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いくら仲良しでも適度な距離は必要です。

幼なじみに迫ってみたら反応が可愛過ぎて止められませんでした(晴人視点)※

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※晴人君が実はえっち中にそれなりに葛藤してた件。閲覧注意です。










自分でもわかってる。

大事にするつもりだったのに、悠太が流されて俺に抱かれてるだけかも知れないって事も。

告白するまでこんなに時間がかかったくせに、やっと言えたその日に最後までするなんて、俺のシナリオには全くなかったのに。

口を塞げば戸惑いながらも薄く唇を開くし、舌を絡めればおずおずと可愛く舌を出して応えてくれる。

悠太が拒まない事が意外だったのに、気持ちが抑えられずにもう少しだけ、としつこく触ってしまう俺にめちゃくちゃ感じてくれるし、もっとしたいと目が訴えてくる。

とにかくひとつひとつの反応が可愛くてエロくて、どうしても止められなかった。

早過ぎると何度も警告する俺の頭の中の「理性」を総動員しても抑えられなかったんだ。

間違いなく、悠太はさっきまで俺に対して明確な恋愛感情がなかったはずなのに…何故そんなに感じてくれるのか理解出来なかった。

もっと拒んでもいいんじゃないのか?
こんなに快楽に弱いんじゃ、他の奴にも迫られた時断れないんじゃないかと心配だ。

…いや、そんな誰とでも出来るような性格じゃないのは俺が一番よくわかってるはずなんだけど。

初めては後ろからしようと決めていたから、顔が見えなくて残念だけど辛くないようにゆっくりバックから挿入した。

最初は辛そうだった声がだんだん甘くなっていくのがたまらなくて、顔を見て挿れたくて上を向かせると、今度はさっきよりずっと簡単に俺のモノを咥え込んでしまった。

「悠太の中、すごい気持ちいいよ…はぁっ、狭くて締め付けて来て…ずっといたい」

初めてだけどずっと悠太を抱くシュミレーションをしてきた俺は、暴走しそうな自分を何とか抑えて理性を保ってる…つもり。

部屋は悠太が恥ずかしくないように出来るだけ暗くしたけど、悠太と違って俺は目がいいから悠太の乱れてる姿がよく見えてしまう。

「…んんっ、だめ…あ…ッんーーーっ!?はる…っつよく、しないでぇ…」

これはある意味拷問じゃないかと考えながら、悠太の反応を見て強さも場所も少しずつ変えて、ここだと思ったポイントを重点的に刺激する。

今まで悠太のこんな色っぽい顔も見た事なかったし、こんな甘い声を出すなんて知らなかった。

わかりやすい性格だと思ってた悠太が今、何を考えてるのかわからなくて、理解したくて何度も身体を揺さぶる。

「…はっ、あっ…もうむり…!もうすこし、ゆっくりして…あ…ん」

俺にしがみ付いて絶頂を迎える姿を見てるだけで、イクのがもったいなさ過ぎてずっと中に挿入っていたくてゆっくりした動きに切り替える。

「はぁっ、ん…すごい…、きもち、いい…」

ゆっくりした律動でも快感を拾い上げて、俺の揺れるタイミングに合わせて悠太も腰を振ってる事、気付いてる?

あまりにもエロ過ぎて、我慢の限界で悠太の中で絶頂を迎えても、全然足りなくてまだ固いままの俺自身を抜かずにまた突き上げる。

声を枯らして俺の腕に爪を食い込ませる悠太を忘れないように目に焼き付けて、きっと俺はこの姿を何度も思い出す事になるだろうって思った。

疲れ切って意識を失うまで付き合わせてしまうのは、悠太が可愛過ぎるからいけないんだ。

どこかの犯罪者とそう変わらない思想も、悠太が拒まない事で正当化してる自分に心底呆れた。



お風呂で意識のない悠太を綺麗にしてあげた後ベッドで俺のTシャツと下着を着せてあげながら、この可愛い幼なじみが目が覚めた時どんな反応をするのか想像して少し気が重くなる。

多分、乱れた自分を思い出すだけで照れて、俺の顔なんて見られないんじゃないかと思うけど。

最後には足腰にかなり来てたみたいだし、やっぱり男と寝た事を後悔するかも知れない。

男にしては白過ぎる肌にいくつかつけてしまった赤い印を指で辿って、綺麗だって思った。

眼鏡を外すとまるっきり印象が変わる悠太は、典型的な「眼鏡を外すと美少年」の見本みたいで、俺は外で悠太が眼鏡を外すのを嫌った。

高校に入るタイミングでコンタクトにしようか悩んでた悠太に、絶対お前は眼鏡のがいいって言いくるめた。

経験した事で隠しきれない色気が、要らぬ敵を作ってしまう予感を感じつつ、俺は悠太が起きた時の為に何か食べられる物を作ろうと立ち上がった。

悠太が昔から好きなオムライスがいいか。
確かチーズもあったし…悠太の好みはお子様だからな。

一歩踏み出すと流石に足腰痛いな…張り切り過ぎたと思った。

でも止められなかったんだ、積年の想いが強過ぎて。

悠太のおばさんが心配してると思って家電から泊まらせる事を了承してもらったついでに、何度も鳴ってた家の電話はやっぱり電話線を抜いておいた。

どうせ姉貴が邪魔してるに違いないし、スマホの電源を入れて姉貴からのメールは全て無視して、母さんが今日都合が良く夜勤になって帰って来ない事だけ確認してまた電源を切った。

寝返りを身体が重そうにうった悠太から漏れる寝言が可愛過ぎて柔らかい髪をそっと撫ぜた。

「うう…ん、俺…も、むり…」

夢の中でも俺に抱かれて、お前の初めてを全部奪った俺を一生忘れられなくなればいい。

目が覚めた後、どうして俺を拒まなかったか悠太に聞いたら答えてくれるだろうか。

そもそも鈍い悠太の事だから、自分の気持ちもわからなくて悩ませてしまうかも知れないけど。

「頼むから、俺の事避けないでくれよな…」

その言葉は意識のない悠太には届かなくて、俺は悠太の頰にひとつキスをして部屋を出て行った。










※好きな人に対してだけは勘が働かない、意外と鈍い晴人くんでした。




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