51 / 135
第二部『箱舟』
貝塚友紀の場合ーその⑧
しおりを挟む
五人は刑事に脅されるまま車の中へと押し込まれたのである。駅の近くに待たせてあるリムジン車である。
「さてと、ここから街まではお前たちも知っている筈だな?一度来た事があるんだからな。当然といえば当然ではあるけどな」
「まぁ、そうだなとしか言えんな。ンなくだらねー事はどうでもいいんだッ!とっとと要点だけ言いやがれッ!」
縄で拘束された秀明は運転席にいる先程の刑事に向かって叫ぶ。
「まぁ、そう慌てなさるなって、コクスンが折角お前たちを今夜のディナーに招待してくれるというのに」
「ディナーだと?珍しい事もあるもんだ」
美憂が皮肉めいた言葉をぶつける。
「そう皮肉を言いなさるな。かつての古き良きアメリカではディナーは友人をもてなし、家族との交流を深める大事な出来事だったと聞く。あんたはコクスンが最も重要視する出来事に選ばれたという事になる」
「けっ、ネクタイ締めてパーティーに参加しろっていうのか?オレはごめんだね。どうして飯食う場までンなもんを締めなくちゃあいけないんだ」
秀明は明らかに嫌がっていたが、運転する刑事は構うことなく話を続けていく。
「そう言うなよ。我々の街で取れたご馳走が出るんだぞ」
「ステーキにベーコンといった日本人離れしたものが出るのか?そもそも毎日そんなものを食って過ごしているのか、お前たちは?日本人ならば米と野菜、それに魚だろう?それに味噌汁だ。日本人ならばステーキよりこっちの方が好きな筈だ」
全て美憂が休日に食べるものばかりである。美憂は幼い頃は休日は両親にねだり、和食を作ってもらっていたのだ。成長してからは自分でも少しずつ料理のレパートリーを増やしている。
ナスのお浸しに豆腐と白菜を使った味噌汁などは美憂の好物であった。
美憂はその事を刑事に伝えたのだが、返ってきたのは気の乗らない返事であった。
「……生憎と我々の街では和食は作っていなくてね。全てアメリカに準拠しているんだ」
「……『郷にいれば郷に従え』という日本の諺があるけど、あんたらはそれを知らないのかい?」
「価値観が異なる人に自分の価値観を押し付けるのはよくないぞ」
「じゃあ人を拉致して連れてくるのはもっとよくないぞ。それにわざわざ拉致して料理を振る舞うくらいなのだから好きな料理くらい用意したらどうだ?」
美憂は皮肉をきかしながら言った。
「言っただろう。ここでの我々の生活は全て古き良き時代のアメリカに準拠してるとな」
友紀はここで箱舟会の情報を思い出す。箱舟会における生活は全て古き良き時代のアメリカの再現であるとされ、少しでも再現性を高めるために信者の家庭には専用のテレビが配られ、そこでは教団の公共放送の他に日本で放映された古き良き時代のアメリカのテレビドラマが流れているとされている。どこまで古き良き時代とやらを再現したら気が済むのだろう。友紀は常に昔を振り返っている教団に気持ち悪さを覚えた。
リムジンは到着し、五人はホテルの一室へと追い込まれた。
「おい、待て、テメェ!ここを開けやがれッ!」
秀明は扉に向かって突進を繰り出したが、扉はピクリとも動かない。
秀明は舌を打ってから用意されたベッドの上に腰を掛ける。
「クソッタレ、ビクともしねぇ」
「全くひどいもんだ。何もない一室に押し込まれて、ディナーまで待てだと、ふざけているのか?」
クローゼットに背を預けて腕を組む友紀の眉は不愉快だと言わんばかりに両眉が寄っていた。
「あっ、でもよくみろよ、テレビは置いてあるぜ」
恭介は部屋の中に設置されたテレビを見つけたかと思うと、迷う事なくスイッチを入れた。するとテレビからは白黒映像ばかりが映し出されていくではないか。
しかも、日本の映像ではなく外国の映像である。
幸いな事に日本語吹き替え版であった。恭介は当初こそ不満そうであったが、テレビの内容そのものは面白かったらしく釘付けになっていた。他の仲間たちも他にやる事がなかったからか、テレビに視線を集中させていく。
テレビの内容はこの頃に流行った一話完結のSF劇場であった。内容は凄まじい超能力を持った子供が街や人々と共に見知らぬ世界へと転移し、人々を恐怖で支配するというものであった。
