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冒険はお姫様抱っこのままで
壁の改回想2
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真魚と壁は冒険者ギルドのある港街へとへと到着した。
「この街に冒険者ギルドがあるらしいわ」
真魚が言った。
その言葉通り、街の中央には巨大な建物があった。
冒険者ギルドだ。
冒険者ギルドに入ると中は広い空間になっていた。
多くの冒険者たちがいる。
そして受付のカウンターもあった。
そこには長い髪の女性がいた。
歳は二十代後半くらいだろうか? 美人である。
彼女は真魚の姿を見て目を丸くしていた。
何せ彼女は壁にお姫様抱っこされてやってきたのだ。
目立つなと言う方が無理であろう。
バカツプル?と思われてた。
「あの……大丈夫ですか?」
女性職員が心配そうに声をかけてきた。
「はい、大丈夫です」
「よかったらこちらで休んでください」
「ありがとうございます。でも大丈夫です。冒険者になりにきました」
「えっ!?」
「はい!」
真魚は元気よく返事をする。
「そうですか……」
女性は少し困った顔をする。
しかし、すぐに笑顔になってこう告げた。
「わかりました。では手続きをしますね」
こうして二人は無事に冒険者の登録ができた。
ちなみに冒険者にはランクがあり下からF・E・D・C・B・A・Sとなっている。
当然だがSが一番強い。
二人とも最低ランクのFからのスタートだった。
「それじゃあ早速依頼を受けてみましょうか」
「おう
「海での仕事はないかな?」「ありますよ。ちょうどいい依頼が」
「どんな仕事ですか?」
「海に住むクラーケン退治の依頼ですね」
「それでいい」
「はい!是非やります!」
「じゃあ決まりね。頑張りなさい」
「任せて下さい!」
真魚は自信満々であった。
クラーケンとはイカに似た魔物である。
巨大で力も強く足も多いため陸でも活動できるのが特徴だ。
ただし、海中の方が本来の力を出せる。
この辺りの海にはクラーケンがよく出没するらしい。
討伐対象としては比較的弱い部類に入る。
それでも相手が海ということで普通の冒険者には、結構厄介な相手である。
とにかく二人は依頼を受けることにした。
受付嬢が詳しい説明を始める。
「クラーケンは普段は海底にいるのですが、たまに海面まで上がってきて暴れる時があるんです。その被害が大きくなる前に倒して欲しいとのことです」
「一匹なの?」「いえ、二匹います。なので片方を倒してもう片方が戻ってくるまでにもう一匹を倒して欲しいという感じです」
「なるほど」
「まずはクラーケンを見つけるところから始めないといけないわね」
「ふむ」
真魚と壁は難しい顔になる。
「どうしたの?」
「エサがあればつれるだろう?」
「確かに」
「ならば簡単だ」
「でもエサは?」
真魚壁は自信ありげであった。
「ん」
壁は真魚を指差す。
「私を食べる気!?」
「食うのはイカだし、食われなきゃいい」
「それはそうだけれど……」「まぁ見ていろ」
「わかったわ」
それからしばらくして……
「いたぞ」「あれね」
二人はクラーケンを見つけた。
帯寄せる必要はない、エサ作戦は不要になった。
ほっとする真魚。
「じゃあ、やってくる」
真魚が飛び込む。
そして、あっという間にクラーケンを倒した。
クラーケンにロープを縛り付け、先端をかべにわたす。
壁は一本釣りの要領でつり上げる。
「あと一匹いるのだな」
「らしいね。でももっと大きいのかと思ってた。それでどうする?」
「エサでおびき寄せるしかない」
…やっぱりやる羽目になるのね。
真魚は覚悟を決めた。
「わかったわ。では行ってくる」
真魚は、体にロープを巻いて飛び込む。
しかし、すぐには潜らない。
しばらく待つ。するとクラーケンが現れた。
「うっそ~、デカ!さっきの10倍ぐらいある」
クラーケンは、真魚の予想よりはるかに大きかった。
「しかも、なんか怒ってない?目が血走ってるし」
クラーケンは怒り狂っていた。
「ええい、ままよ」
とりあえず、やってみることにする。
「とりゃ!」
クラーケンに抱きつくと同時にロープが引かれる。「ぐぬぬ」
クラーケンに巻き付けたロープを離さないように必死に耐える。
「こっちだ」
一気に水面にひっぱりだされ、いきおいあまり、真魚はクラーケンと一緒に空中に舞う。
こんな鯨みたいなクラーケンを1本釣り?
