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第一章
第10話 そう。進むべき道はただひとつ。
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ふしだら。
破廉恥。
この世に生まれ落ちて十八年……ともう少し。
未だかつて、そんな言葉を浴びせられたことはない。
壁際へとじりじり後退していくガイウス陛下を、茫然として目で追った。
頭の中をぐるぐると同じ言葉が駆け巡る。ふしだら……破廉恥……変態大変……。
静寂の満ちた室内で、突如パンッという澄んだ音が鳴り響いた。
はっと振り向くと、エリオットが両の掌を合わせている。その厳かな表情に、縋るように彼を見つめた。
「エリ――」
「ご馳走様でした」
あっ、そっち!?
じゃなくて嘘っ、あの量をもう完食したの!?
ほっそりした見た目に反して、なんという大食漢……!
思わずテーブルへと近付いて確認する。本当にお皿はすべて空になっていて、またしても私は言葉を失ってしまう。
エリオットが眉間に皺を寄せて私を見上げた。
「……もう、残っていませんよ?」
「食べ残しを求めてるわけじゃありませんっ」
ふてぶてしくたしなめられて、間髪入れずに怒鳴り返してしまった。……なんだか絶妙に腹が立つわね、この男。
屈辱に震えていると、ノックもなしに扉が開け放たれた。だらしなく襟元を緩めながらイアンが入ってくる。
「うぃーっす、お疲れさんー。おおっ、姐さん来てたのか! ……と、ついでに姫さんも」
ついで!?
私はついでなのっ?
(……ふしだらに始まり、破廉恥へと至り……。意地汚いと見下され、とうとう『ついで』になってしまったわ……)
短い期間で随分出世したものである。
今思えば「ぐうたら姫」だなんて可愛いものだったわ。へっ。
床に崩れ落ちてやさぐれる私を、イアンがきょとんとして見下ろした。側に屈み込んで目線を合わせる。
「便所なら出てすぐ右だぞ」
お手洗い我慢してるんじゃないのよ!
どいつもこいつも! と頭を抱えた瞬間、ドゴスッと鈍い音が響き渡った。宙を舞ったイアンが壁に激突する。
「ちょっと馬鹿弟子! 女性に向かってふざけたこと抜かしてんじゃないわよっ」
「で、でもよ姐さん……」
「そういうときはねっ。直接的な言葉を使うんじゃないの! 便所だなんてもってのほかよ!」
腰に手を当ててイアンを怒鳴りつけ、メイベルはにっこりと私を振り返った。
「さ、リリアーナ殿下。お花摘みに参りましょう?」
いやだからっ。私はお手洗いに行きたいわけじゃなくってね!?
状況がこんがらがりすぎて、一体どこから解きほぐせばいいのかわからない。
地団駄を踏みかけたところで、はたと思い至った。
(……そうよ。私がこんなに困っているのも、おかしな誤解を受ける羽目になったのも……)
全部全部、ガイウス陛下のせい。
単純明快な結論に辿り着き、腹立ちまぎれに陛下を睨みつける。
ピンとおひげを伸ばした陛下は、戸惑ったように鬣をそよがせた。……あら、すっごくふぁさふぁさしてるわね。
うっかり和みかけてしまい、慌てて緩みかけた口元を引き締めた。表面上は硬い表情を保ったまま陛下に歩み寄る。
「――ガイウス陛下」
「な、なんだ」
静かに呼びかけると、意外にも陛下は気圧されたかのように仰け反った。
しかしすぐさま体勢を立て直し、ふんっと突き出すように胸を張る。……まあ、胸毛もふっかふかね。
なんとなくビクついた様子の陛下に、私の方は逆に落ち着いてきた。深呼吸して、真夏の太陽のような瞳を覗き込む。
「ガイウス陛下」
「……だ、だからなんだっ」
吠えるように威嚇されても、今度はちっとも揺るがなかった。まっすぐに彼だけを見つめ、胸に当てた手をきゅっと握り締める。
「お仕事の邪魔をして申し訳ありません。ですが、ひとつだけお伝えしたかったのです。――わたくし。あなたとの婚約を解消するつもりなんて、これっぽっちもありません」
「…………は」
「ええっ?」
「はあぁ?」
「ほー」
ぽかんとするガイウス陛下、素っ頓狂な声を上げるメイベルとイアン。ちなみに最後の気の抜けた「ほー」はもちろんエリオット。……どんだけやる気ないのかしら、この男?
