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【9】花開く
9-8:貴矢side
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恥じらっている表情に色気が滲んでいて、一時なりを潜めていた情欲の狼が再び顔を出す。
「潤のココ、俺が開発したかったのにな」
「………ごめんなさっ……あぁ……っ!」
ぐちゅぐちゅと2本の指でかき混ぜる。
「いつの間に、お尻で気持ちよくなっちゃう悪い子になったの?」
「あっ……あぁんっ……ぅう……」
ああ、涙目になっている。潤、可愛い。
「自分でココ広げたの?」
「……ぁ………た……やさんの、ぉ…おち……おちんちんっ……早く、いれて…ほしくて……」
再びの違和感。煽るのが上手い潤でも、自分からそんな直接的な言い方するか?
「そんないやらしいセリフどこで覚えてきた?」
耳元で、わざと低い声で訊く。潤は俺の首に腕を回し、ぎゅっと抱きついてきた。
「ごめ……なさ……っ」
「許さない」
「んぁんっ……!」
本当は怒ってなんかいない。潤が俺を受け入れようと、会ってない間に考えて行動してくれたことが嫌なはずなかった。……俺の手で汚したかったのも本音ではあるが。
「誰の入れ知恵?……あ、リンさん?」
あれからも頻繁にやりとりしている様子だった。潤のまわりでこういう知識がありそうなのは、リンさんか氷魚さんだろう。
潤がまた消え入りそうな声でごめんなさいと言いながらぎゅっと抱きしめてくる。当たったらしい。
「許してほしい?」
コクコクと頷く。潤は何も悪いことをしていないのに、今にも泣き出しそうだ。素直すぎて、俺みたいな悪い大人に騙されないか心配だ。騙されるのは俺だけにしてくれよ……?
「今度、潤が自分でしてるところ見せてくれたら許してあげる」
「ふぇっ!?」
「今日は俺がするから、今度ビデオ通話で見せてね」
「えっ!えっ!?」
ふふ。焦ってる。
指で潤の中を犯しながら続ける。
「ライブじゃなくて、録画して送ってくれてもいいけど。そしたら何度でも見返せるね?」
「やぁっ!あぁんっ……!」
「嫌なの?じゃあもうやめようね」
指を勢いよく引き抜く。
「っああぁ……!」
悲鳴のように啼いてしがみついてくる。可愛い。
「いいよ、できないならもうしないから」
「……いや……ぃや、たかやさん……」
「うん、嫌なんでしょ?」
「ちがっ……!」
あんなにゆっくり進めようと思っていたのに、俺は全然懲りていないな。潤のあられもない姿を前にすると、抑えが効かなくなる。
「たかやさっ……さわって………」
「俺の、挿れてほしい?」
ガクガクと激しく頷く。ヤバい。そんなに欲しがってもらえていると思わなかった。
「じゃあ、今度ひとりでしてるところ見せてくれるよね?」
俺も大概しつこい。嫌われるぞ?
潤は視線をあちこちに彷徨わせたあと、斜め下に目を伏せたまま頷いた。
「ありがとう。潤、可愛い」
抱きしめたいが、片手がローションまみれで叶わない。代わりに愛を最大量込めてキスをした。
「潤のココ、俺が開発したかったのにな」
「………ごめんなさっ……あぁ……っ!」
ぐちゅぐちゅと2本の指でかき混ぜる。
「いつの間に、お尻で気持ちよくなっちゃう悪い子になったの?」
「あっ……あぁんっ……ぅう……」
ああ、涙目になっている。潤、可愛い。
「自分でココ広げたの?」
「……ぁ………た……やさんの、ぉ…おち……おちんちんっ……早く、いれて…ほしくて……」
再びの違和感。煽るのが上手い潤でも、自分からそんな直接的な言い方するか?
「そんないやらしいセリフどこで覚えてきた?」
耳元で、わざと低い声で訊く。潤は俺の首に腕を回し、ぎゅっと抱きついてきた。
「ごめ……なさ……っ」
「許さない」
「んぁんっ……!」
本当は怒ってなんかいない。潤が俺を受け入れようと、会ってない間に考えて行動してくれたことが嫌なはずなかった。……俺の手で汚したかったのも本音ではあるが。
「誰の入れ知恵?……あ、リンさん?」
あれからも頻繁にやりとりしている様子だった。潤のまわりでこういう知識がありそうなのは、リンさんか氷魚さんだろう。
潤がまた消え入りそうな声でごめんなさいと言いながらぎゅっと抱きしめてくる。当たったらしい。
「許してほしい?」
コクコクと頷く。潤は何も悪いことをしていないのに、今にも泣き出しそうだ。素直すぎて、俺みたいな悪い大人に騙されないか心配だ。騙されるのは俺だけにしてくれよ……?
「今度、潤が自分でしてるところ見せてくれたら許してあげる」
「ふぇっ!?」
「今日は俺がするから、今度ビデオ通話で見せてね」
「えっ!えっ!?」
ふふ。焦ってる。
指で潤の中を犯しながら続ける。
「ライブじゃなくて、録画して送ってくれてもいいけど。そしたら何度でも見返せるね?」
「やぁっ!あぁんっ……!」
「嫌なの?じゃあもうやめようね」
指を勢いよく引き抜く。
「っああぁ……!」
悲鳴のように啼いてしがみついてくる。可愛い。
「いいよ、できないならもうしないから」
「……いや……ぃや、たかやさん……」
「うん、嫌なんでしょ?」
「ちがっ……!」
あんなにゆっくり進めようと思っていたのに、俺は全然懲りていないな。潤のあられもない姿を前にすると、抑えが効かなくなる。
「たかやさっ……さわって………」
「俺の、挿れてほしい?」
ガクガクと激しく頷く。ヤバい。そんなに欲しがってもらえていると思わなかった。
「じゃあ、今度ひとりでしてるところ見せてくれるよね?」
俺も大概しつこい。嫌われるぞ?
潤は視線をあちこちに彷徨わせたあと、斜め下に目を伏せたまま頷いた。
「ありがとう。潤、可愛い」
抱きしめたいが、片手がローションまみれで叶わない。代わりに愛を最大量込めてキスをした。
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