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横須賀騒乱編
横須賀軍基地会議
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島和夫は日本共和国における優秀な軍人の一人であった。彼の業績は大日本勲章一つ。そして、最優秀軍人勲章を三つ受賞していた。
それだけ、彼は国家に尽くしてきた。
だが、彼がこのクーデターを起こした理由は全て竹部内閣の軍人に対する姿勢であった。それまでの川原幸雄内閣は充分に彼の功績に報い、彼はもとより、彼の家族までも命がけの任務の代償を受け取ることできた。
だが、竹部内閣は自分の存在を周囲の国にによく見せるために、共和国軍を冷遇したのだ。そして、島と島のその家族への恩恵も消え。残ったのは命がけの任務だけであった。
そして、昨年の事。彼は妻を亡くしたのだが、国はそれに対し、何もしてくれなかった。葬儀代すら出ない。島はこの国を見放した。そして、大勢の仲間を集め、旧アメリカ合衆国軍基地現共和国軍横須賀基地を襲撃し、レベル5のウィルスを奪い取り、横須賀基地を占拠し、共和国政府へと宣戦布告した。
「ここに我々は宣言するッ!我々は軍人を弾圧し、周囲に媚を売るために、我々を踏みにじった男、竹部恒三の退陣を要求するッ!共和国政府が48時間以内に要求を聞き入れない場合は我々はこのレベル5のミサイルを横須賀市内へと発射する! 繰り返すが、これは脅しではない! 48時間以内に返信が無い場合は横須賀市内にレベル5のウィルスを含んだミサイルを発射する! 」
島和夫はこのメッセージが入ったデータを自身の携帯端末で送った。これは、かつての江戸時代の侍が殿様に直訴するようなものだ。文字通り命懸けだ。
だが、そんな島の命懸けの伝言すらも。
「無視だと!?アイツらはオレ達をどれだけ、コケにすればいいんだッ!」
島が自分の部屋で拳を握り締めていると、そこに扉がノックされる音が聞こえた。
島が入室を許可すると、そこには自分の同士の一人、枝山博一大佐であった。
枝山博一は顎と顔の周りを髭で覆ったいかにも無頼漢の軍人という風貌であったが、不思議な事に脳筋タイプの軍人ではなく、頭脳派の軍人であった。勿論、強力な魔法師でもあった。彼の魔法に島は何度助けられただろうか。二人は上官と部下という壁を越えての"戦友"同士の間柄であった。
「失礼致します! 准将閣下! ご用意が整いました! 既に全員が揃っております! 」
「そうか、今行く……」
その島の言葉を聞くと、博一は敬礼をして、その場を跡にした。
島は着ていた迷彩柄の軍服の襟を直すと、現在は自分の私室として使用している横須賀基地長官室を跡にする。
枝山博一以下、6名の同士が集められたのは横須賀基地ミーティングルームであった。このミーティングルームはパイプの椅子にパイプの机に、白色の黒板といういかにも昔の21世紀頃の古いドラマやもしくはその時代をモデルにしたドラマや映画に出てきそうな部屋であった。
島は扉を開けると、一直線に並べられた椅子と机(部屋の構造上。ずっと一直線ではなく、端の方は曲がってはいたが)を見ていると、他の将官から一番上の席。つまり、議長席に座るように勧められた。島がその議長席に座ると、他の将官もそれに倣って、各々が椅子に座る。
「で、准将閣下がお出しになったメッセージへの返信は?」
一番最初に発言したのは枝山博一であった。
その博一の言葉に島は残念そうに首を横に振った。
「どうやら、共和国政府は我々の要求をことごとく跳ね除ける気らしいですな、我々はあれ程命懸けで戦ったのに……」
「我々はこの国家に命懸けで尽くしてきた……だが、時の大統領が我々に渡した報酬はこれだッ!」
島は懐から一枚の紙を机に叩きつけた。
「これは?」
博一の質問に島は重い口を開けた。
