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天楼牛車決戦編
褒めないでください。気色が悪いので
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「いいわよぉ、いいわよぉ、その態度にその表情ぅ、そのへし折りたくなりそうな態度ぉ、どこをどう見てもあたしぃが理想とする子じゃあない」
「あ、褒めないでもらえますか。あなたなんかに褒められても全く嬉しくないので、むしろ、鳥肌が立ちます。やめてください」
綺蝶は柔和な笑顔と共にその笑顔には似つかわしくない毒舌を放つ。
それを聞いて流石にムッとしたのか、姑獲鳥は頬を冬眠前のリスの様に膨らませて、
「別にぃ、あなたのために言ったんじゃあないわよぉ。あたしぃが自己満足のために言っただけよぉ」
「……なるほど、納得です。でも、もうやめてくださいね」
彼女は言葉の最後に語彙を強める事もなく、大きく刀を振り上げていく。
振り上げられた刀は槍斧に受け止められ、そのまま綺蝶が弾かれてしまうかという危険が生じていたのだが、彼女は敢えてそれに食らい付き、そのまま第三の破魔式を使用していく。
そして、そのまま黒竜の攻撃で彼女を食い尽くそうと目論んだのだが、彼女は寸前のところで太陽の光を光らせて闇の破魔式を恐れさせていく。
なので、綺蝶はそのまま背後に下がると、今度は全ての妖鬼を飲み込む黒色の雲を作り出して、彼女に向かわせていく。
彼女はそれを日光で浄化させ、胸を張る。
単純な流れの様に思われたのだが、今回の綺蝶はいつもと違う。
そう、暗雲のすぐ後ろに張り付き、暗雲が払われるのと同時に、彼女に向かって刀を喰らわせる。
流石の姑獲鳥もそれを見て危うく危機を感じたらしい。彼女は背後に下がろうとしものの、間に合わずに腹を斬りつけられてしまう。
彼女は悲鳴を上げて地面の上に倒れてしまう。
姑獲鳥は地面の上に転がるのと同時に、綺蝶を睨んだが、綺蝶は動じる気配は見えない。
堪らずに、彼女に罵声を浴びせたが、それに精神的な攻撃を負った様子は見えない。
むしろ、殺す大義名分が増えたとばかりに喜んで地面の下にいる姑獲鳥に向かって攻撃を繰り出す。
両者は睨み合いを続けながら、互いに自分の持つ武器に手を付ける。
最初に武器を振ったのは綺蝶。綺蝶はそのまま第二、第三と闇の破魔式を続けて利用し、姑獲鳥を殺そう画策していく。
だが、姑獲鳥は槍斧を利用して飛び上がると、そのまま地面の下の彼女に斬り掛かっていく。
綺蝶はこのまま刀を喰らって、姑獲鳥が絶命する事を祈った。
だが、神は時として非常になる。姑獲鳥は綺蝶を弾き飛ばし、そのまま日光の光を利用して彼女の視力を一時的に麻痺させていく。
よろめく彼女に対して姑獲鳥は容赦のない攻撃を繰り出していく。縦に横に、斧を振り、彼女を翻弄していく。
目がやられてしまい、未だに足元がふらつく彼女にとっては一番厳しい状況であるかもしれない。
だが、何とか自分を奮い立たせて姑獲鳥の槍斧を弾く。
姑獲鳥は予想外の反撃に足を崩してしまったらしい。
よろめく姑獲鳥に彼女は刀を突き刺していく。
姑獲鳥は何とか真上から迫った刀を避けようとするものの、綺蝶はそれを逃しはしない。
彼女は大きな声で唸り声を上げながら、黒竜を纏わせた刀を振り上げながら、彼女に向かっていく。
姑獲鳥はそれを日光で消す。一安心した姑獲鳥であったが、それがいけなかったらしい。
油断した一瞬の隙を突かれ、槍斧をくぐり抜けた刀は彼女の左胸の上の上腕骨に深く突き刺さっていく。
「ぐっ、ァァァァァ~!!」
姑獲鳥は悲鳴を上げて地面の上を転がっていく。
「痛いですか?ですが、あなたが母に与えた痛みはこれの比じゃありませんよ!」
彼女はそう言って横になっている姑獲鳥の手の甲を踏み付ける。
「どうです?この痛みは!?これが、あなたが今まで多くの人々に与えてきた痛みですよ!」
「に、兄様ァァァァァ~」
情けない声だ。心底からそう思う。だが、出てしまったのだ。自分では意識しない内に。
だが、彼女はそれを聞いても動じる事なく柔和な笑みを浮かべて、
「大丈夫ですよ。あなたも、もうそろそろその兄に会えますから」
と、言い放つ。つまり、彼女をこのまま逃すつもりはないという事だ。
その証拠に、綺蝶は第六の破魔式を使用して黒い触手で彼女を拘束していく。
