みるく日記２０２１

教師のバトンと 教育実習の思い出

２０２１年４月現在。
教師のバトンが話題になっています。

教師のバトンとは、文科省が立ち上げた書き込みサイトです。
目的は、
教師のなり手が不足しているため、
教師の皆さんや もと教師の皆さんに、教職の魅力を発信してほしく
自由に書き込みをしていただくというもの。

ところが書き込まれた内容の多くは、過酷な労働の実態だったという……。

私も開いて見てみました(ツイッター)。
私も学生時代に教員免許を取得していたからです。
もっとも、この免許は更新制のため、すでに失効しています。
教育実習をして仕事の厳しさを知り、迷うことなく民間企業に就職したからです。

((T_T)) 閲覧して涙が出ました。
あの頃から なんにも改善されていなかったのだなあ。と。

私は普通の公立中学校で教育実習をしました。
クラス担任の先生に付いて、さまざまな お手伝いをさせていただいたのです。
いろんなタイプの子どもたちがいましたけど、子どもたちのことは 可愛いかったです。
けれど仕事は……厳しい……というか、ずいぶん過酷だなぁと、感じたものです。

当時を思い出してみましょう。

勤務は朝８時から夕方５時までが基本。
しかし現実は、もっと早くから分刻みに仕事がありました。
私が師事した先生は、既婚女性だったのですが、家庭のことは どうしていたんでしょう？

早朝７時から部活の朝練習。
そして７時半には正門に立ち、登校する生徒に「おはよう」挨拶。
８時から職員の打ち合わせがあり、８時１５分から担任するクラスで朝の会。
８時半から、１日平均５クラスぶんの授業。たしか２年生と３年生の授業を担当していました。

昼の給食も、配膳が済むまでの見届けや、あと片付けの見届け。先生は食事を楽しむゆとり無し。
授業の無い時間が１日に１時間くらいあり、その間にクラスの生徒の日記帳を急いで読み、丁寧に返事を書きます。

午後の授業が終わると清掃活動。クラスの生徒の担当区分を見回ります。
そして帰りの会をして、生徒も先生も部活動へ まっしぐら。
暗くなるまで部活動に付き合いました。

━━ この間、私は、トイレへ行く時間の確保が 非常に難しいなぁと、とても辛く感じました ━━
 
先生が中間テスト問題などを作成したり、明日の授業準備をするのは、その後から。すでに夜です。
不登校の生徒の家庭訪問をするのも夜から。
毎日毎日、夜遅くまで。

さらに辛く感じたのは、"土日祝日が 無い" という現実です。
土日祝日は、朝６時には学校に行き、部活動をしました。
他校の生徒と練習試合をする時は、マイクロバスで会場へ行き、帰りは夜です。

(>_<)現役の学生で、気力も体力もバリバリで、徹夜も平気だった私でも
この仕事は、きつかったわー。

ちなみに、一番つらいと感じた部活動ね、
土日祝日に限って１日１０００円 支給されるそうな。
部活動は 生徒と教師が 同じ興味関心あることを共に楽しむことが たてまえ。なんだそうな。
だから、１０００円も もらえることに感謝しなさい、ってことですかね？

あれから１０年以上の歳月が過ぎ……
なんで改善されてないの？

((T_T)) 教師のバトンを閲覧して、涙が出ました。