みるく日記２０２２

教師を辞める友人のために。何ができるだろう？

友人の教師生活も残すところあと８日。
彼女は来月から休養する。
いまはとにかく
身も心もじっくり休めてほしいと願うことしかできない。

私たちは同じ大学出身の同期生。
だけど お互いに、出身地は違うし、
学部も所属サークル(部活動)も違ってた。
彼女は教育学部の学生で、
高校時代から続けてきたのと同じ運動部に所属していた。
私は理工学部の学生で、絵画と合唱のサークルに参加していた。

そんな私たちが出会ったのは、ほんとに偶然で、
学生寮の部屋割りが、廊下を挟んで斜め向かいだったという、
ただそれだけ。
朝に行きあえば「おはよう」
夜に行きあえば「こんばんは」
学生寮では誰とでも
当たり前に交わす挨拶から始まった。
そうしてやがて━━。

同じマンガが好き→貸し借りする仲に。
同じ映画が好き→いっしょに観に行く仲に。
そしていつしか
映画を観た帰りには、いっしょに食事する仲となり、
夏休みには、いっしょに旅行する仲になった。

そして卒業。
彼女は故郷の田舎に帰り、念願だった教師になった。
私は東京の民間会社に就職した。

━━時は過ぎて。

私もいろんなことがあった。
けど、同期生が大勢いて、すぐに友だちができた。
基本的に毎週土日は休日だったから、
遊びに出かける機会も十分にあったし、何でも相談しあえた。
仕事で困ったことがあっても、どんな些細なことも相談できる先輩がいた。

彼女にも、いろんなことがあった。
けど、彼女の いろんなことは━━
私が居た世界とは、まるで違った。
彼女の悩みを聞くたびに思った。
なんで休日に休めないの？  
なんで授業を練る時間を確保できないの？
なんで相談できる先輩がいないの？
━━ていうかさ、そもそも学校の仕組みが、なんでこんなに旧態依然としているの？━━

誰しもいろんなことがある。
それらを乗り越えて成長する。強くなる。
そうして後輩を支えられるようにもなっていく。
でもね。そのためには
学校世界は、
偉い立場の人たちから変わらなきゃね！