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第三部『終焉と破滅と』
姫川美憂の場合ーその11
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幼い頃、美憂は自分の父親が帰ってくるのが遅かった事を気にしていた。それでもそれを淋しいと思った事はなかった。
父親は建設会社の社長として社員を率いて、人々が安全に住まうための住宅を建築しているのである。
美憂はリビングのテレビの前で幼児用の玩具で遊んでいると、玄関の方で音が聞こえた。美憂が慌てて迎えに行くと、それは風の音であった。
落胆する美憂の頭を母が優しく撫でて言った。
「美憂はお父さんをお出迎えに行こうとしたのね。偉いわね。でも、もう遅いからお父さんは美憂に出迎えられるよりも、美憂に寝ていてもらった方が喜んでくれると思うな」
その言葉を聞いて、美憂は慌てて自分の部屋に戻っていくのであった。
そんな父の帰りをいつも待ち侘びていた幼い日の美憂の心を捉えて離さなかったドラマがある。それは元は幕府の死刑執行人であった男がとある一族の裏切りによって職を追われた上に一族を皆殺しにされ、幼い我が子の手を引いて各地を巡って刺客業に携わるというドラマであった。原作は漫画であるらしいが、あいにく美憂はその漫画を知らなかった。
ただ、ドラマの中で父親を待ち侘びて待つ幼い少年が遅くまで父親を待っている自分と重なって見えたのである。
美憂はあっという間にそのテレビドラマに熱中してしまったのである。難しい用語や言葉は母親に聞き、熱心にそのドラマを観ていた。
だが、ドラマが進んでいくにつれ、刺客の親子を次々と困難が襲っていく。敵勢力からの刺客の忍びや剣豪などが繰り出されたり、敵勢力の陰謀によって指名手配にされてしまったりと苦難が続いていくのである。
それでも、父親はその幼い子供を守りながら復讐を果たしていき、残るは敵の親玉との一対一での戦いとなった。
最後の放映の日運良く父の会社が休みとなり、美憂は付き添いの父と共にテレビの前に釘付けになった。
最終回は主人公と敵の親玉との激しい戦いが繰り広げられていく。
槍と刀による激しい斬り合いが行われ、やがて主人公を救うために幼い子供が敵の足へと噛み付くのである。
敵の親玉はそれを乱雑に払い落とした。あまりの横暴に思わず言葉を失っていると、その隙に主人公が敵の親玉の元へと迫っていく。
その後も二人による激しい戦いは続き、やがて最後にはただ二人による決闘が行われた。そして主人公はとうとう敵の親玉との決戦で死んでしまったのである。
幼い美憂は最後の決闘のところで泣き喚いてしまったのである。てっきり主人公は生き残り、その子どもを優しく抱きしめるのかと思っていたのだ。
父は号泣する美憂の背中を優しく撫でて慰めていく。頭を撫でる父親に幼き日の美憂は涙を流しながら尋ねたのである。
「ねぇ、お父さん……お父さんはいなくなったりしないよね?お父さんはあたしを置いて死んじゃったりしないよね?この子のお父さんみたいに」
テレビの中で父親を失って泣く少年を指差しながら美憂の疑問に父は優しく頭を撫でながら答えた。
「ならないよ。お父さんが美憂を残して死ぬ訳ないじゃあないか」
「本当?」
「本当だとも」
「じゃあ、約束して」
美憂は小指を差し出す。それから無邪気に二人で言った。父はそんな美憂の無邪気な約束に乗り、自身の小指を絡める。
「ゆびきりげんまん、嘘吐いたらハリセンボンのーます。ゆびきったー」
こうして約束は成立したのだ。勿論これは幼き日の記憶であり、そんな約束がなんの効力も持たない事を美憂は知っていた。それでも、心の奥底のどこかでそれはセーフティーネットとなり、美憂は自分の父が自分より死ぬ筈がないと思っていたのだ。
秀明に殺されかけている今になって思い出し掛けているのはなぜだろうか。