「どうです?この痛みは?どうです?この苦しみは?ですが、安心してください。あなたはもう罰を受けましたから、苦しまない様に楽にしてあげますよ」
綺蝶はそう言うと、刀を構える。神妙な顔だ。古来より、いや、僅か二百年程前までいた罪人の首を斬首する執行人というのはこんな顔を浮かべていたのだろうか。
だが、彼女はそれ以上の感慨を受ける事なく、第三の破魔式を利用して彼女の体を飲み込んでいく。
玉藻姑獲鳥はこの瞬間に姿を消し、彼女が持っていた槍斧だけを残して消えてしまったのだ。
彼女はこのまま倒れたい気持ちであったが、倒れるわけにはいくまい。
何故なら、玉藻姑獲鳥の姉にして全ての妖鬼を操る総大将はあの牛車の中で待機しているのだから。
邪魔者が消えた対魔師たちはそのまま牛車の方へと向かって行く。
牛車へと向かう過程で、綺蝶は風太郎、日向の両名と再会する。
今は戦闘中だ。そんな事をしてはいけない。そう考えたたのだが、綺蝶は無意識のうちに手を差し出して、
「風太郎さん。お願いです。私と手を繋いで頂けませんか?」
その言葉を聞いて風太郎は躊躇う事なく首を縦に動かす。
二人は手を繋ぎながら、自分たちの本拠地の中に停まっている牛車の中へと突入する。
てっきり、目の前で玉藻紅葉が酒を片手に待っているのではないかと思われたのだが、その実態は大きく違っていた。
何故なら、全員の前には何処までも広く繋がる空間に、何処までも続く襖や障子が広がっていたのだから。
庭に集まっていた大勢の対魔師たちが突入するのと同時に牛車の入り口は消えてなくなり、入り口が何処かへと消え去ってしまう。
全員が背後を見つめるものの、反応はない。
だが、この牛車の中に閉じ込められてしまったのだけは分かる。
どうすれば良いかと思案していると、目の前にいつもの白いドレスではなく、十二単を身に付け、先程の傷を完治させた玉藻紅葉が現れて、口元を隠しながら大きな声で笑って、
「はっはっ、これで私を追い詰めたつもりなの!?残念ながら、あなた達の墓場はここよ!目障りな対魔師たち!あなた達はここで今日、消えてなくなるのよ!」
風太郎は自分の真上で観察し、嘲笑う紅葉に向かって叫び返す。
「消えるのはお前たち妖鬼の方だ!」
「ふん、やれるものならやってみなさい」
紅葉はそう言うと、背後の襖を閉めて姿を消す。
風太郎は閉じられた襖をいつまでも睨んでいた。
「あ、褒めないでもらえますか。あなたなんかに褒められても全く嬉しくないので、むしろ、鳥肌が立ちます。やめてください」
綺蝶は柔和な笑顔と共にその笑顔には似つかわしくない毒舌を放つ。
それを聞いて流石にムッとしたのか、姑獲鳥は頬を冬眠前のリスの様に膨らませて、
「別にぃ、あなたのために言ったんじゃあないわよぉ。あたしぃが自己満足のために言っただけよぉ」
「……なるほど、納得です。でも、もうやめてくださいね」
彼女は言葉の最後に語彙を強める事もなく、大きく刀を振り上げていく。
振り上げられた刀は槍斧に受け止められ、そのまま綺蝶が弾かれてしまうかという危険が生じていたのだが、彼女は敢えてそれに食らい付き、そのまま第三の破魔式を使用していく。
そして、そのまま黒竜の攻撃で彼女を食い尽くそうと目論んだのだが、彼女は寸前のところで太陽の光を光らせて闇の破魔式を恐れさせていく。
なので、綺蝶はそのまま背後に下がると、今度は全ての妖鬼を飲み込む黒色の雲を作り出して、彼女に向かわせていく。
彼女はそれを日光で浄化させ、胸を張る。
単純な流れの様に思われたのだが、今回の綺蝶はいつもと違う。
そう、暗雲のすぐ後ろに張り付き、暗雲が払われるのと同時に、彼女に向かって刀を喰らわせる。
流石の姑獲鳥もそれを見て危うく危機を感じたらしい。彼女は背後に下がろうとしものの、間に合わずに腹を斬りつけられてしまう。
彼女は悲鳴を上げて地面の上に倒れてしまう。
姑獲鳥は地面の上に転がるのと同時に、綺蝶を睨んだが、綺蝶は動じる気配は見えない。
堪らずに、彼女に罵声を浴びせたが、それに精神的な攻撃を負った様子は見えない。
むしろ、殺す大義名分が増えたとばかりに喜んで地面の下にいる姑獲鳥に向かって攻撃を繰り出す。
両者は睨み合いを続けながら、互いに自分の持つ武器に手を付ける。
最初に武器を振ったのは綺蝶。綺蝶はそのまま第二、第三と闇の破魔式を続けて利用し、姑獲鳥を殺そう画策していく。
