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29話 冒険者とAランク試験
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昨日は相談に姉の婚約話と目白押しの上、王妃様から爆弾発言も飛び出て疲れたので早く寝た
起きたら日が昇ってすぐ位だったので軽く運動をして家族で朝食を取る
今日は冒険者ギルドで遂に冒険者登録だ
ついでに依頼も受けようと考えているのだが日帰りで良いのがあるだろうか?
無ければその時考えよう
朝食後、冒険者用の服に着替え装備をつけて両親に声を掛け屋敷を出る
両親は俺が例の騒動の後に寝込んだので「前みたいな事にはならない様に」と釘を刺された
めちゃくちゃ心配してたようだし気を付けよう
まぁ、【蠢光】は負荷が大きかったので今回は余程の事が無い限り使用禁止だな
両親に挨拶を済ませ屋敷を出る
貴族街から商業地区を通り冒険者地区へと向かう
商業地区ではちらほら店が開きつつあり、その中に見知った人影を見付けたので声を掛ける
「おはよう、ベガドリオ」
「おはよう、グラフィエル。朝早くどうしたんだい?」
「昨日12歳になったから冒険者ギルドで冒険者登録にね。今日は休みだしついでに依頼も受けるつもりなんだ」
「それでこんな時間にいるのか。回復薬とかは持ってるのかい?無いなら級友のよしみで安く譲るよ」
「回復魔法が使えるから大丈夫さ。心配してくれてありがとな」
軽く会話をして俺はその場を立ち去る
ベガドリオも「何かあればうちの店に寄れよ」と言って店の手伝いに戻って行った
心配から出た言葉でもあるだろうが商売人の息子でもある級友の言葉はそれだけでは無いだろうと考えてしまうのは心が荒んでるのかな?
もし正解なら商魂逞しい限りである
ベガドリオと別れ冒険者ギルドを目指す
冒険者地区に入ると宿屋と酒場の数が一気に増える
商業地区と鍛冶地区にも宿屋と酒場はあるがそこまで多くは無い
冒険者地区は酒場が一番多く、商業地区と冒険者地区の境目辺りが一番宿屋が多い
今の時刻は学校に登校する位の時間だが今日はお休みである
時間帯的に酒場もお休み中だ
宿屋は既に営業していて宿泊客が出立の準備をしており、いざ出発と言った感じだ
俺はそんな状況を見つつ足を進めて冒険者ギルドに着く
扉を開け中に入ると冒険者たちが依頼ボードと備え付けの机の周りの椅子に座り騒がしい
俺はそれを見つつ受付に行き、受付のお姉さんに登録のお願いをする
登録用の用紙が手渡され名前・出身地・得意な戦闘方法・魔法適性の記入欄がありそれに記入していくのだが魔法適性をどう書こうか迷っていた
全属性とは流石に書けないしな
悩んでいると数人の冒険者が絡んできたが当然無視する
そもそもあの戦闘を知ってる冒険者は絡んでなど来ない
下手なことになれば我が身の破滅だからである
あの戦闘を知っている冒険者は「あいつ終ったな・・」とか「あ~あ、やっちまったな・・」等俺ではなく絡んできた方を心配する始末である
人を化け物扱いしないでくれませんかねぇ
そんな周りの反応が気に喰わないのか?名も知らぬ冒険者は周りにまで悪態をつき始めたがそこにAランクとSランクが現れる
AやSともなると名前は直ぐに知れ渡り、A以上は各ギルドにて名前と年齢が公表されるからだ
更にギルドカードとは別にランクが直ぐにわかる装飾品が贈られる
現れたAとSはこの前の戦闘の時見たことがある人だった
向こうも俺に気付いたらしく声を掛けてきた
「おや?英雄くんじゃないか?今日はどうしたんだい?」
Sランク冒険者が気軽に声を掛けた事に絡んできた奴は驚いている
続けてAランクの方が話しかけてくる
「それは登録用紙だな?何を悩んでいるんだ?」
二人ともかなり気さくに話しかけてくるので絡んできた奴は言っちゃいけない一言を言ってしまった
「AもSもそんなガキに媚び売ってんのかよ!王都の冒険者ってのは大したことねぇんだなぁ!!」
その言葉に周りの冒険者がキレた
当然先程の二人もキレている
俺は絡んできた奴はガン無視してたが次の一言でキレた
「てめぇも、無視してんじゃねぇ!英雄とか言われてやがったがどうせ助けた奴も大したこと無いんだろう!!クソガキが冒険者とか誰に教わったんだよ!?そいつも大したことねぇんだろ!?助けに入った戦闘もどうせ大したことねぇんだろ?ガキは家に帰ってママのおっぱいでも吸ってな!!」
言い終わると同時にそいつは天井に頭から突き刺さった
顎は粉々になっており暫くはまともに喋れないだろう
ん?何をしたかって?言い終わると同時に振り向いて顎に蹴り入れて物理沈黙しただけですが?
