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船橋事変編
大陸での出来事
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驚愕し、刀を震わせる綺蝶とは対照的に、彼は先程までの彼女と同じ、ニヤニヤとした笑顔を浮かべて彼女の父についての話を語っていく。
「あれは、日本が戦争を行う前……まだ元号が大正と呼ばれていた時代の事だ……」
彼は昔を懐かしかむ顔で空を眺めていく。何処までも続くみかん色の空。
いつもならば美しく感じる筈なのに、どうして今はこんなにも鬱陶しく感じるのだろう。綺蝶には分からない。
いや、正確に言えばこの男が長々と語る昔話が何となく自分にとっては悪い話であるというのが簡単に予想できたからだ。
そんな綺蝶の心境など構う事なく、目の前の男の意識は過去の彼へと移っていったらしい。
彼は父に助けられたという。と、言うのも彼は戦前は平の巡査に過ぎず、たまたま夜警の任務を行っていた時に妖鬼と遭遇して襲われかけたのだという。
父が現れたのはそんな時だ。一つ目の白い肌の妖鬼に襲われて、路地に追い込まれた時に、彼の前に颯爽と現れたのだという。
すっかりと腰を抜かした黒崎を救い、手を差し伸ばしたのは斑目綺蝶の父、斑目明蝶であった。
彼曰く、若い頃の父は大層な美男子であり、もし、役者にでもなれば直ぐに女性の追っ掛けのみならず、男性の追っ掛けも訪れる程だという。
他にも、対魔師という職業に就いていたためか、体型も良く男の彼でさえも惚れ惚れとした程に美しい筋肉と背であったという。それに着ていた服も蝶を意識する着物に黒色の袴、その下にワイシャツという明治の書生風の格好だったというから驚いてしまったのだという。
そのためか、彼は当初に出会った時には舌がもつれて上手く喋れなかったらしい。
「あ、あのも、申し訳ありません!自分は巡査であるのにも関わらず、この様な醜態を見せてしまいまして!」
「ハハ、構わないさ。それよりも、どうだ?この後に茶でもやらないか?あんたも変なのに追い掛けられて疲れただろう?」
彼はそう言って困惑する黒崎を連れ出し、かき氷を奢ったという。
「あの時のかき氷は未だに忘れられんよ。何せ、あんなにも美しくて格好の良い人と出会えたんだからね。感謝しなくちゃあいけないよ」
彼はそう言うと、その直後の話へと戻っていく。
かき氷を食べた後にその後はお開きとなったが、後日、彼は下宿の場所を探し、改めてお礼に向かったのだという。
彼は礼として饅頭の入った箱を彼に差し出す。
「こ、これ、つ、つまらんものですが、良かったら……」
「ハッハッ、いいいですよ。私はこんな物を貰うためにあんたを助けたんじゃあありませんから」
「い、いえ、そうでもしない限り、私の気が収まりませんので!」
黒崎は畳の上にある饅頭を彼に向かって押し出す。やむを得ずに、受け取った明蝶であったが、饅頭を一つ掴んで口に放り込むと、満足そうな声で、一言、
「美味い!」とだけ告げた。
見かけによらずに豪快に食べる姿に黒崎はますます感銘を受けた様で以後は何度も彼の家に押し掛けるうちに、交流を深めていき、ついには彼の新妻を交えての家族ぐるみでの合流が始まったという。
不思議な事に彼の妻も斑目明蝶の顔ではなく、人柄に惚れた型であったのか、彼が道を歩いていると、興奮した様子で彼の元に纏わり付く女性よりも、彼は丁寧に接したという。
「私は思うんだよ。私とあの人と妻は男女の性別などというくだらない概念を乗り越えて、深い深い友情で結ばれていたのではないのかとね」
彼はそう言うと、またしても自分たちを照らす橙色に彩られた空を見上げていく。
ここまでの思い出は聞いていて楽しい思い出だ。対峙している綺蝶自身も笑いたくなってしまう。
だが、そんな思い出は次の話す彼の会話によって無惨にも吹き飛んでしまう。
「あれは元号が代わり、昭和となった年の事だった。あの年に我々は一つの災厄に見舞われた。そう、妖鬼のクソどもの手によってオレの大事な妻と授かったばかりの娘が殺されたんだッ!」
