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ワイドエリアチェイス編
帝国との交渉
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「ともかく、彼はこちらの方では犯罪者として扱いますので、どうか、お引き取りください」
と、孝太郎は言ったのだが、カチョリーナは聞く耳を持たない。
「いいえ、下がるわけには参りませんわ、既に帝国内では本多太郎氏とその従者は帝国への亡命者として登録がされておりますの、21世紀の頃ならば、とにかく……現在においては一度亡命申請が通れば、理由がなんであれ、こちらへと引き渡すのが道理かと思われますわ」
カチョリーナの言葉は正論であった。23世紀の国際法ではそう定められている。亡命相手の身柄を安全に確保するために……。
「聞いてください! 本多太郎は罪の無い人間を何十人も殺害した殺人鬼なんです! アイツをあなた方の国へと逃せば、必ず同じような犯罪を繰り返すでしょう! アイツはそう言う人間なんです! 」
と、孝太郎は熱弁を振るうのだが、カチョリーナは聞く耳を持たない。平然と澄まし顔でこちらを見つめているだけだ。
「そういうわけにも参りませんわ、規則ですもの」
「では、あなたは規則があるからと、犯罪者を庇うんですか!?」
「……それが、私の仕事です」
孝太郎は悔しいかな、拳を握りしめる事しか出来ない。いや、正確には感情に訴える事しかできない。と、言うべきだろうか。
とにかくこちらの手は感情論でしか無い。しかも、こちら側つまり、警察側から見た視点だ。派遣された大使としては日本での事件などは一ミリも関係が無い事なのだろう。
だが、孝太郎としては妥協するわけにもいかない。ここは強く食い下がった。
「あなたが本多太郎とその一行をロシアへと逃すのが仕事ならば、我々の仕事は本多太郎とその一行を刑務所へと護送するのが、仕事であり、規則なんです。どうか、ここは私に免じて、妥協してもらえませんか?」
「いいえ、確かにあなた方のお気持ちはよく分かりますわ、ですけれど、私たちもこれが仕事であり、そして私とミカエルが国から給金を頂くための義務なんですの、悪いですが、どいていただけないでしょうか」
カチョリーナは孝太郎を強く睨む。そして、いつでも動かせるんだとばかりにミカエルが懐に手を入れる。恐らくレーザーガンか拳銃を入れているのだろう。まさに一触即発の状態だ。
「ならば、あなた方の女王陛下と交渉させていただけませんか?彼……つまり、本多太郎は共和国内における重大な精神異常者なのです! 」
その孝太郎の出した『精神異常者』と言う言葉にカチョリーナは思わず尻込みしてしまう。何故ならば、国際条約にすれば、精神に異常をきたしたものは亡命を考え直さなければならないという規定があるから……。
「分かりましたわ、ここは一度帰って陛下にご報告致します。ですが、再度陛下が亡命の受け入れを承認されたのならば、そちらで裁判を行なっていようが、何をしていようが、こちらに引き渡していただきとう存じますわ」
「それは私一人では決められませんが、上の方には言ってみます。なんせ、私は単なる一刑事に過ぎない身ですから」
「あら、そうなの、私はてっきり、あなたはこの国の重大な政治家の息子かと思っていたのに……」
カチョリーナの思わぬ声に孝太郎は思わず片眉を動かす。
「オレが……ですか?」
「ええ、そうよ、あなたの雰囲気といい、佇まいといい、何か高価な一族の血を引いているような気がするの、私とミカエルの家はかつてのロシア王家たるゴドゥノフ家の血を引いているから……」
「ミカエルさんも?」