天井に突き刺さった冒険者はなおもプラーンプラーンしていた
俺を知ってる冒険者は「あいつ竜殺しを怒らせやがった」「殺されても文句は言えねぇよな」「まだ冒険者じゃないし貴族の当主だから不敬罪になるんじゃね?」「普段温厚なやつを怒らせるとかスゲーわ」等言いたい放題だ
取り巻きは何が起こったか理解してないし理解できるわけがない
それは周りも同じだがある程度は察しており、俺の動きが少しだけ見えたのはSランクだけだった
残りの取り巻きは全員を表に叩き出し土魔法で穴を掘って首だけ出して埋めた
止めなかったので連帯責任である
天井でまだぷらーんしてる奴は身体強化してから跳躍して足持って引き抜いて回復魔法をかけて意識を戻した後にボッコボコタイムに突入
ボッコボコにするまでの時間は8秒でボッコボコが終ると回復魔法で復活させてまたボッコボコにしての繰り返しを表で首だけになってる奴の前で十数回お披露目してあげた
最後はあばら何本か折ってフィニッシュして放置
周りはドン引きしていました
ギルマスは騒ぎを聞きつけ降りてきたが全て終わった後だった
AとSの二人がギルマスに事情を説明し冒険者になる前の貴族に対する無礼という事にして不敬罪の執行という形で終わらせるそうだ
絡んできた奴と取り巻き(パーティーメンバーらしい)全員がギルドへの罰金を言い渡された
建前上はギルドの品位を落としたとしているが、本音は俺が冒険者登録せずに帰ったらどうするんだ!このボケが!!である
ギルマスも大層憤慨していたそうでバカ共は翌日には王都から消えていた
さて、丁度よくギルマスも来たので記入用紙の件で相談しよう
ギルマスに魔法適性について相談があると告げ執務室にやってきたのだが何故にAとSの二人が一緒なんだ?
首を傾げるとAで登録するにあたり一つだけ試験をしなければいけなく二人は試験管兼護衛だそうだ
高ランクだけあって口も堅く信用もばっちりと言われた
なので魔法適性について話しても他言する事は無いと断言される
もし他言しようものならランクの降格は当たり前としてブラックリストにも登録し、信用をガタ落ちにした後に無理難題の依頼出しまくって使い潰すと言われ、二人が恐怖したのは当然の事であった
試験官がウォルド達でないのは親しすぎるからだと言われる
公平性を保つために敢えて二人が選ばれたそうだ
俺は納得したので魔法適性の欄について相談する
相談すると人前では登録できないとの結論になったので、執務室で登録を行うが二度手間を避ける為に試験を終えてから登録することになった
試験の内容は盗賊の討伐
冒険者には盗賊や山賊等の賊に対する対人討伐があり人を殺せるかどうかを試さなければいけない
これが出来ないものはCに上がれない
依頼はB以上からしか受けれないが偶発的に別依頼中の遭遇も珍しくはない
Cランクの依頼にはその可能性が含まれた依頼もあるので、Cに上がるためには必要な試験と言う訳だ
今回は試験なので見ている者がいるから問題無いが、依頼で受ける場合には必ず体の部位を残して討伐しなければならない
死体にギルドカードをかざし相手の情報を読み込ませる為だ
その為、盗賊の討伐依頼の時は専用のギルドカードが手渡されると聞かされた
俺は了承し場所を聞く
学校があるので明日の夜には家に戻らねばならない
そう告げると身体強化で走って半日ほどの山奥に山賊のアジトがあり、大規模では無いが場所の確認に手間取って依頼を出せなかったそうだ
今回はこの山賊の討伐が試験対象とされた
俺はアジトの場所を聞き用意も問題ないので直ぐに行けると告げる
二人も準備は済んでいるので3人は直ぐに出発した
馬車を使わずひたすら身体強化で3人とも目的地まで走った
半日ほどと言っていたが休憩無しで走った結果、半分の時間で目的地に着いた
着いたは良いのだが試験管の二人は息も絶え絶えである
俺?息一つ切らしてませんが何か問題でも?
