みるく日記2021

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昭和史を学ぶ、帰ってきたウルトラマン(ウルトラマン.ジャック)

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帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)。
放映された時期は、1971~72年。
円谷プロによる特撮テレビドラマで、
ウルトラマン、ウルトラセブンに続くウルトラマンシリーズの3作品目。
昭和時代に流行った子ども向けヒーローものだけど、
この作品には 当時の社会問題が取り上げられていると書かれていた記事を読んだことがあり、
ぜひ見たいと思っていました。
で、このたびようやく願いがかない、
ブルーレイを入手できました。


1話目から順に見ているところですが━━。
なるほど、すごい。切ないです。
現代も様々な社会問題を抱える時代ですが、その原因は過去から続いていて、未解決なまま先送りになっていることも多々あるようです。

出現する怪獣は、地球侵略をたくらむ悪い宇宙怪人もいますけど、
多くは環境汚染などによって変異した、もとは小さく弱く
おとなしい生物なのです。

変異して巨大化したけれど、静かに穏やかに生きていたのに、土地開発によって棲みかの山川を破壊され、怒り出した怪獣もいました。

孤児になってしまった子どもを守り育ててくれた優しい宇宙人もいました。
本当の親子のように、ひそやかに暮らしていた子どもと宇宙人を、人々は嫌悪し残酷ないじめを繰り返していました。

酷いことをしているのは人間なんだけど、そのせいで暴れ出した怪獣と、ウルトラマンジャックは苦悩しながら戦うのです。

環境問題で驚いたことのひとつに、東京の"夢の島"があります。
現在は緑地公園になっているようですが、
当時の様子を写した写真を見つけました。
東京都清掃事業百年史 より。

夢の島という名の広大な土地一帯がゴミ捨て場になっていて、何台ものトラックがゴミを運びこんでいる場面です。
いらないゴミを集めて、広大な埋め立て地を造る計画だったようです。
しかし、この計画には誤りがありました。
不燃物も可燃物も分別されずに運びこまれていたため、
生ゴミが腐敗して悪臭を放ち、ハエが大発生して近隣の住民を襲うなどの被害もあったようです。
ウルトラマンの物語では、ゴミの中で生まれた生物が変異して怪獣となり、暴れ出しました。
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