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第4編皇帝陛下と楊玉環
第4章楊国忠
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ある日、私が部屋で仕事をしていると楊ちゃんが急いでやって来た。
私は楊ちゃんに言った。
「どうしたの?楊ちゃんがこんなに焦るなんて珍しいね。」
すると楊ちゃんは言った。
「手紙が来たのよ。兄が来るわ。」
私はその言葉を聞いて驚いた。
「楊ちゃんって兄が居るの?」
楊ちゃんは言った。
「ええ。3人居るわ。今回来るといっているのは楊国忠よ。」
楊ちゃんの兄か。
なんだかろくでもなさそうな気がする。
でも絶対美男子だろう。
「シャー。シャー。」
すると廊下で悠々の鳴き声が聞こえた。
そして雪女衣が駆け込んできた。
「陛下。大変です。直ぐに来てください。」
私は雪女衣に言った。
「落ち着いて。何が有ったの?」
すると雪女衣は言った。
「はい。実はさきほど廊下で私と狐の方がぶつかってしまいまして。私がしりもちをついてしまったのですが、向こうが(俺は皇后の兄だぞ。無礼な奴だな。謝れ。)と言ってきました。それを聞いた悠々さんが怒ってしまい喧嘩になってしまったんです。」
その言葉を聞いて楊ちゃんがため息をついた。
「絶対、楊国忠だわ。」
そして私と楊ちゃんは雪女衣と共に喧嘩の起きている廊下へ向かった。
私が見ると狐が悠々に対して深々と頭を下げていた。
その姿は非常に美しく洗練されており、この狐が他人に頭を下げる事に熟練している事を物語っていた。
そして狐は私と楊ちゃんの姿を見ると笑みを浮べ言った。
「形勢逆転だな。謝るなら今のうちだぞ。」
すると悠々は近づいていき頭を下げている狐の頭を思いっきりはたき地面に叩きつけた。
それに対して狐が言った。
「すいません。許してください。」
そして狐は私と楊ちゃんに悠々をなんとかしろと言う目配せをしきりに送ってきた。
私は楊ちゃんに言った。
「ねえ。私はどうしたら良い?」
すると楊ちゃんが言った。
「こんなのが身内だなんて恥ずかしくて仕方が無いわ。もう放っておきましょう。」
そして私と楊ちゃんはひたすら悠々に詫びる狐を尻目に部屋に戻った。
しばらくすると狐は雪女衣に連れられて部屋に入ってきた。
私は雪女衣に言った。
「悠々はどうしたの?」
すると雪女衣は答えた。
「悠々さんは(こいつと居ると腹が立ってしょうがないから散歩に行ってきます)と仰っていました。」
私はそれを聞いて悠々らしいと思い苦笑いを浮かべた。
すると狐が言った。
「陛下。お初にお目にかかります。俺は楊国忠と言います。」
私は言った。
「お前は楊玉環の兄だと聞いたが本当か?」
すると狐が言った。
「楊玉環?名前は良く分かりませんがそこにいるのが妹です。」
その言葉を聞いて楊ちゃんはため息をついた。
「妹の名前も覚えられないのね」
私は言った
「お前は楊ちゃん見たいに人間の姿になれないのか?」
それに対して楊国忠が言った。
「はい。陛下と契約した妹と異なり魔力が足りないのです。」
なるほど。
変身には魔力が要るのか。
すると楊国忠が言った。
「そんな事よりも、実は陛下に報告があって参りました。」
私は言った。
「何だ。」
すると楊国忠は言った。
「この世界に起きている重大な異変についてです。」
異変?