それはわからない。走馬灯という奴なのだろうか。
美憂が頭を悩ませていた時だ。突然得体の知れない鎧と兜を纏ったサタンの息子が現れたではないか。
一体その正体はなんなのだろう。工事現場で見られるような工事用ポールを逆に被った様な兜に黄金の鎧というアンバランスな組み合わせというのが美憂はおかしかった。
だが、そのアンバランスな鎧と兜を纏ったサタンの息子は恭介と秀明を引き離し、双方にダメージを与えていく。
『喧嘩両成敗』というのは奉行ものの時代劇でよく見るのだが、実際にそれが遂行されたのを初めて見た。
その不気味なアンバランスなサタンの息子は美憂の元へと近付くと、そのまま倒れている美憂に向かって手を差し伸べていく。
「あたしを助けてくれるのか?」
アンバランスな姿をしたサタンの息子は何も言わない。ただ手を差し伸べ続けるだけである。恐らく神通恭介の話から聞いた無理矢理にゲームに参加したといわれる長晟剛教授であろう。
恐らくどこからかサタンの招集に紛れてやってきたのだろう。
その手に縋れば助かるかもしれない。
美憂がそんな甘い考えに胸を躍らせていた時だ。不意に美憂の背後から声が掛かった。
「おい、待てよ。姫川。わざわざそんな奴の手を取るのかい?」
「……ッ、最上……」
「お前さぁ、お父さんを殺されて悔しくねぇのか?復讐してやりたいだろ?なぁ、姫川?」
最上真紀子の声である。真紀子の声はこちらを挑発するかの様なものであった。
だが、それは確実に美憂の真理を突いたものなのである。
無言で手を差し伸べる剛。背後から真理を突いた言葉を投げ掛ける真紀子。
両者の間で揺れ動いていく美憂。苦悩の末に選んだ結論はそのサタンの息子の手を払い除ける事にあった。
美憂は男の手を乱暴に跳ね除けると、兜の牙を折って、周辺にばら撒いていく。
同時に男の周囲に複数の美憂の分身が襲い掛かっていくのである。
アンバランスな鎧と兜を身に纏ったサタンの息子は慌てて剣を振り回しながら美憂の分身と応対していく。
「あ、あの野郎ッ!」
秀明はサーベルを握り締め、その場から脱しようとする美憂を追い掛けようとしたのだが、その前に美憂が新たな分身を繰り出した事によって、秀明は追跡を断念してしまう。
秀明は大きな声で叫びながら美憂と共に逃亡した真紀子に向かって叫んでいくが、両者が戻ってくる可能性はなかった。
美憂と真紀子は招集先の戦闘場所から逃げ、潜伏のためにビジネスホテルの一室に籠る事にした。
美憂はホテルのカーテンの隙間から追手を確認していたが、真紀子は気楽な調子で飲み物を飲んでいた。
「姫川、やっぱりジュースは最高だぜ。お前も飲んでみるか?」
「……いい。そんな事よりも復讐だ。お前と組む事で本当に天堂希空の首が取れるんだろうな?」
「無論だ。あたしは天才なんだぜ。あんな奴の計画くらい把握してらぁ」
真紀子の話によれば希空は自分たちが本格的な反乱軍を作るか、もしくは反乱の兆候を見せた時にそれを口実に処刑するつもりであるという。
真紀子はそこを逆手にとって、本格的な戦争を引き起こそうというらしい。
「無論、武力だけじゃあ勝てない事は折々承知よ。だから奴らの味方を引き抜いていったり、逆に味方同士で殺し合いをさせたりして、奴らの戦力を削っていくのさ」
美憂が真紀子の計画を聞いて思い出したのは昔観た織田信長を主体とした小説にあった。
信長は美濃攻めの折に難攻不落と呼ばれる稲葉山城を落とした際に城の美濃三人衆と呼ばれる斉藤家の重臣三名を自身の陣営に寝返らせて反乱を起こさせ、そのまま城を手に入れたという内容である。
「考えてもみろよ、希空の奴は電話を取るのが遅れたというだけで、人を殺す様な奴だぜ。そんな奴に誰が付いていきたい?」
美憂は躊躇う事なく首を縦に動かす。今は力で抑えつけてはいるが、そのうちに力がなくなればすぐに離れていくだろう。希空の部下は大半がそんなものだろう。
美憂がそんな事を考えていると、真紀子が身を乗り出しながら自身の計画を語っていく。
