。鈴雄は中等部一年生の時に取り組み始めた柔道においても優秀な成績を収め、ビッグ・トーキョーにて、開催される全国大会に出場するレベルにまで上り詰めたのだ(そこで、彼は刈谷阿里耶の父親と出会い、顧問弁護士の桃屋総一郎とも出会い、刈谷組とのパイプを得た)
だが、それは彼の天分の際によって開かれたものではない。他ならぬ彼自身の努力によるものであった。
教師からの評価は高く、鈴雄の当時の成績表には『文武両道の優等生。先輩を敬い、後輩を助ける、まさに学校の誇りとも言える人物である』と書かれていた。
しかし、気になることがなかったわけではない。彼の後の凶悪性を象徴するものとしては、彼が教師に語った夢であった。
ある日、鈴雄と仲の良い社会の教師は進路について尋ねた時に彼は妙な事を口走っていた。
「先生! ぼくの夢はですね……」
この時に教師は鈴雄の回答は『有名な考古学者』か或いは『弁護士』とでも回答するのかと考えていたらしい。
だが、鈴雄の回答は教師が期待したものとは180度は異なる回答であった。
「ぼくの将来の夢は、ロボットの帝国を築き上げる事なんです! 」
ここで、堪らなくなり教師は鈴雄に「何で、ロボットの帝国を築きたいの?」と尋ねた。鈴雄は何のためらいもなく、よく聞いてくれましたと言わんばかりの満面の笑みで答えたという。
「ロボットは何でもぼくら人間の言うことを聞いてくれるじゃあないですか! 人間だと、出来ないこともやってくれるし! だから、ロボットの帝国を作って、そこの皇帝になりたいんです! 中国を始めて統一し、皇帝になった始皇帝みたいに! 」
鈴雄のその言葉には、流石の社会科教師も何も言えずに、黙ってしまう。
やがて、社会科の教師に鈴雄の『ロボットの帝国』という言葉の意味が理解できる日が訪れた。それは、鈴雄がビッグ・トーキョーの大学に進んだ後に社会科の教師が、廊下で話された時に松中鈴雄の柔道部の後輩から言われた言葉であった。
「先生は松中を評価しているようですが、オレは違います」
その言葉から始まった暴露は、やがて彼の評判をひっくり返すには十分過ぎるものであった。
「鈴雄はあんなに後輩から慕われているのに、どうして寮長選挙や、クラス委員選挙で当選しないのか、先生は仰られていましたよね、あれは鈴雄の人間性が悪いからですよ、アイツは教師や彼より上の先輩の前ではいい顔をしていましたが、後輩や同級生への当たりはとても辛かったんです……中等部の時に全員に配られた小遣いをアイツは恐喝で、奪い取って、自分の懐に入れて、自分が食べたい菓子や読みたい本なんかの購入費に充てていたんです。携帯端末の代金もその中から出ていたんです。知ってますか?」
ここで、社会科の教師はようやく担当から、松中鈴雄について聞かされた妙な話について思い出す。学校が立て替えている携帯端末の代金について、他の子供たちは全て振込という形なのに、何故か、松中鈴雄だけは、現金による手渡しだったという事を。
「つまり、鈴雄くんはキミらから巻き上げたお金を使って、携帯端末代金を払っていたという事かい?」
「そうなんです。それだけじゃあないんです」
生徒は次々に社会科の教師が抱いていた松中鈴雄へのイメージを崩す言葉を喋っていく。
鈴雄が選挙で自分に入れなかった人間を校舎の裏に呼んで、殴りつけていた事。暴力や幻覚剤を使う魔法によって、大勢の男子生徒を取り巻きにしていた事。女子生徒に対して、この場では書けないような事をしていた事。他にも女子生徒にその時の写真を脅迫材料に使い、万引きをさせ、自分の物を盗ませていた事など。
社会科の教師は彼が全て喋り終えた後に、頭に立ちくらみを覚え、その場に倒れ込んでしまう。
社会科の教師が目を覚ました時には、既に一週間という時間が経過した時であった。
その時は既に松中鈴雄が退学になり、逮捕された時であった。
鈴雄の華やかな大学生活は僅か一週間で終わりを告げ、後の彼には刑務所での洗礼が待ち構えていた。鈴雄は刑務所で、模範囚として過ごしながら、考えた。
出所後に始めるビジネスの事を。何度も悩んだ末に考え付いたのは、宗教であった。
彼は利用できる神を刑務所の図書館で必死に探し出す。彼が猛勉強の後に見つけ出した末に選んだ神はエジプトの神オシリスとイエス・キリストの両名であった。
幸いにも、鈴雄は幻覚剤をいくらでも作れる魔法を使えたために、これも利用できると考えた。
宗教関連の勉強と労役に費やした11年の刑期を終えた後に彼は、刈谷組に迎えられ、しばらくはヤクザの見習いと過ごしたのだが、やはり彼はその地位に不満気であった。何故、自分がヤクザの下働きをしなければいけないのだ。何故、自分よりも下の学歴の奴に従わなければいけないんだ。そんな葛藤の末にとうとう鈴雄は組を脱退し、刑務所の図書館で得た知識を基に宗教団体『宇宙究明学会』を設立した。
そして、鈴雄はそれをキッカケに身を固めた。そう、彼は『宇宙究明学会』に最初に入信した女性信者と結婚したのだった。
彼女との間に四男二女を設けた鈴雄は、家族を支えるために教団を拡大していく。
その拡大の補助として働いたのが、赤川友信と井川森繁と石川葵の3名であった。
そして、教団の拡大に伴い、鈴雄は新たな名前を名乗った。昌原道明という名前を。
今から、五年前。そう村西秀夫が宇宙究明学会に出家した頃のインタビューがある。
それによると、彼は道明というのは、宇宙の道を照らす灯という意味だと答えた。
無論、この昌原の回答は真っ赤な嘘である。彼は日本の宗教者が載った本を見ながら、自分に合いそうなカッコいい苗字と名前を選んだだけに過ぎなかった。
ここで、家族との関係を話そう。現在、昌原の家族はビッグ・トーキョーに残っているのだが、この家族の中で、鈴雄が最も愛していたのは、三男の松中智だった。昌原は智を溺愛し、将来は智に教祖になるように勧める程であった。そして、それを証明するかのように、智は昌原のお気に入りである石川葵との婚約を約束されてしまった。智はこれに対し、怒るどころか、逆に父に感謝した程であったと言うらしい。
智ばかりが、優遇されているように思えるが、他の家族も勿論父から甘い汁を吸わせてもらっていた。全員が幹部の地位にあるし、四男の松中拓人は既に村西秀夫と同等の地位である部門の顧問の地位を得ていた(勿論、お飾りではあるのだが)
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