脱力する私に、メイベルが目を吊り上げて詰め寄った。
「リリアーナ殿下っ。どういうことです!? あたしはてっきり……!」
「そうだぞ姫さんっ。婚約解消ってなんだよ!? ガイウスを捨てるつもり……いや。解消しないんなら問題ない、のか?」
「ないんじゃないでしょうかー。全然全く興味ないですけどもー」
ちっとは興味持てや。
額に青筋を立てつつ、大騒ぎする外野はこの際脇に置いておくことにする。
ガイウス陛下に向かってもう一歩足を進めると、立派な体躯が大きく跳ねた。長毛の見事な毛並みがしびびと波打つ。……くっ。今すぐこのふあふあを思う存分撫でくり回した……いえなんでもありません。
突然降ってわいた己のイケナイ欲望に蓋をする。
だって、このままでは変態道まっしぐら。私が極めたい道はそちらじゃないの。
力なくかぶりを振ると、目尻から涙が一粒こぼれ落ちた。はっとしたように息を呑む陛下に、震える手を伸ばす。
「陛下……。どうか、お願いですから。わたくしを追い返したりなさらないで……っ」
毛むくじゃらの、柔らかな腕をふかりと掴んだ。
流れる涙を拭いもせずに見上げると、陛下は喉をごくりと上下させる。
「リ、リリア――」
「だって、だって私っ。――帰るのすっごく面倒臭いんですもの!」
『…………』
執務室に静寂が満ちた。
私がすんすん鼻を啜る音だけが、やけに大きく響く。……あら? 皆どうしたのかしら。
目を丸くしていると、突然メイベルが爆発したように叫び出した。
「ちょっとリリアーナ殿下! 何もこんなときまでぐうたら精神を――もがっ」
「姐さんちょっと黙っててくれ。……ええと。つまり、だな? 姫さんは、ガイウスが良いとか嫌とかいう以前に――」
メイベルの口を塞いだイアンが、目を泳がせて言葉を濁す。エリオットが無表情に後を引き取った。
「ランダール王国に居座りたい、と。リリアーナ様にとっての最優先事項はぐうたらすることである、と」
そう。
それよ、それ!
初めてエリオットと分かり合えた気がする。
拍手で肯定する私に、イアンとメイベルがへなへなと崩れ落ちた。
ひとり黙然と立ち尽くしていたガイウス陛下が、途方に暮れたように長いおひげをそよがせる。
「……その、君は……。ランダール王国を気に入ってくれた、のか?」
消え入るような声で尋ねる彼に、勢い込んで頷いた。
「ええ、とても! お米はあるし、お城も広いですし。まだ見ぬ素敵なお昼寝スポットが、きっとたくさんあるに違いありません」
「そ、そうか! あ、いや。……ならば、そのう……」
ガイウス陛下はもじもじと尻尾を揺らす。扉に視線を走らせて、少しずつ私から距離を取った。
「ここっ、これから好きに過ごすがよいっ。俺、ではなくこのわたしが許可しようっ。――それではお、わたしはこれでっ!」
大急ぎで言い終えて、飛ぶように執務室から出ていってしまう。……まあ。お仕事はよかったのかしら。
(……でも。なんにせよ、これでのんびりできるというものね)
胸を撫で下ろす私に、エリオットがゆっくりと歩み寄った。重々しい表情で私の肩に手を置く。
「おめでとうございます、リリアーナ様。見事、変態発言を上書きできたようで」
「変態発言? 姫さん、アンタ何言ったんだよ……」
呆れたように眉を上げるイアンに、とんでもないとかぶりを振った。
「別におかしなことなんか言ってませんっ。陛下に人型を見せてほしいとお願いしただけよ!」
憤然と言い返すと、イアンは虚を衝かれたように黙り込んだ。ピクピクと口元を引きつらせ、半笑いの顔になる。
「ああ~……。そりゃマズったな。初対面の男相手に、裸を見せろと迫ったも同然だぞ」
「…………」
あら大変。
とんだ変態もいたものね?