クラーケンは、岸壁に叩き付けられる。
真魚は壁にキャッチされる。
「死ぬかと思った」
「そんな強かった?かこのイカ!」地面に落ちたクラーケンを蹴飛ばす。
「違う、地面に落ちるかと思ったの!」
「そうか」
「それより、とどめを刺して」
「うん」
「これどうやって持ち帰る?」
「おれが担いで帰る」
「私は、どうすればいい?ここでまってる?」
「イカの上にでも座ってろ!」
「はい?」
壁は小さい方のクラーケンを肩に担ぎデカイクラーケンを頭の上で担ぐ、そのクラーケンの上にちょこんとすらっている。
目立つことことこのうない。その恥ずかしさはお姫様抱っこの非ではなかった。港街を抜けてギルドまでこれで向かう。
「なんだあいつら?」「イカが2匹!?」
街の人達が驚いて見ている。
「早くいこ」
「おう」
二人は冒険者ギルドに到着した。
「イカだ!」「イカだ」
「イカだ」
ギルド内は大騒ぎになっていた。
「クラーケン狩ってかきました」
「なんですと!?」
受付嬢もびっくりしていた。
「はい、クラーケンです」「あ、ありがとうございます」
受付嬢も何が何だかわからない様子だった。
「報酬お願いします」
「は、はい」
こうして二人は無事に依頼を達成した。
冒険者登録から一週間が過ぎた。
その間二人は、冒険者としての仕事を精力的にこなしていた。「今日も海で仕事する?」
「そうだな、海の方がいい」
「じゃあ決まりね」
二人は海に向かう。
海での仕事は多い。
「今日は、どんな依頼があるかな?」
「海での依頼がない」「どうしょう?」二人は困った。
「盗賊討伐でもする」
「うーん。しょうがない。それで行こう」
二人は、海での依頼がないので盗賊退治に向かう。
「ここに盗賊のアジトがあるらしい」
遺跡のような古城に住み着いてるらしい。「
二人は、古城に潜入する。
「うかつな奴らだな」
壁が呟く。
「なんで?」
「こんな崩れやすそうなとこをアジトしてるなんて、崩落するかもしれないのに」
「そんな都合よく崩れたりはしないでしょ!」
「そうかな?」
壁は古城に近づいて外壁を片手で触れるとユサユサと揺らし始める。「ちょっと!危ないじゃない!」
「大丈夫だ。ほれ」
壁は、もう片方の手で真魚を引き寄せて自分の胸に抱きしめる。
「なっ///」
真魚は赤面する。
「ふむ、やはり脆いな」
やがて城は倒壊する。「ああ……」
「こんなものだ」
壁は涼しい顔をしている。
「もう!気をつけてよね」
「わかっている」
二人は、瓦礫の中から盗賊達を引きずり出す。
引きずり出して拘束していく。「さすがに数が多いな」「そうだね」
二人だけでは手に余る数だ。
「どうしよう?」「うむ」
盗賊を簀巻きにしていく薪のように積み上げ背負子で背負う。
「じゃあ、帰るか!」
「うん」
二人は帰路につく。
「あそこにいるのは誰だろう?」
人影が見える。
「行ってみる?」「うむ」
二人が近づくとその人物は振り返り言った。
「おや、お前さん達は確か、この間の冒険者のお嬢ちゃんじゃないか?」
そこには初老の男性がいた。
「あなたは?」「わたしは、ここの城主だよ」
「え?」「おや、知らなかったのかい?」
「はい」
「まぁ、そうだろうとは思ったよ。お嬢ちゃん達がやったんだろう?」
「はい」
「すごいねえ。あの城を一人で壊してしまうとは」
「いや、あれは風化が進んでたせいだ」
無理ないいわけを押し通そうする壁。
さすがに無理でしょうと内心思い愛想笑いする真魚。「そうかね、ところで君たちは、これからどこに行くつもりだい?」
「街に帰る」
「そうか。なら、送っていこう」
「助かる」
「いやいや、気にしなくていいよ。それでは出発だ」
三人を乗せた馬車は街に向かって走る。
しばらくして、街に到着する。
「ここまで来れば安心だな」
「うむ」
「おじいさん、ありがとうございました」
「なに、かまわんさ」
「またどこかで会えるといいですね」
「そうだね。ではさらばだ」
老人は去っていった。
「変わった人だったわね」「うむ」
「でも、いい人でよかった」
「そうだな」
二人は冒険者ギルドに向かう。…………
ギルドに到着し報告をする。
今回も大騒ぎだ。壁が大量の盗賊を薪のよう背負って現れたのだから
。
「今回は、大漁だね」
「うむ」
壁は満足げだ。
「ところで、壁くんは何であんなに強いの?」
「おれは、妖怪だからだろう。人間よりは強いはずだ」
「へぇ~」
「おれは、人間ではない」
「それは知ってるけど」
「おれはお前のことはよく知らないが、お前も似たようなものだろう?」