彼は強く拳を握り締めながらそれを震わせていく。
「オレは妻と娘を殺した妖鬼を殺すために、斑目さんに頼み込んだ。破魔式を教えてくれとな……」
だが、斑目明蝶は当初は断ったという。
と、言うのも、
「大事な親友にそんな真似をさせられないという理由だからだ。だが、それでもオレは必死になって縋り付き、斑目さんに破魔式を教えてもらった」
それから、二人は手を組んで妖鬼を共に狩る様になったという。
「二人で組めば、怖い物なしだった。どんな妖鬼だってオレと斑目さんの前には形なしだ。だが、ある日、オレは対魔師の限界を知ったんだよ」
それは昭和に入ったから五年がたった年のある日。彼は未だに対魔師と警察官の二足の草鞋を履いていた彼はその地位を利用して警視庁に提案した。対魔師を警視庁の警察官として迎え入れ、官憲の手で妖鬼を討伐するという計画を。
「だが、斑目さんは納得しなかった。首を絶対には縦に振らなかった。それどころか、もし、この提案を警視庁に提出すれば、お前とは縁を切るとさえ言われたよ!」
彼の悲痛な声が綺蝶の元にまで届いていく。彼が当初、破魔式を用いた騎士団を設立したのは善意によるものだったらしい。
だが、悲しい事にそれは全て裏目に入り、とうとう最愛の友との訣別を招いてしまう。
「……それからだ。斑目さんがオレの前から姿を消したのは……ずっと音沙汰がなかったが、真珠湾の二年前にあの人がオレと別れた後に組んでいた対魔師の女と結婚して、家庭を築き、結婚した事も知った。そして、その数年後に大陸の方に出兵してーー」
彼はその先は喋られなかった。嗚咽の声でその先を言えなかったらしい。
暫くの間、咽び泣く音が聞こえる。暫く泣き終わった後に、黒崎は顔を上げると、目の前で対峙しているその親友の娘と見つめ合う。
「分かるだろう?騎士団の成立はオレの悲願なんだ。そして、官憲の力と破魔式で妖鬼と社会を混乱させる悪党どもを捕まえていく……それが、オレたちのやり方だ?多少は乱暴かもしれないが、これは人々のためなんだ……分かるだろう?」
「……父が本当にそんな事を望んでいると思いますか?」
綺蝶はハッキリとした両目で目の前の相手を睨む。今度は綺蝶の番だ。彼女は両目を開いてかつての父の親友を睨む。
「あれは、日本が戦争を行う前……まだ元号が大正と呼ばれていた時代の事だ……」
彼は昔を懐かしかむ顔で空を眺めていく。何処までも続くみかん色の空。
いつもならば美しく感じる筈なのに、どうして今はこんなにも鬱陶しく感じるのだろう。綺蝶には分からない。
いや、正確に言えばこの男が長々と語る昔話が何となく自分にとっては悪い話であるというのが簡単に予想できたからだ。
そんな綺蝶の心境など構う事なく、目の前の男の意識は過去の彼へと移っていったらしい。
彼は父に助けられたという。と、言うのも彼は戦前は平の巡査に過ぎず、たまたま夜警の任務を行っていた時に妖鬼と遭遇して襲われかけたのだという。
父が現れたのはそんな時だ。一つ目の白い肌の妖鬼に襲われて、路地に追い込まれた時に、彼の前に颯爽と現れたのだという。
すっかりと腰を抜かした黒崎を救い、手を差し伸ばしたのは斑目綺蝶の父、斑目明蝶であった。
彼曰く、若い頃の父は大層な美男子であり、もし、役者にでもなれば直ぐに女性の追っ掛けのみならず、男性の追っ掛けも訪れる程だという。
他にも、対魔師という職業に就いていたためか、体型も良く男の彼でさえも惚れ惚れとした程に美しい筋肉と背であったという。それに着ていた服も蝶を意識する着物に黒色の袴、その下にワイシャツという明治の書生風の格好だったというから驚いてしまったのだという。
そのためか、彼は当初に出会った時には舌がもつれて上手く喋れなかったらしい。
「あ、あのも、申し訳ありません!自分は巡査であるのにも関わらず、この様な醜態を見せてしまいまして!」
「ハハ、構わないさ。それよりも、どうだ?この後に茶でもやらないか?あんたも変なのに追い掛けられて疲れただろう?」
彼はそう言って困惑する黒崎を連れ出し、かき氷を奢ったという。
「あの時のかき氷は未だに忘れられんよ。何せ、あんなにも美しくて格好の良い人と出会えたんだからね。感謝しなくちゃあいけないよ」
