貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?

「リズが俺の子を身ごもった」

ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。

リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。

「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」

結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。

愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。
これからは自分の幸せのために生きると決意した。

そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。

「迎えに来たよ、リディス」

交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。

裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。


※完結まで書いた短編集消化のための投稿。
小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。
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