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エピローグ『悪魔の使者たちは黄昏時に天国の夢を見るか?』
大国指導者たちの場合
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「というわけだ。合衆国を崩壊させるわけにはいかん。私は我が国に我が物顔でのさばるあの怪物どもを殲滅させるためには核の使用も辞さないと考えている」
『しょ、正気ですか!?核などを使えばどの様な結末になるのかを!?』
アンドルー・ロックブリッジは自分で選んだ駒がここまで使えないのだと知り思わず舌を打つ。そのままアンドルーは苛立ちのままに自身の屋敷にある書斎の中を所狭しとばかりに歩いていく。
古今東西の優れた書物や世界でも有数のグランドピアノが並ぶアンドルー自慢の書斎であってもこの未曾有の事態の前には打開策のヒントとなるものは見当たらないらしい。アンドルーは本の題名やグランドピアノを見て思わず溜息を吐く。それから深呼吸を行うと、改めて合衆国大統領との話を再開していく。
「やむを得んのだ。このまま自国全体を地獄に引き込むよりは私はそのまま発生地に核を撃ち込んで、地獄を消す道を選ぶのだ。大体キミはーー」
アンドルーが大統領に向かって説教を行っていた時だ。血相を変えた様子の秘書が勢いよく扉を開けて入ってきた。
「どうしたのだ?ミラー?」
「た、大変ですッ!中国がこの機に乗じて我が国に核ミサイルをーー」
「な、なんだと!?すぐに王兄弟に連絡を取れ!?」
「そ、その王兄弟が国家主席に指示を出された様でしてーー」
「な、なんだと!?」
『た、大変だッ!こうしてはいられん至急迎撃の準備を行えッ!』
電話の向こうで大統領がパニックに陥っている事に気が付く。どうやら突然の事に対処ができなかったらしい。
大統領への電話が途切れた事に気が付き、アンドルーは頭を抱えてしまう。
「お、おのれ……どうして中国が?」
「恐らくこの混乱を機に我が国よりも上位に立とうと乗じたのでしょうな。今は国同士が争っている場合ではないというのに」
秘書のミラーが苦々しい表情を浮かべながら拳を握り締めていく。
アンドルーはそんなミラーの肩を優しく叩きながら言った。
「……仕方がない。もう過ぎてしまった事だ。だが、中国め……我々はこのまま黙ってはおらんぞッ!我が合衆国は必ずや中国に対して核による報復を行うぞッ!」
「そ、それは……」
ミラーは言葉を失う。彼はただでさえ著しく少ない頭髪が更に少なくなっていくのを感じた。ストレスのためだ。
胃も痛んできた。ここで主人を止めなければ世界は核戦争に陥ってしまうに違いない。
ミラーが主人を諌めようとした時だ。不意に部屋にあるピアノが不穏な音を立てて鳴り響いていく。
両者が慌ててピアノが鳴る方向を振り向くと、そこには一人手に音を立てて鳴り響くピアノの姿が見えた。
二人がその姿を見て唖然としていた時の事である。二人の脳裏にある声が聞こえてきた。声は少女を思わせる様な声であった。
(あなたがアンドルー・ロックブリッジだね?アメリカ合衆国の事実上の支配者としても知られる)
「そ、そういう貴様は誰だ!?」
(ボクかい?ボクは今世界に蔓延る悪魔たちを統括する存在さ。名前はルシファー。これだけ告げればいいのかな?少し話があるんだ)
その言葉を聞いて慌てて顔を見合わせる二人。それはそうであろう。ルシファーというのは世界的にも知られている悪魔の名前であったからだ。
堕天使であり、堕天する際に天使の三分の一を悪魔に変えたとされる伝説の悪魔の名前。
加えて、一部の書籍ではルシファー=サタンとされる事もある。
アンドルーはかつて新たに日本のフィクサーとして収まった少女真紀子の例を思い返す。
真紀子はベリアルという悪魔と契約を交わし、そこで“サタンの息子”と呼ばれていた。アンドルーはそこが引っ掛かっていたのだ。
「キミは狂ったゲームの参加者たちを男女の区別なくサタンの息子と呼ばせていたらしいが、それに深い意味はあるのかね?」
(大した意味はない。人間なのに悪魔と契約して殺し合いのゲームに参加する様な人間は人間ではなくサタンの子供の様に思えたからさ。息子というのは男女を区別するよりは一括りにした方がいいかと思った……それだけの事さ)
ルシファーの言葉には説得力があった。やや乱暴な説論ではあるものの一応の筋は通っている様に思われる。
「では質問を変えよう。キミたちはどうして我々に攻撃を仕掛けた?」
(……決まっているだろ?キミたちを絶頂から地獄の底へと叩き落とすためさ。人間にとって人を絶頂から地獄へと叩き落とすって事は最高の事なんだろ?)