大人たちが子供の超能力者の機嫌をうかがって怯える姿には見ているこちら側の心臓が悪くなるほどであった。
場面は教団の公共広告を挟んでクライマックスへと続いていく。
それはある村人の誕生日会の事であった。歌が嫌いな超能力者の子供の前で調子に乗った村人が歌を歌い始めたのだ。
それに機嫌を悪くした子供は村人を世にも悍ましい姿へと変えてしまったのである。勿論簡単に人を殺してしまう少年にも恐怖を覚えたが、極め付けはその後の少年を囲む大人たち、とりわけ大人たちの態度であった。
「そうだ。それはとってもいい事だよ」
「そうなんだ。それはとってもいい事よ」
と、少年を叱るどころか誉めそやすのである。自分の命が助かりたいばかりに。
物語はその後に少年が気まぐれに雪を降らせて、作物をダメにする場面で終わってしまったのである。
あまりにも後味の悪い内容であったので、恭介は詫びを入れてテレビを消したのだが、この時の友紀の脳裏にはかつての女王の姿が思い浮かんでいた。
外で平気で人の頬を叩き、自分の思う通りに物事が思うように進まなければ自分を憂さ晴らしにつかうあの女王の姿が小さな村で独裁者を気取っていたあの少年と被って見えた。
友紀の人権はないも同然だった。自身の名誉や体は日常的に傷付けられた。
かつての婚約者はそんな女王をなんでも誉めそやしていた。友紀はかつての婚約者をテレビに出てきた超能力者を誉めそやす大人たちと被ってみえた。
友紀はこの箱舟会に入信したかつての婚約者の事を思い返す。嫌悪の感情は出て当然であるので、その一方で愛と呼べる感情も消えない。
そんな複雑な思いを抱えていた時だ。扉を叩く音が聞こえた。秀明が代表して扉を開くと、そこには果物の載った台車を押したかつての婚約者の姿がみえた。
「あ、き、キミは……」
友紀は思わず声を震わせたのだが、かつての婚約者はその声を無視して果物を運んでいく。
「わ、我々の街で取れた果物です。アメリカでもよく食べられており、この街の子供たちもおやつに食べてる果物です。よ、よかったらお召し上がりください」
「な、なぁ、キミなんだろ?私だッ!キミの婚約者だった貝塚友紀だッ!占い師の……わかるか!?」
友紀は興奮して自分の事をPRしたのだが、かつての婚約者はそれを無視して用件だけを話していた。
「コクスンのお話によればお食事の時間帯は本日の午後7時という事でございまして、後ほど係の者がディナー用のスーツとドレスを持って参ります」
そのまま台車を下げてその場を去ろうとしたかつての婚約者に秀明が掴み掛かった。
「おい待てよ、こいつはあんたの婚約者だったんだろ?ならせめて一言詫びくらい入れたらどうだ?」
「お、お客様、ご無体はおやめくださいませ」
「ご無体だと?ご無体はテメェの方だろうがッ!」
秀明が激昂して胸ぐらをつかみ上げようとした時だ。その間に友紀が入って、秀明を止めた。
「まぁ、待ってくれ……私に免じてこの場は抑えてくれないか?頼む」
秀明は舌を打つとそのまま部屋に用意された寝台の上に大の字になって寝転んでいく。
怯える秀明の代わりに友紀がかつての婚約者に向かって話し掛けた。
「久し振りだな。元気だったか?」
だが、帰ってくる答えは沈黙だけである。構わずに友紀は続けた。
「その、よかったらでいいんだ。また私と話し合ってはくれないか?今更な話だが、私としてはーー」
「お客様ッ!当ホテルのスタッフにご無体はおやめくださいませ!」
友紀が背後を振り返ると、そこには教団のシンボルであるヴィンテージワンピースに身を包んだ童顔の女性が立っていた。
「キミは?」
「彼の婚約者でございます」
黒い髪を背中にまで垂らした小さな体型の女性は友紀に向かって頭を下げたのであった。
「さてと、ここから街まではお前たちも知っている筈だな?一度来た事があるんだからな。当然といえば当然ではあるけどな」
「まぁ、そうだなとしか言えんな。ンなくだらねー事はどうでもいいんだッ!とっとと要点だけ言いやがれッ!」
縄で拘束された秀明は運転席にいる先程の刑事に向かって叫ぶ。
「まぁ、そう慌てなさるなって、コクスンが折角お前たちを今夜のディナーに招待してくれるというのに」
