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東京追跡編
この仁義なき戦いに決着を!
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吉森の思いもしない攻撃に痛手を負いかけたが、綺蝶はそのまま刀を抜いて後方へ、扉の方向へと下がって行く。
綺蝶はまさか、先にあの男が妖鬼となっているとは思いもしなかった。
てっきり、自分たちの追っている例の女か、はたまたその腹心の部下たちから『自分たちを始末すれば妖鬼にしてやる』などの甘言に乗せられているだけの弱小ヤクザの類だと思っていたのだ。
だが、とっくの昔に契約していたとは思いもしない。
綺蝶はこの時、焦りに見舞われていたが、吉森組長としてはそんな事など知った事ではない。
もし、知っていたとしても、始末する重要な機会を得たとしか思わないに違いない。だが、吉森組長には相手の心を読む力などない。だからこそ、出来た隙のできた綺蝶の命を狙う。
男はナイフを取り出してそれを綺蝶に投げ付けていく。
が、いくら焦っているとはいえ綺蝶は上位の対魔師。
ナイフを容易く避け、壁に突き刺さったのを見届けると、そのまま反撃に向かおうとしたが、背後からの日向の警告の声を聞いて思わず振り返ると、そこには何故か、先程、壁に突き刺さった筈のナイフが自分に向かって飛んできているのを目撃してしまう。
綺蝶は刀を使ってナイフを地面に叩き落とすが、地面に突き刺さったナイフはまるで自分の意思でもあるかの様に部品を瞬時に弾いていき、最後は自らが力を込めて抜け落ちたかの様に刺さっていた筈の地面から飛ぶ。
そして、地面の上に転がったナイフはもう一度、ナイフに再構築されていく。
あり得ない。綺蝶はそれを見てそう叫ばずにはいられない。
と、言うのもこのナイフは完全に物理法則というものを無視しているからだ。
だが、それでもナイフはもう一度自分に向かって襲い掛かっていく。
やむを得ずに、綺蝶はもう一度、ナイフを叩き落とそうとしたが、なんとナイフは綺蝶の持つ刀をすり抜けて彼女の眉間を狙ってきていた。
綺蝶は首を引っ込める事により、ナイフを交わしたが、それでもナイフは避けたばかりの綺蝶の頭を狙ってくる。
それでも、綺蝶は通常ならば避けるのも難しい攻撃を交わすのは上位の対魔師なのだろうか。
彼女は目の前に迫ってきたナイフをもう一度地面へと叩き落とし、ナイフが分解し、再構築されるまでの僅かな時間を縫って男の元に斬りかかっていく。
だが、男は逃げる素振りは見せない。何故か、椅子に座ったままだ。
逃げ切れないと悟って自棄にでもなったのだろうか。はたまた、死を覚悟でもしたのだろうか。
椅子の上に座る男が綺蝶の心境などどうでも良かったのと、もし、心が読めたとしても攻撃の手を辞めなかった様に、綺蝶も男の心境など知った事ではなく、男同様に心が読めたとしても攻撃を行なっていただろう。
だが、彼女は心を読む術など知らない。だからこそ、彼女は一心不乱に刀を真上から振って男の体を叩き斬ろうとしたのだ。
だが、男には何故か攻撃が効いてる様子は見えない。
それものその筈。男は先程、最初の一撃を防いだ時と同様に、蜘蛛の手で綺蝶の刀を防いでいたのだから。
不味い。一斉逆転どころか、泥沼にハマってしまったではないか。綺蝶は慌てて逃れようとしたが、男はニヤリと笑って綺蝶の腹に向かって蜘蛛の手を喰らわせていく。
だが、物事は全て吉森組長の思っていた通りには進むというのではないらしい。
吉森組長が凶器の様に危うい蜘蛛の形をした拳を彼女の腹に向かって振るうよりも前に、刀を男の拳の前に置いたので最悪の事態は防ぐ事が出来たのだから。
それでも顔に苦悶の表情を浮かべている事と刀を通して両腕が痺れた事は確かだろうが。
