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【2】事件、告白、旅立ち
2-6:城崎side
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そのまま入院にでもなるのかと思っていたが、意識も戻り体調も大きな問題はないらしく、俺が迎えに行ったのは警察だった。
「あ……城崎さん」
「オレが呼んだんだよ」
ワタナベ君に支えられるようにゆっくり立ち上がった直居君は、随分疲れている様子だった。
「体調はどう?」
小走りで近づく。ワタナベ君の顔にも疲れが滲んでいる。
「大丈夫です、すみません……」
「気を使わなくていいよ。タクシー待たせてるから、行こうか」
「あ、じゃあオレはここで。これお願いします」
荷物を受け取る。直居君の持ち物だ。
「ワタナベ君、家どの辺?一緒に乗っていきなよ」
「いえ、いいです。早めにコイツ送ってやってください」
ちらりと直居君の様子を伺う。ワタナベ君と一緒がいいようだったらもう一度誘おうかと思ったが、特に異議はないようだ。
というより、もう限界なのだろう。沈んだ表情からは何も読み取れない。
「分かった。ありがとうな」
「直居、またな。ゆっくり休めよ」
「ん、ありがと……」
行こ、と小さく声をかけ、歩き出す。タクシーに乗り込み、
「住所、言える?」
と、直居君に促す。
「着くまで寝てていいよ。近くなったら起こすから」
隣で小さくなっている彼にそう告げると、ひとつコクリと頷いて目を閉じた。
「あ……城崎さん」
「オレが呼んだんだよ」
ワタナベ君に支えられるようにゆっくり立ち上がった直居君は、随分疲れている様子だった。
「体調はどう?」
小走りで近づく。ワタナベ君の顔にも疲れが滲んでいる。
「大丈夫です、すみません……」
「気を使わなくていいよ。タクシー待たせてるから、行こうか」
「あ、じゃあオレはここで。これお願いします」
荷物を受け取る。直居君の持ち物だ。
「ワタナベ君、家どの辺?一緒に乗っていきなよ」
「いえ、いいです。早めにコイツ送ってやってください」
ちらりと直居君の様子を伺う。ワタナベ君と一緒がいいようだったらもう一度誘おうかと思ったが、特に異議はないようだ。
というより、もう限界なのだろう。沈んだ表情からは何も読み取れない。
「分かった。ありがとうな」
「直居、またな。ゆっくり休めよ」
「ん、ありがと……」
行こ、と小さく声をかけ、歩き出す。タクシーに乗り込み、
「住所、言える?」
と、直居君に促す。
「着くまで寝てていいよ。近くなったら起こすから」
隣で小さくなっている彼にそう告げると、ひとつコクリと頷いて目を閉じた。
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