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奇妙なティータイム
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「私は全ての女の子を愛してるの。心が女でも例外ではない」
「お姉さん、変な性格してるね」
駅前のカフェ。まるでさっきまでの立場が逆転したかのようだった。さっきまで彼女が浮かべていた宗教の勧誘や押し売りに対するうんざりした警戒心と少しの怒りを今度は彼が浮かべている。
「ゲイに興味があるだけならゲイバーでも行けば?俺そういう友達いないから紹介は期待しないでね」
「そりゃあの黒髪ロングのお姉さま系も諦めちゃいないけど…って言うかあの娘ももしかして男!?いや差別はしないけど…ちょっとショックだな」
「差別しないって言ってしない奴はいないよ、あれは女友達。」
「良かった~信用していい?信用していい?」
「信用していい人間なんてこの世にいねぇよ。でもありゃー女だ。股でも見せてくれってお願いしてみたら?俺にチンコ取れとか言うくらいだし」
その声に少しの劣等感が滲み出た。
「もともと女に生まれたかったの?」
彼女はストローをあざとい角度で吸いつつ、聞く。
「そういうことずけずけ聞くかね。まあ俺にとってはもう処理済みの問題だからいいけど」
彼女は目付きで「で?」と続きを促す。
「中学の時女子にレイプされたんだ」
「それはモテて?」
「お姉さんホントずれてるね。そんな訳ないじゃん、いじめだよ、いじめ。集団の観客がいっぱいいてさ、スマホで撮影されて」
「そういうプレイは好きくないね~」
「お姉さんの好みはどうでもいいよ。でもとにかく俺はその時女は最強だって身を持って感じた訳」
「なんかタフだね。その結果適合範囲増えてるし。女は最強かぁ~」
彼女はふと窓の外を見た。
「え…?」
「お姉さん、変な性格してるね」
駅前のカフェ。まるでさっきまでの立場が逆転したかのようだった。さっきまで彼女が浮かべていた宗教の勧誘や押し売りに対するうんざりした警戒心と少しの怒りを今度は彼が浮かべている。
「ゲイに興味があるだけならゲイバーでも行けば?俺そういう友達いないから紹介は期待しないでね」
「そりゃあの黒髪ロングのお姉さま系も諦めちゃいないけど…って言うかあの娘ももしかして男!?いや差別はしないけど…ちょっとショックだな」
「差別しないって言ってしない奴はいないよ、あれは女友達。」
「良かった~信用していい?信用していい?」
「信用していい人間なんてこの世にいねぇよ。でもありゃー女だ。股でも見せてくれってお願いしてみたら?俺にチンコ取れとか言うくらいだし」
その声に少しの劣等感が滲み出た。
「もともと女に生まれたかったの?」
彼女はストローをあざとい角度で吸いつつ、聞く。
「そういうことずけずけ聞くかね。まあ俺にとってはもう処理済みの問題だからいいけど」
彼女は目付きで「で?」と続きを促す。
「中学の時女子にレイプされたんだ」
「それはモテて?」
「お姉さんホントずれてるね。そんな訳ないじゃん、いじめだよ、いじめ。集団の観客がいっぱいいてさ、スマホで撮影されて」
「そういうプレイは好きくないね~」
「お姉さんの好みはどうでもいいよ。でもとにかく俺はその時女は最強だって身を持って感じた訳」
「なんかタフだね。その結果適合範囲増えてるし。女は最強かぁ~」
彼女はふと窓の外を見た。
「え…?」
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