吉森はその表情から自分の拳がどれだけ重いのかが容易に想像できる。
そんな余裕を作る吉森組長とは対照的に綺蝶は無意識のうちに絶望の冷や汗を流す。蜘蛛の手というのはかくも重いものなのだろうか。もしかして、彼は蜘蛛ではなく、蜘蛛に似た別の何かに変身できるのではないのか。
綺蝶は頭の中で無意識に考えた考えを否定して一人で首を横に振る。
いいや、いくら何でも考え過ぎだろう。
綺蝶は自らの考えを否定した。いや、今回に限っては否定したかったというべきだろう。
と、言うのも全ての可能性を打ち消した時に、あの男がとんでもない怪物に変身し、自分たちを襲っているという事になるからだ。
綺蝶の拙い知識によれば、蜘蛛と何かを混ぜた妖鬼だというのは分かった。
問題はどんな妖鬼かという事だ。蜘蛛ならば、通常使うのは糸であろうが、この男はナイフを使った。それも、物理法則を捻じ曲げた異質なナイフを。
綺蝶が更に考察を深めようとした時だ。目の前の男が笑顔を浮かべる。山を上り詰め、頂上へとようやく到達した時に浮かべる登山家の様な笑みを。
瞬間、綺蝶は笑みの意味を理解して半ば反射的に頭を下げる。
すると、彼女の目の前の地面に再びナイフが刺さっていく。
「どうやら、すっかりとこいつ事を忘れていたらしいが、オレはしっかりと覚えているぜ」
それから、男はすぐ様、ナイフを再構築して綺蝶に向かわせていくが、それは一枚の紙によって止められてしまう。
「誰だ!?」
男が椅子の上から立ち上がり、問い掛けるとそこに居たのは美しい顔をした青年と写真にある最後の一人、つい最近、討滅寮に所属したという青年の対魔師が立っていた。
狼狽した様子を見せる男とは裏腹に青年ーー風太郎は太刀を構えて叫ぶ。
「よくも綺蝶を、オレの師匠を虐めくれたな!ここから先はオレが相手だッ!」
「ふん、オレが相手だと舐めた事を抜かすな。それよりも、だ。お前たち二人は何処から入った?」
吉森組長は手を人間の手から先程の蜘蛛の手に変えて、侵入者たちを殺そうとしたが、蜘蛛の手を見せたのだが、もう一人の男も風太郎も動じる気配は見えない。
いや、もう一人の端正な顔の男に至っては無言で短冊の様な紙を持って近付いて来ている。
それを見た吉森は無意識のうちに両足を震わせていく。
恐れているのだ。この男を。あの輝かんばかりの顔から放たれる無言の殺気、そして男の指と指との間に握られている得体の知れない短冊を。
吉森組長はそれでも意を決して男に向かって襲い掛かっていくのだが、男は冷静さを失う吉森に人形の紙を向かわせていき、吉森組長の体を包み込んでいく。
まもなく紙の間から光が漏れて、吉森組長は浄化されてしまう。
これも、青年ーー長谷川零があの男の部下、堺義政を仕留めた時と同じ手口だった。
斑目綺蝶は先程まで自分を苦しめた男がかくもあっさりと浄化された事が信じられずに、暫くの間は吉森組長が消失した部屋の跡地を眺めていたが、直ぐに刀を鞘にしまって自分を助けに来た男には頭を下げる。
「ありがとうございます。お陰様で助かりました」
「いえいえ、妖鬼に絡まれている人間を助けるのは当然です。それよりも……」
そう言うと端正な顔の青年は笑顔を引っ込め、顔を引き締めて、深刻な顔で綺蝶に向き直ると、
「あなた方は妖鬼を操る総大将を追っているんですよね?」
「ええ、玉藻の、妖鬼の総大将の居場所をご存知なんですか?」
「残念ながら、あの女が居る現在の居場所は存じませんが、私が知っている事だけでもお教えてしておこうと思いまして……」
男はそう言うと、三人を引き連れてヤクザの事務所を後にしていく。
二階建てのコンクリート状の建物の廊下のあちこちにこの組の組員と思われる男たちが銃やら、小刀やら拳銃やらを持って倒れている事から、恐らく、組事務所に乱入する前に、邪魔をされては構わないとばかりに、この男がたった一人で倒したのだろう。