破廉恥。
この世に生まれ落ちて十八年……ともう少し。
未だかつて、そんな言葉を浴びせられたことはない。
壁際へとじりじり後退していくガイウス陛下を、茫然として目で追った。
頭の中をぐるぐると同じ言葉が駆け巡る。ふしだら……破廉恥……変態大変……。
静寂の満ちた室内で、突如パンッという澄んだ音が鳴り響いた。
はっと振り向くと、エリオットが両の掌を合わせている。その厳かな表情に、縋るように彼を見つめた。
「エリ――」
「ご馳走様でした」
あっ、そっち!?
じゃなくて嘘っ、あの量をもう完食したの!?
ほっそりした見た目に反して、なんという大食漢……!
思わずテーブルへと近付いて確認する。本当にお皿はすべて空になっていて、またしても私は言葉を失ってしまう。
エリオットが眉間に皺を寄せて私を見上げた。
「……もう、残っていませんよ?」
「食べ残しを求めてるわけじゃありませんっ」
ふてぶてしくたしなめられて、間髪入れずに怒鳴り返してしまった。……なんだか絶妙に腹が立つわね、この男。
屈辱に震えていると、ノックもなしに扉が開け放たれた。だらしなく襟元を緩めながらイアンが入ってくる。
「うぃーっす、お疲れさんー。おおっ、姐さん来てたのか! ……と、ついでに姫さんも」
ついで!?
私はついでなのっ?
(……ふしだらに始まり、破廉恥へと至り……。意地汚いと見下され、とうとう『ついで』になってしまったわ……)
短い期間で随分出世したものである。
今思えば「ぐうたら姫」だなんて可愛いものだったわ。へっ。
床に崩れ落ちてやさぐれる私を、イアンがきょとんとして見下ろした。側に屈み込んで目線を合わせる。
「便所なら出てすぐ右だぞ」
お手洗い我慢してるんじゃないのよ!
どいつもこいつも! と頭を抱えた瞬間、ドゴスッと鈍い音が響き渡った。宙を舞ったイアンが壁に激突する。
「ちょっと馬鹿弟子! 女性に向かってふざけたこと抜かしてんじゃないわよっ」
「で、でもよ姐さん……」
「そういうときはねっ。直接的な言葉を使うんじゃないの! 便所だなんてもってのほかよ!」
腰に手を当ててイアンを怒鳴りつけ、メイベルはにっこりと私を振り返った。
「さ、リリアーナ殿下。お花摘みに参りましょう?」
いやだからっ。私はお手洗いに行きたいわけじゃなくってね!?
状況がこんがらがりすぎて、一体どこから解きほぐせばいいのかわからない。
地団駄を踏みかけたところで、はたと思い至った。
(……そうよ。私がこんなに困っているのも、おかしな誤解を受ける羽目になったのも……)
全部全部、ガイウス陛下のせい。
単純明快な結論に辿り着き、腹立ちまぎれに陛下を睨みつける。
ピンとおひげを伸ばした陛下は、戸惑ったように鬣をそよがせた。……あら、すっごくふぁさふぁさしてるわね。
うっかり和みかけてしまい、慌てて緩みかけた口元を引き締めた。表面上は硬い表情を保ったまま陛下に歩み寄る。
「――ガイウス陛下」
「な、なんだ」
静かに呼びかけると、意外にも陛下は気圧されたかのように仰け反った。
しかしすぐさま体勢を立て直し、ふんっと突き出すように胸を張る。……まあ、胸毛もふっかふかね。
なんとなくビクついた様子の陛下に、私の方は逆に落ち着いてきた。深呼吸して、真夏の太陽のような瞳を覗き込む。
「ガイウス陛下」
「……だ、だからなんだっ」
吠えるように威嚇されても、今度はちっとも揺るがなかった。まっすぐに彼だけを見つめ、胸に当てた手をきゅっと握り締める。
「お仕事の邪魔をして申し訳ありません。ですが、ひとつだけお伝えしたかったのです。――わたくし。あなたとの婚約を解消するつもりなんて、これっぽっちもありません」
「…………は」
「ええっ?」
「はあぁ?」
「ほー」
ぽかんとするガイウス陛下、素っ頓狂な声を上げるメイベルとイアン。ちなみに最後の気の抜けた「ほー」はもちろんエリオット。……どんだけやる気ないのかしら、この男?