「これはだな、政府からの支援金打ち切りの命令書だよ、今後は我々が危険任務に赴く際の報酬をカットし、基本給だけ支払うそうだ。ふざけるなッ!我々が戦ってきたのは国家への忠誠だけではない、我々の忠誠と奉仕への見返りとなる恩賞のためでもあるんだッ!家族に楽をさせらると……だが、奴らが出した答えはこれだッ!以上、私が決起した一番の理由だッ!」
「その通りだ。今の腐った政府を消し去り、今度こそ我々軍人が報われる世の中を作り上げるのだッ!」
博一の言葉に島は首を縦に動かしてから、次に満面の笑みを浮かべながら、全員に大声で呼びかけた。
「みんな聞いてくれ! この戦いは我々だけのものではない! 今回の戦いで腐った政府を消し去った後には、彼らが味方してくれるらしいッ!」
「彼らとは?」
その博一の質問に、島は光り輝く目を見せながら言った。
「自由三つ葉葵党だよッ!彼らが力を貸してくれるそうだッ!」
自由三つ葉葵党。この国最大の野党勢力が力を貸すのならば、この戦いは孤独な戦いではない、たちまち島の同志たちはざわめき出す。
「更に今回は我々に助っ人までつけてくれるそうだ。入ってください! 」
島の言葉とともに、一人の高級そうなスーツを着た男が入室する。
だが、男が入室した途端に将官たちのざわめきが消える。何故なら、彼は……。
「冗談ではありませんよ、准将閣下……彼を……トニー・クレメンテをお使いに?」
そう、島から紹介された男は今まで自分たちと何度も殺し合いを演じてきた国籍不明の殺し屋トニー・クレメンテであったから。
「昨日の敵は今日の友とも言うだろ?とにかく、トニーの力が手に入れば、我々の勝利は決まったも同然だ。現在のこの国の魔法師にはトニーはおろか、我々にすら勝てんレベルの魔法師ばかりなんだ。何を恐れることがあるんだい、井伊中佐?」
島に窘められた井伊直光中佐はかつての徳川家に仕えた井伊家の子孫の一家であり、彼の実家は本家から離れた分家であった。
また、井伊直光は端正な男で、彼が街を歩けば、何人かは彼をもう一度見るたびに振り向くであろう美男子であったのは間違いなかった。
「いいえ、将官はトニー・クレメンテが裏切る危険性があるかもしれないと仰りたいのですが……」
その直光の言葉を聞くなり、トニーは大きな声で笑い出す。
「ハッハッハッハッ、そんな心配は無用さ、中佐……私はキミの部下を何人も死神の壁へと叩きつけてやったがね、あれは任務だからであって、キミが憎くてやった訳ではない事を承知してほしいなぁ~」
そのトニーの言葉を聞くなり、直光は舌打ちをしてから、大人しく島を見つめた。
「納得はできない部分はあるがね、トニーの魔法は世界最強とも言える。まさに現世に舞い降りた死神と言っても過言ではないかもしれん男だ。味方にすれば、とても頼りになる存在だと言うのは知っているだろ?」
「ええ、もう充分に分かりましたから……それよりも、閣下が今度はどう出るのかを教えていただきたいのですが……」
「いいだろう。蜂須賀少佐。キミにも知る権利はある」
蜂須賀裕太少佐は先ほどまでの井伊中佐とは対照的に、お世辞にもハンサムと言える顔ではなく、顔のできものが目立つあまり女性ウケはしないだろうという顔つきのガタイの良い男であった。
「我々はこの基地で、48時間だけ待った後に、政府から再連絡がなければ、我々の方からミサイルを発射し、横須賀市を死の街へと変えてくれる。その後はお前たちはユニオンにでも、ロマノフにでも、或いは北京人民解放連盟に逃亡するかもいいかもしれんな……」
「では、准将閣下は!?」
「私はここに残るよ、私が一人責任を取る。それが、国家への最後の奉公かな、私の忠誠心は最後まで腐っていなかったと言う事だろうな……」
そうシミジミと語る島を見ながら、トニーは島を生粋の軍人タイプだと推測した。
それだけ、彼は国家に尽くしてきた。
だが、彼がこのクーデターを起こした理由は全て竹部内閣の軍人に対する姿勢であった。それまでの川原幸雄内閣は充分に彼の功績に報い、彼はもとより、彼の家族までも命がけの任務の代償を受け取ることできた。