この時二人は自分たちの脳裏に問いかけるルシファーが酷く醜い笑顔で笑っている姿が想像できた。
ルシファーには会った事がないにも関わらずにも、だ。二人の頭の中で絵に伝わるルシファーが不気味なルシファーが笑っているのだ。
ルシファーはそんな二人の不安を煽るかの様な口調で先程の言葉の意味とその解説のためにこれまでの悪魔と人類の歴史を二人に語っていく。
ルシファーによれば自分たちは人類の発展をゲームを達成した報酬や或いは人が悪魔を呼び出せる様になってからはそれによる契約によって支えてきたのだという。
だが、ゲームは20世紀の前半を最後に中止されたのだという。それこそが人類を絶頂から不幸の底へと叩き込む初めの一歩であったという。
(ボクはね、その男がわざとゲームの勝者に選ばれる様に仕向けたんだ。これから先の人類がくだらない戦争や憎しみ合いで数を減らさせないためにね。彼はボクらの予想通りにその役割を果たしてくれたよ)
どうやら話を聞くに20世紀における人類の発展というのは全て悪魔の掌の上であったらしい。
それも大きく肥大し、我が物顔で地上を振る舞う人類を悪魔たちの力を上げて叩き伏せるためなのだ。
なんという入念な下準備なのだろう。全てはこの日のためだけに行われてきたのだ。アンドルーはその事実に思わず舌を巻く。
(じゃあ、そろそろボクは戻るよ。今の契約者の命令で戦わなくちゃいけないからね)
「ま、待ってくれ!我々はキミの話す本題というのを聞いていないッ!キミたちは本当に人類を滅ぼすつもりなのか!?」
(……その通りだ。人類はマヤの予言を眉唾ものとして扱わずにもっと調べておくべきだったね。ボクが今日ここにきたのは世界に宣戦布告を行うためさ。既に王兄弟の元にも行っているよ。あの核兵器がその証拠さ)
ルシファーの声はそれを最後に完全に消失してしまった。アンドルーが頭を抱えていた時だ。今度は大統領から電話が掛かってきた。
「ミスターロックブリッジッ!たった今中国からの核ミサイルが我が国の都市を破壊しました。どう対処なさるおつもりですか!?」
ここで核兵器の発射を命じればルシファーの命じるままになるだろう。
だが、撃たれっぱなしでいいわけがあるまい。アンドルーにも面子があった。第一報復をしなければ合衆国市民が納得しないだろう。
「……報復だ。相手の主要都市にミサイルを落としてやれ」
アンドルーの言葉に対して大統領は沈黙で答えた。アンドルーはそれを同意と見做して椅子の上に座り込む。
思えば新しい日本のフィクサーとなっていた最上真紀子は二人のバランサーとなりよくやっていたものである。
ゲームの対応だけでも精一杯であったのにも関わらず、よく我々の対応までできたものである。
アンドルーは先日の最上真紀子の死亡のニュースを思い返してそこから彼女がまだティーンエンジャーであったという事実を思い返す。
自分が同じ歳の頃には父親の事業を手伝っていたのだが、それでも国そのものを牛耳ったり、大企業を意のままに回す事などできなかった。
アンドルーは改めて人間の手によって急逝した最上真紀子の非凡の才を惜しんでいた。
それからアンドルーは無意識のうちに彼女が雑談で語っていたSF作家が書いたとされる哲学書『神こそ人類の敵』を開いていく。アンドルーは真紀子に向かってレクイエムを奏でる代わりにその本を読んで少しだけ彼女の考えに触れていたのだ。
『しょ、正気ですか!?核などを使えばどの様な結末になるのかを!?』
アンドルー・ロックブリッジは自分で選んだ駒がここまで使えないのだと知り思わず舌を打つ。そのままアンドルーは苛立ちのままに自身の屋敷にある書斎の中を所狭しとばかりに歩いていく。