「これはあの伊達正彦すら思い付かなかった計画だぜ。天堂グループの株を乗っ取って、希空を会長の地位から引き摺り下ろすだなんて大それた計画はあたしにしかできねぇ」
「……全くだ」
美憂は淡々とした調子で答えた。少なくともその言葉の中に皮肉は一切混じっていなかった。
父親は建設会社の社長として社員を率いて、人々が安全に住まうための住宅を建築しているのである。
美憂はリビングのテレビの前で幼児用の玩具で遊んでいると、玄関の方で音が聞こえた。美憂が慌てて迎えに行くと、それは風の音であった。
落胆する美憂の頭を母が優しく撫でて言った。
「美憂はお父さんをお出迎えに行こうとしたのね。偉いわね。でも、もう遅いからお父さんは美憂に出迎えられるよりも、美憂に寝ていてもらった方が喜んでくれると思うな」
その言葉を聞いて、美憂は慌てて自分の部屋に戻っていくのであった。
そんな父の帰りをいつも待ち侘びていた幼い日の美憂の心を捉えて離さなかったドラマがある。それは元は幕府の死刑執行人であった男がとある一族の裏切りによって職を追われた上に一族を皆殺しにされ、幼い我が子の手を引いて各地を巡って刺客業に携わるというドラマであった。原作は漫画であるらしいが、あいにく美憂はその漫画を知らなかった。
ただ、ドラマの中で父親を待ち侘びて待つ幼い少年が遅くまで父親を待っている自分と重なって見えたのである。
美憂はあっという間にそのテレビドラマに熱中してしまったのである。難しい用語や言葉は母親に聞き、熱心にそのドラマを観ていた。
だが、ドラマが進んでいくにつれ、刺客の親子を次々と困難が襲っていく。敵勢力からの刺客の忍びや剣豪などが繰り出されたり、敵勢力の陰謀によって指名手配にされてしまったりと苦難が続いていくのである。
それでも、父親はその幼い子供を守りながら復讐を果たしていき、残るは敵の親玉との一対一での戦いとなった。
最後の放映の日運良く父の会社が休みとなり、美憂は付き添いの父と共にテレビの前に釘付けになった。
最終回は主人公と敵の親玉との激しい戦いが繰り広げられていく。
槍と刀による激しい斬り合いが行われ、やがて主人公を救うために幼い子供が敵の足へと噛み付くのである。
敵の親玉はそれを乱雑に払い落とした。あまりの横暴に思わず言葉を失っていると、その隙に主人公が敵の親玉の元へと迫っていく。
その後も二人による激しい戦いは続き、やがて最後にはただ二人による決闘が行われた。そして主人公はとうとう敵の親玉との決戦で死んでしまったのである。
幼い美憂は最後の決闘のところで泣き喚いてしまったのである。てっきり主人公は生き残り、その子どもを優しく抱きしめるのかと思っていたのだ。
父は号泣する美憂の背中を優しく撫でて慰めていく。頭を撫でる父親に幼き日の美憂は涙を流しながら尋ねたのである。
「ねぇ、お父さん……お父さんはいなくなったりしないよね?お父さんはあたしを置いて死んじゃったりしないよね?この子のお父さんみたいに」
テレビの中で父親を失って泣く少年を指差しながら美憂の疑問に父は優しく頭を撫でながら答えた。
「ならないよ。お父さんが美憂を残して死ぬ訳ないじゃあないか」
「本当?」
「本当だとも」
「じゃあ、約束して」
美憂は小指を差し出す。それから無邪気に二人で言った。父はそんな美憂の無邪気な約束に乗り、自身の小指を絡める。
「ゆびきりげんまん、嘘吐いたらハリセンボンのーます。ゆびきったー」
こうして約束は成立したのだ。勿論これは幼き日の記憶であり、そんな約束がなんの効力も持たない事を美憂は知っていた。それでも、心の奥底のどこかでそれはセーフティーネットとなり、美憂は自分の父が自分より死ぬ筈がないと思っていたのだ。
秀明に殺されかけている今になって思い出し掛けているのはなぜだろうか。
それはわからない。走馬灯という奴なのだろうか。
美憂が頭を悩ませていた時だ。突然得体の知れない鎧と兜を纏ったサタンの息子が現れたではないか。