たしかに史思明が閻王の復活が近いと言ったらしい。
それに私は怪異を封じる皇帝でありながら怪異である妖孤と契約しているという少し危険な存在だ。
そのことによる歪の様なものが世界に現れているのかもしれない。
私は気持ちを引き締めていった。
「何だ?言ってくれ。」
陽国忠は言った。
「実は徐々に夜になる時間が長くなっている様なのです。」
私は言った。
「夜が長くなっている?どういう事だ。」
すると楊国忠は得意げに言った。
「実は私。一日中暇なので太陽を見上げてボーっとしていたのです。すると明らかに、夏ごろに比べて日が経つ毎に日の出る時間が短くなっている事に気づきました。おそらく、このまま行くといずれ常夜が訪れるものと思われます。」
私は楊国忠の言葉を聞いて対応に困り、楊ちゃんの方を見た。
楊ちゃんは頭を抱えていた。
すると素直な雪女衣が言った。
「夏に比べて今の方が日が出る時間が短いのは当たり前ではありませんか。」
その言葉に楊国忠は呆れた様子で言った。
「あなたは物事が分からない鳥だな。どんどん日の出る時間が短くなっているのだぞ。これが当たり前なはずがないだろう。」
私は優しい口調で言った。
「お前は冬至という言葉を知っているか?」
楊国忠は首をかしげた。
そして言った。
「それは食べられますか?」
私は思った。
この狐は見てくれは良い。
だが言動は狸に近い。
私の様子に楊国忠は強い口調で言った。
「最近は気温もどんどん低くなっています。このまま放置したら大変な事になりますよ。」
すると耐え切れなくなった楊ちゃんが言った。
「もうやめなさい。日が短くなり気温が下がる。それが冬よ。待ってればそのうちまた夏が来るわよ。一体何年生きてるのよ。毎年冬になるたびに同じ事を言い出すんだから。」
毎年なのか。
多分、夏の間に冬の事を忘れてしまうのだろう。
それに対して楊国忠が言った。
「飛燕。少し太ったか。」
飛燕とは張飛燕であり、楊ちゃんが嫌いな妖孤の女性だ。
そして楊ちゃんは太った事を気にしてはいないものの、人から言われて良い気分なはずはない。
そのため楊ちゃんは大きな声で叫んだ。
「私は玉環よ。出て行きなさい。そして二度と私の前に来ないで。」
すると雪女衣が言った。
「兄妹ですし。仲良くされた方が。」
あんな事をされた人間でも喧嘩の仲裁に入るのか。
雪女衣は本当にお人よしである。
その言葉を聞いて楊国忠が言った。
「鳥。気にしなくて良い。いつもの事だ。久しぶりに兄に会えて嬉しいんだよ。飛燕は可愛いなあ。」
楊ちゃんは地面に座り込んで言った。
「お手上げだわ。こんなものを兄としてもって生まれた自分の境遇を呪うわ。」
すると悠々が散歩を終えて部屋に戻ってきた。
悠々は楊ちゃんに鳴いた。
「ミー。ミー。」
楊ちゃんはそれを聞いて悠々に言った。
「私は帰ってって何度も言ってるわ。この男が帰らないのよ。」
そして楊ちゃんは何かを思いつた様子でほくそ笑んだ。
そして言った。
「そういえば、楊国忠が(馬鹿は高いところを好む。猫を見れば明確だろう。あれは頼まれもしないのに、気付けば凄く高いところに居る。)と言っていたわ。」
それに対して悠々は怒りを見せ、楊国忠を威嚇した。
「シャー。シャー。」
陽国忠は言った。
「落ち着け。そんな事は多分言っていない。この木の皮をやる。さっき宮廷の庭に生えていた木から取ったものだ。どうだ? 欲しいだろう。」
私は思った。
木の皮を勝手にはぐとはなんという狐だ。
そして木の皮で悠々は喜ばない。
というか木の皮で喜ぶ怪異がこの世界に居るのだろうか?
