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エピローグ
泰平の世から愛を込めて
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二人にとっては昭和39年という年は東京オリンピックも無事に終了し、数年前からの夢であった学費が溜まり、尚且つ正妖大学の受験に合格した記念すべき年であった。
合格受験の帰り道、二人が路面電車に乗っていた時だ。
二人の横に大きな分厚い丸渕の眼鏡を掛けた青年が落ち込んだ様子で溜息を吐く。
普通ならば、放っておくのだが、風太郎はたまたま隣に座っていた事もあり、自分よりも年下と思われる若い青年に向かって声を掛けてしまう。
「あの?どうかしましたか?」
黒色の詰襟の制服を着た青年は隣で話し掛けてきた自分より年上の青年に話し掛けられた事に戸惑った様子を見せたが、直ぐに微笑みを見せて首を横に振って、
「いいえ、何でもありません……ただ、気にしてる事があるんですよ」
青年曰く彼は少年誌で小説を書いている連載作家であるらしい。彗星の様に現れた稀代の人気作家として期待を寄せられているらしい。
だが、彼は気を落としてしまっている。
「……ぼく、本当だったら、こんなものを書いている場合じゃあないんです。本当だったら、大学に行ったんだったら、ちゃんとした所で就職しなくちゃあいけないのに……」
彼は続けて話していく。幼い頃面倒を見てくれた養父の話。彼に影響されて話を書いていた事、そして、自分が腕試しで送った小説が上手く連載誌に載り、それが今も好評だという事。
そして、大学に合格した事を養父に伝え辛い事を。
「みんな、言ってました。あの人はわざと自分に厳しい言葉を追い出したと。でも、怖いんです。もし、合格の発表を聞いても、怖い顔をしていたら……ぼく、あの人と離れてからも小説と並行して勉強していたんです。それで、合格したんだけれど……」
「それで褒めて貰えないかもしれない?ですか?下らない」
「お、おい、綺蝶……」
風太郎は同い年の妻を止めたが、彼女は止まる気配は見えない。
「褒めて貰えないからって何なんです。あなたは頑張った……合格した。だから、報告に来た。それだけで、良いでしょう?」
丸渕の眼鏡の青年は彼女の顔を見上げて両頬を赤く染めていく。
それから、両目を輝かせながら何度も何度も首を縦に振っていく。
三人で暫くの間、話していると、路面電車が停車して、青年は降りていく。
風太郎は青年の去っていく姿を眺めながら、隣に座っていた綺蝶に向かって問う。
「なぁ、あの人……上手くその人と和解できたかな?」
「分かりません。けど、あなた。人生っていうのは無限の道が広がっているんです。その人それぞれの人生が目の前には広がっているんです。和解するのもしないのもどちらでもあり得ます。ですが、私は和解したと思いたいです。だって、その方が楽しいじゃあないですか?」
「自分が最善だと思う道を歩いていく。自分が楽しいと思う道を選んでいく。そのためには、少しだけ苦しい思いをしなければいけない。それが、人生だというものだと思います。ついでに、お伺いしますが、あなたは人生をどうしたいですか?」
何処で言われていた言葉なのだろう。また、何か妙な映画にでも影響されたのだろうか。はたまた、何処かの雑誌にでも書いていた事だろうか。
それとも、心の中に浮かんできた言葉を纏めたのだろうか。
綺蝶が考えていると、隣に座っていた綺蝶の手に風太郎が手を伸ばして、強く握り締める。
「じゃあ、オレはこうしていたい。綺蝶とずっと一緒に暮らしたい。それが、おれが選んだ人生の道だから……」
綺蝶は照れ臭さのためか、頬を赤く染めながら、風太郎の手を握り返す。
そして、二人で夕陽に照らされる路面電車で手を握りながら、二人で顔を見て笑う。
昭和39年から、数十年後。
「映画面白かったー」
「うん、そうだね!お爺ちゃんとお婆ちゃんはどうだった?」
兄妹は自分たちを多忙な両親に代わって今、巷で大流行りしているという鬼退治をテーマとしたアニメ映画に自分たち二人を連れて来てくれた祖父母に尋ねる。
老人ーー獅子王院夫妻はこの近所でも評判の仲の良い夫婦であった。また、一部では既に開かれた東京郊外の方に立派な自宅を持っているとも言われ、郊外の住宅街では金持ち夫婦として有名である。その家の庭先で二人は遊びにやって来た息子夫婦と娘夫婦を味噌汁でもてなすのが好きだった。
また、老夫婦は三名の孫を持って暮らしており、子供夫婦が面倒を長期休みの際に面倒が見れない時はその孫を遊びに連れて行ったりするなど面倒見の良さも近所の間では評判であった。
今回、二人の孫を大流行りの鬼退治のアニメ映画に連れて行ったのもその一環であった。
映画の帰り、ファミリーレストランで食事を摂っていた時に、老夫婦は二人で食事をしながら、帰りについつい買ってしまった映画に登場するキャラクターのグッズとその映画に関する内容を話していた。
映画の話をする内に、少年は我慢ができずに祖父母に尋ねてしまう。
「ねぇ、お爺ちゃん、お婆ちゃん……昔は映画に出てくる鬼みたいなのがいたって本当なの?」
不安がる少年を見て、安心させるために、祖母の獅子王院綺蝶は柔和な笑みを浮かべて、
「本当です。でも、大丈夫ですよ。人を呪うこわ~い妖怪はお爺ちゃんとお婆ちゃんの代で全部倒しちゃいましたから。安心してくださいね」
そう言うと、綺蝶はファミリーレストランで頼んだハンバーグを食べていく。
「そうそう、綺蝶は昔から強くってな。映画に出てくるあんな悪い鬼をバッタバッタと斬り倒しておったわ」
そう言ってケタケタと笑う祖父の足を蹴ると、祖母はいつもと同じ柔和な笑みを浮かべて言う。
「人を戦国時代の豪傑みたいに言わないでくださいよ。私だって乙女なんですよ」
「でも……」
「でもじゃありません!」
綺蝶はそう言うと、不機嫌な様子で食事に戻っていく。
(全く、昔はもっと静かに怒っていたんじゃが、こんなに激昂して怒る様になったんじゃ?)