彼はそう言うと、その直後の話へと戻っていく。
かき氷を食べた後にその後はお開きとなったが、後日、彼は下宿の場所を探し、改めてお礼に向かったのだという。
彼は礼として饅頭の入った箱を彼に差し出す。
「こ、これ、つ、つまらんものですが、良かったら……」
「ハッハッ、いいいですよ。私はこんな物を貰うためにあんたを助けたんじゃあありませんから」
「い、いえ、そうでもしない限り、私の気が収まりませんので!」
黒崎は畳の上にある饅頭を彼に向かって押し出す。やむを得ずに、受け取った明蝶であったが、饅頭を一つ掴んで口に放り込むと、満足そうな声で、一言、
「美味い!」とだけ告げた。
見かけによらずに豪快に食べる姿に黒崎はますます感銘を受けた様で以後は何度も彼の家に押し掛けるうちに、交流を深めていき、ついには彼の新妻を交えての家族ぐるみでの合流が始まったという。
不思議な事に彼の妻も斑目明蝶の顔ではなく、人柄に惚れた型であったのか、彼が道を歩いていると、興奮した様子で彼の元に纏わり付く女性よりも、彼は丁寧に接したという。
「私は思うんだよ。私とあの人と妻は男女の性別などというくだらない概念を乗り越えて、深い深い友情で結ばれていたのではないのかとね」
彼はそう言うと、またしても自分たちを照らす橙色に彩られた空を見上げていく。
ここまでの思い出は聞いていて楽しい思い出だ。対峙している綺蝶自身も笑いたくなってしまう。
だが、そんな思い出は次の話す彼の会話によって無惨にも吹き飛んでしまう。
「あれは元号が代わり、昭和となった年の事だった。あの年に我々は一つの災厄に見舞われた。そう、妖鬼のクソどもの手によってオレの大事な妻と授かったばかりの娘が殺されたんだッ!」
彼は強く拳を握り締めながらそれを震わせていく。
「オレは妻と娘を殺した妖鬼を殺すために、斑目さんに頼み込んだ。破魔式を教えてくれとな……」
だが、斑目明蝶は当初は断ったという。
と、言うのも、
「大事な親友にそんな真似をさせられないという理由だからだ。だが、それでもオレは必死になって縋り付き、斑目さんに破魔式を教えてもらった」
それから、二人は手を組んで妖鬼を共に狩る様になったという。
「二人で組めば、怖い物なしだった。どんな妖鬼だってオレと斑目さんの前には形なしだ。だが、ある日、オレは対魔師の限界を知ったんだよ」
それは昭和に入ったから五年がたった年のある日。彼は未だに対魔師と警察官の二足の草鞋を履いていた彼はその地位を利用して警視庁に提案した。対魔師を警視庁の警察官として迎え入れ、官憲の手で妖鬼を討伐するという計画を。
「だが、斑目さんは納得しなかった。首を絶対には縦に振らなかった。それどころか、もし、この提案を警視庁に提出すれば、お前とは縁を切るとさえ言われたよ!」
彼の悲痛な声が綺蝶の元にまで届いていく。彼が当初、破魔式を用いた騎士団を設立したのは善意によるものだったらしい。
だが、悲しい事にそれは全て裏目に入り、とうとう最愛の友との訣別を招いてしまう。
「……それからだ。斑目さんがオレの前から姿を消したのは……ずっと音沙汰がなかったが、真珠湾の二年前にあの人がオレと別れた後に組んでいた対魔師の女と結婚して、家庭を築き、結婚した事も知った。そして、その数年後に大陸の方に出兵してーー」
彼はその先は喋られなかった。嗚咽の声でその先を言えなかったらしい。
暫くの間、咽び泣く音が聞こえる。暫く泣き終わった後に、黒崎は顔を上げると、目の前で対峙しているその親友の娘と見つめ合う。
「分かるだろう?騎士団の成立はオレの悲願なんだ。そして、官憲の力と破魔式で妖鬼と社会を混乱させる悪党どもを捕まえていく……それが、オレたちのやり方だ?多少は乱暴かもしれないが、これは人々のためなんだ……分かるだろう?」
「……父が本当にそんな事を望んでいると思いますか?」
綺蝶はハッキリとした両目で目の前の相手を睨む。今度は綺蝶の番だ。彼女は両目を開いてかつての父の親友を睨む。
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