古今東西の優れた書物や世界でも有数のグランドピアノが並ぶアンドルー自慢の書斎であってもこの未曾有の事態の前には打開策のヒントとなるものは見当たらないらしい。アンドルーは本の題名やグランドピアノを見て思わず溜息を吐く。それから深呼吸を行うと、改めて合衆国大統領との話を再開していく。
「やむを得んのだ。このまま自国全体を地獄に引き込むよりは私はそのまま発生地に核を撃ち込んで、地獄を消す道を選ぶのだ。大体キミはーー」
アンドルーが大統領に向かって説教を行っていた時だ。血相を変えた様子の秘書が勢いよく扉を開けて入ってきた。
「どうしたのだ?ミラー?」
「た、大変ですッ!中国がこの機に乗じて我が国に核ミサイルをーー」
「な、なんだと!?すぐに王兄弟に連絡を取れ!?」
「そ、その王兄弟が国家主席に指示を出された様でしてーー」
「な、なんだと!?」
『た、大変だッ!こうしてはいられん至急迎撃の準備を行えッ!』
電話の向こうで大統領がパニックに陥っている事に気が付く。どうやら突然の事に対処ができなかったらしい。
大統領への電話が途切れた事に気が付き、アンドルーは頭を抱えてしまう。
「お、おのれ……どうして中国が?」
「恐らくこの混乱を機に我が国よりも上位に立とうと乗じたのでしょうな。今は国同士が争っている場合ではないというのに」
秘書のミラーが苦々しい表情を浮かべながら拳を握り締めていく。
アンドルーはそんなミラーの肩を優しく叩きながら言った。
「……仕方がない。もう過ぎてしまった事だ。だが、中国め……我々はこのまま黙ってはおらんぞッ!我が合衆国は必ずや中国に対して核による報復を行うぞッ!」
「そ、それは……」
ミラーは言葉を失う。彼はただでさえ著しく少ない頭髪が更に少なくなっていくのを感じた。ストレスのためだ。
胃も痛んできた。ここで主人を止めなければ世界は核戦争に陥ってしまうに違いない。
ミラーが主人を諌めようとした時だ。不意に部屋にあるピアノが不穏な音を立てて鳴り響いていく。
両者が慌ててピアノが鳴る方向を振り向くと、そこには一人手に音を立てて鳴り響くピアノの姿が見えた。
二人がその姿を見て唖然としていた時の事である。二人の脳裏にある声が聞こえてきた。声は少女を思わせる様な声であった。
(あなたがアンドルー・ロックブリッジだね?アメリカ合衆国の事実上の支配者としても知られる)
「そ、そういう貴様は誰だ!?」
(ボクかい?ボクは今世界に蔓延る悪魔たちを統括する存在さ。名前はルシファー。これだけ告げればいいのかな?少し話があるんだ)
その言葉を聞いて慌てて顔を見合わせる二人。それはそうであろう。ルシファーというのは世界的にも知られている悪魔の名前であったからだ。
堕天使であり、堕天する際に天使の三分の一を悪魔に変えたとされる伝説の悪魔の名前。
加えて、一部の書籍ではルシファー=サタンとされる事もある。
アンドルーはかつて新たに日本のフィクサーとして収まった少女真紀子の例を思い返す。
真紀子はベリアルという悪魔と契約を交わし、そこで“サタンの息子”と呼ばれていた。アンドルーはそこが引っ掛かっていたのだ。
「キミは狂ったゲームの参加者たちを男女の区別なくサタンの息子と呼ばせていたらしいが、それに深い意味はあるのかね?」
(大した意味はない。人間なのに悪魔と契約して殺し合いのゲームに参加する様な人間は人間ではなくサタンの子供の様に思えたからさ。息子というのは男女を区別するよりは一括りにした方がいいかと思った……それだけの事さ)
ルシファーの言葉には説得力があった。やや乱暴な説論ではあるものの一応の筋は通っている様に思われる。
「では質問を変えよう。キミたちはどうして我々に攻撃を仕掛けた?」
(……決まっているだろ?キミたちを絶頂から地獄の底へと叩き落とすためさ。人間にとって人を絶頂から地獄へと叩き落とすって事は最高の事なんだろ?)