風太郎は疑問を感じながら、何となくバツの悪い食事を終えて、食後のコーヒーを楽しんでいた時だ。
先程の少年に触発されたのか、少女がキラキラと目を輝かせて、
「ねぇ、ねぇ、じゃあさ、お爺ちゃん、お婆ちゃん!また聞かせてよ。あの昔話……ほら、妖鬼って怪物を倒した時の話!!」
「いいじゃろう!あれはーー」
風太郎は語っていく。かつての仲間の記憶を。かつての戦いの事を。既に過ぎ去った時代の事を。
風太郎は既に大昔の事になってしまった妖鬼の話を二人に語っていく。
風太郎は昔話を語りながら、いつの日にかの綺蝶に向かって言葉を送る。
(あの時はあんな風に答えちまったが、今なら、ハッキリと言える。オレは人生をこんな風に大切な人たちに囲まれて送りたかった。それだけだよ)
そう答えると、外から優しい日差しが差し込み、一家を照らしていく。
同時に、隣に座っていた綺蝶がニッコリと笑い掛ける。
(私もこの人生を選んだ事に悔いはありませんよ。あなたや大切な人たちに囲まれて幸せです)
二人は互いに自分たちの若かりし頃の話を孫に語りながら、心の中で同じ事を唱えた。
この幸せがいつまでもずっと続きます様に、と。
合格受験の帰り道、二人が路面電車に乗っていた時だ。
二人の横に大きな分厚い丸渕の眼鏡を掛けた青年が落ち込んだ様子で溜息を吐く。
普通ならば、放っておくのだが、風太郎はたまたま隣に座っていた事もあり、自分よりも年下と思われる若い青年に向かって声を掛けてしまう。
「あの?どうかしましたか?」
黒色の詰襟の制服を着た青年は隣で話し掛けてきた自分より年上の青年に話し掛けられた事に戸惑った様子を見せたが、直ぐに微笑みを見せて首を横に振って、
「いいえ、何でもありません……ただ、気にしてる事があるんですよ」
青年曰く彼は少年誌で小説を書いている連載作家であるらしい。彗星の様に現れた稀代の人気作家として期待を寄せられているらしい。
だが、彼は気を落としてしまっている。
「……ぼく、本当だったら、こんなものを書いている場合じゃあないんです。本当だったら、大学に行ったんだったら、ちゃんとした所で就職しなくちゃあいけないのに……」
彼は続けて話していく。幼い頃面倒を見てくれた養父の話。彼に影響されて話を書いていた事、そして、自分が腕試しで送った小説が上手く連載誌に載り、それが今も好評だという事。
そして、大学に合格した事を養父に伝え辛い事を。
「みんな、言ってました。あの人はわざと自分に厳しい言葉を追い出したと。でも、怖いんです。もし、合格の発表を聞いても、怖い顔をしていたら……ぼく、あの人と離れてからも小説と並行して勉強していたんです。それで、合格したんだけれど……」
「それで褒めて貰えないかもしれない?ですか?下らない」
「お、おい、綺蝶……」
風太郎は同い年の妻を止めたが、彼女は止まる気配は見えない。
「褒めて貰えないからって何なんです。あなたは頑張った……合格した。だから、報告に来た。それだけで、良いでしょう?」
丸渕の眼鏡の青年は彼女の顔を見上げて両頬を赤く染めていく。
それから、両目を輝かせながら何度も何度も首を縦に振っていく。
三人で暫くの間、話していると、路面電車が停車して、青年は降りていく。
風太郎は青年の去っていく姿を眺めながら、隣に座っていた綺蝶に向かって問う。
「なぁ、あの人……上手くその人と和解できたかな?」
「分かりません。けど、あなた。人生っていうのは無限の道が広がっているんです。その人それぞれの人生が目の前には広がっているんです。和解するのもしないのもどちらでもあり得ます。ですが、私は和解したと思いたいです。だって、その方が楽しいじゃあないですか?」
「自分が最善だと思う道を歩いていく。自分が楽しいと思う道を選んでいく。そのためには、少しだけ苦しい思いをしなければいけない。それが、人生だというものだと思います。ついでに、お伺いしますが、あなたは人生をどうしたいですか?」
何処で言われていた言葉なのだろう。また、何か妙な映画にでも影響されたのだろうか。はたまた、何処かの雑誌にでも書いていた事だろうか。