綺蝶は改めてこの男の強さを思い知らされた。
綺蝶はまさか、先にあの男が妖鬼となっているとは思いもしなかった。
てっきり、自分たちの追っている例の女か、はたまたその腹心の部下たちから『自分たちを始末すれば妖鬼にしてやる』などの甘言に乗せられているだけの弱小ヤクザの類だと思っていたのだ。
だが、とっくの昔に契約していたとは思いもしない。
綺蝶はこの時、焦りに見舞われていたが、吉森組長としてはそんな事など知った事ではない。
もし、知っていたとしても、始末する重要な機会を得たとしか思わないに違いない。だが、吉森組長には相手の心を読む力などない。だからこそ、出来た隙のできた綺蝶の命を狙う。
男はナイフを取り出してそれを綺蝶に投げ付けていく。
が、いくら焦っているとはいえ綺蝶は上位の対魔師。
ナイフを容易く避け、壁に突き刺さったのを見届けると、そのまま反撃に向かおうとしたが、背後からの日向の警告の声を聞いて思わず振り返ると、そこには何故か、先程、壁に突き刺さった筈のナイフが自分に向かって飛んできているのを目撃してしまう。
綺蝶は刀を使ってナイフを地面に叩き落とすが、地面に突き刺さったナイフはまるで自分の意思でもあるかの様に部品を瞬時に弾いていき、最後は自らが力を込めて抜け落ちたかの様に刺さっていた筈の地面から飛ぶ。
そして、地面の上に転がったナイフはもう一度、ナイフに再構築されていく。
あり得ない。綺蝶はそれを見てそう叫ばずにはいられない。
と、言うのもこのナイフは完全に物理法則というものを無視しているからだ。
だが、それでもナイフはもう一度自分に向かって襲い掛かっていく。
やむを得ずに、綺蝶はもう一度、ナイフを叩き落とそうとしたが、なんとナイフは綺蝶の持つ刀をすり抜けて彼女の眉間を狙ってきていた。
綺蝶は首を引っ込める事により、ナイフを交わしたが、それでもナイフは避けたばかりの綺蝶の頭を狙ってくる。
それでも、綺蝶は通常ならば避けるのも難しい攻撃を交わすのは上位の対魔師なのだろうか。
彼女は目の前に迫ってきたナイフをもう一度地面へと叩き落とし、ナイフが分解し、再構築されるまでの僅かな時間を縫って男の元に斬りかかっていく。
だが、男は逃げる素振りは見せない。何故か、椅子に座ったままだ。
逃げ切れないと悟って自棄にでもなったのだろうか。はたまた、死を覚悟でもしたのだろうか。
椅子の上に座る男が綺蝶の心境などどうでも良かったのと、もし、心が読めたとしても攻撃の手を辞めなかった様に、綺蝶も男の心境など知った事ではなく、男同様に心が読めたとしても攻撃を行なっていただろう。
だが、彼女は心を読む術など知らない。だからこそ、彼女は一心不乱に刀を真上から振って男の体を叩き斬ろうとしたのだ。
だが、男には何故か攻撃が効いてる様子は見えない。
それものその筈。男は先程、最初の一撃を防いだ時と同様に、蜘蛛の手で綺蝶の刀を防いでいたのだから。
不味い。一斉逆転どころか、泥沼にハマってしまったではないか。綺蝶は慌てて逃れようとしたが、男はニヤリと笑って綺蝶の腹に向かって蜘蛛の手を喰らわせていく。
だが、物事は全て吉森組長の思っていた通りには進むというのではないらしい。
吉森組長が凶器の様に危うい蜘蛛の形をした拳を彼女の腹に向かって振るうよりも前に、刀を男の拳の前に置いたので最悪の事態は防ぐ事が出来たのだから。
それでも顔に苦悶の表情を浮かべている事と刀を通して両腕が痺れた事は確かだろうが。
吉森はその表情から自分の拳がどれだけ重いのかが容易に想像できる。
そんな余裕を作る吉森組長とは対照的に綺蝶は無意識のうちに絶望の冷や汗を流す。蜘蛛の手というのはかくも重いものなのだろうか。もしかして、彼は蜘蛛ではなく、蜘蛛に似た別の何かに変身できるのではないのか。