当然悠々の怒りは収まらず楊国忠に詰め寄った。
すると楊国忠が言った。
「陛下。最後に一つ言っておきたい事があります。これ夏ごろに気付いたのですが、最近蝉が死ぬのが早い気がします。見ていたら大抵1週間ほどで。」
陽国忠はそこまで言った所で悠々に飛びつかれ、扉を開けてなんとか逃げていった。
私は楊ちゃんに言った。
「蝉が1週間くらいで死ぬんだってどうしようか?」
楊ちゃんが言った。
「それが蝉という生き物よ。」
私は珍しく疲れた様子の楊ちゃんを新鮮に感じ、こっそりと笑みを浮かべたのだった。
私は楊ちゃんに言った。
「どうしたの?楊ちゃんがこんなに焦るなんて珍しいね。」
すると楊ちゃんは言った。
「手紙が来たのよ。兄が来るわ。」
私はその言葉を聞いて驚いた。
「楊ちゃんって兄が居るの?」
楊ちゃんは言った。
「ええ。3人居るわ。今回来るといっているのは楊国忠よ。」
楊ちゃんの兄か。
なんだかろくでもなさそうな気がする。
でも絶対美男子だろう。
「シャー。シャー。」
すると廊下で悠々の鳴き声が聞こえた。
そして雪女衣が駆け込んできた。
「陛下。大変です。直ぐに来てください。」
私は雪女衣に言った。
「落ち着いて。何が有ったの?」
すると雪女衣は言った。
「はい。実はさきほど廊下で私と狐の方がぶつかってしまいまして。私がしりもちをついてしまったのですが、向こうが(俺は皇后の兄だぞ。無礼な奴だな。謝れ。)と言ってきました。それを聞いた悠々さんが怒ってしまい喧嘩になってしまったんです。」
その言葉を聞いて楊ちゃんがため息をついた。
「絶対、楊国忠だわ。」
そして私と楊ちゃんは雪女衣と共に喧嘩の起きている廊下へ向かった。
私が見ると狐が悠々に対して深々と頭を下げていた。
その姿は非常に美しく洗練されており、この狐が他人に頭を下げる事に熟練している事を物語っていた。
そして狐は私と楊ちゃんの姿を見ると笑みを浮べ言った。
「形勢逆転だな。謝るなら今のうちだぞ。」
すると悠々は近づいていき頭を下げている狐の頭を思いっきりはたき地面に叩きつけた。
それに対して狐が言った。
「すいません。許してください。」
そして狐は私と楊ちゃんに悠々をなんとかしろと言う目配せをしきりに送ってきた。
私は楊ちゃんに言った。
「ねえ。私はどうしたら良い?」
すると楊ちゃんが言った。
「こんなのが身内だなんて恥ずかしくて仕方が無いわ。もう放っておきましょう。」
そして私と楊ちゃんはひたすら悠々に詫びる狐を尻目に部屋に戻った。
しばらくすると狐は雪女衣に連れられて部屋に入ってきた。
私は雪女衣に言った。
「悠々はどうしたの?」
すると雪女衣は答えた。
「悠々さんは(こいつと居ると腹が立ってしょうがないから散歩に行ってきます)と仰っていました。」
私はそれを聞いて悠々らしいと思い苦笑いを浮かべた。
すると狐が言った。
「陛下。お初にお目にかかります。俺は楊国忠と言います。」
私は言った。
「お前は楊玉環の兄だと聞いたが本当か?」
すると狐が言った。
「楊玉環?名前は良く分かりませんがそこにいるのが妹です。」
その言葉を聞いて楊ちゃんはため息をついた。
「妹の名前も覚えられないのね」
私は言った
「お前は楊ちゃん見たいに人間の姿になれないのか?」
それに対して楊国忠が言った。
「はい。陛下と契約した妹と異なり魔力が足りないのです。」
なるほど。
変身には魔力が要るのか。
すると楊国忠が言った。
「そんな事よりも、実は陛下に報告があって参りました。」
私は言った。
「何だ。」
すると楊国忠は言った。
「この世界に起きている重大な異変についてです。」
異変?