「私は、普通の人間だと思うんだけどな」
「とてもそうは思えない
」
「そうなの?私ってそんなに変なの?」
「自覚がなかったのか」
「うん」
「とにかく、お前も普通じゃないことは確かだ」
「そうなの?」
「ああ」「そっかー」
納得したようなしないような微妙な気持ちになる真魚。
☆☆☆☆
「この街に冒険者ギルドがあるらしいわ」
真魚が言った。
その言葉通り、街の中央には巨大な建物があった。
冒険者ギルドだ。
冒険者ギルドに入ると中は広い空間になっていた。
多くの冒険者たちがいる。
そして受付のカウンターもあった。
そこには長い髪の女性がいた。
歳は二十代後半くらいだろうか? 美人である。
彼女は真魚の姿を見て目を丸くしていた。
何せ彼女は壁にお姫様抱っこされてやってきたのだ。
目立つなと言う方が無理であろう。
バカツプル?と思われてた。
「あの……大丈夫ですか?」
女性職員が心配そうに声をかけてきた。
「はい、大丈夫です」
「よかったらこちらで休んでください」
「ありがとうございます。でも大丈夫です。冒険者になりにきました」
「えっ!?」
「はい!」
真魚は元気よく返事をする。
「そうですか……」
女性は少し困った顔をする。
しかし、すぐに笑顔になってこう告げた。
「わかりました。では手続きをしますね」
こうして二人は無事に冒険者の登録ができた。
ちなみに冒険者にはランクがあり下からF・E・D・C・B・A・Sとなっている。
当然だがSが一番強い。
二人とも最低ランクのFからのスタートだった。
「それじゃあ早速依頼を受けてみましょうか」
「おう
「海での仕事はないかな?」「ありますよ。ちょうどいい依頼が」
「どんな仕事ですか?」
「海に住むクラーケン退治の依頼ですね」
「それでいい」
「はい!是非やります!」
「じゃあ決まりね。頑張りなさい」
「任せて下さい!」
真魚は自信満々であった。
クラーケンとはイカに似た魔物である。
巨大で力も強く足も多いため陸でも活動できるのが特徴だ。
ただし、海中の方が本来の力を出せる。
この辺りの海にはクラーケンがよく出没するらしい。
討伐対象としては比較的弱い部類に入る。
それでも相手が海ということで普通の冒険者には、結構厄介な相手である。
とにかく二人は依頼を受けることにした。
受付嬢が詳しい説明を始める。
「クラーケンは普段は海底にいるのですが、たまに海面まで上がってきて暴れる時があるんです。その被害が大きくなる前に倒して欲しいとのことです」
「一匹なの?」「いえ、二匹います。なので片方を倒してもう片方が戻ってくるまでにもう一匹を倒して欲しいという感じです」
「なるほど」
「まずはクラーケンを見つけるところから始めないといけないわね」
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「どうしたの?」
「エサがあればつれるだろう?」
「確かに」
「ならば簡単だ」
「でもエサは?」
真魚壁は自信ありげであった。
「ん」
壁は真魚を指差す。
「私を食べる気!?」
「食うのはイカだし、食われなきゃいい」
「それはそうだけれど……」「まぁ見ていろ」
「わかったわ」
それからしばらくして……
「いたぞ」「あれね」
二人はクラーケンを見つけた。
帯寄せる必要はない、エサ作戦は不要になった。
ほっとする真魚。
「じゃあ、やってくる」
真魚が飛び込む。
そして、あっという間にクラーケンを倒した。
クラーケンにロープを縛り付け、先端をかべにわたす。
壁は一本釣りの要領でつり上げる。
「あと一匹いるのだな」
「らしいね。でももっと大きいのかと思ってた。それでどうする?」
「エサでおびき寄せるしかない」
…やっぱりやる羽目になるのね。
真魚は覚悟を決めた。
「わかったわ。では行ってくる」
真魚は、体にロープを巻いて飛び込む。
しかし、すぐには潜らない。
しばらく待つ。するとクラーケンが現れた。
「うっそ~、デカ!さっきの10倍ぐらいある」
クラーケンは、真魚の予想よりはるかに大きかった。
「しかも、なんか怒ってない?目が血走ってるし」
クラーケンは怒り狂っていた。
「ええい、ままよ」
とりあえず、やってみることにする。
「とりゃ!」
クラーケンに抱きつくと同時にロープが引かれる。「ぐぬぬ」
クラーケンに巻き付けたロープを離さないように必死に耐える。
「こっちだ」
一気に水面にひっぱりだされ、いきおいあまり、真魚はクラーケンと一緒に空中に舞う。
こんな鯨みたいなクラーケンを1本釣り?
クラーケンは、岸壁に叩き付けられる。
真魚は壁にキャッチされる。
「死ぬかと思った」
「そんな強かった?かこのイカ!」地面に落ちたクラーケンを蹴飛ばす。
「違う、地面に落ちるかと思ったの!」
「そうか」
「それより、とどめを刺して」
「うん」
「これどうやって持ち帰る?」
「おれが担いで帰る」
「私は、どうすればいい?ここでまってる?」
「イカの上にでも座ってろ!」
「はい?」
壁は小さい方のクラーケンを肩に担ぎデカイクラーケンを頭の上で担ぐ、そのクラーケンの上にちょこんとすらっている。
目立つことことこのうない。その恥ずかしさはお姫様抱っこの非ではなかった。港街を抜けてギルドまでこれで向かう。
「なんだあいつら?」「イカが2匹!?」
街の人達が驚いて見ている。
「早くいこ」
「おう」
二人は冒険者ギルドに到着した。
「イカだ!」「イカだ」
「イカだ」
ギルド内は大騒ぎになっていた。
「クラーケン狩ってかきました」
「なんですと!?」
受付嬢もびっくりしていた。
「はい、クラーケンです」「あ、ありがとうございます」
受付嬢も何が何だかわからない様子だった。
「報酬お願いします」
「は、はい」
こうして二人は無事に依頼を達成した。
冒険者登録から一週間が過ぎた。
その間二人は、冒険者としての仕事を精力的にこなしていた。「今日も海で仕事する?」
「そうだな、海の方がいい」
「じゃあ決まりね」
二人は海に向かう。
海での仕事は多い。
「今日は、どんな依頼があるかな?」
「海での依頼がない」「どうしょう?」二人は困った。
「盗賊討伐でもする」
「うーん。しょうがない。それで行こう」
二人は、海での依頼がないので盗賊退治に向かう。
「ここに盗賊のアジトがあるらしい」
遺跡のような古城に住み着いてるらしい。「
二人は、古城に潜入する。
「うかつな奴らだな」
壁が呟く。
「なんで?」
「こんな崩れやすそうなとこをアジトしてるなんて、崩落するかもしれないのに」
「そんな都合よく崩れたりはしないでしょ!」
「そうかな?」
壁は古城に近づいて外壁を片手で触れるとユサユサと揺らし始める。「ちょっと!危ないじゃない!」
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真魚は赤面する。
「ふむ、やはり脆いな」
やがて城は倒壊する。「ああ……」
「こんなものだ」
壁は涼しい顔をしている。
「もう!気をつけてよね」
「わかっている」
二人は、瓦礫の中から盗賊達を引きずり出す。
引きずり出して拘束していく。「さすがに数が多いな」「そうだね」
二人だけでは手に余る数だ。
「どうしよう?」「うむ」
盗賊を簀巻きにしていく薪のように積み上げ背負子で背負う。
「じゃあ、帰るか!」
「うん」
二人は帰路につく。
「あそこにいるのは誰だろう?」
人影が見える。
「行ってみる?」「うむ」
二人が近づくとその人物は振り返り言った。
「おや、お前さん達は確か、この間の冒険者のお嬢ちゃんじゃないか?」
そこには初老の男性がいた。
「あなたは?」「わたしは、ここの城主だよ」
「え?」「おや、知らなかったのかい?」
「はい」
「まぁ、そうだろうとは思ったよ。お嬢ちゃん達がやったんだろう?」
「はい」
「すごいねえ。あの城を一人で壊してしまうとは」
「いや、あれは風化が進んでたせいだ」
無理ないいわけを押し通そうする壁。
さすがに無理でしょうと内心思い愛想笑いする真魚。「そうかね、ところで君たちは、これからどこに行くつもりだい?」
「街に帰る」
「そうか。なら、送っていこう」
「助かる」
「いやいや、気にしなくていいよ。それでは出発だ」
三人を乗せた馬車は街に向かって走る。
しばらくして、街に到着する。
「ここまで来れば安心だな」
「うむ」
「おじいさん、ありがとうございました」
「なに、かまわんさ」
「またどこかで会えるといいですね」
「そうだね。ではさらばだ」
老人は去っていった。
「変わった人だったわね」「うむ」
「でも、いい人でよかった」
「そうだな」
二人は冒険者ギルドに向かう。…………
ギルドに到着し報告をする。
今回も大騒ぎだ。壁が大量の盗賊を薪のよう背負って現れたのだから
。
「今回は、大漁だね」
「うむ」
壁は満足げだ。
「ところで、壁くんは何であんなに強いの?」
「おれは、妖怪だからだろう。人間よりは強いはずだ」
「へぇ~」
「おれは、人間ではない」
「それは知ってるけど」
「おれはお前のことはよく知らないが、お前も似たようなものだろう?」
「私は、普通の人間だと思うんだけどな」
「とてもそうは思えない
」
「そうなの?私ってそんなに変なの?」
「自覚がなかったのか」
「うん」
「とにかく、お前も普通じゃないことは確かだ」
「そうなの?」
「ああ」「そっかー」
納得したようなしないような微妙な気持ちになる真魚。
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