「ええ、ミカエルと私は血を分けた兄妹よ、両親が離婚して苗字が分かれたのよ、今では結婚のルールは全世界が共通なのはあなたも知ってよね?式の方法こそ違えども、殆どの国がジャパニーズマリッジラインに沿っている事」
ジャパニーズマリッジラインとは。日本式の結婚のルールを世界で守ろうと言うルールである。22世紀日本が世界でも有数たる国家となった時に世界各国が世界をリードする日本を見習おうという運動から、進められた全世界においての結婚のルールであった。
「ええ、存じておりますよ、同じ仕事に就いたのは偶然?」
「いいえ、わたしが兄の仕事に憧れて、入ったのよ、兄が色々な国から困っている人を助ける姿を見るのが好きで……」
その言葉を聞くなり、孝太郎は自分と姉との関係に似ているなと感じた。姉も自分と同じ警察官に憧れ、その職業になった(姉は連邦捜査官であったが)ロシア版の姉なのかと孝太郎が苦笑していると。
「悪いが、もう時間だな、そろそろ申告に戻らんとな、孝太郎と言ったな」
と、カチョリーナの肩に手をかけ、孝太郎に声をかけたのはミカエルであった。
「本多太郎の件忘れるなよ、お前に託すんだからな」
そう言うと、二人は船へと帰っていく。
孝太郎はその二人を見送ると、急に姉に会いたくなってしまう。
(姉貴の番号にかけるか……)
孝太郎はそう思って通話アプリを開いたが、すぐに手錠をかけられて倒れている島津智久の姿と左脚を撃たれてうずくまっている月岡源三郎の姿を思い出し、直ぐに警察のボタンと救急車を呼ぶための番号を押す。
数分後には横浜港一杯に救急車とパトカーのサイレンが鳴り響く。
本多太郎と月岡源三郎を救急車に。島津智久をパトカーに引き渡してから、孝太郎は波越警部と合流する。
「おお、孝太郎くん無事で良かったよ! キミが死んでしまっては元も子もないからな! キミは白籠署の誇りだよ! 」
「ありがとうございます。警部……今回は警部に話したい事もあるんですが……」
「なんだね、言ってみなさい」
「はい、実は……」
孝太郎はカチョリーナから聞かされた事を一通り伝える。そう聞いていくうちに波越警部はたちまち暗い顔になっていく。
「そうか、向こうの方で亡命申請が再度通れば、本多太郎と島津智久を引き渡さねばならぬのか……」
「ええ、恐らくですが、通るでしょうね……」
「何故だ?」
「本多太郎は以前にロマノフ帝国を訪れた際になんでも、日本共和国の重要な秘密を教えると約束したらしいです……ロマノフとしてもその情報は欲しい筈ですよ、ですから、余程の精神疾患……つまり、喋ることすらできない状態でない限りは本多太郎はロマノフへと送られるでしょうね」
その言葉を聞くなり、波越警部の顔が少しだけ明るくなった気がする。
「本当かね?余程の精神疾患を患っていたのならば、本多太郎はロシアへと亡命できないのだな! 」
「ええ、でも無理ですよ、帝国に嘘を吐く事は不可能に近いでしょうし、バレたら日本は完全に滅ぼされてしまいますよ! 」
「うーん、難しい話だな」
波越警部は難しそうな顔で唸ってから、パトカーへと戻ろうとするが、途中で振り向き孝太郎に一言言った。
「そうだ。そろそろお姉さんのところへ戻ってやりなさい、彼女も心配しているだろう。一晩居なかった時の彼女の不安は大きいだろうしね」
その警部の言葉に孝太郎はお礼を言ってから、まだ現場にいると主張する聡子と明美に別れを告げ、パトカーへと乗り込み、姉が入院している病院へと急ぐ。
孝太郎は病院に着いてからは急いで姉が入院している部屋へと向かう。
姉は点滴こそ繋がれているが、特に害は無さそうだ。
と、ここで姉が気がついたらしい。目を擦って孝太郎を見上げる。
「孝ちゃん……」
「オレだぜ、姉貴……」
「本多太郎は?」
「問題はない。キチンと逮捕したよ、アイツと他の犯人もな……」