たしかに史思明が閻王の復活が近いと言ったらしい。
それに私は怪異を封じる皇帝でありながら怪異である妖孤と契約しているという少し危険な存在だ。
そのことによる歪の様なものが世界に現れているのかもしれない。
私は気持ちを引き締めていった。
「何だ?言ってくれ。」
陽国忠は言った。
「実は徐々に夜になる時間が長くなっている様なのです。」
私は言った。
「夜が長くなっている?どういう事だ。」
すると楊国忠は得意げに言った。
「実は私。一日中暇なので太陽を見上げてボーっとしていたのです。すると明らかに、夏ごろに比べて日が経つ毎に日の出る時間が短くなっている事に気づきました。おそらく、このまま行くといずれ常夜が訪れるものと思われます。」
私は楊国忠の言葉を聞いて対応に困り、楊ちゃんの方を見た。
楊ちゃんは頭を抱えていた。
すると素直な雪女衣が言った。
「夏に比べて今の方が日が出る時間が短いのは当たり前ではありませんか。」
その言葉に楊国忠は呆れた様子で言った。
「あなたは物事が分からない鳥だな。どんどん日の出る時間が短くなっているのだぞ。これが当たり前なはずがないだろう。」
私は優しい口調で言った。
「お前は冬至という言葉を知っているか?」
楊国忠は首をかしげた。
そして言った。
「それは食べられますか?」
私は思った。
この狐は見てくれは良い。
だが言動は狸に近い。
私の様子に楊国忠は強い口調で言った。
「最近は気温もどんどん低くなっています。このまま放置したら大変な事になりますよ。」
すると耐え切れなくなった楊ちゃんが言った。
「もうやめなさい。日が短くなり気温が下がる。それが冬よ。待ってればそのうちまた夏が来るわよ。一体何年生きてるのよ。毎年冬になるたびに同じ事を言い出すんだから。」
毎年なのか。
多分、夏の間に冬の事を忘れてしまうのだろう。
それに対して楊国忠が言った。
「飛燕。少し太ったか。」
飛燕とは張飛燕であり、楊ちゃんが嫌いな妖孤の女性だ。
そして楊ちゃんは太った事を気にしてはいないものの、人から言われて良い気分なはずはない。
そのため楊ちゃんは大きな声で叫んだ。
「私は玉環よ。出て行きなさい。そして二度と私の前に来ないで。」
すると雪女衣が言った。
「兄妹ですし。仲良くされた方が。」
あんな事をされた人間でも喧嘩の仲裁に入るのか。
雪女衣は本当にお人よしである。
その言葉を聞いて楊国忠が言った。
「鳥。気にしなくて良い。いつもの事だ。久しぶりに兄に会えて嬉しいんだよ。飛燕は可愛いなあ。」
楊ちゃんは地面に座り込んで言った。
「お手上げだわ。こんなものを兄としてもって生まれた自分の境遇を呪うわ。」
すると悠々が散歩を終えて部屋に戻ってきた。
悠々は楊ちゃんに鳴いた。
「ミー。ミー。」
楊ちゃんはそれを聞いて悠々に言った。
「私は帰ってって何度も言ってるわ。この男が帰らないのよ。」
そして楊ちゃんは何かを思いつた様子でほくそ笑んだ。
そして言った。
「そういえば、楊国忠が(馬鹿は高いところを好む。猫を見れば明確だろう。あれは頼まれもしないのに、気付けば凄く高いところに居る。)と言っていたわ。」
それに対して悠々は怒りを見せ、楊国忠を威嚇した。
「シャー。シャー。」
陽国忠は言った。
「落ち着け。そんな事は多分言っていない。この木の皮をやる。さっき宮廷の庭に生えていた木から取ったものだ。どうだ? 欲しいだろう。」
私は思った。
木の皮を勝手にはぐとはなんという狐だ。
そして木の皮で悠々は喜ばない。
というか木の皮で喜ぶ怪異がこの世界に居るのだろうか?
当然悠々の怒りは収まらず楊国忠に詰め寄った。
すると楊国忠が言った。
「陛下。最後に一つ言っておきたい事があります。これ夏ごろに気付いたのですが、最近蝉が死ぬのが早い気がします。見ていたら大抵1週間ほどで。」
陽国忠はそこまで言った所で悠々に飛びつかれ、扉を開けてなんとか逃げていった。
私は楊ちゃんに言った。
「蝉が1週間くらいで死ぬんだってどうしようか?」
楊ちゃんが言った。
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