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風太郎の旅立ち編
復讐蛇女
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村の主、蛇姫は思わずほくそ笑む。初めは好奇心のつもりであった。村の方がいつもよりも騒がしいので屋敷から抜け出し、除いたつもりであった。
が、そこにいたのは大勢の村人とそれを相手にするたった一人の若い女。
彼女は道の真ん中で震えていた男を守る様に村人たちを相手に取り、村人たちをたった一人で相手にしていた。
蛇姫はその姿に性別は違いながらも、人間の時代に恋慕していた相手を思い出す。
名前は思い出せないが、彼は勇敢な男であり、同時にその地を治める殿様に仕える侍であったのを覚えている。
その彼は常に戦場では首級を掲げ、戦に貢献する勇者であった。
だが、そんな彼もある戦、ある天才的な腕を持った大名の手により死んだ。
その時であった。彼女が敬愛するあの方と出会ったのは。
彼女は遠い日の事を述懐しながら、目の前の青年へと迫るのも忘れない。
思えば、目の前の青年の風貌はかつて戦国の世に生き別れたかつての恋人に似ている。
あれ、自分は結局、どうしたのだろう。確か……。
いや、そんな事はどうでも良い。蛇姫は黙って首を横に振って二人に向かっていく。
二人は蛇姫から繰り出される小さな蛇を順当に刀で落としていく。
まずは様子見。順当な所だろう。次に彼女があのお方から褒めてもらったあの攻撃を使用する。
「魔獣覚醒!百歩蛇行」
蛇姫のあやつる魔獣覚醒『百歩蛇行』それは地面の中を自由自在に蠢き、相手の足元から毒を喰らわせていく恐ろしい術。
先程、彼女が放った小さな蛇と同様に捉えてもらっては困る。
加えて、地面の上に居る限りはどんなに逃げても追い掛けるという仕様。
この妖術は相手が百歩まで逃げた所で餌食となってしまう事からそう名付けられたのだ。
伊達に戦国の時代から四百年も生き延びてはいない。
蛇姫はいつも通りに勝利を確信した。
目の前の少年と少女は共に宙へと飛び上がり、地上を蠢く蛇の動きを回避しようとしていた。
だが、それこそが罠。
一度は飛び上がり、地面の下を動く蛇を退けようとするものの結局は飛び上がり続けられずに結果、どんな屈強な隊士も蛇の餌食になってしまうのだ。
蛇姫は二人の少年少女が新たな生贄として胃の中に収まる事を期待したのだが、次の瞬間に蛇姫は思わず両目を大きく見開いてしまう。
何故ならば、二人は空中で大きく回転し、こちらへと刀を構えて向かってきていたのだから。
蛇姫は慌てて先程の攻撃用の小さな蛇を繰り出そうとしたが、小さな蛇が少年や少女の体に喰い付こうとした瞬間に少年の刀に冷気が宿り、向かっていった蛇を次々に凍らせていく。
次の瞬間には彼女の首から上が軽くなっていく。まるで、何もそんざいしていないかの様に。
いや、実際に首は落ちていた。少年の隣で共に刀を振った少女に手によって……。
蛇姫の首は悲鳴を上げる暇もなく地面の上へと落ちていく。
その瞬間に、地面を先行していた蛇は消失し、同時に彼女自身の意識も消えていく。
その消える前に彼女は夢を見た。一瞬の様に思えるが、それでも彼女にとってみればとても長い夢。
それは、戦国の時代。自分がまだ蛇姫と呼ばれる前の頃。
「お鶴、よければ、おれと夫婦になってくれぬか?」
そう言葉を投げ掛けたのはあの若侍、進藤孫七ではなかったか。
「や、やめてくださいませ。あなたはお城の梅姫様がお慕いを申されているではありませぬか?私の様な下賤な女など捨てておけば……」
「何を言うておる。おれには鶴しかおらぬのだ」
やめて。あなたはお姫様と幸せになるべき人なのだ。どうして、私の肩を持つ?どうして、私にそんな優しい顔を向ける?