その言葉を聞くなり、絵里子はお礼を言いながら、孝太郎の手をギュッと握り締めた。孝太郎は姉の温もりを感じるだけでこの仕事をやり遂げた価値が何倍もあるような気がした。
と、孝太郎は言ったのだが、カチョリーナは聞く耳を持たない。
「いいえ、下がるわけには参りませんわ、既に帝国内では本多太郎氏とその従者は帝国への亡命者として登録がされておりますの、21世紀の頃ならば、とにかく……現在においては一度亡命申請が通れば、理由がなんであれ、こちらへと引き渡すのが道理かと思われますわ」
カチョリーナの言葉は正論であった。23世紀の国際法ではそう定められている。亡命相手の身柄を安全に確保するために……。
「聞いてください! 本多太郎は罪の無い人間を何十人も殺害した殺人鬼なんです! アイツをあなた方の国へと逃せば、必ず同じような犯罪を繰り返すでしょう! アイツはそう言う人間なんです! 」
と、孝太郎は熱弁を振るうのだが、カチョリーナは聞く耳を持たない。平然と澄まし顔でこちらを見つめているだけだ。
「そういうわけにも参りませんわ、規則ですもの」
「では、あなたは規則があるからと、犯罪者を庇うんですか!?」
「……それが、私の仕事です」
孝太郎は悔しいかな、拳を握りしめる事しか出来ない。いや、正確には感情に訴える事しかできない。と、言うべきだろうか。
とにかくこちらの手は感情論でしか無い。しかも、こちら側つまり、警察側から見た視点だ。派遣された大使としては日本での事件などは一ミリも関係が無い事なのだろう。
だが、孝太郎としては妥協するわけにもいかない。ここは強く食い下がった。
「あなたが本多太郎とその一行をロシアへと逃すのが仕事ならば、我々の仕事は本多太郎とその一行を刑務所へと護送するのが、仕事であり、規則なんです。どうか、ここは私に免じて、妥協してもらえませんか?」
「いいえ、確かにあなた方のお気持ちはよく分かりますわ、ですけれど、私たちもこれが仕事であり、そして私とミカエルが国から給金を頂くための義務なんですの、悪いですが、どいていただけないでしょうか」
カチョリーナは孝太郎を強く睨む。そして、いつでも動かせるんだとばかりにミカエルが懐に手を入れる。恐らくレーザーガンか拳銃を入れているのだろう。まさに一触即発の状態だ。
「ならば、あなた方の女王陛下と交渉させていただけませんか?彼……つまり、本多太郎は共和国内における重大な精神異常者なのです! 」
その孝太郎の出した『精神異常者』と言う言葉にカチョリーナは思わず尻込みしてしまう。何故ならば、国際条約にすれば、精神に異常をきたしたものは亡命を考え直さなければならないという規定があるから……。
「分かりましたわ、ここは一度帰って陛下にご報告致します。ですが、再度陛下が亡命の受け入れを承認されたのならば、そちらで裁判を行なっていようが、何をしていようが、こちらに引き渡していただきとう存じますわ」
「それは私一人では決められませんが、上の方には言ってみます。なんせ、私は単なる一刑事に過ぎない身ですから」
「あら、そうなの、私はてっきり、あなたはこの国の重大な政治家の息子かと思っていたのに……」
カチョリーナの思わぬ声に孝太郎は思わず片眉を動かす。
「オレが……ですか?」
「ええ、そうよ、あなたの雰囲気といい、佇まいといい、何か高価な一族の血を引いているような気がするの、私とミカエルの家はかつてのロシア王家たるゴドゥノフ家の血を引いているから……」
「ミカエルさんも?」
「ええ、ミカエルと私は血を分けた兄妹よ、両親が離婚して苗字が分かれたのよ、今では結婚のルールは全世界が共通なのはあなたも知ってよね?式の方法こそ違えども、殆どの国がジャパニーズマリッジラインに沿っている事」