もう色々バレちゃってるので自重する部分を緩和しました
流石にやばいとわかってるのは使わんが
30分程休息を取り山賊討伐へ向かう
山賊のアジトは岩山が削れた天然の要塞だった
これBランクの依頼じゃ厳しくね?
試験官である二人も「「これ、最低でもAだろ?」」と言っている
アジトってレベル超えてるもんなぁ
全く問題は無いけど
さて、どうやって攻略するかだな
火は燃え尽きそうだから却下
光と闇も無いな
雷もちまちまやらないといけそうだし水で押し流したら死体探すのが面倒だしやっぱ風しか無いか
結論を出して風魔法を用意しようとしてふと思い留まる
・・・・・・・・ん?周り岩山だよな?と言う事はアジトの中も岩山?
少なくとも地面は岩だろうし、もしかしたら一発で終わるかも?
俺は探知魔法を使いアジト内も含め山賊全員の居場所を確認する
念の為に探知範囲を拡大して他にいないか調べるがどうやら全員いるようだ
見張りは8人でアジト内には26人
俺は土魔法で地面から剣が突き出すようなイメージをする
範囲はアジト全てを針山にするような感じに
地面に魔力を流し、アジト内の地面を含めた範囲全てに魔力で満たす
悟られないように魔力隠蔽もしてあるので気付かれた様子はない
探知に誘導を付け真下から突き刺すようにして一気に一瞬で全員を殺す
二人は俺が何をしているかわかっていないようだ
二人に向けて俺は「今から山賊を殲滅します」とだけ告げ魔法を発動する
前触れも予兆も無く地面から突き出た岩剣は全員を一気に真下から串刺しにし息の根を止める
探知で生き残りがいないか確認するが反応は無い
全員死んだようなので殲滅したことを二人に告げ確認に向かう
山賊のアジト内に潜入し成果を確認すると全員が串刺しか真っ二つにされて息絶えていた
ギルドから預かった討伐用のカードを死体に充てて情報を記憶させる
三人で手分けして作業をし外に出る
このままにしておくとアンデット化の恐れがあるのでアジトごと火魔法で燃やし尽くし火事にならない様に見届けて念の為に水魔法で辺りを消化して帰路につく
帰りも行きと同じ速さで駆け抜け日が沈む前にはギルドに着いた
受付のお姉さんにギルマスを呼んで貰い試験官二人と共に執務室に入る
討伐用カードを渡し、試験官二人から話を聞いて驚きはするも問題ないと判断されて俺はAランク冒険者として登録された
冒険者カードには記入した内容以外に個人データが刻まれる
カードには名前とランクのみが現在表示され、その状態が通常時の表示となる
血を一滴たらし個人情報を全てカード内に記憶させて冒険者カードは完成する
個人情報は他人には見る事が出来ず、唯一見れるのはギルマスかその権限を持つ者になる
唯一の例外は所有者が開示する場合だがステータス魔法があるので滅多に開示されない
他には依頼成功の有無やギルド指定の称号等も記載される
忘れてならないのがギルドへの預け金だが個人情報として預け金も記載され、開示しなければ誰がどれだけ持っているかわからないようにしている