この時二人は自分たちの脳裏に問いかけるルシファーが酷く醜い笑顔で笑っている姿が想像できた。
ルシファーには会った事がないにも関わらずにも、だ。二人の頭の中で絵に伝わるルシファーが不気味なルシファーが笑っているのだ。
ルシファーはそんな二人の不安を煽るかの様な口調で先程の言葉の意味とその解説のためにこれまでの悪魔と人類の歴史を二人に語っていく。
ルシファーによれば自分たちは人類の発展をゲームを達成した報酬や或いは人が悪魔を呼び出せる様になってからはそれによる契約によって支えてきたのだという。
だが、ゲームは20世紀の前半を最後に中止されたのだという。それこそが人類を絶頂から不幸の底へと叩き込む初めの一歩であったという。
(ボクはね、その男がわざとゲームの勝者に選ばれる様に仕向けたんだ。これから先の人類がくだらない戦争や憎しみ合いで数を減らさせないためにね。彼はボクらの予想通りにその役割を果たしてくれたよ)
どうやら話を聞くに20世紀における人類の発展というのは全て悪魔の掌の上であったらしい。
それも大きく肥大し、我が物顔で地上を振る舞う人類を悪魔たちの力を上げて叩き伏せるためなのだ。
なんという入念な下準備なのだろう。全てはこの日のためだけに行われてきたのだ。アンドルーはその事実に思わず舌を巻く。
(じゃあ、そろそろボクは戻るよ。今の契約者の命令で戦わなくちゃいけないからね)
「ま、待ってくれ!我々はキミの話す本題というのを聞いていないッ!キミたちは本当に人類を滅ぼすつもりなのか!?」
(……その通りだ。人類はマヤの予言を眉唾ものとして扱わずにもっと調べておくべきだったね。ボクが今日ここにきたのは世界に宣戦布告を行うためさ。既に王兄弟の元にも行っているよ。あの核兵器がその証拠さ)
ルシファーの声はそれを最後に完全に消失してしまった。アンドルーが頭を抱えていた時だ。今度は大統領から電話が掛かってきた。
「ミスターロックブリッジッ!たった今中国からの核ミサイルが我が国の都市を破壊しました。どう対処なさるおつもりですか!?」
ここで核兵器の発射を命じればルシファーの命じるままになるだろう。
だが、撃たれっぱなしでいいわけがあるまい。アンドルーにも面子があった。第一報復をしなければ合衆国市民が納得しないだろう。
「……報復だ。相手の主要都市にミサイルを落としてやれ」
アンドルーの言葉に対して大統領は沈黙で答えた。アンドルーはそれを同意と見做して椅子の上に座り込む。
思えば新しい日本のフィクサーとなっていた最上真紀子は二人のバランサーとなりよくやっていたものである。
ゲームの対応だけでも精一杯であったのにも関わらず、よく我々の対応までできたものである。
アンドルーは先日の最上真紀子の死亡のニュースを思い返してそこから彼女がまだティーンエンジャーであったという事実を思い返す。
自分が同じ歳の頃には父親の事業を手伝っていたのだが、それでも国そのものを牛耳ったり、大企業を意のままに回す事などできなかった。
アンドルーは改めて人間の手によって急逝した最上真紀子の非凡の才を惜しんでいた。
それからアンドルーは無意識のうちに彼女が雑談で語っていたSF作家が書いたとされる哲学書『神こそ人類の敵』を開いていく。アンドルーは真紀子に向かってレクイエムを奏でる代わりにその本を読んで少しだけ彼女の考えに触れていたのだ。
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