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誰よりも優しい貴女
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夜の帳が降りて久しい真夜中に控えめにドアがノックされ、リシャールはコルネリアの部屋を出た。暗い廊下には、セバスチャンが立っている。
「コルネリアが寝ている。できるだけ静かに報告するように」
囁くリシャールに、セバスチャンは抑えた声で言う。
「聖人祭の夜に失礼致します。二人の令嬢の処罰が完了いたしました」
リシャールはセバスチャンの報告に、鷹揚に頷く。
コルネリアの護衛を頼んだカルロスから、とある報告を受けたのはひと月前のことだ。
『コルネリア様が、令嬢たちの侮辱的な噂を耳にされ、かなりショックを受けておられました』
そう報告を受けたリシャールは、当然激怒した。
なぜその場で令嬢たちを処分をしなかったかとカルロスに問い詰めると、カルロスは何度も謝罪しながら、コルネリアがそれを止めたのだと白状した。
このエルムヴァール城で城主の妻の陰口を叩くなど、もってのほかだ。その上、リシャールについての根も葉もない噂話までしていたらしい。その場で鞭打ちの刑となってもおかしくない。それなのに、コルネリアは二人の令嬢の処分を望まなかったという。
――まったく、コルネリアは甘い。
とはいえ、二人の令嬢が厳しい処罰を受けたと聞けば、コルネリアが悲しむのは間違いない。
聖人祭の間の処分であれば、城に出入りする者も少なく、従ってコルネリアの耳に処罰の件も入りにくくなる。そのタイミングを狙って、リシャールは令嬢たちの家門に、他国との商取引の許可の取り消しを言い渡した。
令嬢たちの家門は突然のことに慌てふためいたらしいが、今更後悔しても遅い。
「コルネリアの政策で確立した貿易ルートで莫大な利益を得ておきながら、その富を享受している者たちがコルネリアの陰口を叩くとは」
「カルロスなどではなく、私がコルネリア様のお側についておくべきでした。エツスタンにこれほどまでに真摯に向き合ってきたコルネリア様に向かって、なんと不敬な!」
「コルネリアはそんな相手すら温情を与えようとする。……コルネリアは誰に対しても優しすぎる」
「どこまでも慈悲深い点はコルネリア様の美徳ですが、その優しさが付け込まれる隙になることも事実」
セバスチャンは厳しい表情で言う。リシャールもその意見には同感だ。
名君と謳われたエツスタン国王であった父や、ピエムスタ帝国皇帝のセアム三世は、身内にはおおらかな一面がある一方で、自分の意に沿わない相手に対しては徹底的に冷酷な側面があった。
一方のコルネリアは、太陽のように誰もを平等に愛し、慈しむ。その優しさは甘さとなり、今回のように自分自身を傷つけるような問題を引き起こすことにもなりかねない。しかし、それすらもきっとコルネリアは許してしまうのだろう。
「コルネリアには俺がいる。あの優しい人が優しいままでいられるように、守らなくては」
「……おっしゃる通りです」
セバスチャンは神妙に頷き、そして話題を変えた。
「そんなことよりも、門番から夕刻にお二人の様子がおかしかったと報告を受けましたが、なにかございましたか? なにやら、コルネリア様が泣いていらっしゃったとか……」
どうやら門番から、報告を受けていたようだ。
リシャールは夕刻のことを思い出して、苦々しい顔をする。
「……コルネリアが、定期船に乗ってピエムスタに帰ろうとしていた。皇帝陛下が帰国するよう命令したらしい」
「な、なんと!」
「ピエムスタにはすぐに抗議の手紙を送るつもりだ」
リシャールから離婚の同意が得られないと分かるや否や、セアム三世はコルネリアに直接手紙を送って帰国させようとしていたのだ。セアム三世には恩があるものの、さすがに今回のことは看過できない。
「し、しかし、相手はピエムスタ帝国の皇帝陛下です。無理やりコルネリア様を引き留めたとなれば、国際問題にも……」
「無理やりではない。コルネリアの意志だ」
セバスチャンの三白眼が静かに見開かれた。