俺のカードにはドラゴンバスターの称号とスタンビート制圧者の称号がカードに刻まれている
登録時には試験管をした二人とギルマス・サブマスの4人が同席して行われた
サブマスは20歳位の女性で受付もしてるので知っていた方がギルド側としても都合が良いらしい
全ての登録も終わり俺はAランク冒険者になった
指名依頼は学校卒業まで基本免除で非常時と陛下から回って来た依頼は免除から除外される
1年間は気楽にやれば良いとさ
用事も終わったし帰路につこうとするとギルマスからゼロから連絡は無いかと聞かれた
ここ数年一切目撃情報が無いそうだ
ゼロと別れてもうすぐ5年が経つが俺も別れてからは連絡は無いし会ってもいないことを告げると連絡が取れたらか会えたならギルドに来るように伝えてくれと頼まれた
ゼロは今のままでは後1年か2年程でギルドから正式に生死不明で捜索依頼が出されるそうだ
以前も1年位連絡が途絶えたことがあるのだが今回は流石に長すぎるのでギルド規定のSSSランク冒険者捜索依頼が出される可能性が高く、これが出されるとランクの降格はほぼ起こるらしい
現在は複数のギルマス達が他の支部を抑えているが最長でも2年が限界だそうだ
俺は了承し執務室を後にしてギルドから出る
外は完全に日が落ちて暗くなっていた
両親が心配するので早く帰ろう
Aランク冒険者での始まりとなったが両親に心配をかける訳にもいかず、依頼は程々に受けようと思いながら家族の待つ屋敷の帰路についた
起きたら日が昇ってすぐ位だったので軽く運動をして家族で朝食を取る
今日は冒険者ギルドで遂に冒険者登録だ
ついでに依頼も受けようと考えているのだが日帰りで良いのがあるだろうか?
無ければその時考えよう
朝食後、冒険者用の服に着替え装備をつけて両親に声を掛け屋敷を出る
両親は俺が例の騒動の後に寝込んだので「前みたいな事にはならない様に」と釘を刺された
めちゃくちゃ心配してたようだし気を付けよう
まぁ、【蠢光】は負荷が大きかったので今回は余程の事が無い限り使用禁止だな
両親に挨拶を済ませ屋敷を出る
貴族街から商業地区を通り冒険者地区へと向かう
商業地区ではちらほら店が開きつつあり、その中に見知った人影を見付けたので声を掛ける
「おはよう、ベガドリオ」
「おはよう、グラフィエル。朝早くどうしたんだい?」
「昨日12歳になったから冒険者ギルドで冒険者登録にね。今日は休みだしついでに依頼も受けるつもりなんだ」
「それでこんな時間にいるのか。回復薬とかは持ってるのかい?無いなら級友のよしみで安く譲るよ」
「回復魔法が使えるから大丈夫さ。心配してくれてありがとな」
軽く会話をして俺はその場を立ち去る
ベガドリオも「何かあればうちの店に寄れよ」と言って店の手伝いに戻って行った
心配から出た言葉でもあるだろうが商売人の息子でもある級友の言葉はそれだけでは無いだろうと考えてしまうのは心が荒んでるのかな?
