【短編集】本当にあった怖い話と不思議な話～１００％実話保証

第２話 『群青の夜の羽毛布』と真夏の夜に起こった奇跡！

《タイトル画面》

これは、１０数年前の夏の夜に起きた（たぶん）奇跡です。
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―――先週の話。　

金曜日の深夜に、TUTAYAの半額キャンペーンで、
邦画のDVDを借りようと、レジに並んでいたら、


……前で、太ってメガネをかけた、
汗っかきのお兄ちゃんが、騒いでいた。


「こないだは、コレも半額になったんだよ！」


「いえ、新作は………」


「だから、こないだは、コレもなったんだよ！」


……あの、そんなこたぁ、どぉーでもいいんだけど、早くしてくんない。



「あそこにも貼ってあるように、半額になるのは旧作……」と、レジのねぇーちゃんが、壁に貼ってあるものを指差した。




「なったって！！」


あのさぁ、なるわけ無いだろぉが、新作が。ばぁ～か………。



「ですから………」



「早くしろよ！なったって！！！」



だから、そんなんで、新作が半額に………



「……分かりました」



ん？！ねぇーちゃん、いま、ちっさい声で、なんて言った！？



この駄々こねデブちんの粘り勝ちで、なんとエロ新作まで、半額になってしまいました………ｗ


レジの順番が来て、DVDに『日本語吹き替え』って書いてなかったので、

「これの日本語吹き替え版は無いの？」と、

『群青の夜の羽毛布』を指差したら、



「………あの、これ、邦画なので」


「え！？………あ、そっか」


夏の夜に、なんかスゴイ奇跡を目の当たりにして、ぼぉ～っとしてましたｗ


まぁ、ほんと、世の中、何が起こるかわかりません。