「コルネリア様が泣いていらっしゃったというのは、リシャール様が無理やり連れ返したからでは……?」
「違う。コルネリアはエツスタンに残りたいと望んでいたんだ。だが、皇帝陛下の命令に背くわけにはいかないと、ずっと一人で思い悩んでいたらしい」
甲板に立ち尽くしていたコルネリアは、まるで迷子の子供のようだった。あれほど大きく見えていた背中は、あまりに華奢で頼りなく、今にも崩れ落ちてしまいそうで、リシャールは気づけば強く抱きしめてしまっていた。
「では、あの方自らエツスタンに残ることを選ばれたということでしょうか?」
「……そうだ。コルネリアは、エツスタンに残りたいと望んでくれた」
リシャールが力強く頷くと、セバスチャンは息を呑む。
「何と……。そうでしたか。あの方は自分のお考えよりも、他の方のお考えを尊重し、優先しすぎているきらいがありました。皇帝陛下のご命令であれば、自らの命を差し出してしまうような危うさすら感じたこともあります。そのような方が、自分からエツスタンに残りたいと言ってくださったとは……」
普段は冷静なセバスチャンだが、珍しく感極まったように声を詰まらせた。
――まあ、コルネリアが嫌だと言って暴れても、俺は無理やりエツスタンに留めようとしただろうが……。
暮れなずむ街でコルネリアの行き先を探し、帆船上まで追いかけて行ったとき、リシャールを突き動かしたのは、必ずコルネリアを自分の手の中に連れ戻すという強い意志――いうなれば、あれは激しい執着の類いだった。
コルネリアと一緒にいるためなら、リシャールは恐らくどんな手段も択ばないだろう。
「コルネリア様が決断するまでに、並々ならぬ思いがあったのでしょう。これから一層、コルネリア様をお大事になさってください」
「言われるまでもない」
「失礼いたしました。出過ぎたことを申し上げたようです」
セバスチャンは頭を下げたが、心なしかその口元は安堵で緩んでいるようにも見えた。セバスチャンは、「それでは」と告げ、暗い廊下へと消えていく。その足取りは、心なしか軽かった。
――セバスチャンもホッとしただろうな。
コルネリアのことを、セバスチャンは主君に仕えると言うよりは、自分の娘のように大切に思っている節がある。あまり私情を挟まない主義である彼にしては珍しいが、コルネリアは一緒にいる人を魅了する不思議な力がある。その魔力に最も魅せられているのは、他ならぬ自分なのだが。
コルネリアと一緒にいれば、誰もが彼女に魅了されてしまう。
――それなのに、本人はそれにまったく気づいていないから、困ったものだ。
コルネリアには、自分が特別な人間だという自覚がない。それどころか、自分のことを過小評価している節すらある。コルネリアは秀でた人間だと、誰もが認めているというのに。
彼女の自己評価の低さは、生い立ちに原因があるのだろう。ピエムスタ帝国の皇女として、コルネリアは常に周りの高い要求に応えてきた。
その立場ゆえ、失敗は絶対に許されない。何か失敗をすれば、それは帝国の威信を損ねることにも直結する。だから彼女は、いついかなる時も完璧を求められたはずだ。僅な瑕瑾すら許されない。
完璧であり続けるのが当たり前。コルネリアは生まれてからずっと、周りからそう要求され、応えてきた。それに応える能力が彼女にはあった。それを当然のようにこなすことができる彼女は、自分がどれほど非凡な存在であるか、まったく気づいていないのだ。
蔓薔薇と白鳥の描かれた美しいドアを開け、リシャールは部屋に戻った。天蓋付きの寝台の上では、相変わらずコルネリアがスヤスヤと安らかな寝息を立て眠っている。
リシャールがベッドに身体を横たえると、物音に気付いたのかコルネリアがうっすら目を開いた。
「リシャール……?」
「……すみません、起こしてしまいましたか?」
「ん……。風邪をひかないように、ちゃんとブランケットを……」
寝ぼけ眼で、コルネリアはリシャールにブランケットをかけて頭を撫で、再び眠ってしまった。ふとした瞬間に子供扱いされてしまい、愛おしい気持ちが溢れ出す。
コルネリアには対等に扱ってほしいと常に願っているのに、心の奥底では甘やかされたくて仕方ない。
こんなに矛盾する不思議な気持ちを齎す人は、世界にたったひとりだけ。