もし正解なら商魂逞しい限りである
ベガドリオと別れ冒険者ギルドを目指す
冒険者地区に入ると宿屋と酒場の数が一気に増える
商業地区と鍛冶地区にも宿屋と酒場はあるがそこまで多くは無い
冒険者地区は酒場が一番多く、商業地区と冒険者地区の境目辺りが一番宿屋が多い
今の時刻は学校に登校する位の時間だが今日はお休みである
時間帯的に酒場もお休み中だ
宿屋は既に営業していて宿泊客が出立の準備をしており、いざ出発と言った感じだ
俺はそんな状況を見つつ足を進めて冒険者ギルドに着く
扉を開け中に入ると冒険者たちが依頼ボードと備え付けの机の周りの椅子に座り騒がしい
俺はそれを見つつ受付に行き、受付のお姉さんに登録のお願いをする
登録用の用紙が手渡され名前・出身地・得意な戦闘方法・魔法適性の記入欄がありそれに記入していくのだが魔法適性をどう書こうか迷っていた
全属性とは流石に書けないしな
悩んでいると数人の冒険者が絡んできたが当然無視する
そもそもあの戦闘を知ってる冒険者は絡んでなど来ない
下手なことになれば我が身の破滅だからである
あの戦闘を知っている冒険者は「あいつ終ったな・・」とか「あ~あ、やっちまったな・・」等俺ではなく絡んできた方を心配する始末である
人を化け物扱いしないでくれませんかねぇ
そんな周りの反応が気に喰わないのか?名も知らぬ冒険者は周りにまで悪態をつき始めたがそこにAランクとSランクが現れる
AやSともなると名前は直ぐに知れ渡り、A以上は各ギルドにて名前と年齢が公表されるからだ
更にギルドカードとは別にランクが直ぐにわかる装飾品が贈られる
現れたAとSはこの前の戦闘の時見たことがある人だった
向こうも俺に気付いたらしく声を掛けてきた
「おや?英雄くんじゃないか?今日はどうしたんだい?」
Sランク冒険者が気軽に声を掛けた事に絡んできた奴は驚いている
続けてAランクの方が話しかけてくる
「それは登録用紙だな?何を悩んでいるんだ?」
二人ともかなり気さくに話しかけてくるので絡んできた奴は言っちゃいけない一言を言ってしまった
「AもSもそんなガキに媚び売ってんのかよ!王都の冒険者ってのは大したことねぇんだなぁ!!」
その言葉に周りの冒険者がキレた
当然先程の二人もキレている
俺は絡んできた奴はガン無視してたが次の一言でキレた
「てめぇも、無視してんじゃねぇ!英雄とか言われてやがったがどうせ助けた奴も大したこと無いんだろう!!クソガキが冒険者とか誰に教わったんだよ!?そいつも大したことねぇんだろ!?助けに入った戦闘もどうせ大したことねぇんだろ?ガキは家に帰ってママのおっぱいでも吸ってな!!」
言い終わると同時にそいつは天井に頭から突き刺さった
顎は粉々になっており暫くはまともに喋れないだろう
ん?何をしたかって?言い終わると同時に振り向いて顎に蹴り入れて物理沈黙しただけですが?
天井に突き刺さった冒険者はなおもプラーンプラーンしていた
俺を知ってる冒険者は「あいつ竜殺しを怒らせやがった」「殺されても文句は言えねぇよな」「まだ冒険者じゃないし貴族の当主だから不敬罪になるんじゃね?」「普段温厚なやつを怒らせるとかスゲーわ」等言いたい放題だ
取り巻きは何が起こったか理解してないし理解できるわけがない
それは周りも同じだがある程度は察しており、俺の動きが少しだけ見えたのはSランクだけだった
残りの取り巻きは全員を表に叩き出し土魔法で穴を掘って首だけ出して埋めた
止めなかったので連帯責任である
天井でまだぷらーんしてる奴は身体強化してから跳躍して足持って引き抜いて回復魔法をかけて意識を戻した後にボッコボコタイムに突入
ボッコボコにするまでの時間は8秒でボッコボコが終ると回復魔法で復活させてまたボッコボコにしての繰り返しを表で首だけになってる奴の前で十数回お披露目してあげた
最後はあばら何本か折ってフィニッシュして放置
周りはドン引きしていました
ギルマスは騒ぎを聞きつけ降りてきたが全て終わった後だった
AとSの二人がギルマスに事情を説明し冒険者になる前の貴族に対する無礼という事にして不敬罪の執行という形で終わらせるそうだ
絡んできた奴と取り巻き(パーティーメンバーらしい)全員がギルドへの罰金を言い渡された
建前上はギルドの品位を落としたとしているが、本音は俺が冒険者登録せずに帰ったらどうするんだ!このボケが!!である
ギルマスも大層憤慨していたそうでバカ共は翌日には王都から消えていた
さて、丁度よくギルマスも来たので記入用紙の件で相談しよう
ギルマスに魔法適性について相談があると告げ執務室にやってきたのだが何故にAとSの二人が一緒なんだ?
