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【7】温泉旅館

7-13:直居side*

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 貴矢さんがカッコよすぎる。耳元で名前を呼ばれただけで、体がゾクゾクしてしまう。
 こんなに好きなのに、もっともっと好きになる。

 くち……にも、初めてキスしてもらう。指先のキスだけであんなに気持ちよかったのに、こんなの、僕、無理だよ……。
 やっぱり、鉾田さんのキスとは全然違った。口、なのに。なんか、すごく、えっちなことしてるみたい……。

「潤。本当は最後までしたいんだけど、それはまた今度、じっくり……ね?」

 最後?って、なんだろう。でも、また、……っちなことしてくれるのかな。

「今日は、ココ、触ってもいい……?」

 貴矢さんの手を太ももの付け根のあたりに感じる。

「えっ、えっ……!」
「怖い?ダメ?」

 そこ、だって……!

「やっ……!」

 浴衣の裾をはだけられる。

「潤、可愛い」

 貴矢さんの手が、僕の中心に触れる。さっきのキスで、ちょっと反応してしまってるのに……!

「やっ、やぁっ……!」
「ダメ?俺、潤のココ、欲しい」

 う……全部、あげるって言ってしまったんだ。
 欲しいと言われると、抵抗できなくなる……。

「ふふ、ありがとう。食べてもいい?」
「!?」

 食べる!?何を!?
 びっくりしているうちに、下着から引っ張り出された箇所が温かく濡れたもので包まれる。

 ーー嘘、嘘、貴矢さん、何やってるの!?

 僕のそこを口に含んで、キャンディのように舌で転がしている。

「ふあぁ……っ!」

 やだ、やだよぉ………やなのに、僕のそこは意思に反してどんどん固くなっていく。

「おっきくなったね」

 勃ちあがった僕を、貴矢さんの大きな手がクチュクチュと責め立てる。

「ひぁあぁぁ……っん……!」
「潤のココ、おいしい」
「やっ!……たかやさ、んっ!」
「気持ちいい?」
「出ちゃうっ……!出ちゃう、からぁ……っ!」
「ハァ……出して?潤のジュース、飲みたい」

 ジュースじゃないよ!貴矢さん、何言ってるの!?

「やっ…はなしてっ……~~~っああぁあぁっ!」

 嘘……僕、貴矢さんの口の中で……しちゃった……?

「ごちそうさま」

 貴矢さんが僕のことをぎゅっと抱きしめてくれる。

「うぅ……貴矢さんっ……!」
「ごめんね、エッチで。幻滅した?」

 幻滅なんて、するわけない。

「貴矢さん、好き……好きです……」
「本当?よかった」
「貴矢さんなら、何されてもいい……から……」

 ぎゅ、としがみつきながら言うと、貴矢さんは困ったように笑う。

「潤、君はすぐ俺の理性を根こそぎ持っていこうとする」

 僕のおでこにぴったりとおでこをくっつけて、

「ちょっとは自分の魅力を自覚してくれたまえ」

なんて言ってくれる。僕の魅力なんて、特に何もないのにな。
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