それとも、心の中に浮かんできた言葉を纏めたのだろうか。
綺蝶が考えていると、隣に座っていた綺蝶の手に風太郎が手を伸ばして、強く握り締める。
「じゃあ、オレはこうしていたい。綺蝶とずっと一緒に暮らしたい。それが、おれが選んだ人生の道だから……」
綺蝶は照れ臭さのためか、頬を赤く染めながら、風太郎の手を握り返す。
そして、二人で夕陽に照らされる路面電車で手を握りながら、二人で顔を見て笑う。
昭和39年から、数十年後。
「映画面白かったー」
「うん、そうだね!お爺ちゃんとお婆ちゃんはどうだった?」
兄妹は自分たちを多忙な両親に代わって今、巷で大流行りしているという鬼退治をテーマとしたアニメ映画に自分たち二人を連れて来てくれた祖父母に尋ねる。
老人ーー獅子王院夫妻はこの近所でも評判の仲の良い夫婦であった。また、一部では既に開かれた東京郊外の方に立派な自宅を持っているとも言われ、郊外の住宅街では金持ち夫婦として有名である。その家の庭先で二人は遊びにやって来た息子夫婦と娘夫婦を味噌汁でもてなすのが好きだった。
また、老夫婦は三名の孫を持って暮らしており、子供夫婦が面倒を長期休みの際に面倒が見れない時はその孫を遊びに連れて行ったりするなど面倒見の良さも近所の間では評判であった。
今回、二人の孫を大流行りの鬼退治のアニメ映画に連れて行ったのもその一環であった。
映画の帰り、ファミリーレストランで食事を摂っていた時に、老夫婦は二人で食事をしながら、帰りについつい買ってしまった映画に登場するキャラクターのグッズとその映画に関する内容を話していた。
映画の話をする内に、少年は我慢ができずに祖父母に尋ねてしまう。
「ねぇ、お爺ちゃん、お婆ちゃん……昔は映画に出てくる鬼みたいなのがいたって本当なの?」
不安がる少年を見て、安心させるために、祖母の獅子王院綺蝶は柔和な笑みを浮かべて、
「本当です。でも、大丈夫ですよ。人を呪うこわ~い妖怪はお爺ちゃんとお婆ちゃんの代で全部倒しちゃいましたから。安心してくださいね」
そう言うと、綺蝶はファミリーレストランで頼んだハンバーグを食べていく。
「そうそう、綺蝶は昔から強くってな。映画に出てくるあんな悪い鬼をバッタバッタと斬り倒しておったわ」
そう言ってケタケタと笑う祖父の足を蹴ると、祖母はいつもと同じ柔和な笑みを浮かべて言う。
「人を戦国時代の豪傑みたいに言わないでくださいよ。私だって乙女なんですよ」
「でも……」
「でもじゃありません!」
綺蝶はそう言うと、不機嫌な様子で食事に戻っていく。
(全く、昔はもっと静かに怒っていたんじゃが、こんなに激昂して怒る様になったんじゃ?)
風太郎は疑問を感じながら、何となくバツの悪い食事を終えて、食後のコーヒーを楽しんでいた時だ。
先程の少年に触発されたのか、少女がキラキラと目を輝かせて、
「ねぇ、ねぇ、じゃあさ、お爺ちゃん、お婆ちゃん!また聞かせてよ。あの昔話……ほら、妖鬼って怪物を倒した時の話!!」
「いいじゃろう!あれはーー」
風太郎は語っていく。かつての仲間の記憶を。かつての戦いの事を。既に過ぎ去った時代の事を。
風太郎は既に大昔の事になってしまった妖鬼の話を二人に語っていく。
風太郎は昔話を語りながら、いつの日にかの綺蝶に向かって言葉を送る。
(あの時はあんな風に答えちまったが、今なら、ハッキリと言える。オレは人生をこんな風に大切な人たちに囲まれて送りたかった。それだけだよ)
そう答えると、外から優しい日差しが差し込み、一家を照らしていく。
同時に、隣に座っていた綺蝶がニッコリと笑い掛ける。
(私もこの人生を選んだ事に悔いはありませんよ。あなたや大切な人たちに囲まれて幸せです)
二人は互いに自分たちの若かりし頃の話を孫に語りながら、心の中で同じ事を唱えた。
この幸せがいつまでもずっと続きます様に、と。
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