首を傾げるとAで登録するにあたり一つだけ試験をしなければいけなく二人は試験管兼護衛だそうだ
高ランクだけあって口も堅く信用もばっちりと言われた
なので魔法適性について話しても他言する事は無いと断言される
もし他言しようものならランクの降格は当たり前としてブラックリストにも登録し、信用をガタ落ちにした後に無理難題の依頼出しまくって使い潰すと言われ、二人が恐怖したのは当然の事であった
試験官がウォルド達でないのは親しすぎるからだと言われる
公平性を保つために敢えて二人が選ばれたそうだ
俺は納得したので魔法適性の欄について相談する
相談すると人前では登録できないとの結論になったので、執務室で登録を行うが二度手間を避ける為に試験を終えてから登録することになった
試験の内容は盗賊の討伐
冒険者には盗賊や山賊等の賊に対する対人討伐があり人を殺せるかどうかを試さなければいけない
これが出来ないものはCに上がれない
依頼はB以上からしか受けれないが偶発的に別依頼中の遭遇も珍しくはない
Cランクの依頼にはその可能性が含まれた依頼もあるので、Cに上がるためには必要な試験と言う訳だ
今回は試験なので見ている者がいるから問題無いが、依頼で受ける場合には必ず体の部位を残して討伐しなければならない
死体にギルドカードをかざし相手の情報を読み込ませる為だ
その為、盗賊の討伐依頼の時は専用のギルドカードが手渡されると聞かされた
俺は了承し場所を聞く
学校があるので明日の夜には家に戻らねばならない
そう告げると身体強化で走って半日ほどの山奥に山賊のアジトがあり、大規模では無いが場所の確認に手間取って依頼を出せなかったそうだ
今回はこの山賊の討伐が試験対象とされた
俺はアジトの場所を聞き用意も問題ないので直ぐに行けると告げる
二人も準備は済んでいるので3人は直ぐに出発した
馬車を使わずひたすら身体強化で3人とも目的地まで走った
半日ほどと言っていたが休憩無しで走った結果、半分の時間で目的地に着いた
着いたは良いのだが試験管の二人は息も絶え絶えである
俺?息一つ切らしてませんが何か問題でも?
もう色々バレちゃってるので自重する部分を緩和しました
流石にやばいとわかってるのは使わんが
30分程休息を取り山賊討伐へ向かう
山賊のアジトは岩山が削れた天然の要塞だった
これBランクの依頼じゃ厳しくね?
試験官である二人も「「これ、最低でもAだろ?」」と言っている
アジトってレベル超えてるもんなぁ
全く問題は無いけど
さて、どうやって攻略するかだな
火は燃え尽きそうだから却下
光と闇も無いな
雷もちまちまやらないといけそうだし水で押し流したら死体探すのが面倒だしやっぱ風しか無いか
結論を出して風魔法を用意しようとしてふと思い留まる
・・・・・・・・ん?周り岩山だよな?と言う事はアジトの中も岩山?
少なくとも地面は岩だろうし、もしかしたら一発で終わるかも?
俺は探知魔法を使いアジト内も含め山賊全員の居場所を確認する
念の為に探知範囲を拡大して他にいないか調べるがどうやら全員いるようだ
見張りは8人でアジト内には26人
俺は土魔法で地面から剣が突き出すようなイメージをする
範囲はアジト全てを針山にするような感じに
地面に魔力を流し、アジト内の地面を含めた範囲全てに魔力で満たす
悟られないように魔力隠蔽もしてあるので気付かれた様子はない
探知に誘導を付け真下から突き刺すようにして一気に一瞬で全員を殺す
二人は俺が何をしているかわかっていないようだ
二人に向けて俺は「今から山賊を殲滅します」とだけ告げ魔法を発動する
前触れも予兆も無く地面から突き出た岩剣は全員を一気に真下から串刺しにし息の根を止める
探知で生き残りがいないか確認するが反応は無い
全員死んだようなので殲滅したことを二人に告げ確認に向かう
山賊のアジト内に潜入し成果を確認すると全員が串刺しか真っ二つにされて息絶えていた
ギルドから預かった討伐用のカードを死体に充てて情報を記憶させる
三人で手分けして作業をし外に出る
このままにしておくとアンデット化の恐れがあるのでアジトごと火魔法で燃やし尽くし火事にならない様に見届けて念の為に水魔法で辺りを消化して帰路につく
帰りも行きと同じ速さで駆け抜け日が沈む前にはギルドに着いた