「……まったく、俺はコルネリア以上に誰かを愛せるとは思えない」
リシャールは、眠るコルネリアの頬にそっとキスを落とした。
「コルネリアが寝ている。できるだけ静かに報告するように」
囁くリシャールに、セバスチャンは抑えた声で言う。
「聖人祭の夜に失礼致します。二人の令嬢の処罰が完了いたしました」
リシャールはセバスチャンの報告に、鷹揚に頷く。
コルネリアの護衛を頼んだカルロスから、とある報告を受けたのはひと月前のことだ。
『コルネリア様が、令嬢たちの侮辱的な噂を耳にされ、かなりショックを受けておられました』
そう報告を受けたリシャールは、当然激怒した。
なぜその場で令嬢たちを処分をしなかったかとカルロスに問い詰めると、カルロスは何度も謝罪しながら、コルネリアがそれを止めたのだと白状した。
このエルムヴァール城で城主の妻の陰口を叩くなど、もってのほかだ。その上、リシャールについての根も葉もない噂話までしていたらしい。その場で鞭打ちの刑となってもおかしくない。それなのに、コルネリアは二人の令嬢の処分を望まなかったという。
――まったく、コルネリアは甘い。
とはいえ、二人の令嬢が厳しい処罰を受けたと聞けば、コルネリアが悲しむのは間違いない。
聖人祭の間の処分であれば、城に出入りする者も少なく、従ってコルネリアの耳に処罰の件も入りにくくなる。そのタイミングを狙って、リシャールは令嬢たちの家門に、他国との商取引の許可の取り消しを言い渡した。
令嬢たちの家門は突然のことに慌てふためいたらしいが、今更後悔しても遅い。
「コルネリアの政策で確立した貿易ルートで莫大な利益を得ておきながら、その富を享受している者たちがコルネリアの陰口を叩くとは」
「カルロスなどではなく、私がコルネリア様のお側についておくべきでした。エツスタンにこれほどまでに真摯に向き合ってきたコルネリア様に向かって、なんと不敬な!」
「コルネリアはそんな相手すら温情を与えようとする。……コルネリアは誰に対しても優しすぎる」
「どこまでも慈悲深い点はコルネリア様の美徳ですが、その優しさが付け込まれる隙になることも事実」
セバスチャンは厳しい表情で言う。リシャールもその意見には同感だ。
名君と謳われたエツスタン国王であった父や、ピエムスタ帝国皇帝のセアム三世は、身内にはおおらかな一面がある一方で、自分の意に沿わない相手に対しては徹底的に冷酷な側面があった。
一方のコルネリアは、太陽のように誰もを平等に愛し、慈しむ。その優しさは甘さとなり、今回のように自分自身を傷つけるような問題を引き起こすことにもなりかねない。しかし、それすらもきっとコルネリアは許してしまうのだろう。
「コルネリアには俺がいる。あの優しい人が優しいままでいられるように、守らなくては」
「……おっしゃる通りです」
セバスチャンは神妙に頷き、そして話題を変えた。
「そんなことよりも、門番から夕刻にお二人の様子がおかしかったと報告を受けましたが、なにかございましたか? なにやら、コルネリア様が泣いていらっしゃったとか……」
どうやら門番から、報告を受けていたようだ。
リシャールは夕刻のことを思い出して、苦々しい顔をする。
「……コルネリアが、定期船に乗ってピエムスタに帰ろうとしていた。皇帝陛下が帰国するよう命令したらしい」
「な、なんと!」
「ピエムスタにはすぐに抗議の手紙を送るつもりだ」
リシャールから離婚の同意が得られないと分かるや否や、セアム三世はコルネリアに直接手紙を送って帰国させようとしていたのだ。セアム三世には恩があるものの、さすがに今回のことは看過できない。
「し、しかし、相手はピエムスタ帝国の皇帝陛下です。無理やりコルネリア様を引き留めたとなれば、国際問題にも……」
「無理やりではない。コルネリアの意志だ」
セバスチャンの三白眼が静かに見開かれた。
「コルネリア様が泣いていらっしゃったというのは、リシャール様が無理やり連れ返したからでは……?」
「違う。コルネリアはエツスタンに残りたいと望んでいたんだ。だが、皇帝陛下の命令に背くわけにはいかないと、ずっと一人で思い悩んでいたらしい」