鶴は分からなかった。この若侍が出世の道を蹴ってまで自分などを娶ろうとするのかを。
孫七の様な強くて格好の良いお侍に自分は相応しくない。そう言って断ろうとしたのだが、両親の前で土下座までされては断りきれない。
やむを得ずに鶴は彼の婚約を受け入れた。そして、二人揃って夫婦なる筈であったのだが……。
「ホッホッホッ、これを見よ!これが西国無双と謳われた最強の侍、進藤孫七の最期よ!」
梅姫は美しい顔を持ちながらも嫉妬深く残虐な人物であった。彼女は鶴と進藤孫七の婚約の前日にその地の殿様である父親をたった一人の娘の願いという事で唆し、孫七を無実の罪で処刑させ、あまつさえは恋敵である鶴を捕まえて、磔にしようとした。
鶴は城の地下で一筋の涙を流しながら、孫七の最期を思い返していると、彼女の前に赤い着物を着た童と思われる年齢の美しい顔立ちの少女が現れた。
髪をおかっぱに揃えた清楚でありながらも、目の何処かに強さを隠し持った少女の事を彼女は生涯忘れないだろう。
赤い着物の美少女は牢の前で鶴に尋ねた。
「ねぇ、死にたくない?」
鶴が黙って首を縦に動かすと、赤い着物の少女は丸くて可愛らしい黒い瞳を大きく開くと、そこから光を放ち、鶴を牢屋の側まで引き寄せていく。
そして、彼女も牢の側に近寄ると、黙って鶴の胸に右手の掌を広げていく。
すると、堪らない高揚感に包まれていき、気が付けば彼女は城の中を恐怖のどん底に陥れていた。
勿論、梅姫は城主の前で貪り食ってやった。他、孫七の処刑に携わった侍、そして自分を殺そうとした武将など全て腹の底に収めてやった。
勿論、城主はわざと生かしてやった。そうして、娘も家臣も殆ど全滅した状況のまま生きていくが良い。
鶴改め、この地の新たな姫となった彼女は自らの蛇の様な容貌とを重ねて『蛇姫』と名乗る様になった。
そして、近くの村に居座り、生贄を求める代わりに村を守護する事、四百年。
今、その支配は崩れ去ろうとしていた。田と田との間の道の上で崩れ落ちていく蛇姫の涙に気が付いたのは風太郎だけであった。
風太郎は刀を鞘に収めると、このまま村を去ろうとした綺蝶に向かって尋ねる。
「なぁ、綺蝶。オレ達は妖鬼を払わなくちゃあいけないだろ?おれは確かに、こいつらが憎いけど、たまに考えちまうんだ。どうしてなんだって。こいつらにも悲しい過去があってーー」
「そんな理由で人を殺していい免罪符にはなりませんよ。敵に何があったのかは知りません。私たちは黙って人を脅かし、殺し、食う妖鬼どもを祓うだけです。行きますよ」
綺蝶はもう一度、刀を隠し、村の入り口の近くの村長の家へと風太郎を誘う。
だが、風太郎は先程の涙が忘れられない。
この時のたった一体の妖鬼の涙が彼の中に大きな影響を及ぼした事は彼自身も知り得ない事であった。
が、そこにいたのは大勢の村人とそれを相手にするたった一人の若い女。
彼女は道の真ん中で震えていた男を守る様に村人たちを相手に取り、村人たちをたった一人で相手にしていた。
蛇姫はその姿に性別は違いながらも、人間の時代に恋慕していた相手を思い出す。
名前は思い出せないが、彼は勇敢な男であり、同時にその地を治める殿様に仕える侍であったのを覚えている。
その彼は常に戦場では首級を掲げ、戦に貢献する勇者であった。
だが、そんな彼もある戦、ある天才的な腕を持った大名の手により死んだ。
その時であった。彼女が敬愛するあの方と出会ったのは。
彼女は遠い日の事を述懐しながら、目の前の青年へと迫るのも忘れない。
思えば、目の前の青年の風貌はかつて戦国の世に生き別れたかつての恋人に似ている。
あれ、自分は結局、どうしたのだろう。確か……。
いや、そんな事はどうでも良い。蛇姫は黙って首を横に振って二人に向かっていく。
二人は蛇姫から繰り出される小さな蛇を順当に刀で落としていく。
まずは様子見。順当な所だろう。次に彼女があのお方から褒めてもらったあの攻撃を使用する。
「魔獣覚醒!百歩蛇行」
蛇姫のあやつる魔獣覚醒『百歩蛇行』それは地面の中を自由自在に蠢き、相手の足元から毒を喰らわせていく恐ろしい術。
先程、彼女が放った小さな蛇と同様に捉えてもらっては困る。
加えて、地面の上に居る限りはどんなに逃げても追い掛けるという仕様。
この妖術は相手が百歩まで逃げた所で餌食となってしまう事からそう名付けられたのだ。
伊達に戦国の時代から四百年も生き延びてはいない。
蛇姫はいつも通りに勝利を確信した。
