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おまけ

雨の日デート4*

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 ちゅ。ちゅ。
 泰歩の首に腕を回し、キスを受ける。家のベッドより枕が高いせいか、いつもの体勢でも角度が違う。
 目を開けると、同じバスローブ姿の泰歩。環境が違うだけで、視覚も触覚も新鮮な刺激を受けるものなんだな。

 ……もしかして、家での営みにもう飽きた?

 だから、こうやって別の場所に泊まろうと思ったんだろうか。
 浮気されるより格段によいが、もう飽きられているとしたら背筋が凍るような思いがする。

 俺ばかり受け身でいたらダメだ。ちゃんと俺も泰歩を満足させないと。
 腕に力を込めて、俺からもキスをする。

「ん………ふ……」
 
 泰歩も舌を絡めて応えてくれる。
 バスローブの胸元に、手が侵入してきた。大きな手が慈しむようにゆっくりと俺の肌を撫でていく。

 ーーあっ……!

 掌にくるくると刺激された胸の先が硬く膨れ上がってしまった。
 泰歩はいつも、あまりココを愛撫してこない。女の柔らかい膨らみとはあまりにもかけ離れた俺の胸には興味ないのだろう。

 と、思っていたのだが。

「んぅ……っ」

 ーー泰歩、なんで!?

 尖りを指の間に挟んでくりくりと刺激してくる。予想外のことに、キスの合間に声が漏れてしまった。
 離れていく泰歩の唇。いたずらっぽく笑った顔が見下ろしてくる。

「京さん、ここ気持ちいい?」

 指先でとんとん、と突かれ、手の甲で口元を押さえる。声は出さずに済んだが、体がぴくぴくと震えてしまった。こんなの、気持ちいいに決まってる。
 どうして今日に限って、胸を集中的に責めてくるんだろう。

「京さん」

 口元にあった右手が泰歩の手に捕まえられる。ぎゅっと握られたまま、熱っぽい目で泰歩が囁いた。

「気持ちよかったら、我慢しないで声出してください」

 手の甲、さっきまで自分の唇が触れていたあたりに泰歩がキスをする。

「いつも声抑えてるでしょう?ここならご近所さんに聞かれちゃうこともないですし、大丈夫ですよ」

 ん?
 もしかして、俺が声出さないようにしてるの、隣に漏れたら恥ずかしいからだと思ってる……?
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