受付のお姉さんにギルマスを呼んで貰い試験官二人と共に執務室に入る
討伐用カードを渡し、試験官二人から話を聞いて驚きはするも問題ないと判断されて俺はAランク冒険者として登録された
冒険者カードには記入した内容以外に個人データが刻まれる
カードには名前とランクのみが現在表示され、その状態が通常時の表示となる
血を一滴たらし個人情報を全てカード内に記憶させて冒険者カードは完成する
個人情報は他人には見る事が出来ず、唯一見れるのはギルマスかその権限を持つ者になる
唯一の例外は所有者が開示する場合だがステータス魔法があるので滅多に開示されない
他には依頼成功の有無やギルド指定の称号等も記載される
忘れてならないのがギルドへの預け金だが個人情報として預け金も記載され、開示しなければ誰がどれだけ持っているかわからないようにしている
俺のカードにはドラゴンバスターの称号とスタンビート制圧者の称号がカードに刻まれている
登録時には試験管をした二人とギルマス・サブマスの4人が同席して行われた
サブマスは20歳位の女性で受付もしてるので知っていた方がギルド側としても都合が良いらしい
全ての登録も終わり俺はAランク冒険者になった
指名依頼は学校卒業まで基本免除で非常時と陛下から回って来た依頼は免除から除外される
1年間は気楽にやれば良いとさ
用事も終わったし帰路につこうとするとギルマスからゼロから連絡は無いかと聞かれた
ここ数年一切目撃情報が無いそうだ
ゼロと別れてもうすぐ5年が経つが俺も別れてからは連絡は無いし会ってもいないことを告げると連絡が取れたらか会えたならギルドに来るように伝えてくれと頼まれた
ゼロは今のままでは後1年か2年程でギルドから正式に生死不明で捜索依頼が出されるそうだ
以前も1年位連絡が途絶えたことがあるのだが今回は流石に長すぎるのでギルド規定のSSSランク冒険者捜索依頼が出される可能性が高く、これが出されるとランクの降格はほぼ起こるらしい
現在は複数のギルマス達が他の支部を抑えているが最長でも2年が限界だそうだ
俺は了承し執務室を後にしてギルドから出る
外は完全に日が落ちて暗くなっていた
両親が心配するので早く帰ろう
Aランク冒険者での始まりとなったが両親に心配をかける訳にもいかず、依頼は程々に受けようと思いながら家族の待つ屋敷の帰路についた
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妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─
虹音 雪娜
ファンタジー
単身赴任中の派遣SE、遊佐尚斗は、ある日目が覚めると森の中に。
直感と感覚で現実世界での人生が終わり異世界に転生したことを知ると、元々異世界ものと呼ばれるジャンルが好きだった尚斗は、それで知り得たことを元に異世界もの定番のチートがあること、若返りしていることが分かり、今度こそ悔いの無いようこの異世界で第二の人生を歩むことを決意。
転生した世界には、尚斗の他にも既に転生、転移、召喚されている人がおり、この世界では総じて『漂流者』と呼ばれていた。
流れ着いたばかりの尚斗は運良くこの世界の人達に受け入れられて、異世界もので憧れていた冒険者としてやっていくことを決める。
そこで3人の獣人の姫達─シータ、マール、アーネと出会い、冒険者パーティーを組む事になったが、何故か事を起こす度周りに異性が増えていき…。
本人の意志とは無関係で勝手にハーレムメンバーとして増えていく異性達(現在31.5人)とあれやこれやありながら冒険者として異世界を過ごしていく日常(稀にエッチとシリアス含む)を綴るお話です。
※横書きベースで書いているので、縦読みにするとおかしな部分もあるかと思いますがご容赦を。
※纏めて書いたものを話数分割しているので、違和感を覚える部分もあるかと思いますがご容赦を(一話4000〜6000文字程度)。
※基本的にのんびりまったり進行です(会話率6割程度)。
※小説家になろう様に同タイトルで投稿しています。
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