目の前の少年と少女は共に宙へと飛び上がり、地上を蠢く蛇の動きを回避しようとしていた。
だが、それこそが罠。
一度は飛び上がり、地面の下を動く蛇を退けようとするものの結局は飛び上がり続けられずに結果、どんな屈強な隊士も蛇の餌食になってしまうのだ。
蛇姫は二人の少年少女が新たな生贄として胃の中に収まる事を期待したのだが、次の瞬間に蛇姫は思わず両目を大きく見開いてしまう。
何故ならば、二人は空中で大きく回転し、こちらへと刀を構えて向かってきていたのだから。
蛇姫は慌てて先程の攻撃用の小さな蛇を繰り出そうとしたが、小さな蛇が少年や少女の体に喰い付こうとした瞬間に少年の刀に冷気が宿り、向かっていった蛇を次々に凍らせていく。
次の瞬間には彼女の首から上が軽くなっていく。まるで、何もそんざいしていないかの様に。
いや、実際に首は落ちていた。少年の隣で共に刀を振った少女に手によって……。
蛇姫の首は悲鳴を上げる暇もなく地面の上へと落ちていく。
その瞬間に、地面を先行していた蛇は消失し、同時に彼女自身の意識も消えていく。
その消える前に彼女は夢を見た。一瞬の様に思えるが、それでも彼女にとってみればとても長い夢。
それは、戦国の時代。自分がまだ蛇姫と呼ばれる前の頃。
「お鶴、よければ、おれと夫婦になってくれぬか?」
そう言葉を投げ掛けたのはあの若侍、進藤孫七ではなかったか。
「や、やめてくださいませ。あなたはお城の梅姫様がお慕いを申されているではありませぬか?私の様な下賤な女など捨てておけば……」
「何を言うておる。おれには鶴しかおらぬのだ」
やめて。あなたはお姫様と幸せになるべき人なのだ。どうして、私の肩を持つ?どうして、私にそんな優しい顔を向ける?
鶴は分からなかった。この若侍が出世の道を蹴ってまで自分などを娶ろうとするのかを。
孫七の様な強くて格好の良いお侍に自分は相応しくない。そう言って断ろうとしたのだが、両親の前で土下座までされては断りきれない。
やむを得ずに鶴は彼の婚約を受け入れた。そして、二人揃って夫婦なる筈であったのだが……。
「ホッホッホッ、これを見よ!これが西国無双と謳われた最強の侍、進藤孫七の最期よ!」
梅姫は美しい顔を持ちながらも嫉妬深く残虐な人物であった。彼女は鶴と進藤孫七の婚約の前日にその地の殿様である父親をたった一人の娘の願いという事で唆し、孫七を無実の罪で処刑させ、あまつさえは恋敵である鶴を捕まえて、磔にしようとした。
鶴は城の地下で一筋の涙を流しながら、孫七の最期を思い返していると、彼女の前に赤い着物を着た童と思われる年齢の美しい顔立ちの少女が現れた。
髪をおかっぱに揃えた清楚でありながらも、目の何処かに強さを隠し持った少女の事を彼女は生涯忘れないだろう。
赤い着物の美少女は牢の前で鶴に尋ねた。
「ねぇ、死にたくない?」
鶴が黙って首を縦に動かすと、赤い着物の少女は丸くて可愛らしい黒い瞳を大きく開くと、そこから光を放ち、鶴を牢屋の側まで引き寄せていく。
そして、彼女も牢の側に近寄ると、黙って鶴の胸に右手の掌を広げていく。
すると、堪らない高揚感に包まれていき、気が付けば彼女は城の中を恐怖のどん底に陥れていた。
勿論、梅姫は城主の前で貪り食ってやった。他、孫七の処刑に携わった侍、そして自分を殺そうとした武将など全て腹の底に収めてやった。
勿論、城主はわざと生かしてやった。そうして、娘も家臣も殆ど全滅した状況のまま生きていくが良い。
鶴改め、この地の新たな姫となった彼女は自らの蛇の様な容貌とを重ねて『蛇姫』と名乗る様になった。
そして、近くの村に居座り、生贄を求める代わりに村を守護する事、四百年。
今、その支配は崩れ去ろうとしていた。田と田との間の道の上で崩れ落ちていく蛇姫の涙に気が付いたのは風太郎だけであった。
風太郎は刀を鞘に収めると、このまま村を去ろうとした綺蝶に向かって尋ねる。
「なぁ、綺蝶。オレ達は妖鬼を払わなくちゃあいけないだろ?おれは確かに、こいつらが憎いけど、たまに考えちまうんだ。どうしてなんだって。こいつらにも悲しい過去があってーー」
「そんな理由で人を殺していい免罪符にはなりませんよ。敵に何があったのかは知りません。私たちは黙って人を脅かし、殺し、食う妖鬼どもを祓うだけです。行きますよ」
綺蝶はもう一度、刀を隠し、村の入り口の近くの村長の家へと風太郎を誘う。
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