綺蝶は頭の中で無意識に考えた考えを否定して一人で首を横に振る。
いいや、いくら何でも考え過ぎだろう。
綺蝶は自らの考えを否定した。いや、今回に限っては否定したかったというべきだろう。
と、言うのも全ての可能性を打ち消した時に、あの男がとんでもない怪物に変身し、自分たちを襲っているという事になるからだ。
綺蝶の拙い知識によれば、蜘蛛と何かを混ぜた妖鬼だというのは分かった。
問題はどんな妖鬼かという事だ。蜘蛛ならば、通常使うのは糸であろうが、この男はナイフを使った。それも、物理法則を捻じ曲げた異質なナイフを。
綺蝶が更に考察を深めようとした時だ。目の前の男が笑顔を浮かべる。山を上り詰め、頂上へとようやく到達した時に浮かべる登山家の様な笑みを。
瞬間、綺蝶は笑みの意味を理解して半ば反射的に頭を下げる。
すると、彼女の目の前の地面に再びナイフが刺さっていく。
「どうやら、すっかりとこいつ事を忘れていたらしいが、オレはしっかりと覚えているぜ」
それから、男はすぐ様、ナイフを再構築して綺蝶に向かわせていくが、それは一枚の紙によって止められてしまう。
「誰だ!?」
男が椅子の上から立ち上がり、問い掛けるとそこに居たのは美しい顔をした青年と写真にある最後の一人、つい最近、討滅寮に所属したという青年の対魔師が立っていた。
狼狽した様子を見せる男とは裏腹に青年ーー風太郎は太刀を構えて叫ぶ。
「よくも綺蝶を、オレの師匠を虐めくれたな!ここから先はオレが相手だッ!」
「ふん、オレが相手だと舐めた事を抜かすな。それよりも、だ。お前たち二人は何処から入った?」
吉森組長は手を人間の手から先程の蜘蛛の手に変えて、侵入者たちを殺そうとしたが、蜘蛛の手を見せたのだが、もう一人の男も風太郎も動じる気配は見えない。
いや、もう一人の端正な顔の男に至っては無言で短冊の様な紙を持って近付いて来ている。
それを見た吉森は無意識のうちに両足を震わせていく。
恐れているのだ。この男を。あの輝かんばかりの顔から放たれる無言の殺気、そして男の指と指との間に握られている得体の知れない短冊を。
吉森組長はそれでも意を決して男に向かって襲い掛かっていくのだが、男は冷静さを失う吉森に人形の紙を向かわせていき、吉森組長の体を包み込んでいく。
まもなく紙の間から光が漏れて、吉森組長は浄化されてしまう。
これも、青年ーー長谷川零があの男の部下、堺義政を仕留めた時と同じ手口だった。
斑目綺蝶は先程まで自分を苦しめた男がかくもあっさりと浄化された事が信じられずに、暫くの間は吉森組長が消失した部屋の跡地を眺めていたが、直ぐに刀を鞘にしまって自分を助けに来た男には頭を下げる。
「ありがとうございます。お陰様で助かりました」
「いえいえ、妖鬼に絡まれている人間を助けるのは当然です。それよりも……」
そう言うと端正な顔の青年は笑顔を引っ込め、顔を引き締めて、深刻な顔で綺蝶に向き直ると、
「あなた方は妖鬼を操る総大将を追っているんですよね?」
「ええ、玉藻の、妖鬼の総大将の居場所をご存知なんですか?」
「残念ながら、あの女が居る現在の居場所は存じませんが、私が知っている事だけでもお教えてしておこうと思いまして……」
男はそう言うと、三人を引き連れてヤクザの事務所を後にしていく。
二階建てのコンクリート状の建物の廊下のあちこちにこの組の組員と思われる男たちが銃やら、小刀やら拳銃やらを持って倒れている事から、恐らく、組事務所に乱入する前に、邪魔をされては構わないとばかりに、この男がたった一人で倒したのだろう。
綺蝶は改めてこの男の強さを思い知らされた。
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