「ディナーだと?珍しい事もあるもんだ」
美憂が皮肉めいた言葉をぶつける。
「そう皮肉を言いなさるな。かつての古き良きアメリカではディナーは友人をもてなし、家族との交流を深める大事な出来事だったと聞く。あんたはコクスンが最も重要視する出来事に選ばれたという事になる」
「けっ、ネクタイ締めてパーティーに参加しろっていうのか?オレはごめんだね。どうして飯食う場までンなもんを締めなくちゃあいけないんだ」
秀明は明らかに嫌がっていたが、運転する刑事は構うことなく話を続けていく。
「そう言うなよ。我々の街で取れたご馳走が出るんだぞ」
「ステーキにベーコンといった日本人離れしたものが出るのか?そもそも毎日そんなものを食って過ごしているのか、お前たちは?日本人ならば米と野菜、それに魚だろう?それに味噌汁だ。日本人ならばステーキよりこっちの方が好きな筈だ」
全て美憂が休日に食べるものばかりである。美憂は幼い頃は休日は両親にねだり、和食を作ってもらっていたのだ。成長してからは自分でも少しずつ料理のレパートリーを増やしている。
ナスのお浸しに豆腐と白菜を使った味噌汁などは美憂の好物であった。
美憂はその事を刑事に伝えたのだが、返ってきたのは気の乗らない返事であった。
「……生憎と我々の街では和食は作っていなくてね。全てアメリカに準拠しているんだ」
「……『郷にいれば郷に従え』という日本の諺があるけど、あんたらはそれを知らないのかい?」
「価値観が異なる人に自分の価値観を押し付けるのはよくないぞ」
「じゃあ人を拉致して連れてくるのはもっとよくないぞ。それにわざわざ拉致して料理を振る舞うくらいなのだから好きな料理くらい用意したらどうだ?」
美憂は皮肉をきかしながら言った。
「言っただろう。ここでの我々の生活は全て古き良き時代のアメリカに準拠してるとな」
友紀はここで箱舟会の情報を思い出す。箱舟会における生活は全て古き良き時代のアメリカの再現であるとされ、少しでも再現性を高めるために信者の家庭には専用のテレビが配られ、そこでは教団の公共放送の他に日本で放映された古き良き時代のアメリカのテレビドラマが流れているとされている。どこまで古き良き時代とやらを再現したら気が済むのだろう。友紀は常に昔を振り返っている教団に気持ち悪さを覚えた。
リムジンは到着し、五人はホテルの一室へと追い込まれた。
「おい、待て、テメェ!ここを開けやがれッ!」
秀明は扉に向かって突進を繰り出したが、扉はピクリとも動かない。
秀明は舌を打ってから用意されたベッドの上に腰を掛ける。
「クソッタレ、ビクともしねぇ」
「全くひどいもんだ。何もない一室に押し込まれて、ディナーまで待てだと、ふざけているのか?」
クローゼットに背を預けて腕を組む友紀の眉は不愉快だと言わんばかりに両眉が寄っていた。
「あっ、でもよくみろよ、テレビは置いてあるぜ」
恭介は部屋の中に設置されたテレビを見つけたかと思うと、迷う事なくスイッチを入れた。するとテレビからは白黒映像ばかりが映し出されていくではないか。
しかも、日本の映像ではなく外国の映像である。
幸いな事に日本語吹き替え版であった。恭介は当初こそ不満そうであったが、テレビの内容そのものは面白かったらしく釘付けになっていた。他の仲間たちも他にやる事がなかったからか、テレビに視線を集中させていく。
テレビの内容はこの頃に流行った一話完結のSF劇場であった。内容は凄まじい超能力を持った子供が街や人々と共に見知らぬ世界へと転移し、人々を恐怖で支配するというものであった。
大人たちが子供の超能力者の機嫌をうかがって怯える姿には見ているこちら側の心臓が悪くなるほどであった。
場面は教団の公共広告を挟んでクライマックスへと続いていく。
それはある村人の誕生日会の事であった。歌が嫌いな超能力者の子供の前で調子に乗った村人が歌を歌い始めたのだ。
それに機嫌を悪くした子供は村人を世にも悍ましい姿へと変えてしまったのである。勿論簡単に人を殺してしまう少年にも恐怖を覚えたが、極め付けはその後の少年を囲む大人たち、とりわけ大人たちの態度であった。
「そうだ。それはとってもいい事だよ」
「そうなんだ。それはとってもいい事よ」
