みるく日記2021

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侍女の物語(海外ドラマ:ハンドメイズテイル)

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女性の権利とか、女性が活躍できる社会とか。
いまだに不十分な世の中なんですね。
(>_<)残念なことです。
最近の話題になってますので
この作品について書いてみようと思いました。

━━侍女の物語━━
著者:マーガレット アトウッドさん
1985年発行。日本では1990年発行。
(今は2021年、令和3年です)

なんとも すごい物語です(>_<) 
エマ ワトソンさん お薦めの作品!
ということで、作品名だけは知っていました。
私はエマ ワトソンさんのファンなのです。
エマさんは、ハリーポッター シリーズの映画版で、ハーマイオニーを演じた俳優さんです。

で、侍女の物語が どんな作品かは、
私は海外ドラマの " ハンドメイズテイル" を視聴して知りました。

視聴するたびに (;゚д゚) ……。
毎回毎回 Σ(Д゚;/)/ ……。
(>_<)何もかもがショッキングな物語です……。
が、しかし、物語に描かれた事柄は みな、いつかの時代に どこかの国で、実際に起きていたこと!
なのだそうです ヽ(;゚;Д;゚;; )

以下は、ドラマを視聴して理解できた限りの あらすじと、私なりの感想です。
マーガレットさんのメッセージを正しく受け止められたかどうか……
心配ですけど書きます。
━━━━━━━━━━━━━━━

物語の時代設定は近未来。
環境汚染が地球規模で拡大し、人が住めなくなった大地が世界中の あちこちにあり、広がっていました。
環境汚染は当然 人体にも悪く影響します。その結果、子どもの出生数は激減の一途。
世界は 人類絶滅の危機に ひんしていました。

そんなさなか、大国アメリカにクーデターが勃発。アメリカが崩壊し、実権を握ったのは新国家『ギレアド』。

ギレアドの目標は、『子どもの出生数を回復し、人類絶滅の危機から世界を救うこと』でした。
しかし そのやり方が、正気の沙汰ではありません。
そら恐ろしい国になってしまいました。

ギレアドは、子どもの出生数の減少は 女性に原因があるのだと決めつけました。
そこで、すべての女性の『人権』を奪い、『道具』とすることから 国づくりをはじめたのです。

すべての女性が、全財産を没収されました。
さらに女性は 文字の読み書き禁止。ひとりで外出すること禁止。
司令官(ギレアドの最高権力者)の妻でさえ、夫の所有物。夫に絶対服従です。背けば処刑されるか指を切断されるか鞭打たれるか。

一般庶民の女性たちは捕獲され、健康状態を検査されました。
そして 妊娠可能な女性は侍女として、司令官たちに分配されました。司令官と『神聖な儀式』をおこない、妊娠させるためです。
妊娠の可能性がない女性は、女中として司令官宅に分配されました。家事や育児をさせるためです。
ギレアドの法に背いた女性は罪人として、汚染地域の除染作業をさせられます。そんな場所に行かされた女性たちは 遅かれ早かれ病魔に侵され、死あるのみ。

そんな国にも『救済』の道があり、これがまた、救済とは言えない残虐なものばかりなのです。
吊るされて処刑。または、目を潰されたり指を切断されたりなど。
ヽ(;゚;Д;゚;; ) 『救済』と称して、 妻の指を切断した夫。娘を処刑した父親……。
こんな場面は、テレビドラマだとわかっていても、直視できません。

こんな国で、侍女にされてしまった ひとりの女性の視点で、物語が語られていきます。
彼女の名はジューン。
クーデターが勃発した時、夫と娘と共にカナダへ逃亡をはかり、失敗。夫は命からがら、カナダへの逃亡を果たしますが、ジューンと娘は捕獲されてしまいました。
その後 娘は、とある司令官の実子にされ、行方不明に。
ジューンは侍女として、ウォーターフォード司令官の所有物にされました。

たぶん、このドラマの大きなテーマは、女性の権利であり、男女平等社会の確立なのだと思います。
それゆえなのか、ドラマの中では問題提起される場面があまり多くないのですが、
よくよく考えたいことが、もうひとつあるのです。

それは、子どもの出生数が激減している『真の原因』です。
これは、作品中の『全世界に共通の大問題』なのです。
恐怖国家ギレアドの目標も、そもそもは、子どもの出生数を回復することでした。

ギレアドからの逃亡者を受け入れているカナダも、少子化問題に苦しんでいます。
けれどもカナダは、科学的に原因の究明を進めていました。
そして、『生殖能力を失っている男性』が多い事実を突き止めていました。
ジューンが配属されたウォーターフォード司令官も、実は生殖能力がない男性でした。その事実を隠すために、ジューンは司令官の専属運転手を あてがわれ、赤ちゃんを産んでいます。

しかし、それよりずっと前に。
人の生殖能力が失われゆく原因については、
ドラマの第1シーズンが始まった当初の段階で、
『環境汚染』が悪影響をもたらしている事実が述べられているのです。

子どもが生まれない世の中は、
環境汚染を解決しない限り、立て直せません。

頭脳も技術も何もかも。
世の中の半数は女性ですから、ギレアドのやり方によって、抹殺されていくばかり。
神聖な儀式(実際には残虐非道なレイプ)によって生まれた子どもたちも、未来を担う人口の半分は女の子。
その女の子たちの未来をも、ギレアドは抹殺していくのです。

ギレアドのやり方では、もっと早く、
人類は絶滅してしまうに違いないのです。

このドラマでは、ギレアドの狂気は ますます酷くなっていくようです。
ますます恐怖支配を進め、殺戮を繰り返し、
カナダに対しては、戦争を仕掛ける方へ向かっていくようです。

そんなギレアド国の中で、第3シーズンの最終回は-…。

ジューンは 侍女や女中たちと団結をはかりました。
そして、ギレアドのやり方が間違っていることを認めた たったひとりの司令官(ローレンス司令官)の協力を得て、
52人の子どもたちをカナダへ逃がすことに成功しました。

ドラマを視聴しながら、何度も何度も
私の心に浮かんだ言葉があります。
それは アメリカ先住民が遺してくれたことわざです。
世界中の人々を通して受け継がれているものです。

この日記の 5ページ目に載せてます。
地球の守り人~ネイティブアメリカンの諺~
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