脱力する私に、メイベルが目を吊り上げて詰め寄った。
「リリアーナ殿下っ。どういうことです!? あたしはてっきり……!」
「そうだぞ姫さんっ。婚約解消ってなんだよ!? ガイウスを捨てるつもり……いや。解消しないんなら問題ない、のか?」
「ないんじゃないでしょうかー。全然全く興味ないですけどもー」
ちっとは興味持てや。
額に青筋を立てつつ、大騒ぎする外野はこの際脇に置いておくことにする。
ガイウス陛下に向かってもう一歩足を進めると、立派な体躯が大きく跳ねた。長毛の見事な毛並みがしびびと波打つ。……くっ。今すぐこのふあふあを思う存分撫でくり回した……いえなんでもありません。
突然降ってわいた己のイケナイ欲望に蓋をする。
だって、このままでは変態道まっしぐら。私が極めたい道はそちらじゃないの。
力なくかぶりを振ると、目尻から涙が一粒こぼれ落ちた。はっとしたように息を呑む陛下に、震える手を伸ばす。
「陛下……。どうか、お願いですから。わたくしを追い返したりなさらないで……っ」
毛むくじゃらの、柔らかな腕をふかりと掴んだ。
流れる涙を拭いもせずに見上げると、陛下は喉をごくりと上下させる。
「リ、リリア――」
「だって、だって私っ。――帰るのすっごく面倒臭いんですもの!」
『…………』
執務室に静寂が満ちた。
私がすんすん鼻を啜る音だけが、やけに大きく響く。……あら? 皆どうしたのかしら。
目を丸くしていると、突然メイベルが爆発したように叫び出した。
「ちょっとリリアーナ殿下! 何もこんなときまでぐうたら精神を――もがっ」
「姐さんちょっと黙っててくれ。……ええと。つまり、だな? 姫さんは、ガイウスが良いとか嫌とかいう以前に――」
メイベルの口を塞いだイアンが、目を泳がせて言葉を濁す。エリオットが無表情に後を引き取った。
「ランダール王国に居座りたい、と。リリアーナ様にとっての最優先事項はぐうたらすることである、と」
そう。
それよ、それ!
初めてエリオットと分かり合えた気がする。
拍手で肯定する私に、イアンとメイベルがへなへなと崩れ落ちた。
ひとり黙然と立ち尽くしていたガイウス陛下が、途方に暮れたように長いおひげをそよがせる。
「……その、君は……。ランダール王国を気に入ってくれた、のか?」
消え入るような声で尋ねる彼に、勢い込んで頷いた。
「ええ、とても! お米はあるし、お城も広いですし。まだ見ぬ素敵なお昼寝スポットが、きっとたくさんあるに違いありません」
「そ、そうか! あ、いや。……ならば、そのう……」
ガイウス陛下はもじもじと尻尾を揺らす。扉に視線を走らせて、少しずつ私から距離を取った。
「ここっ、これから好きに過ごすがよいっ。俺、ではなくこのわたしが許可しようっ。――それではお、わたしはこれでっ!」
大急ぎで言い終えて、飛ぶように執務室から出ていってしまう。……まあ。お仕事はよかったのかしら。
(……でも。なんにせよ、これでのんびりできるというものね)
胸を撫で下ろす私に、エリオットがゆっくりと歩み寄った。重々しい表情で私の肩に手を置く。
「おめでとうございます、リリアーナ様。見事、変態発言を上書きできたようで」
「変態発言? 姫さん、アンタ何言ったんだよ……」
呆れたように眉を上げるイアンに、とんでもないとかぶりを振った。
「別におかしなことなんか言ってませんっ。陛下に人型を見せてほしいとお願いしただけよ!」
憤然と言い返すと、イアンは虚を衝かれたように黙り込んだ。ピクピクと口元を引きつらせ、半笑いの顔になる。
「ああ~……。そりゃマズったな。初対面の男相手に、裸を見せろと迫ったも同然だぞ」
「…………」
あら大変。
とんだ変態もいたものね?
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