ジャパニーズマリッジラインとは。日本式の結婚のルールを世界で守ろうと言うルールである。22世紀日本が世界でも有数たる国家となった時に世界各国が世界をリードする日本を見習おうという運動から、進められた全世界においての結婚のルールであった。
「ええ、存じておりますよ、同じ仕事に就いたのは偶然?」
「いいえ、わたしが兄の仕事に憧れて、入ったのよ、兄が色々な国から困っている人を助ける姿を見るのが好きで……」
その言葉を聞くなり、孝太郎は自分と姉との関係に似ているなと感じた。姉も自分と同じ警察官に憧れ、その職業になった(姉は連邦捜査官であったが)ロシア版の姉なのかと孝太郎が苦笑していると。
「悪いが、もう時間だな、そろそろ申告に戻らんとな、孝太郎と言ったな」
と、カチョリーナの肩に手をかけ、孝太郎に声をかけたのはミカエルであった。
「本多太郎の件忘れるなよ、お前に託すんだからな」
そう言うと、二人は船へと帰っていく。
孝太郎はその二人を見送ると、急に姉に会いたくなってしまう。
(姉貴の番号にかけるか……)
孝太郎はそう思って通話アプリを開いたが、すぐに手錠をかけられて倒れている島津智久の姿と左脚を撃たれてうずくまっている月岡源三郎の姿を思い出し、直ぐに警察のボタンと救急車を呼ぶための番号を押す。
数分後には横浜港一杯に救急車とパトカーのサイレンが鳴り響く。
本多太郎と月岡源三郎を救急車に。島津智久をパトカーに引き渡してから、孝太郎は波越警部と合流する。
「おお、孝太郎くん無事で良かったよ! キミが死んでしまっては元も子もないからな! キミは白籠署の誇りだよ! 」
「ありがとうございます。警部……今回は警部に話したい事もあるんですが……」
「なんだね、言ってみなさい」
「はい、実は……」
孝太郎はカチョリーナから聞かされた事を一通り伝える。そう聞いていくうちに波越警部はたちまち暗い顔になっていく。
「そうか、向こうの方で亡命申請が再度通れば、本多太郎と島津智久を引き渡さねばならぬのか……」
「ええ、恐らくですが、通るでしょうね……」
「何故だ?」
「本多太郎は以前にロマノフ帝国を訪れた際になんでも、日本共和国の重要な秘密を教えると約束したらしいです……ロマノフとしてもその情報は欲しい筈ですよ、ですから、余程の精神疾患……つまり、喋ることすらできない状態でない限りは本多太郎はロマノフへと送られるでしょうね」
その言葉を聞くなり、波越警部の顔が少しだけ明るくなった気がする。
「本当かね?余程の精神疾患を患っていたのならば、本多太郎はロシアへと亡命できないのだな! 」
「ええ、でも無理ですよ、帝国に嘘を吐く事は不可能に近いでしょうし、バレたら日本は完全に滅ぼされてしまいますよ! 」
「うーん、難しい話だな」
波越警部は難しそうな顔で唸ってから、パトカーへと戻ろうとするが、途中で振り向き孝太郎に一言言った。
「そうだ。そろそろお姉さんのところへ戻ってやりなさい、彼女も心配しているだろう。一晩居なかった時の彼女の不安は大きいだろうしね」
その警部の言葉に孝太郎はお礼を言ってから、まだ現場にいると主張する聡子と明美に別れを告げ、パトカーへと乗り込み、姉が入院している病院へと急ぐ。
孝太郎は病院に着いてからは急いで姉が入院している部屋へと向かう。
姉は点滴こそ繋がれているが、特に害は無さそうだ。
と、ここで姉が気がついたらしい。目を擦って孝太郎を見上げる。
「孝ちゃん……」
「オレだぜ、姉貴……」
「本多太郎は?」
「問題はない。キチンと逮捕したよ、アイツと他の犯人もな……」
その言葉を聞くなり、絵里子はお礼を言いながら、孝太郎の手をギュッと握り締めた。孝太郎は姉の温もりを感じるだけでこの仕事をやり遂げた価値が何倍もあるような気がした。
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