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フィーナ・アルファドル
最終回 めでたしめでたし
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それから、10年の月日が経った
レィフット王国の城に、フィーナ・アルファドルは招かれていた。
「リリア!おめでとう!」
「ありがとう…ほら、産まれたわ」
リリアの腕の中には、先日産まれたばかりの赤子が抱かれていた。
リリアの隣に立つアルフレッドも蕩けるような笑みを浮かべている。
「女の子なんだ、リリアに似て可愛いだろう?」
アルフレッドの腕には3歳になる男の子が抱かれている。
第一王子のオリオン…アルフレッドとリリアの息子だ。
オリオンはまだ妹の事がよくわからないようで不思議そうに見つめている。
「オリオン様も凛々しくなられましたね、アルフレッド陛下」
「いやいや、まだやんちゃで困るよ」
二人の子供と愛する妻に囲まれたアルフレッドはとても幸せだった。
「アル兄~久しぶり、すっかり陛下だねぇ」
「すっかり陛下とはどういう意味だエドワード?そんな砕けた調子でライーツ王国の宰相としてきちんとやれているのか?フィーナ嬢、エドは貴女の夫としても大丈夫ですか?」
「そこそこなんとかやってますわ、アルフレッド陛下」
エドワードはリリアのテストの一件の後、フィーナに熱烈なアプローチをして正式にプロポーズした。
そして、アルファドル家に婿入りして現在はライーツ王国の国王の宰相をしている。
そんなエドワードはオリオンと同じ3歳の男の子を二人、膝に乗せて腰掛けている。
アレクとベガ、エドワードとフィーナの息子で双子の兄弟だ
「ライーツには双子が不吉って風習がなくてラッキーだったよ~」
「いや、古いから廃れかけていただけでまだあったわよ。お兄様…国王陛下が揉み消したんだけどね」
エドワードの婿入りの一因が、レノードの王位襲名である。
レノードは両国に鉄道という画期的な発明をもたらして物流から国民の指示を多く得た。
気がつけば世継ぎのいない前国王陛下から養子にならないかと頼まれ、現在は国王としてさらに路線を増やしている。
「で、お兄様から新しい学園を建てるから学園長やらないかって誘われてるの」
「まあ、フィーナが学園長になったら素晴らしい学園になるでしょうね」
「それならば是非、レィフットの学生を何人か留学させたいな」
「ライーツの学生と交換留学にした方がいいんじゃないアル兄~技術盗も盗も~」
たくさんの子供達とまだまだ発展する国の行く末
ライーツ王国とレィフット王国はもっともっと大きく幸福な国になるだろう
未来を語り合う幸せを噛み締めながら、友と過ごす一夜は素晴らしいものとなった
終わり
レィフット王国の城に、フィーナ・アルファドルは招かれていた。
「リリア!おめでとう!」
「ありがとう…ほら、産まれたわ」
リリアの腕の中には、先日産まれたばかりの赤子が抱かれていた。
リリアの隣に立つアルフレッドも蕩けるような笑みを浮かべている。
「女の子なんだ、リリアに似て可愛いだろう?」
アルフレッドの腕には3歳になる男の子が抱かれている。
第一王子のオリオン…アルフレッドとリリアの息子だ。
オリオンはまだ妹の事がよくわからないようで不思議そうに見つめている。
「オリオン様も凛々しくなられましたね、アルフレッド陛下」
「いやいや、まだやんちゃで困るよ」
二人の子供と愛する妻に囲まれたアルフレッドはとても幸せだった。
「アル兄~久しぶり、すっかり陛下だねぇ」
「すっかり陛下とはどういう意味だエドワード?そんな砕けた調子でライーツ王国の宰相としてきちんとやれているのか?フィーナ嬢、エドは貴女の夫としても大丈夫ですか?」
「そこそこなんとかやってますわ、アルフレッド陛下」
エドワードはリリアのテストの一件の後、フィーナに熱烈なアプローチをして正式にプロポーズした。
そして、アルファドル家に婿入りして現在はライーツ王国の国王の宰相をしている。
そんなエドワードはオリオンと同じ3歳の男の子を二人、膝に乗せて腰掛けている。
アレクとベガ、エドワードとフィーナの息子で双子の兄弟だ
「ライーツには双子が不吉って風習がなくてラッキーだったよ~」
「いや、古いから廃れかけていただけでまだあったわよ。お兄様…国王陛下が揉み消したんだけどね」
エドワードの婿入りの一因が、レノードの王位襲名である。
レノードは両国に鉄道という画期的な発明をもたらして物流から国民の指示を多く得た。
気がつけば世継ぎのいない前国王陛下から養子にならないかと頼まれ、現在は国王としてさらに路線を増やしている。
「で、お兄様から新しい学園を建てるから学園長やらないかって誘われてるの」
「まあ、フィーナが学園長になったら素晴らしい学園になるでしょうね」
「それならば是非、レィフットの学生を何人か留学させたいな」
「ライーツの学生と交換留学にした方がいいんじゃないアル兄~技術盗も盗も~」
たくさんの子供達とまだまだ発展する国の行く末
ライーツ王国とレィフット王国はもっともっと大きく幸福な国になるだろう
未来を語り合う幸せを噛み締めながら、友と過ごす一夜は素晴らしいものとなった
終わり
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やっぱりハッピーエンドはいいですね(^^)
あらすじと本文で馬鹿子息の名前が?!
馬鹿令嬢、ほとんど空気(笑)
フィーナの男前っぷりが素敵(^^)
感想ありがとうございます!
あらすじ、全く気が付きませんでした!
ありがとうございます、助かりました。
はい、お馬鹿ップルは空気です(笑)
フィーナはお気に入りなので嬉しいです!
ありがとうございました!(*´ω`*)
キャーゞ(^o^ゝ)≡(/^ー^)/"""パチパチ
ありがとうございます!
頑張りました!