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島和夫はこのメッセージが入ったデータを自身の携帯端末で送った。これは、かつての江戸時代の侍が殿様に直訴するようなものだ。文字通り命懸けだ。
だが、そんな島の命懸けの伝言すらも。
「無視だと!?アイツらはオレ達をどれだけ、コケにすればいいんだッ!」
島が自分の部屋で拳を握り締めていると、そこに扉がノックされる音が聞こえた。
島が入室を許可すると、そこには自分の同士の一人、枝山博一大佐であった。
枝山博一は顎と顔の周りを髭で覆ったいかにも無頼漢の軍人という風貌であったが、不思議な事に脳筋タイプの軍人ではなく、頭脳派の軍人であった。勿論、強力な魔法師でもあった。彼の魔法に島は何度助けられただろうか。二人は上官と部下という壁を越えての"戦友"同士の間柄であった。
「失礼致します! 准将閣下! ご用意が整いました! 既に全員が揃っております! 」
「そうか、今行く……」
その島の言葉を聞くと、博一は敬礼をして、その場を跡にした。
島は着ていた迷彩柄の軍服の襟を直すと、現在は自分の私室として使用している横須賀基地長官室を跡にする。
枝山博一以下、6名の同士が集められたのは横須賀基地ミーティングルームであった。このミーティングルームはパイプの椅子にパイプの机に、白色の黒板といういかにも昔の21世紀頃の古いドラマやもしくはその時代をモデルにしたドラマや映画に出てきそうな部屋であった。
島は扉を開けると、一直線に並べられた椅子と机(部屋の構造上。ずっと一直線ではなく、端の方は曲がってはいたが)を見ていると、他の将官から一番上の席。つまり、議長席に座るように勧められた。島がその議長席に座ると、他の将官もそれに倣って、各々が椅子に座る。
「で、准将閣下がお出しになったメッセージへの返信は?」
一番最初に発言したのは枝山博一であった。
その博一の言葉に島は残念そうに首を横に振った。
「どうやら、共和国政府は我々の要求をことごとく跳ね除ける気らしいですな、我々はあれ程命懸けで戦ったのに……」
「我々はこの国家に命懸けで尽くしてきた……だが、時の大統領が我々に渡した報酬はこれだッ!」
島は懐から一枚の紙を机に叩きつけた。
「これは?」
博一の質問に島は重い口を開けた。
「これはだな、政府からの支援金打ち切りの命令書だよ、今後は我々が危険任務に赴く際の報酬をカットし、基本給だけ支払うそうだ。ふざけるなッ!我々が戦ってきたのは国家への忠誠だけではない、我々の忠誠と奉仕への見返りとなる恩賞のためでもあるんだッ!家族に楽をさせらると……だが、奴らが出した答えはこれだッ!以上、私が決起した一番の理由だッ!」
「その通りだ。今の腐った政府を消し去り、今度こそ我々軍人が報われる世の中を作り上げるのだッ!」
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「みんな聞いてくれ! この戦いは我々だけのものではない! 今回の戦いで腐った政府を消し去った後には、彼らが味方してくれるらしいッ!」
「彼らとは?」
その博一の質問に、島は光り輝く目を見せながら言った。
「自由三つ葉葵党だよッ!彼らが力を貸してくれるそうだッ!」
自由三つ葉葵党。この国最大の野党勢力が力を貸すのならば、この戦いは孤独な戦いではない、たちまち島の同志たちはざわめき出す。
「更に今回は我々に助っ人までつけてくれるそうだ。入ってください! 」
島の言葉とともに、一人の高級そうなスーツを着た男が入室する。
だが、男が入室した途端に将官たちのざわめきが消える。何故なら、彼は……。
「冗談ではありませんよ、准将閣下……彼を……トニー・クレメンテをお使いに?」
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