甲板に立ち尽くしていたコルネリアは、まるで迷子の子供のようだった。あれほど大きく見えていた背中は、あまりに華奢で頼りなく、今にも崩れ落ちてしまいそうで、リシャールは気づけば強く抱きしめてしまっていた。
「では、あの方自らエツスタンに残ることを選ばれたということでしょうか?」
「……そうだ。コルネリアは、エツスタンに残りたいと望んでくれた」
リシャールが力強く頷くと、セバスチャンは息を呑む。
「何と……。そうでしたか。あの方は自分のお考えよりも、他の方のお考えを尊重し、優先しすぎているきらいがありました。皇帝陛下のご命令であれば、自らの命を差し出してしまうような危うさすら感じたこともあります。そのような方が、自分からエツスタンに残りたいと言ってくださったとは……」
普段は冷静なセバスチャンだが、珍しく感極まったように声を詰まらせた。
――まあ、コルネリアが嫌だと言って暴れても、俺は無理やりエツスタンに留めようとしただろうが……。
暮れなずむ街でコルネリアの行き先を探し、帆船上まで追いかけて行ったとき、リシャールを突き動かしたのは、必ずコルネリアを自分の手の中に連れ戻すという強い意志――いうなれば、あれは激しい執着の類いだった。
コルネリアと一緒にいるためなら、リシャールは恐らくどんな手段も択ばないだろう。
「コルネリア様が決断するまでに、並々ならぬ思いがあったのでしょう。これから一層、コルネリア様をお大事になさってください」
「言われるまでもない」
「失礼いたしました。出過ぎたことを申し上げたようです」
セバスチャンは頭を下げたが、心なしかその口元は安堵で緩んでいるようにも見えた。セバスチャンは、「それでは」と告げ、暗い廊下へと消えていく。その足取りは、心なしか軽かった。
――セバスチャンもホッとしただろうな。
コルネリアのことを、セバスチャンは主君に仕えると言うよりは、自分の娘のように大切に思っている節がある。あまり私情を挟まない主義である彼にしては珍しいが、コルネリアは一緒にいる人を魅了する不思議な力がある。その魔力に最も魅せられているのは、他ならぬ自分なのだが。
コルネリアと一緒にいれば、誰もが彼女に魅了されてしまう。
――それなのに、本人はそれにまったく気づいていないから、困ったものだ。
コルネリアには、自分が特別な人間だという自覚がない。それどころか、自分のことを過小評価している節すらある。コルネリアは秀でた人間だと、誰もが認めているというのに。
彼女の自己評価の低さは、生い立ちに原因があるのだろう。ピエムスタ帝国の皇女として、コルネリアは常に周りの高い要求に応えてきた。
その立場ゆえ、失敗は絶対に許されない。何か失敗をすれば、それは帝国の威信を損ねることにも直結する。だから彼女は、いついかなる時も完璧を求められたはずだ。僅な瑕瑾すら許されない。
完璧であり続けるのが当たり前。コルネリアは生まれてからずっと、周りからそう要求され、応えてきた。それに応える能力が彼女にはあった。それを当然のようにこなすことができる彼女は、自分がどれほど非凡な存在であるか、まったく気づいていないのだ。
蔓薔薇と白鳥の描かれた美しいドアを開け、リシャールは部屋に戻った。天蓋付きの寝台の上では、相変わらずコルネリアがスヤスヤと安らかな寝息を立て眠っている。
リシャールがベッドに身体を横たえると、物音に気付いたのかコルネリアがうっすら目を開いた。
「リシャール……?」
「……すみません、起こしてしまいましたか?」
「ん……。風邪をひかないように、ちゃんとブランケットを……」
寝ぼけ眼で、コルネリアはリシャールにブランケットをかけて頭を撫で、再び眠ってしまった。ふとした瞬間に子供扱いされてしまい、愛おしい気持ちが溢れ出す。
コルネリアには対等に扱ってほしいと常に願っているのに、心の奥底では甘やかされたくて仕方ない。
こんなに矛盾する不思議な気持ちを齎す人は、世界にたったひとりだけ。
「……まったく、俺はコルネリア以上に誰かを愛せるとは思えない」
リシャールは、眠るコルネリアの頬にそっとキスを落とした。
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