一体その正体はなんなのだろう。工事現場で見られるような工事用ポールを逆に被った様な兜に黄金の鎧というアンバランスな組み合わせというのが美憂はおかしかった。
だが、そのアンバランスな鎧と兜を纏ったサタンの息子は恭介と秀明を引き離し、双方にダメージを与えていく。
『喧嘩両成敗』というのは奉行ものの時代劇でよく見るのだが、実際にそれが遂行されたのを初めて見た。
その不気味なアンバランスなサタンの息子は美憂の元へと近付くと、そのまま倒れている美憂に向かって手を差し伸べていく。
「あたしを助けてくれるのか?」
アンバランスな姿をしたサタンの息子は何も言わない。ただ手を差し伸べ続けるだけである。恐らく神通恭介の話から聞いた無理矢理にゲームに参加したといわれる長晟剛教授であろう。
恐らくどこからかサタンの招集に紛れてやってきたのだろう。
その手に縋れば助かるかもしれない。
美憂がそんな甘い考えに胸を躍らせていた時だ。不意に美憂の背後から声が掛かった。
「おい、待てよ。姫川。わざわざそんな奴の手を取るのかい?」
「……ッ、最上……」
「お前さぁ、お父さんを殺されて悔しくねぇのか?復讐してやりたいだろ?なぁ、姫川?」
最上真紀子の声である。真紀子の声はこちらを挑発するかの様なものであった。
だが、それは確実に美憂の真理を突いたものなのである。
無言で手を差し伸べる剛。背後から真理を突いた言葉を投げ掛ける真紀子。
両者の間で揺れ動いていく美憂。苦悩の末に選んだ結論はそのサタンの息子の手を払い除ける事にあった。
美憂は男の手を乱暴に跳ね除けると、兜の牙を折って、周辺にばら撒いていく。
同時に男の周囲に複数の美憂の分身が襲い掛かっていくのである。
アンバランスな鎧と兜を身に纏ったサタンの息子は慌てて剣を振り回しながら美憂の分身と応対していく。
「あ、あの野郎ッ!」
秀明はサーベルを握り締め、その場から脱しようとする美憂を追い掛けようとしたのだが、その前に美憂が新たな分身を繰り出した事によって、秀明は追跡を断念してしまう。
秀明は大きな声で叫びながら美憂と共に逃亡した真紀子に向かって叫んでいくが、両者が戻ってくる可能性はなかった。
美憂と真紀子は招集先の戦闘場所から逃げ、潜伏のためにビジネスホテルの一室に籠る事にした。
美憂はホテルのカーテンの隙間から追手を確認していたが、真紀子は気楽な調子で飲み物を飲んでいた。
「姫川、やっぱりジュースは最高だぜ。お前も飲んでみるか?」
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「無論だ。あたしは天才なんだぜ。あんな奴の計画くらい把握してらぁ」
真紀子の話によれば希空は自分たちが本格的な反乱軍を作るか、もしくは反乱の兆候を見せた時にそれを口実に処刑するつもりであるという。
真紀子はそこを逆手にとって、本格的な戦争を引き起こそうというらしい。
「無論、武力だけじゃあ勝てない事は折々承知よ。だから奴らの味方を引き抜いていったり、逆に味方同士で殺し合いをさせたりして、奴らの戦力を削っていくのさ」
美憂が真紀子の計画を聞いて思い出したのは昔観た織田信長を主体とした小説にあった。
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美憂は躊躇う事なく首を縦に動かす。今は力で抑えつけてはいるが、そのうちに力がなくなればすぐに離れていくだろう。希空の部下は大半がそんなものだろう。
美憂がそんな事を考えていると、真紀子が身を乗り出しながら自身の計画を語っていく。
「これはあの伊達正彦すら思い付かなかった計画だぜ。天堂グループの株を乗っ取って、希空を会長の地位から引き摺り下ろすだなんて大それた計画はあたしにしかできねぇ」
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