と、少年を叱るどころか誉めそやすのである。自分の命が助かりたいばかりに。
物語はその後に少年が気まぐれに雪を降らせて、作物をダメにする場面で終わってしまったのである。
あまりにも後味の悪い内容であったので、恭介は詫びを入れてテレビを消したのだが、この時の友紀の脳裏にはかつての女王の姿が思い浮かんでいた。
外で平気で人の頬を叩き、自分の思う通りに物事が思うように進まなければ自分を憂さ晴らしにつかうあの女王の姿が小さな村で独裁者を気取っていたあの少年と被って見えた。
友紀の人権はないも同然だった。自身の名誉や体は日常的に傷付けられた。
かつての婚約者はそんな女王をなんでも誉めそやしていた。友紀はかつての婚約者をテレビに出てきた超能力者を誉めそやす大人たちと被ってみえた。
友紀はこの箱舟会に入信したかつての婚約者の事を思い返す。嫌悪の感情は出て当然であるので、その一方で愛と呼べる感情も消えない。
そんな複雑な思いを抱えていた時だ。扉を叩く音が聞こえた。秀明が代表して扉を開くと、そこには果物の載った台車を押したかつての婚約者の姿がみえた。
「あ、き、キミは……」
友紀は思わず声を震わせたのだが、かつての婚約者はその声を無視して果物を運んでいく。
「わ、我々の街で取れた果物です。アメリカでもよく食べられており、この街の子供たちもおやつに食べてる果物です。よ、よかったらお召し上がりください」
「な、なぁ、キミなんだろ?私だッ!キミの婚約者だった貝塚友紀だッ!占い師の……わかるか!?」
友紀は興奮して自分の事をPRしたのだが、かつての婚約者はそれを無視して用件だけを話していた。
「コクスンのお話によればお食事の時間帯は本日の午後7時という事でございまして、後ほど係の者がディナー用のスーツとドレスを持って参ります」
そのまま台車を下げてその場を去ろうとしたかつての婚約者に秀明が掴み掛かった。
「おい待てよ、こいつはあんたの婚約者だったんだろ?ならせめて一言詫びくらい入れたらどうだ?」
「お、お客様、ご無体はおやめくださいませ」
「ご無体だと?ご無体はテメェの方だろうがッ!」
秀明が激昂して胸ぐらをつかみ上げようとした時だ。その間に友紀が入って、秀明を止めた。
「まぁ、待ってくれ……私に免じてこの場は抑えてくれないか?頼む」
秀明は舌を打つとそのまま部屋に用意された寝台の上に大の字になって寝転んでいく。
怯える秀明の代わりに友紀がかつての婚約者に向かって話し掛けた。
「久し振りだな。元気だったか?」
だが、帰ってくる答えは沈黙だけである。構わずに友紀は続けた。
「その、よかったらでいいんだ。また私と話し合ってはくれないか?今更な話だが、私としてはーー」
「お客様ッ!当ホテルのスタッフにご無体はおやめくださいませ!」
友紀が背後を振り返ると、そこには教団のシンボルであるヴィンテージワンピースに身を包んだ童顔の女性が立っていた。
「キミは?」
「彼の婚約者でございます」
黒い髪を背中にまで垂らした小さな体型の女性は友紀に向かって頭を下げたのであった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?
ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
龍姫伝〜白き覇者の物語〜
安藤 炉衣弩
ファンタジー
生まれながらにして、龍の力を持ち人々から龍姫と呼ばれ畏怖され敬われる存在とし生まれた5人の少女か織りなす物語。
少女達が目指すは、民衆を導き〝スクウ〟救世主となる龍姫皇帝のたった一つの椅子を求め運命に抗い翻弄される。
人々を助ける為に他の少女を屠り、その玉座に辿りついた時に世界の真実を知ることになる。今迄私たちがして来た事が正しかったのか、人々を〝スクウ〟本当の意味とは……
5人の姫とウチに宿りし聖5龍天と呼ばれる龍と様々な思惑が絡み合う激しい物語の後に、アナタが真実を見極めろーー
お前にその〝カクゴ〟あるのなら、〝スクウ〟の真の意味を解き明かせ
イラスト 明来
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる