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オーガンの魔女
魔女 マルガリッタ
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真魚達一行の前に小さな小屋が見えてきた。
「あれが西の森の魔女の棲みかか?」
「警戒していこうぜ。どんなトラップがあるかわからん」
三勇姿達は武器を構えて慎重に前進する。
真魚達も三勇姿に続くお雪もすっかり排熱が完了して通常状態に戻っている。
特に何事もなく小屋のドアの前までたどり着いた。
「おい。準備はいいか?」
ブレイドが扉の前でノックをするぞとゼスチャアーを示す。
全員がうなずく。
ゴンゴンと強めにノックする。
少し間があって返事があった。
「どなたかな?」
しわがれた女の声だ。
「我々は、オーガンの冒険者ギルドに所属する冒険者だ。西の森の魔女殿に少々お話をお伺いしたい件があって参りました。」
ドアがゆっくりと開いて一人の老婆が現れた。
老婆は一同をゆっくりとみまわす。
「本当に話を聞きに来たのかね?」
いぶしかしげにたずねる。
ブレイドはハッとして仲間を振り返る。
「おい。みんな武器をしまえ!」
慌てて全員武器を納める。
「失礼しました。もちろん。我々に敵意はありせん」
「まあ。いいじゃろう。お入りなさい」
一行は小屋の中に案内された」
小屋の中の部屋の真ん中にテーブルが置かれその四方に木製のベンチのようなイスが四つ置かれてる。
上座に老婆が座りその右側に壁、真魚。
左側にはブレイド、アックス。
そして老婆の対面側にジョウとお雪が座った。
「それで何が聞きたいのだ?」
ブレイドは自分達の受けた依頼を正直に話すと事実かどうかを老婆に問う。
「くだらんことだ」
「では事実ではないと?西の森の魔女殿」
「待たれなされ。ワシはアーデリアという、西の森の魔女ではない」
「これは異な事を?ここは西の森の魔女の住まいではないのですか?」
「西の森の魔女の魔女とは私のようです。最もそんな名前を名乗った覚えはありませんが…」
奥の扉が開いて美しい女が現れた。
「貴女が西の森の魔女?」
「私はマルガリッタ。自称した覚えはありませんが西の森の魔女と呼称されているようです」
アーデリアがイスから立ち上がり変わりにマルガリッタが座りアーデリアはマルガリッタの後方に控える。
「では依頼内容のような事実はないのですな?」
「そもそも私は魔女教会に所属したこともありません」
「なんと、ではこの件は預かり知らぬことですな。重大な契約違反だ。しかしなぜ魔女教会はそんなことをしたのでしょう?」
「教会はマルガリッタ様を邪魔に思ってるのじゃ」
「邪魔に?」
「マルガリッタ様は病に苦しむ者をタダ同然で治癒してくださってるのです。教会は、高額な謝礼をとって治癒を施すのでマルガリッタ様が邪魔になってるのです。」
「なんと!では教会は自己の利益の妨げなるのを理由に冤罪をきせたのですか?」
「そうとしか思えません。禁忌の研究などありもしません。かく言うワシも病人を無料で治癒したとして破門されてしまったのです。マルガリッタ様は争いを避けてこんな森深くに引きこもったというのに教会は誰も近寄れないようにあんなゴーレムまで設置していったのです!」
「!」
「なんだと!あれは教会の仕業か!」
三勇姿達も憤りを感じずにはいられなかった。
「これはギルドに報告して違約金を払わせないと…」
「そうじゃのう。ワシからも手紙を書こう」
「ところでマルガリッタ殿はこれからどうなさるおつもりですか?」
「そうですね。しばらくはここで静かに過ごさせていただきますよ」
「そうですか。我々は明日にはここを出発します。何かあればまたお訪ねください」
「ありがとうございます。それではお気をつけてお帰り下さい」
「失礼いたしました」
「おい。行くぞ」
一行はマルガリッタに挨拶をして小屋を出て行った。
翌朝。
「
「はい。おはようございます」
「今日は天気もいいし出発にはいい日だな」
「そうだな。まずは街に戻るとするかな」
「じゃあ。俺達は先に帰ってるぜ」
真魚達は冒険者ギルドに戻り魔女教会の依頼が虚偽に基づくもので重大な契約違反に抵触してることを報告した。
ギルドの再調査の後に依頼主に確認して依頼主へ違約金が科されるはずだ。
真魚達と三勇姿のメンバーはギルドの判断待ちで待機状態だった。
真魚とお雪は拠点のエフエフで入浴して鋭気を養っていた。
もと宿屋の浴室は男湯と女湯の二ヶ所ある。
しかしエフエフでは男は壁だけのため。
水風呂と通常風呂にわかれている。
水風呂をお雪と真魚が使い。
通常風呂を他のスタッフが使う。
壁は1部屋だけあった風呂付き客室を個室として利用してるので風呂も個室使用だ。
真魚とお雪は、浴槽で両手、両足を伸ばしてのびをする。
「うーんっ生き返るわね」
「クエスト中はお風呂入れませんものね」
「本当」
「西の森の魔女…あいつじゃなかったです」
「そうね。まだ漆黒もいる。あせることはないわ。もとの世界に戻る方法も見つからないし」
「そうですけど…私達の世界の鬼がいたじゃないですか、あれも魔女のせいのような気がして…」
真魚はプカプカと浴槽に浮いてる。
「思い出した」
お雪も真似して浴槽でプカプカ浮き始める。
「なに?」
「私達が出会ったときのこと」
「あー、3年ぐらい前だっけ?」
「あれが西の森の魔女の棲みかか?」
「警戒していこうぜ。どんなトラップがあるかわからん」
三勇姿達は武器を構えて慎重に前進する。
真魚達も三勇姿に続くお雪もすっかり排熱が完了して通常状態に戻っている。
特に何事もなく小屋のドアの前までたどり着いた。
「おい。準備はいいか?」
ブレイドが扉の前でノックをするぞとゼスチャアーを示す。
全員がうなずく。
ゴンゴンと強めにノックする。
少し間があって返事があった。
「どなたかな?」
しわがれた女の声だ。
「我々は、オーガンの冒険者ギルドに所属する冒険者だ。西の森の魔女殿に少々お話をお伺いしたい件があって参りました。」
ドアがゆっくりと開いて一人の老婆が現れた。
老婆は一同をゆっくりとみまわす。
「本当に話を聞きに来たのかね?」
いぶしかしげにたずねる。
ブレイドはハッとして仲間を振り返る。
「おい。みんな武器をしまえ!」
慌てて全員武器を納める。
「失礼しました。もちろん。我々に敵意はありせん」
「まあ。いいじゃろう。お入りなさい」
一行は小屋の中に案内された」
小屋の中の部屋の真ん中にテーブルが置かれその四方に木製のベンチのようなイスが四つ置かれてる。
上座に老婆が座りその右側に壁、真魚。
左側にはブレイド、アックス。
そして老婆の対面側にジョウとお雪が座った。
「それで何が聞きたいのだ?」
ブレイドは自分達の受けた依頼を正直に話すと事実かどうかを老婆に問う。
「くだらんことだ」
「では事実ではないと?西の森の魔女殿」
「待たれなされ。ワシはアーデリアという、西の森の魔女ではない」
「これは異な事を?ここは西の森の魔女の住まいではないのですか?」
「西の森の魔女の魔女とは私のようです。最もそんな名前を名乗った覚えはありませんが…」
奥の扉が開いて美しい女が現れた。
「貴女が西の森の魔女?」
「私はマルガリッタ。自称した覚えはありませんが西の森の魔女と呼称されているようです」
アーデリアがイスから立ち上がり変わりにマルガリッタが座りアーデリアはマルガリッタの後方に控える。
「では依頼内容のような事実はないのですな?」
「そもそも私は魔女教会に所属したこともありません」
「なんと、ではこの件は預かり知らぬことですな。重大な契約違反だ。しかしなぜ魔女教会はそんなことをしたのでしょう?」
「教会はマルガリッタ様を邪魔に思ってるのじゃ」
「邪魔に?」
「マルガリッタ様は病に苦しむ者をタダ同然で治癒してくださってるのです。教会は、高額な謝礼をとって治癒を施すのでマルガリッタ様が邪魔になってるのです。」
「なんと!では教会は自己の利益の妨げなるのを理由に冤罪をきせたのですか?」
「そうとしか思えません。禁忌の研究などありもしません。かく言うワシも病人を無料で治癒したとして破門されてしまったのです。マルガリッタ様は争いを避けてこんな森深くに引きこもったというのに教会は誰も近寄れないようにあんなゴーレムまで設置していったのです!」
「!」
「なんだと!あれは教会の仕業か!」
三勇姿達も憤りを感じずにはいられなかった。
「これはギルドに報告して違約金を払わせないと…」
「そうじゃのう。ワシからも手紙を書こう」
「ところでマルガリッタ殿はこれからどうなさるおつもりですか?」
「そうですね。しばらくはここで静かに過ごさせていただきますよ」
「そうですか。我々は明日にはここを出発します。何かあればまたお訪ねください」
「ありがとうございます。それではお気をつけてお帰り下さい」
「失礼いたしました」
「おい。行くぞ」
一行はマルガリッタに挨拶をして小屋を出て行った。
翌朝。
「
「はい。おはようございます」
「今日は天気もいいし出発にはいい日だな」
「そうだな。まずは街に戻るとするかな」
「じゃあ。俺達は先に帰ってるぜ」
真魚達は冒険者ギルドに戻り魔女教会の依頼が虚偽に基づくもので重大な契約違反に抵触してることを報告した。
ギルドの再調査の後に依頼主に確認して依頼主へ違約金が科されるはずだ。
真魚達と三勇姿のメンバーはギルドの判断待ちで待機状態だった。
真魚とお雪は拠点のエフエフで入浴して鋭気を養っていた。
もと宿屋の浴室は男湯と女湯の二ヶ所ある。
しかしエフエフでは男は壁だけのため。
水風呂と通常風呂にわかれている。
水風呂をお雪と真魚が使い。
通常風呂を他のスタッフが使う。
壁は1部屋だけあった風呂付き客室を個室として利用してるので風呂も個室使用だ。
真魚とお雪は、浴槽で両手、両足を伸ばしてのびをする。
「うーんっ生き返るわね」
「クエスト中はお風呂入れませんものね」
「本当」
「西の森の魔女…あいつじゃなかったです」
「そうね。まだ漆黒もいる。あせることはないわ。もとの世界に戻る方法も見つからないし」
「そうですけど…私達の世界の鬼がいたじゃないですか、あれも魔女のせいのような気がして…」
真魚はプカプカと浴槽に浮いてる。
「思い出した」
お雪も真似して浴槽でプカプカ浮き始める。
「なに?」
「私達が出会ったときのこと」
「あー、3年ぐらい前だっけ?」
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