だが、姑獲鳥は槍斧を利用して飛び上がると、そのまま地面の下の彼女に斬り掛かっていく。
綺蝶はこのまま刀を喰らって、姑獲鳥が絶命する事を祈った。
だが、神は時として非常になる。姑獲鳥は綺蝶を弾き飛ばし、そのまま日光の光を利用して彼女の視力を一時的に麻痺させていく。
よろめく彼女に対して姑獲鳥は容赦のない攻撃を繰り出していく。縦に横に、斧を振り、彼女を翻弄していく。
目がやられてしまい、未だに足元がふらつく彼女にとっては一番厳しい状況であるかもしれない。
だが、何とか自分を奮い立たせて姑獲鳥の槍斧を弾く。
姑獲鳥は予想外の反撃に足を崩してしまったらしい。
よろめく姑獲鳥に彼女は刀を突き刺していく。
姑獲鳥は何とか真上から迫った刀を避けようとするものの、綺蝶はそれを逃しはしない。
彼女は大きな声で唸り声を上げながら、黒竜を纏わせた刀を振り上げながら、彼女に向かっていく。
姑獲鳥はそれを日光で消す。一安心した姑獲鳥であったが、それがいけなかったらしい。
油断した一瞬の隙を突かれ、槍斧をくぐり抜けた刀は彼女の左胸の上の上腕骨に深く突き刺さっていく。
「ぐっ、ァァァァァ~!!」
姑獲鳥は悲鳴を上げて地面の上を転がっていく。
「痛いですか?ですが、あなたが母に与えた痛みはこれの比じゃありませんよ!」
彼女はそう言って横になっている姑獲鳥の手の甲を踏み付ける。
「どうです?この痛みは!?これが、あなたが今まで多くの人々に与えてきた痛みですよ!」
「に、兄様ァァァァァ~」
情けない声だ。心底からそう思う。だが、出てしまったのだ。自分では意識しない内に。
だが、彼女はそれを聞いても動じる事なく柔和な笑みを浮かべて、
「大丈夫ですよ。あなたも、もうそろそろその兄に会えますから」
と、言い放つ。つまり、彼女をこのまま逃すつもりはないという事だ。
その証拠に、綺蝶は第六の破魔式を使用して黒い触手で彼女を拘束していく。
「どうです?この痛みは?どうです?この苦しみは?ですが、安心してください。あなたはもう罰を受けましたから、苦しまない様に楽にしてあげますよ」
綺蝶はそう言うと、刀を構える。神妙な顔だ。古来より、いや、僅か二百年程前までいた罪人の首を斬首する執行人というのはこんな顔を浮かべていたのだろうか。
だが、彼女はそれ以上の感慨を受ける事なく、第三の破魔式を利用して彼女の体を飲み込んでいく。
玉藻姑獲鳥はこの瞬間に姿を消し、彼女が持っていた槍斧だけを残して消えてしまったのだ。
彼女はこのまま倒れたい気持ちであったが、倒れるわけにはいくまい。
何故なら、玉藻姑獲鳥の姉にして全ての妖鬼を操る総大将はあの牛車の中で待機しているのだから。
邪魔者が消えた対魔師たちはそのまま牛車の方へと向かって行く。
牛車へと向かう過程で、綺蝶は風太郎、日向の両名と再会する。
今は戦闘中だ。そんな事をしてはいけない。そう考えたたのだが、綺蝶は無意識のうちに手を差し出して、
「風太郎さん。お願いです。私と手を繋いで頂けませんか?」
その言葉を聞いて風太郎は躊躇う事なく首を縦に動かす。
二人は手を繋ぎながら、自分たちの本拠地の中に停まっている牛車の中へと突入する。
てっきり、目の前で玉藻紅葉が酒を片手に待っているのではないかと思われたのだが、その実態は大きく違っていた。
何故なら、全員の前には何処までも広く繋がる空間に、何処までも続く襖や障子が広がっていたのだから。
庭に集まっていた大勢の対魔師たちが突入するのと同時に牛車の入り口は消えてなくなり、入り口が何処かへと消え去ってしまう。
全員が背後を見つめるものの、反応はない。
だが、この牛車の中に閉じ込められてしまったのだけは分かる。
どうすれば良いかと思案していると、目の前にいつもの白いドレスではなく、十二単を身に付け、先程の傷を完治させた玉藻紅葉が現れて、口元を隠しながら大きな声で笑って、
「はっはっ、これで私を追い詰めたつもりなの!?残念ながら、あなた達の墓場はここよ!目障りな対魔師たち!あなた達はここで今日、消えてなくなるのよ!」
風太郎は自分の真上で観察し、嘲笑う紅葉に向かって叫び返す。
「消えるのはお前たち妖鬼の方だ!」
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